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こんにちは。当サイトの管理人・トシゾーです。
私は、独学で中小企業診断士試験に合格しました。
合格後は、前職(IT企業のサラリーマン)を辞職し、中小企業診断士として独立しました。
・・・そう言うと、なんだかカッコいいですが、
しっかりとした準備もせずに、完全に憧れ先行の見切り発車でした。
詳細は後ほど説明しますが、私は独学で3年もかかってしまったため、「合格したら独立したい!」という気持ちが膨らみすぎてしまったようです。
そんなことですから、独立当初は中小企業診断士として、経営コンサルなどで食って行けるわけもありません。
独立してまずは、某資格予備校で中小企業診断士の受験講師を始めました。
現在では、ようやく中小企業の顧客も開拓できましたが、まだ診断士受験関係の仕事も一部続けています。
なんだかんだ言って、合格前から合格後まで合わせると、10年以上中小企業診断士試験業界におります。
しかし、ハッキリ言って、この10年の間に、中小企業診断士の勉強法は、大きく進化しています。
特に大きく変わったのは「通信講座」
昔は、「通信講座」と言えば、分厚いテキストと問題集の束が送られてきて、それを使って一人で黙々と勉強をしていく・・・・
それって、独学と何が違うのでしょうか??
という感じでした。
しかし、現在の通信講座は、まったく違っています(一部の通信講座には、昔と変わらないスタイルのものもありますが)。
現在の通信講座は、
・スマホ対応の動画で、いつでもどこでも、スキマ時間を使って学習できる
・価格もこなれてきて、独学用テキストを買い揃えるのと変わらない
など、私の受験生時代からは考えられないほど、進化した通信講座となっています。
このサイトでは、そんな管理人の受験生時代には無かった、
中小企業診断士 もっとも効率のよい おすすめ勉強法(おすすめ通信講座)を徹底比較し、ご紹介します。
Contents
- 1 中小企業診断士のスマホ動画対応オンライン通信講座 おすすめランキング
- 1.1 中小企業診断士通信講座おすすめ第1位:診断士ゼミナール
- 1.2 中小企業診断士通信講座おすすめ第2位:スタディング
- 1.3 中小企業診断士通信講座おすすめ第3位:アガルート
- 1.4 中小企業診断士通信講座おすすめ第4位:クレアール
- 1.5 中小企業診断士通信講座おすすめ第5位:フォーサイト
- 1.6 中小企業診断士通信講座おすすめ第6位:TAC
- 1.7 中小企業診断士通信講座おすすめ第7位:EBA
- 1.8 中小企業診断士通信講座おすすめ第8位:KEC 中小企業診断士講座
- 1.9 中小企業診断士通信講座おすすめ第9位:LEC
- 1.10 中小企業診断士通信講座おすすめ第10位:資格の大原
- 1.11 中小企業診断士通信講座おすすめ第11位:日本マンパワー
- 1.12 中小企業診断士通信講座おすすめ第12位:産業能率大学(産能大)
- 1.13 中小企業診断士通信講座おすすめ第13位:ヒューマンアカデミー(たのまな)
- 1.14 中小企業診断士通信講座おすすめ【番外編】2次試験講座
- 1.15 中小企業診断士通信講座【休止中】ユーキャン
- 2 項目別にチェック!人気おすすめ通信講座ランキング
- 3 独学 vs 通学(予備校、スクール) vs 通信講座の徹底比較ランキング
- 4 中小企業診断士の通信講座 選び方のポイント
- 5 「診断士ゼミナール」と「スタディング」を徹底比較、あなたにおすすめはどっち?
- 6 よくある質問
- 7 まとめ
- 8 【補足】中小企業診断士試験の概要・試験制度について
中小企業診断士のスマホ動画対応オンライン通信講座 おすすめランキング
早速、中小企業診断士のスマホ動画対応オンライン通信講座おすすめランキングを見ていきましょう。
現役の中小企業診断士であり、また、これまで多くの受験生を指導してきた元受験講師でもある私が徹底比較しました。ぜひ参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第1位:診断士ゼミナール
おすすめ第1位の通信講座は株式会社レボの「診断士ゼミナール」です。
株式会社レボの社長であり主任講師でもある松永さんは、24歳で中小企業診断士に合格し、その後、長年にわたって大手受験予備校の講座で講師をしていたそうです。
そのなかで、「素晴らしい診断士の資格を多くの人に広めたい」と考え、独立して診断士ゼミナールを開設したとのこと。
このように「診断士ゼミナール」は、中小企業診断士による、中小企業診断士に特化した通信講座です。
スマートフォンなどで受講できるのはもちろん、中小企業診断士受験を知り尽くした講師が製作しているだけあり、中小企業診断士の受験生にとって考え抜かれた工夫が随所に見られます。
さらに、
・3年間無料延長制度
・過去問解答解説が7年分標準で付属
・無制限質問フォロー
・お祝い金制度&不合格時返金制度
など、高額な大手資格予備校なみの手厚いサービスがついています。
特に、3年間無料延長制度を使えば、仕事が忙しく、1年間では合格まで狙えそうにない受験生の方でも、追加費用なしに、安心して試験勉強を続けられます。
このように充実した内容にも関わらず、診断士ゼミナールは、広告費削減・通信に特化した講座体系などにより、5万円台から受講できる、という低価格を実現しています。
5万円台の価格で最大3年分の最新講義動画・テキストデータが追加費用不要で使えるということは、複数年受験の場合、独学で毎年市販テキストや問題集を買い揃えるより、確実に安くなります。
また、合格お祝い金3万円は3年後の合格まで対象。他社は講座の受講年度のみ対象ですから、合格お祝い金をもらえる確率がグッと高まります。
さらに惜しくも不合格だった方には返金制度2万円もあるのです(お祝い金と返金制度は一方しか選べません)。
その他にも、中小企業診断士に特化した講座だからこその、様々なメリットがあります。
一度、「診断士ゼミナール」のホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。
=>「診断士ゼミナール」 公式ページはこちら.
