目次
1. はじめに
ITパスポートに合格すると「IT の全体像を把握できた」という自信が芽生えます。同時に、次のステップとして
基本情報技術者試験(FE) と 情報セキュリティマネジメント試験(SG) の二択で迷う人も多いでしょう。
本記事では出題領域・難易度、学習コスト、キャリアへの直結度の 3 視点で比較し、タイプ別におすすめルートを提案します。
2. 試験概要とスコープの違い
項目 | 基本情報技術者(FE) | 情報セキュリティマネジメント(SG) |
---|---|---|
想定ターゲット | IT エンジニアの登竜門 | セキュリティ担当/IT 利用部門 |
出題範囲 | アルゴリズム、NW、DB、開発管理など全領域 | セキュリティポリシー、脅威対策、関連法規中心 |
試験形式 | 科目A:多肢選択/科目B:擬似言語・セキュリティ | 科目A:多肢選択/科目B:事例読解 |
合格率(直近) | 25〜30% | 55〜65% |
標準学習時間 | 200〜250 時間 | 100〜120 時間 |
3. 難易度と学習コスト比較
3-1 基本情報技術者
科目Bのアルゴリズム/擬似言語が最大のハードル。プログラミング経験がない場合でも紙にトレースして理解すれば突破可能で、ここを乗り越えれば応用力の土台が形成されます。
3-2 情報セキュリティマネジメント
科目Bは長文事例を読んで「適切な対策」を選択・記述。法令暗記よりも
脅威→影響→対策 を論理的に説明できる思考が重要です。
4. キャリアパスへの直結度
キャリア像 | マッチする試験 | 理由 |
---|---|---|
開発エンジニア | FE | プログラミング・アルゴリズムが求人要件 |
社内 SE/情シス | SG → FE | ISMS・ゼロトラスト対応が即戦力 |
セキュリティ専任 | SG | NIST CSF や SOC 操作の基礎が網羅 |
上流工程/PM | FE → 応用情報 | 要件定義・管理技法に直結 |
5. タイプ別おすすめルート
- 文系出身・プログラム未経験
まず SG でセキュリティ知識を固め、Python などで基礎コーディングを経て FE に挑戦。 - 理系出身・コーディング経験あり
FE で技術全般を体系的に学び、その後必要に応じ SG を取得。 - 中小企業の情シス兼務
組織リスク低減に直結する SG から着手し、開発案件が増えた段階で FE。
6. 学習スケジュール例(3 か月)
月 | ルートA:SG 先行 | ルートB:FE 先行 |
---|---|---|
1 | シラバス読破/脅威&対策一覧作成 | アルゴリズム基礎/科目A過去問 |
2 | 科目A100問演習/科目B事例対策 | 科目A強化/擬似言語トレース |
3 | 模試→弱点潰し→受験 | 科目B重点対策→受験 |
7. 併願・同年度取得は可能か
CBT 化で日程自由度は上がりましたが、一般的には同時並行学習は非推奨。出題スタイルが大きく異なるため、2〜3 か月ずらして集中攻略した方が知識定着が高まります。
➡ただし、「時間をかけてでもじっくり理解したい」と言う方は、トシゾーと一緒に頑張りましょう(近日展開予定の1番わかるオンライン講座にて)
8. まとめ
- プログラミング経験があるなら FE、ないなら SG が取り組みやすい。
- セキュリティ業務が急務なら SG、将来 PM や上流を目指すなら FE → AP の流れ。
- IT パスポートで得た基礎はどちらの試験にも活きる。
“学んだら業務で即アウトプット”が最速成長の鍵。
この記事があなたの次の挑戦を後押しできれば幸いです。健闘を祈ります!