また、診断士ゼミナールの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
中小企業診断士通信講座おすすめ第2位:スタディング
おすすめ通信講座第2位は、株式会社KIYOラーニングの「スタディング(STUDYing、旧 通勤講座)中小企業診断士講座」です。
KIYOラーニングは、司法試験・税理士・宅建など、約30種類の通信講座を140,000人の受講者の方に提供してきた実績のある、ビジネス系資格の通信講座でNo.1の会社です。
社長の綾部さんは中小企業診断士であり、綾部社長自ら中小企業診断士講座の主任講師を務めています。
実はKIYOラーニングの通信講座第1号は中小企業診断士講座であり、創業当初から中小企業診断士講座を中核として運営されてきた資格スクールなのです。
もともと外資系企業で激務に従事していた綾部社長は、
「独立して、もっと経営に携われる仕事をしたい」
と考え、中小企業診断士の資格取得を考えたそうです。
しかし学習時間が取れず、2度ほど挫折したのだとか。
その後、綾部社長は、学習法や脳科学、心理学などに興味を持ち、自分なりに工夫した方法で3度目の挑戦をします。
そして、中小企業診断士試験に無事合格。
この時の勉強法が、「スタディング」のベースになっています。
以上のような経緯から、スタディングの最大のポイントである「スマホやタブレットを使いながら徹底的にスキマ時間を利用し、合格できる仕組み」が生まれたのです。
また、最短時間で合格できることを目的に、
「よく出題される基本的な部分から繰り返し学習する」
「知識を整理・体系化し、重要なポイントを関連づけながら効率的に理解する」
など、多くの工夫が凝らされています。これらは、綾部社長の脳科学・心理学などの知見が生かされているのは間違いありません。
ぜひ以下の動画で、綾部社長の考え方を確認してみてください。
また、スタディングの中小企業診断士講座は、綾部社長が講義を行いますが、非常に声質や滑舌がよく、聞きやすいのもメリットだと思います。
もちろん、講座の声の聴きやすさは、人によって好き嫌いの分かれる部分かも知れません。
そのことを踏まえたうえでも、綾部社長の講義は、多くの方が非常に聴きやすい、と思われるでしょう。
いかがでしょうか。
その他にも、
- 毎年進化し続ける講義内容(2022年度講座からは、受講生の中でも特に苦手な人が多い「簿記」を攻略するための入門講座を新規提供など)
- できるだけ短時間で理解する仕組み(例:標準再生の他、1.5倍速や2倍速での動画再生に対応)
- 動画講義はダウンロード形式とストリーミング形式の両方に対応
- すべての操作をスマホからできる先進のeラーニングシステム
など、短期間にスキマ時間を利用して確実に合格するための仕組みが徹底的に盛り込まれています。
このように実績・内容とも充実した講座が、4万円台から受講できるのです(※おすすめのスタンダードコースは5万円台~)。
「スタディング」では無料登録をするだけで、お試し講座を受講出来たり、特製の加速勉強法PDFをダウンロードすることができます。
すべて無料ですので、一度、試してみてはいかがでしょうか。
=>おすすめ第2位の通信講座「スタディング中小企業診断士講座」の無料お試しはこちら
また、スタディングの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ
ここまで、おすすめ通信講座の第1位と第2位をご紹介しましたが、これらの徹底比較については、こちらでお読み頂けます。
中小企業診断士通信講座おすすめ第3位:アガルート
おすすめ第3位の通信講座は アガルートの「 中小企業診断士通信講座」です。
株式会社アガルートは、2013年12月に設立。2015年1月より、オンライン講義の配信を中心とした資格予備校「アガルートアカデミー」を開講。
アガルートは、「法律」「教育」を軸として,テクノロジーを掛け合わせることで,数多くのイノベーションを下支えする,社会的なインフラとなることを目指しています。
そのため、アガルートで配信される資格講座も「法律系」が中心。
アガルートの中小企業診断士講座のポイントは多くありますが、集約すると、
- 高品質な講義やフルカラーテキスト付属のオンライン通信講座
- 2次試験対策に添削オプションも選べる
- 合格お祝い金3万円、全額返金制度など、半端ないキャッシュバックサービス
となります。
ただし、価格は76,780円~と、コストパフォーマンスのよい診断士ゼミナールやスタディングに比べて2~3万円高いところが惜しいです。
今回、価格がやや高めということで、おすすめ3位としましたが、
合格すれば、全額返金のうえ、さらに3万円のお小遣い(お祝い金)までもらえる!
ということで、「キャッシュバックがあるから、学習へのモチベーションが上がる!」という方にはぴったりの講座かも知れません。
また、オンライン講座には珍しく添削オプションがあるため、本気で合格したい方には有力な候補といえます。
アガルートに無料資料請求すると、中小企業診断士講座の動画講義(合計5.5時間分)を無料受講できます。
また、テキストが1冊、冊子版が送られてきますので、気になる方は、アガルートの講義を体験してみてください。
=>「アガルート 中小企業診断士通信講座」の公式ページはこちら
アガルートの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
中小企業診断士通信講座おすすめ第4位:クレアール
おすすめ第4位の通信講座は クレアール「中小企業診断士通信講座」です。
クレアールは、資格受検指導歴は51年もある学校です。
クレアールの前身の「東京商科学院」は1969年開設。税理士、公認会計士、日商簿記検定などの受験指導から始めたそうです。
このように、長い受験指導の実績を持っていることが、クレアールの特長の1つです。
そんなクレアールの最大の特長は、「非常識合格法」と呼ばれる学習方法です。
クレアールの「非常識合格法」では、中小企業診断士の直近の試験改正(H13年度)以降、19年間の試験問題・出題傾向を徹底的に分析しています。
その結果、60%を確保して合格するために必要十分なターゲット論点を抽出し、学習範囲としています。
さらに、この部分の徹底習得に向けた学習時間の傾斜配分を行う「選択と集中」を実践することにより、効率的に合格することを狙っています。
また、クレアールは、スマホ動画に対応した通信講座ですが、送付されてくる教材(テキスト・過去問・模試・答練等)も充実しています。
冊子類の充実ぶりは、同じ「スマホ動画対応通信講座」でも、低価格が売りの「スタディング(旧 通勤講座)」や「診断士ゼミナール」とは異なる差別化ポイントでしょう。
スタディング(旧 通勤講座)や診断士ゼミナールは、テキストはPDF提供のみとなっています(オプションで冊子版テキストを買うことも可能)。
クレアールは老舗の資格スクールということもあり、テキスト・カリキュラムの充実ぶりは、TACやLECなど、大手資格スクールと同等かそれ以上と言えるでしょう。
ただし、残念な点はクレアールの受講料の高さ。
クレアールは20万円台(不定期のキャンペーン時には10万円台)という価格帯なのです。
ただし、前述のとおり、クレアールは不定期に講座受講料が5~10万円程度割引となるキャンペーンを実施しています。さらに、合格祝賀金が5万円もあるため、購入タイミング&あなたの頑張り次第では、非常に安いコスト(10万円以下)に抑えることもできるのです。
以上を踏まえ、クレアールの通信講座をおすすめしたい方は、
- 「必ず合格したい、という本気度が高い人」
- 「実績のある学校、かつ教材・カリキュラムの充実を希望する人」
ということになります。このような方々にとっては、クレアールが最有力候補であることは間違いありません。
クレアールの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
中小企業診断士通信講座おすすめ第5位:フォーサイト
おすすめ第5位の通信講座は フォーサイト「中小企業診断士通信講座」です。
フォーサイトと言えば、通信教育専門の資格学校であり、講座全体で累計33万人も受講者を輩出した信頼できるスクールです。
フォーサイトの中小企業診断士 通信講座は、内容もよく、また、先進のEラーニングシステムも優れています。そのため、総合的に見て「スタディング」や「診断士ゼミナール」と遜色ありません。
ただ残念なことに、
・フォーサイトの中小企業診断士 通信講座は、1次試験対策講座は2018年から提供、2次試験対策講座は本年(2021年受験向け)から提供されたばかり
という点が惜しいところ。
なお、「科目合格対策」として、1次試験の任意の科目を単体で購入できますので、「科目合格対策」として、フォーサイトの通信講座を選ぶのはありでしょう。
フォーサイトの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
中小企業診断士通信講座おすすめ第6位:TAC
いわずと知れた中小企業受験業界の最大手であり、受験生にはお馴染みの「スピードテキスト」(受験参考書)を発売している資格スクール。
テキストの品質や一次試験対策に定評がありますし、最大手という安心・安定感もあるため内容はまったく問題ありません。
ただし、TACの通信講座は、非常に高価であることが最大のマイナスポイント。
通信講座でも、通学講座とほとんど変わらない20万円後半~30万円以上もするのです。
「最高の講義が受けられるなら、費用はいくらでも出します!」
という恵まれた方もいるのかも知れませんが、その場合は、通学講座を検討すべきでしょう。
TACの口コミや評判については、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第7位:EBA
EBAは、元TACの江口明宏講師が代表取締役兼総括講師を務める中小企業診断士専門予備校です。
最大の特長は「2次試験で期待される1次理論の応用」の思考および活用方法をベースとしたEBAメソッド。
EBAメソッドにより、1次を効率的に学習しつつ早い段階から二次対策を実施することができます。
このように、他社にはない独自の分析とメソッドにてストレート合格を目指せる点がEBAの最大の強みでしょう。
ただ、EBAの通学コース(東京地区のみ)は36万円と高価格。
ライブ配信や通信コースでも32~34万円となります。
決して安い価格ではありませんので、EBAに関心のある方は、公式サイトで詳細をしっかりチェックしたうえで受講を検討するべきでしょう。
中小企業診断士通信講座おすすめ第8位:KEC 中小企業診断士講座
KECの中小企業診断士講座は、KEC教育グループの社会人教育部門に属する講座です。
KEC教育グループは、社会人教育のほか、予備校や家庭教師派遣など、全国36拠点で活動する大手の教育関連企業です。
そんなKEC中小企業診断士講座の最大のウリは「少人数双方向ライブ講義」。
ほとんどのクラスが「定員5名」の少人数制で受講生自身が考える授業を実践し、中小企業診断士合格を徹底的にサポートしてくれます。
ただし受講料が27~49万円と高額です。
もちろん、「価格度外視で効果のある講座を受講したい」というニーズもあると思いますが、その場合は通学コースを選ぶべきでしょう。
※KECの中小企業診断士講座は、通学コースとWeb通信コースいずれも金額は同一。
少人数のなか、講師とリアルで対峙して、はじめて双方向学習の成果が最大限に発揮されるはずです。
KECの口コミや評判については、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第9位:LEC
LECは著名な大手資格予備校であり、試験対策をしていく上で欠かせない学習サポートが充実しています。
運営実績の長さや合格率の高さも魅力的ですが、こちらもTACと同じく、受講料が高い点が大きなデメリットです。
選択するコースで違いがあるものの、基本的には、通学/通信とも20万円代後半以上の費用が必要。
そのため、LECの講座は、「スクールに通う時間がある」「お金にも余裕がある」という人に向いています。
LECの評価や評判・口コミについて詳細は、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第10位:資格の大原
資格の大原と言えば、TAC、LECに並ぶ大手資格スクール。
その歴史は古く、1957年に大原簿記学校を開講し、その名のとおり簿記・公認会計士・税理士などの財務会計分野が強みです。
そんな大原の中小企業診断士講座は「プロフェッショナル講師」「オリジナル教材」「徹底したフォロー」に特色があります。
特にサポートは手厚く、メールや電話はもちろんのこと、通信講座受講生でも直接来訪して職員室で質問対応することもできるのです。
このような指導のきめ細やかさが、大原の中小企業診断士講座の大きな強みです。
ただし、大原もTACやLECと同じく、受講料が高い点が大きなデメリットです。
基本的には、通学/通信とも20万円代後半以上の費用が必要。
そのため、大原は、「スクールに通う時間がある」「お金にも余裕がある」という人に向いています。
大原の評価や評判・口コミについて詳細は、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第11位:日本マンパワー
日本マンパワーの中小企業診断士講座は、40年以上の歴史と実績のある講座です。
また、中小企業診断士受験予備校の中で唯一、中小企業診断士の登録養成課程実施機関となっています。
そのため、日本マンパワーは国(行政)から一定の信頼を得ているといえるでしょう。
肝心の通信講座の内容ですが、日本マンパワーの標準テキストやカリキュラムはよく出来ています。
しかし、日本マンパワーには動画講義がありません。これが、日本マンパワーの最大の弱点だと考えます。
以上の点から、日本マンパワーの通信講座は「テキスト中心の学習を希望する」方以外には、おすすめしにくいです。
日本マンパワーの評価や評判・口コミについて詳細は、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第12位:産業能率大学(産能大)
産業能率大学の通信講座には約400ものコースと年間約20万人の受講実績があり、「自己啓発・自己研鑽に強い」イメージ・ブランドがあります。
産業能率大学の中小企業診断士講座は、二次試験専門予備校であるTBC受験研究会と提携して開講しています。
肝心の講座の内容ですが、教材・カリキュラムとも充実しています。また、長期に渡る在籍期間や無制限の質問対応など、サポートも充実。
ただし、残念なことに、産業能率大学の通信講座は主にテキストでの学習です。
DVDも付属されていますが、オリエンテーション用と白書対策の2枚だけであり、各科目の講義動画は付属しません。
よほど「テキストと添削が自分には合う」という方以外には、スマホ動画対応の通信講座のほうを、おすすめします。
産能大評価や評判・口コミについて詳細は、下記記事を参考にしてください。
中小企業診断士通信講座おすすめ第13位:ヒューマンアカデミー(たのまな)
ヒューマンアカデミー(たのまな)は大手のため安心感がありますが、中小企業診断士講座はクレアールのもの(OEM)です。
ただ、クレアールでは定期的に大幅な割引を行っていますが、たのまなでは割引をほとんど行っていないようです。
そのため、積極的に たのまなで購入する理由は見つからない、という結論になります。
中小企業診断士通信講座おすすめ【番外編】2次試験講座
ここでは、2次試験講座(専門スクール)5社をご紹介します。
2次試験対策講座は、1次試験に合格したものの2次試験で躓いた方・初学者でも早い段階から1次試験と2次試験の勉強を平行させたい方(時間的な余裕がある方)に向いています。
中小企業診断士2次試験は「紙上コンサルティング」とも言われるように、ケーススタディ(与件文)を読んで解決策を論理的に考え、限られた文字数で文書化しなければならない難関かつ特徴的な試験です。
いずれの2次専門スクールにおいても多くの答練があり、受講生が解答した答案を講師が赤ペンで添削し、それを復習して実践力を養成するカリキュラムが中心です。
そのためスマホだけで完結できるものではありませんが、解説動画を配信にするなどオンラインに対応した講座も増えています。
以下に各スクールの特徴を簡単にまとめましたので、興味のある講座があれば、それぞれの詳細記事をチェックしてみてください。
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
TBC受験研究会 | 41年の運営実績を誇る(2次専門校の中で最長)。 試験委員対策で差別化を図っている。 通学コースはなくDVD通信コースのみ(スマホ未対応)。 |
225,000円(キャンペーン時は大幅割引) |
MMC | 約20年分の試験問題の徹底研究と実際の診断経験から、二次試験攻略のための独自の解法(MMCメソッド)を開発。 ライブ(通学/ZOOM)とアーカイブ(通信)から選べるが、通学は東京のみ。 |
通期コースは20万円~27万円程度 |
AAS | 通学は東京・名古屋・大阪の3地区から選べるが、運営母体が違うため内容に差がある。 Web本科は最大44回と添削指導が充実。 |
Web本科:188,000円) |
二次合格スーパー本気道場 | 診断士業界で著名な青木公司講師が主催する寺小屋的なスクール。 過去12年間で平均合格率47%を誇る |
254,000円 |
SLA | 東京都新宿区の教室でゼミ形式で実施される少人数制のスクール。ZOOMコースもあり。 令和元年度の合格率46.2% |
248,000円(教室通学) |
中小企業診断士通信講座【休止中】ユーキャン
ユーキャンと言えば、「通信教育の代名詞」的な存在の会社ですよね。
TVのCMでも良く見かけますし、世間的な信頼・評価は高いと思います。
ただ、ユーキャンの講座は現在休止中となってしまいました。
過去に実施していたユーキャンの口コミや評判については、下記記事を参考にしてください。
項目別にチェック!人気おすすめ通信講座ランキング
前項では19社の総合ランキングを見てきました。
ここではランキング上位5社に絞り、各項目別のランキングをチェックします。
実質価格(料金)の安いランキング
実質価格(1次2次総合) | 備考 | ||
1 | 診断士ゼミナール | 約3~4万円 | お祝い金or返金制度を適用 |
2 | スタディング | 53,900円 | |
3 | アガルート | 76,780円 | |
5 | クレアール | 14万円 | キャンペーン適用価格 |
4 | フォーサイト | 77,800円 |
診断士ゼミナールは標準価格が59,780円ですが、合格時お祝い金3万円(3年間有効)または不合格時返金制度2万円のいずれかをもらえる確率は高いです。その場合、適用した価格が3~4万円になります。
他の4社にも合格時お祝い金はありますが、いずれも受講年度のみ対象(ストレート合格率6~8%)と貰える確率が低いため、他社の実質価格にはお祝い金を含めておりません。
いずれにしても、実質的な値段(費用)が最も安いのは診断士ゼミナールとなります。
=>「診断士ゼミナール」 公式ページはこちら.
診断士ゼミナールの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
サポート・アフターフォローの比較・ランキング
質問対応 | 延長サポート | eラーニング | ||
1 | 診断士ゼミナール | 無制限 | 3年間受講延長無料制度 | スマホ対応 |
1 | スタディング | 上限有り | 大幅割引の更新版有り | 全てがスマホで完結 |
5 | アガルート | 無し | 再受講割引 | スマホ対応 |
4 | クレアール | 無制限 | 再受講割引 | スマホ対応 |
3 | フォーサイト | 上限有り | 再受講割引 | 全てがスマホで完結 |
診断士ゼミナールとスタディングが同率1位。スタディングとフォーサイトのeラーニングシステムは完成度が高く、他3社は動画やPDFがスマホで見れる程度です。
=>「スタディング中小企業診断士講座」の無料お試しはこちら
スタディングの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ
付加価値サービスの比較・ランキング
付加価値サービス | ||
5 | 診断士ゼミナール | |
4 | スタディング | AI実力スコア・AI学習プラン |
1 | アガルート | 合格者全額返金制度、添削オプション有り |
2 | クレアール | 合格ゼミ(ZOOM)、添削対応、対面アドバイス |
3 | フォーサイト | 単価講座も選べる |
クレアールは高額なだけあり、他を圧倒する付加価値サービスがあります。対面アドバイスとは、クレアールの本館に常駐する講師やスタッフに対面でアドバイスがもらえるものです。
またアガルートは受講年度に合格した場合、それまで支払った金額が全額返金されるサービスであり、「絶対合格する!」と強い意志をお持ちの方におすすめです。
ここではコストパフォーマンスの良さからアガルートを1位としました。
=>「アガルート 中小企業診断士通信講座」の公式ページはこちら
アガルートの口コミや評判をチェックしたい方は、下記記事をどうぞ!
合格率・合格実績の比較・ランキングはできない【各社未公表】
中小企業診断士のオンライン通信講座各社は、ほとんどが合格率・合格実績を公表していないので、ランキングや比較はできません。
唯一、フォーサイトが2021年度1次試験合格率50%と発表していましたが、これは母数が小さく参考にするのは難しいです。
一方でスタディングが2021年度合格者の声を100名以上公式サイトにアップしており、決して少なくない人数の合格者がいることが分かります。
合格率・合格実績で選ぶことは難しいため、ここまで説明した価格・品質・サポートの観点から検討するようにしましょう。
独学 vs 通学(予備校、スクール) vs 通信講座の徹底比較ランキング
通信講座以外にも、勉強法にはスクールや予備校への通学や独学などがあります。ここでは、3つの勉強方法について徹底比較しました。
第3位:独学
おすすめ第3位は「独学」です。
私も受験時代は独学だったのですが、残念ながら3位。
- 残業が多く、定期的に受験校へ通えない。
- あまり受験に費用をかけられない。
このような状況だった私は、独学という道を選ぶしかありませんでした。しかし、独学は以下の理由でおすすめできません。
<中小企業診断士試験の独学がおすすめできない理由>
- 難易度が高く範囲も広いので挫折しやすい
- 難解なテキストを読んで理解するのが大変(効率化しにくい)
- 頻出ポイントが分かりにくい
- 独学は、実はそんなに安くない
以下、1つずつ説明します。
難易度が高く範囲も広いので挫折しやすい
1次試験と2次試験の科目数および合格率は以下のとおり。
科目数 | 合格率 | |
一次試験 | 7科目(経営戦略・会計・生産・経済学、情報、法令等) | 30~40% |
二次試験 | 4事例(人事組織・マーケ・生産・財務会計) | 20% |
ストレート合格する確率は
30~40% × 20% = わずか 6~8%と、大半の方が複数年勉強を続けるような難解で広範囲な試験です。
残念ながら、独学を始めたものの中途で諦めた方も少なくないのが実情です。
難解なテキストを読んで理解するのが大変(効率化しにくい)
中小企業診断士受験用テキストの内容は当然のことながら高度です。どれも堅苦しい文章で書かれていますから、正直、読んでもなかなか頭に入りません。
一方、通学講座や生講義や通信講座の動画講義では、同じようなテキストを使っていても、講師の先生が、分かりやすく話し言葉で説明してくれます。
講座を聴くことにより、「テキストの内容を理解する」というポイントは、苦労することなく乗り越えることができます。
頻出ポイントが分かりにくい
独学の場合、
どこが試験の頻出ポイントなのか、滅多にでない部分なのかが、分からない
ということがあります。
中小企業診断士試験では、
何回も繰り返し出題される箇所
その年限りで、他の年では一切出題されない箇所
が、予想以上に多くあります。
そのようなポイントは、受験講師は当然教えてくれます。
実際に、通学講座や通信講座で講義を行う先生が
「ここは出ないから、覚えなくてよいです」
とズバっと言ってくれると、受験生は心から安心して、その項目を捨てることができるのではないでしょうか。
独学は、実はそんなに安くない
たとえば、さきほどのTACのスピードテキストおよび問題集(オリジナル問題集と過去問の2種類)を7科目分買い揃えると、35,000円程度。
さらに、2次試験用の教材もとなると、4~5万円程度はみておかなければなりません。
もちろん、20万円~30万円もかかる通学講座に比べたら安いのは事実ですが、それでも相当な金額が支出することは覚えておくべきでしょう。
■
ここまで独学のデメリットを列挙しましたが、一方、「やはり、自分にはテキストを読み込む独学の方が性に合っている」という方もいるかも知れません。
そのような方は、「独学で一発合格する方法」と「おすすめの独学用テキスト」に関する記事を書きましたので、そちらを参考にしてください。
第2位:受験校の通学講座
おすすめ第2位は「受験校の通学講座」です。
時間とお金がある人は、資格受験校の通学講座がベストでしょう。
なんと言っても、講師の先生が分かりやすい説明をしてくれるので、理解が進みます。
試験に頻出な部分もレクチャーしてくれます。
また、定期的に学校に通うことによって、受験に対するモチベーションも続きますし、メリハリもつきやすいでしょう。
ただ、
・お金がかかりすぎる
・近くに受験校がない場合がある
など、誰もが選べる方法ではないのが玉にキズ、といったところでしょうか。
通学講座で選ぶべき学校はTACかLEC
それでは、通学講座では、どこの資格受験校を選ぶべきでしょうか。
それはズバリ、「TAC」か「LEC」を選ぶべきでしょう。
どちらも、中小企業診断士受験業界では大手であり、中小企業診断士の受験生であれば、名前を知らない人はいないでしょう。
TACとLECは、どちらも大手だけあって、通学講座の受講料も20万円~30万円と高額です。
そのぶん、中身に関しては、どちらもしっかりしており、間違いないと言えます。
なぜ断言できるのかと言うと、私が業務等でお付き合いしている中小企業診断士の中には、TACやLECの出身者が多くおり、彼らからTACやLECの生の口コミ・評判を多く聞いているからです。
決して安くはない受講料を支払うわけですから、きちんと安心できる学校の講座に通って欲しい、と思います。
中小企業診断士講座 TACとLECを比較すると、こんなに違う!
ただし、TACとLECは、どちらもおすすめとは言え、その中身を比較すると、まったく違っています。
ざっくりと言えば、
・TACの講座:一次試験の指導とテキストに定評がある
・LECの講座:二次試験の指導と模試に定評がある
というように、それぞれの得意ジャンルは全く異なるのです。
TACとLEC、それぞれの生の口コミ・評判については、以下の記事に書いてありますので、通学講座を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
第1位:スマホ動画対応のオンライン通信講座
おすすめ第1位は、スマートフォン動画に対応しているオンライン通信講座です。
スマホに対応している中小企業診断士の通信講座は、私が独学をしていた頃は、まだ一般的ではありませんでした。
スマートフォンが一般的ではなかった時代なので、仕方ありません。
もし私の受験時代に、このような通信講座があったら、間違いなくチョイスしていたでしょうし、さらには、現役合格できていたかも知れません(泣)
なぜスマホ動画対応のオンライン通信講座がおすすめなのか?
スマホ動画対応のオンライン通信講座を おすすめする理由は次の3点です。
(1)スマホ動画での通信講義が充実しているので、理解が進む
(2)通勤時間や休み時間など、隙間時間を使って学習できるので、忙しい人にも向いている
(3)独学でテキストを購入するのと同等以下の金額で通信講座を受講できる
このように、スマホ動画対応のオンライン通信講座は、
受験校の通学講座 と 独学 の、それぞれ良いところをチョイスしたサービスと言えるのです。
スマホ動画対応の通信講座は、テキストや問題集はPDFで配布されるのが一般的です。
紙に出力したい場合は、オプションの冊子版テキストを買うか、自分で印刷しなければなりません。
現実的には冊子版テキストを購入することになるでしょうが、その費用を支払ってもコストパフォーマンスの良さは変わりません。
私も、実際に通信講座の動画講義を閲覧してみましたが、非常に充実している内容であり、決して「安かろう、悪かろうではない」と断言できます。
リアルの講義と異なり、通信講座は事前収録なので、何度も取り直し、ベストな講義を通信で配信できるのもメリットが大きいと思います。
各教科専門の講師がベストパフォーマンスで講義をしている部分だけを選んで通信講座として配信できるのは、通信ならではの良い点ですね。
中小企業診断士の通信講座 選び方のポイント
中小企業診断士の通信講座を選ぶ際には、基本的に前述のランキングを参考にして頂ければ、と思います。ただ、
「自分自身でも各通信講座を評価してみたいが、どのようなポイントをチェックすればよいのだろうか」
と考えている方もいるでしょう。そこで、この項では「通信講座の選び方のポイント」をご紹介します。
そのポイントとは、
- 運営会社と合格実績
- 価格・受講料
- 講義やテキストの品質・分かりやすさ
- サポート体制
の4点です。それぞれの詳細は以下のとおり。
運営会社と合格実績
各通信講座の中身をチェックする前に、運営会社のチェックが必要です。
- 「信頼できる運営会社が提供する講座なのか」
- 「その運営会社は毎年多くの合格者を輩出しているか」
これらは、講座の中身をチェックしても分かりません。
たとえば、スクール運営歴の長い会社であれば、一定の信頼性が担保されていると言えるでしょう。
また、通信専門の運営会社であれば、校舎の家賃や大勢の講師の雇用が不要ですから、運営コストを圧縮できます。
そのため、低価格でも高品質な通信講座を開発できることに繋がります。
また、通信講座においては合格率の集計が難しいため、ほとんどのスクールでは合格率を公表していません。
しかし、合格者数を発表しているスクールはありますし、発表していないスクールでも公式Webに掲載の「合格者の声」の数から、十分な合格者を輩出しているかどうか推測することが可能です。
価格・受講料
ランキングで見たとおり、主な中小企業診断士通信講座の受講料は、5万円台~30万円以上と幅があります。
必ずしも「価格が高い講座のほうが高品質」とはいえないところが、講座選びの難しいところです。
また、前述のとおり、通信講座専門スクールには「低コストで高品質な講座を開発できる理由」があります。
単に「価格が高い・安い」だけでなく、
- あなたが求めている品質・機能に対して、コストパフォーマンスが良い講座はどれか
という観点からチェックを行いましょう。
講義やテキスト等(教材)の品質・分かりやすさ
こちらは、通信講座の内容そのものです。
- 講師の話し方(説明が分かりやすいか、聞きやすい口調か)
- 講義動画の視聴時間(カバー範囲、説明の粒度)
- テキストの完成度(フルカラーか、図表が多いか)
- 過去問の年数や解説の内容、模試・直前対策などの有無
以上に関しては、公式Webをチェックしたり、無料体験や資料請求をするなどして、
- 品質は十分か?
- 初学者向け/学習経験者向けなど、あなたのレベルに合っているか?
についてチェックするようにしましょう。
なお、動画講義の視聴時間やテキストのボリュームは大きければ良い、というものでもありません。
- しっかり学習したい派はボリュームが大きいものを
- 短時間で合格を目指す方は「試験に出題される箇所」に絞った教材を
という観点からチェックすることが必要です。
サポート体制
一口にサポート体制といっても、以下のようなものがあります。
- 動画講義はダウンロードできるか?
- 動画講義は倍速などに対応しているか?
- 質問対応をしているか、質問対応の回数は?
- eラーニングシステムの完成度は(どこまでスマホでできるか?)
- 2年目以降の再受講の場合に割引などはあるか?
- 教育訓練給付金・合格お祝い金などの特典はあるか?
すべてが完璧な通信講座は存在しないので、あなたにとっての優先順位をつけることが大切です。
「診断士ゼミナール」と「スタディング」を徹底比較、あなたにおすすめはどっち?
当サイトの、おすすめ1位「診断士ゼミナール」、おすすめ2位「スタディング」、いずれも低価格ながら、高品質で充実した通信講座であることが分かったと思います。
私は、コストパフォーマンスの良さから診断士ゼミナールを、おすすめ1位としましたが、
実際のところ、
「診断士ゼミナール」と「スタディング」、どちらを選んだら良いのかわからない」
という方も多いでしょう。
この2つの通信講座はどちらも自信を持っておすすめできる内容なのですが、実は、比較すると異なるポイントも多いのです。
どっちが優れているという話ではなく、コンセプトの違いにより、それぞれの通信講座が力を入れているポイントが異なっているのです。
そのことを理解してもらうために、ここでは、2つの通信講座の徹底比較をしていきましょう。
運営会社を比較
診断士ゼミナールとスタディング、それぞれの講座内容の比較の前に、「そもそもどんな会社が運営しているのか」という点を確認しておきましょう。
診断士ゼミナールの運営会社「株式会社レボ」の概要
「株式会社レボ」は運営歴10年超の「中小企業診断士試験対策に特化した教育事業(通信教育事業)」を行う会社です。
代表の松永慎也さんは、24歳で中小企業診断士試験に合格し、その後、10年ほど大手資格学校で診断士講座の講師を務めた後、株式会社レボを立ち上げました。
また、レボの立ち上げから現在に至るまで、松永さん自身が主任講師も兼務しています。
このように、中小企業診断士試験を知り尽くした松永さんが細部までこだわって作り上げた講座だからこそ、高品質な内容になるのも納得できますよね。
スタディングの運営会社「KIYOラーニング」の概要
「スタディング」とは、株式会社KIYOラーニングの提供するスマホ動画対応通信講座のブランドです。
KIYOラーニングは、司法試験・税理士・宅建など、約30種類の通信講座を100,000人の受講者の方に提供してきた実績のある、ビジネス系資格の通信講座でNo.1の会社です。
また、KIYOラーニングは2020年7月に東京証券取引所マザーズに上場しています。
KIYOラーニングは新進気鋭の企業であるにも関わらず、すでに上場までしていますから、信頼性も高いといえるでしょう。
株式会社レボとKIYOラーニングの意外な共通点
ここまでレボとKIYOラーニングの企業概要を見てきました。
- 中小企業診断士講座に特化したレボ
- 30種類以上の資格講座を展開しマザーズ上場まで果たした拡大志向のKIYOラーニング
以上だけ見ると、両社はコンセプトが全く異なる企業のように思えますが、実は大きな共通点があります。それは
- 創業時より社長が自ら中小企業診断士講座の主任講座を務めている
ということ。
KIYOラーニングの綾部 貴淑社長も、同社創業前に中小企業診断士の資格を取得していました。
そして、現在でこそ様々な資格講座を展開するスタディング(ブランド)も、一番最初に開始したのは中小企業診断士講座だったのです。
このように、レボもKIYOラーニングも、社長自身が中小企業診断士講座に人一倍こだわりがあり、力を入れている点は同じ。
中小企業診断士業界で、両社の通信講座が高い評価を得るようになったのは当然の帰結かも知れません。
その1:動画講義を比較
ここからは、それぞれの講座内容の比較を見ていきます。
まず、どちらの通信講座も売りにしているスマホ対応の動画講義の比較。
診断士ゼミナールの収録時間の合計は270時間です。これは大手資格予備校並みのボリュームです。
一方、スタディングの合計は動画講義82時間+2次講座のみ音声38時間となっています。
このように、「スキマ時間を使って最短合格」がコンセプトのスタディング(旧 通勤講座)ですから、動画講義の収録時間は診断士ゼミナールより少なくなっています。
スタディングは「徹底的に出題箇所に絞って最短時間で学習する」という考え方であり、診断士ゼミナールは「しっかり学習する」と言う考え方といえるでしょう。
あなたの考え方に合った通信講座がおすすめ、ということになります。
また、診断士ゼミナールとスタディングの動画講義は、配信形式で以下の違いがあります。
診断士ゼミナール | スタディング |
ダウンロード形式 | ダウンロード形式 + ストリーミング配信 |
診断士ゼミナールとスタディングの両者とも、中小企業診断士の通信講座で唯一、ダウンロード形式を採用しています。ダウンロード形式だと、一度ダウンロードしてしまえば、スマートフォンなどで再生中に通信が発生することがありません。
さらに、スタディングはストリーミング方式にも対応していますが、こちらは接続する際にはWi-Fi環境が必要です(スマホ回線での利用は、パケット消費が激しいのでおすすめしません)。
以上の点だけ考えると、「ストリーミングよりダウンロードが優れている」ようですが、ダウンロードの場合、初回のダウンロードに時間がかかる点や、ダウンロードした動画ファイルを格納するための大容量記憶媒体(マイクロSDカードなど)が必要な場合があるなど、デメリットもあります。
つまり、「簡単に再生できる」という意味では、ストリーミング形式に軍配が上がります。
以下、ダウンロード形式とストリーミング形式のメリットとデメリットを表にまとめましたので、参考にしてください。
ダウンロード(診断士ゼミナール およびスタディング) | ストリーミング(スタディング) | |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
その2:テキストを比較
診断士ゼミナールには、非常に詳細なテキストが付属します。
一方、スタディングのテキストは、「最短合格」をウリにしているだけあって、診断士ゼミナールほど詳細ではありません。
しかし、基本事項と応用事項を分けて記載し、段階的に習熟していけるよう考慮するなどの工夫がなされています。
正直なところ、両社のテキストの完成度は方向性は違うものの、甲乙つけ難い状況です。
ただし、もっとも差がつく点が「補助教材」の有無です。
スタディングには、「学習マップ」と呼ばれる補助教材が付属します。
学習マップは、「マインドマップ」を利用して、中小企業診断士試験の基礎知識を体系的に理解・記憶するためのツールです。
マインドマップとは、脳の記憶のしくみに似た手法で、アイデアを発想したり、記憶を定着させたりするための思考ツールです。
スタディングでは、効率的に理解・記憶をするために、マインドマップのような脳科学の手法を活かしたツールを利用しているのです。
以上のような補助教材が付属することにより、テキスト関連では、スタディングが優れている、といえます。
その3:過去問題集を比較
診断士ゼミナールには、「過去問題集」が7年分標準で添付しています。動画での解説も標準で付属します。
一方、スタディングの「過去問セレクト講座」は、ミニマムコースではオプションで9,900円(税抜)であり、スタンダードコース以上では標準添付です。出題頻度や重要度の高い過去問をセレクトし、解説の動画講義も付属します(※スタディングの各コースについては、後述します)。
問題集を含めた価格では、診断士ゼミナールのほうが1歩リードしていますが、「時間がないので出題頻度や重要度の高い問題だけトライしたい」という方には、スタディングのセレクト講座のほうが合っているかも知れません。
その4:延長サポートを比較
前述のとおり、診断士ゼミナールには「3年間受講延長無料制度」があります。この制度により、初年度に合格できなくても、翌年度・翌々年度も無料で最新の動画講座とテキスト(PDF)を使って受講ができます。
一方、スタディングの場合は、翌年再受講する場合には、再チャレンジ用の更新版(コースにより18,678~27,478円)の購入が必要です。
以上のように、延長サポートにおいては、診断士ゼミナールの方が圧倒的にリードしています。
その5:質問サポートを比較
診断士ゼミナールは「質問無制限」ですが、スタディングは「コンプリートコース」のみ、「質問Q&Aチケット」が3枚付属します。
スタディングの質問Q&Aチケットが不足する場合は、1枚1,210円で追加購入可能です。
※スタディングのミニマムコースとスタンダードコースでもオプションのQ&Aチケットを購入して、質問を行うことができます。
※スタディングの各コースの詳細内容/価格については後述します。
以上により、質問サポートについても、診断士ゼミナールのほうが、大きくリードしています。
その6:学習サポート機能を比較
スタディングには、動画講義とテキストなどのPDFデータだけでなく、パソコンやスマホからログインするだけで使える、様々な学習サポート機能があります。
スタディングで使える学習サポート機能は、以下のとおりです。
- 最適な学習方法を提案する「学習フロー」
- 学習の習慣化とモチベーションアップを助ける「学習レポート」
- 孤独になりがちな、通信教育で仲間を作る「勉強仲間機能」
- 自分の不得意な問題に絞って対策できる「過去問/問題集 絞り込み機能」
- かゆいところに手が届く「学習メモ」「横断検索」
- オンライン上で自由に自作のノート(まとめ)を作成できる「マイノート」
- 勉強できる時間を入力してカンタンなテストを受けるだけで自動生成される「AI学習プラン」
- 日々の学習状況から現在の実力をリアルタイムで判定できる「AI実力スコア」
スタディングはiOSとAndroidの両方のアプリに対応しており、上記の機能がすべてiPhone/iPad/Androidスマートフォンなどから利用できます。
一方、診断士ゼミナールには、動画データとPDFデータ以外に、特にサポート機能はありません。
スタディングのみの手厚いサポートと言えるでしょう。
その7:合格お祝い金制度を比較
診断士ゼミナール(レボ)の合格お祝い金は、なんと最大3万円です。
4万円台から購入できる通信講座の合格お祝い金が3万円なんて、ちょっと意味が分かりませんね(笑)
ただし、診断士ゼミナール(レボ)の場合、同社Webサイトに「顔出し」掲載の承諾が必要です(顔出しNGの場合は3,000円のみ)。
一方、スタディングの合格お祝い金は、1万円。こちらは、アンケート及び合格体験談の記入が必要とのことですが、ご本人の写真の提出義務はありません。
以上、「顔出し」の必要はありますが、合格お祝い金3万円の診断士ゼミナール(レボ)のほうが、リードしていると言えるでしょう。
補足ですが、診断士ゼミナールには合格基準点の95%以上を獲得しながら惜しくも不合格だった場合に2万円が返金される「不合格者返金制度」もあります。
同様の制度はスタディングにはありませんから、その意味でも、診断士ゼミナールのほうがリードしているといえるでしょう。
その8:合格実績を比較
診断士ゼミナールとスタディング、どちらの合格率が高いと思いますか?
残念ながら、どちらの講座も合格率を発表していないので、「どちらが合格率が高いか」は分かりません。
ただし、ホームページの「合格者の声」が充実しているのは、スタディングのほうです。
また、診断士ゼミナールは、受講者数を公表していませんが、スタディングは公表しています。
中小企業診断士だけではなく、他の資格講座も含めた総受講者数(有料受講者数)ですが、スタディングは140,000人を突破しています。
以上を踏まえますと、スタディングのほうが実績は高い、と言えるでしょう。
その9:トータル価格(実質価格)を比較
最後に、トータルで必要となる価格です。
診断士ゼミナール | スタディング | |
1次/2次対応コース | 1次2次プレミアムフルコース: 59,780円[3年間無料受講延長付き] |
1次2次合格コース[2022年度試験対応 ミニマムコース]¥48,400 円 ※過去問/問題集なし
1次2次合格コース[2022年度試験対応 スタンダードコース]¥53,900円 ※過去問/問題集付き 1次2次合格コース[2022年度試験対応 コンプリートコース]¥69,300円 ※過去問/問題集/直前対策講座/直前模試/Q&Aチケット3枚付き |
翌年度以降の受講 | ※標準で3年間無料受講延長制度が付属 | 翌年再チャレンジ用の更新版:¥17,600円~25,300円 ※コースによる |
過去問題集 | ※標準で過去7年分問題集が付属 | スタンダードコース/コンプリートコースには標準添付。(復習用のオリジナル問題集も付属) |
合格お祝い金制度 | あり(最大3万円) | あり(1万円) |
教育訓練給付制度への対応 | なし | なし
※2022年度版は、コンプリートコースのみ対応(定価69,300円のところ、条件を充たす方に、支払った受講金額の20%の13,860円がキャッシュバックされる) |
上記を元に、診断士ゼミナール(1次2次プレミアムフルコース)と、内容が最も近いスタディングのスタンダードコースの実勢価格をまとめると次のとおりです。
診断士ゼミナール 「1次2次プレミアムフルコース」 |
スタディング 「スタンダードコース」 |
|
標準価格 | 59,780円 | 53,900円 |
合格お祝い金 | 30,000円 | 10,000円 |
トータル費用(実質) | 29,780円 | 43,900円 |
以上、合格お祝い金を考慮したトータル費用では、診断士ゼミナールがスタディングのスタンダードコースより1.4万円程度安いと言えるでしょう。
【ご参考】その他各社との価格水準比較
上記のとおり、スタディングより診断士ゼミナールのほうが価格的に有利という結論になりました。
しかし、決してスタディングが割高な訳ではありません。実は、この2社の価格は他社を圧倒しているのです。
以下のとおり、競合となる他の資格学校と価格を比較すると、その安さは一目瞭然です。
このように、診断士ゼミナールとスタディングの価格は、大手資格予備校と比べて4分の1~5分の1となっています。
もちろん、診断士ゼミナールとスタディングは、品質に関して「安かろう悪かろう」では決してありません。
この2社を軸に検討すべきことが十分に理解できるのではないでしょうか。
オプションテキストだけは購入したほうがよい
なお、両社とも、テキストは標準ではPDF版(データ)のみ付属します。
冊子のテキストが欲しい方は、自分で印刷するか、オプションで購入することになります。
- 診断士ゼミナール:(テキスト印刷版)¥20,350円
- スタディング:冊子版オプション ¥14,900円
また、診断士ゼミナールは映像講義のDVDもオプションですが、PCやスマホがあればダウンロードして視聴できるため、DVDは購入不要でしょう。
その他、スタディングには、以下のようなオプションが充実しています。
- スマート問題集 ※スタンダードコース以上には標準添付
- 合格模試 ※コンプリートコースには標準添付
- 直前対策 ※コンプリートコースには標準添付
なお、診断士ゼミナール、スタディングのいずれも、分割払いに対応しています。
「診断士ゼミナール」と「スタディング」の徹底比較 まとめ
ここまで、おすすめ2社を、徹底的に分析してきました。
どちらも「低価格なのに、非常に高品質」という点では同じですが、そのコンセプトの違いから、色々と異なるポイントが多いことが分かったと思います。
私なりにまとめると
診断士ゼミナールより若干高価ではあるが、知名度・実績ともに高く、オプションにも力を入れたバランスのよい「スタディング」
標準価格の範囲内で、合格のための基本機能を徹底的に充実させた「診断士ゼミナール」
と言った感じになります。
どちらを選んでも間違いはないので、あなたが共感できるコンセプトのものを選ぶべきでしょう。
=>レボ「診断士ゼミナール」 公式ページはこちら.
よくある質問
Q1 2次試験対策は通信講座でも大丈夫ですか?
結論から言えば、まったく問題ありません。
そもそも、中小企業診断士2次試験は知識ではなく、論理的思考力が問われる疑似コンサルティング。
文章に書かれた事例企業の課題を抽出し、解決策を答案に記述する筆記試験です。
このような2次試験においては、「問題(与件文)の読み方」「解法プロセス(考え方」「解答の書き方」の3点が重要になりますが、
スタディングと診断士ゼミナールの両者とも、自社オリジナルの解答手法を確立させており、動画講義で詳しく説明しています。
また、受講者が解答手法を身に着けて使いこなせるよう、事例問題や過去問題の演習にも力を入れているので、「通信講座だから十分でない」ということは一切ありません。
ただ、スタディングと診断士ゼミナールはどちらも演習で作成した解答に対する添削は実施していません。
両者とも添削が無くても問題ないのですが、「どうしても講師に添削して欲しい」という方は、アガルートの添削オプションを利用するか、2次試験専門校の利用を検討する手もあります(ただし、相応のコストが発生します)。
Q2 中小企業診断士がなくなる(廃止)と聞いたのですが、本当でしょうか?
確かに、Google検索などをすると「中小企業診断士 なくなる」などの関連検索語が出てくることがあります。
しかし、「中小企業診断士はなくなる(廃止)」というのは、全くのガセネタです。
また、2017年の9月に日本経済新聞に「AI時代のサムライ業(奪われる定型業務)」という記事が掲載されましたが、その中で「中小企業診断士はAIに置き換えられにくい資格一位」とされており、まだまだ需要がなくなることはありません。
もちろん、「資格だけ取れば安泰」というわけではありませんが、将来的にも中小企業診断士は有望な資格なので、興味のある方は積極的にチャレンジして欲しいと思います。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
Q3 教育訓練の制度に対応している講座はありますか?
上位5社の中では、スタディング・クレアール・フォーサイトの一部の講座が教育訓練給付制度に対応しています。
教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たす方が受講を修了することにより、支払った金額の20%が、教育訓練給付金としてハローワークよりキャッシュバックされる制度です。
なお、診断士ゼミナールとアガルートは教育訓練給付制度に対応していませんが、他社で教育訓練給付金を適用した場合でも、最安価格は診断士ゼミナールとなります。
教育訓練給付制度について詳しくは、下記記事を参考にしてください。
Q4 科目別に購入できますか?
フォーサイトが1次試験対策の単科講座として、科目別に7科目を販売中です。受講料は1科目あたり10,800円(税込・送料別)です。
アガルートでも科目別に販売しており、こちらは科目によって9,800円~24,800円(税込)と幅があります。
Q5 中小企業診断士の無料講座や、無料で使える勉強サイトはありますか?
中小企業診断士の出題範囲は広範なため、すべてを無料で受講できる講座や、すべて無料の勉強サイトはありません。
ただし、スタディングは無料登録で一部の講座をお試し受講できます。無料の勉強サイトとしては、当サイトの「ワンポイントWeb講座」もチェックしてみてください(現在のところ、出題範囲を全てカバーしているわけではありません)。
Q6 通信講座を受講しながら市販のテキストも使いたいので、おすすめのテキストを教えてください
通信講座を受講するのであれば、できるだけ「通信講座に付属のテキストと動画講義」に絞って繰り返し学習したほうが成果は上がりやすくなります。
そのうえで、どうしても必要な場合、一次試験用テキストでは「スピードテキスト(TAC)」「一発合格まとめシート(エイチス)」がおすすめです。
また、二次試験用では「ふぞろいな合格答案(同友館)」が最もおすすめとなります。
※独学用のおすすめテキストについて詳しくは、下記の記事をチェックしてみてください。
Q7 分割払いについて詳しく教えてください
診断士ゼミナールでは「クレジットカード払い」を選んだうえで、利用するクレジットカード会社が対応している分割方式を選びます。
スタディングでは上記に加え、独自のローンも用意しています。スタディングの独自ローンでは1回の支払い金額が3,000円以上となる範囲で、1~36回までの分割払い(ローン)が選べます。
まとめ
この記事では、診断士の学習法や各資格スクールの特徴などを確認しましたが、
その結果、
お金と時間に余裕があり、最適な学習環境を望む方は、受験校への通学
時間とお金をかけずに効率的に学習したい方は、低価格なスマホ動画対応の通信講座、
という結論が見えてきました。
ただ、大部分の方が、お金と時間をかけずに効率的に学習したい派だと思います。
そうなると、やはりおすすめはスマホ動画対応の通信講座となります。
管理人一押しは、ランキングからも分かる通り、「診断士ゼミナール」ですが、最終的には、「スタディング」と「診断士ゼミナール」の2つをしっかり比較して、あなたに合った方を選んで頂きたいと思います。
これから1年以上もお付き合いをする学習教材ですから、しっかりと選びたいですよね。
それぞれの公式ページには、サンプル動画を閲覧したり、初回動画を無料で受講したりできますので、
ぜひ、あなた自身の目で確かめて、スマートフォン対応通信講座の手軽さ・便利さを、しっかり納得してから購入して欲しいと思います。
=>「診断士ゼミナール」 公式ページはこちら
.
スタディングのほうが気になる方は、スタディングの公式サイトに行って、動画やテキストなどのサンプルをチェックしてみてくださいね。
=>「スタディング中小企業診断士講座」の無料お試しはこちら
.
【補足】中小企業診断士試験の概要・試験制度について
ここからは、中小企業診断士試験の概要や試験制度についての情報を記載します。
中小企業診断士一次試験の概要
一次試験の特徴
一次試験は、「中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうか」を判定することを目的に実施されます。
戦略・組織論・マーケティング・財務会計・IT・各種法規など、全7科目の試験で幅広い経営知識が問われます。
試験範囲の広さが、一次試験の特徴であり、難しさでもある、といえるでしょう。
一次試験の受験資格
一次試験の受験資格は、年齢、学歴等に制限はなく、どなたでも受験できます。
一次試験の試験形式
マークシート方式による四肢択一式試験です。
一次試験の受験料
13,000円
一次試験 試験科目
科目 | 試験時間 | 配点 |
経済学・経済政策 | 60分 | 100点 |
財務・会計 | 60分 | 100点 |
企業経営理論 | 90分 | 100点 |
運営管理 | 90分 | 100点 |
経営法務 | 60分 | 100点 |
経営情報システム | 60分 | 100点 |
中小企業経営・政策 | 90分 | 100点 |
一次試験 次回の日程(令和4年スケジュール)
- 試験案内配布・申込受付期間:令和4年4月28日~5月31日
- 試験実施:令和4年8月6日・7日
- 解答発表:一次試験終了後、数日以内に中小企業診断協会のHPで発表
- 一次試験合格発表:令和4年9月6日
一次試験 実施地区
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の 8地区で実施されます。
一次試験 合格基準
①合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
②科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
一次試験 合格率
過去20%程度でしたが近年は30~40%程度で推移しています。
一次試験 試験科目の一部免除
全7科目ある一次試験ですが、条件を満たすことにより、科目免除が受けられます。科目免除となるケースは、次の2種類があります。
他資格等保有による免除 | 弁護士・会計士など、他の国家資格を持っていることにより、科目免除を受けられるケース |
科目合格による免除 | 前年以前に、60点以上の得点を獲得して「科目合格」となった科目を、次年度以降に科目免除してもらうケース |
中小企業診断士二次試験の概要
二次試験の特徴
二次試験は、「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうか」を判定することを目的として実施されます。
筆記試験と口述試験の2段階の試験であり、筆記式では4科目の事例問題に解答します。筆記式に合格した場合のみ、口述試験を受験できます。
二次筆記試験は、模範解答が公開されません。そのため、「どのように解答すればよいのか」という絶対的な基準がなく、対策の方向性が定まりにくい側面があります。
実際、各資格学校が発表する解答例の内容も、それぞれ異なるものになっています。
このように取り組みにくい二次筆記試験に対して、口述試験は、出席すれば、ほぼ合格する試験となっています。
それぞれの試験対策については、「二次試験の対策と勉強法』「口述試験の内容と対策」を参考にしてください。
二次試験の受験資格
その年、または前年の一次試験合格者
二次試験の試験形式
筆記試験: 4科目の事例問題。20文字~200文字で解答させる設問が6~8個程度出題される記述式。
口述試験: 面接による試験(10分程度)
二次試験の受験料
17,200円
二次試験 試験科目
科目 | 試験時間 | 配点 |
1.組織・人事の事例 | 80分 | 100点 |
2.マーケティングの事例 | 80分 | 100点 |
3.生産・技術の事例 | 80分 | 100点 |
4.財務・会計の事例 | 80分 | 100点 |
二次試験 次回の日程(令和4年スケジュール)
- 試験案内配布・申込受付期間:令和4年8月26日~9月22日
- 筆記試験実施:令和4年10月30日
- 筆記試験合格発表:令和5年1月12日
- 口述試験実施:令和5年1月22日
- 口述試験合格発表:令和5年2月1日
二次試験 実施地区
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区
受験する地区は、申込時に希望する地区を指定できます。
二次試験 合格基準
筆記試験における総点数の60%以上でかつ1科目でも40%未満のものがない者であって、口述試験における評定が60%以上のものとします。
二次試験 合格率
例年20%程度です。
実務補習・実務従事
中小企業診断士は、「民間の経営コンサルタントの国家資格」と位置づけられています。
そのため、中小企業診断士試験に合格した後に、コンサルティングの実務経験が義務づけられています。
具体的には、中小企業診断士の登録申請をする前3年以内に実務補習を15日以上受けるか、診断実務に15日以上従事することが必要です。
- 登録専門機関の実施する実務補習を受ける(15日以上)
- 条件を満たす実務に従事する(15日以上)
「実務補習と実務従事」について詳細は、下記記事をご覧ください。
養成課程/登録養成課程
中小企業診断士になるためには、前述のとおり、2次口述試験まで全て合格した後、実務補習または実務従事と呼ばれる計15日の経営診断(実習)を行うことが必要です。
しかし、一次試験だけ受験し、あとは受験せずに中小企業診断士になる方法があります。それが養成課程と登録養成課程です。
ただし、費用は100万円~300万円台、期間は半年~2年ほど(実施機関による)。
授業も平日行われるところが多く、二次試験以降を免除できる、といっても、かなり受講のハードルは高いです。
養成課程については、下記の記事を参考にしてください。
受験者数・合格率の推移
一次試験の受験者数・合格者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
H25 | 14,252 | 3,094 | 21.7% |
H26 | 13,805 | 3,207 | 23.2% |
H27 | 13,186 | 3,426 | 26.0% |
H28 | 13,605 | 2,404 | 17.7% |
H29 | 14,343 | 3,106 | 21.7% |
H30 | 13,773 | 3,236 | 23.5% |
R1 | 14,691 | 4,444 | 30.2% |
R2 | 11,785 | 5,005 | 42.5% |
R3 | 16,057 | 5,839 | 36.4% |
注)受験者数は、欠席した科目がひとつもない者の人数です。
二次試験の受験者数・合格者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
H25 | 4,907 | 910 | 18.5% |
H26 | 4,885 | 1,185 | 24.3% |
H27 | 4,941 | 944 | 19.1% |
H28 | 4,394 | 842 | 19.2% |
H29 | 4,279 | 828 | 19.4% |
H30 | 4,812 | 905 | 18.8% |
R1 | 5,954 | 1,088 | 18.3% |
注)受験者数は、欠席した科目がひとつもない者の人数です。
おおむね20%程度の合格率ですが、こちらは上位20%程度を選抜していると考えられますので、純粋な得点による判定ではありません。言ってしまえば、中小企業診断協会の胸三寸ということです。
合格に必要な勉強時間
平均的には、中小企業診断士の合格までに必要な勉強時間は、1,000~1,200時間程度とされています。
仮に1年間で1,200時間学習する場合、365で割ると、1日あたりの勉強時間は約3時間20分。
1年間は約50週ですから、1週間あたり24時間の勉強時間が必要となります。ざっくり、平日3時間+週末5時間、というイメージになります。
※中小企業診断士の勉強時間について詳しくは、下記の記事も参考にしてください。
中小企業診断士試験の難易度(偏差値のランキングから見た難易度)
中小企業診断士は偏差値60と難関国家資格(士業)の中では、標準的な位置づけです。
他の国家資格(士業)では、公認会計士・弁理士・税理士・司法書士は偏差値65~64と、最難関の司法試験に次ぐ難しさです。
なお、社労士・行政書士・中小企業診断士の3資格は、よく「仕事と両立できる資格として最難関」と言われます。
社労士は偏差値60、行政書士は偏差値59となっており、偏差値から見ても、この3資格はほぼ同等の難易度といえるでしょう。
※今回のランキングデータは、某掲示板サイトに存在する「資格難易度・偏差値ランキング」や口コミサイトからまとめた偏差値をベースにしており、正式な根拠はありません。
しかし、相対的な難易度を知るためには少なからず参考になる面もありますので、参考にしてみてください。
著者情報 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |