こんにちは。トシゾーです。
私は、独学で中小企業診断士試験に合格しました(取得まで3年もかかりましたが…)。
そのせいか、「おすすめの独学用テキストは何ですか?」 と聞かれることがよくあります。そんなこともあり、この記事では独学用のおすすめテキストを、「目的別の最小セット」 という考え方で紹介していきます。
ただし、最初に断っておきます。中小企業診断士試験を受けるのに、私は独学での勉強自体はおすすめしていません。
後ほど詳しく書きますが、いまは独学用のテキストを買い揃える金額で、スマートフォン動画に対応した低価格の通信講座を受講できます。独学と変わらない費用で受験講師の講義をスマホから受けられるので、通勤・通学などのスキマ時間も無駄なく勉強に回せるからです。
そのことをお断りしたうえで、それでも独学を選ぶ方に向けて、ここからは 「結局どれを買って、どう組み合わせればいいのか」 を先に結論で示し、使い方→買い方の注意点→おすすめ一覧→科目別→二次→過去問の順に整理していきます。
さて、本題に入る前に一つ。最初に読んでいただきたい独学用テキストとして、中小企業診断士試験に最短合格するための市販の勉強法書籍が、現在、無料で手に入ります。難関資格予備校のクレアールが、中小企業診断士受験生のための市販のノウハウ書籍を無料でプレゼントしているのです(この特典は時期により内容が変わることがあるため、最新の条件はクレアール公式でご確認ください)。関心のある方はチェックしておくとよいでしょう(詳細は記事の後半で紹介します)。
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【結論】中小企業診断士のテキストは「目的別に最小セット」で選べばOK
「中小企業診断士 テキスト おすすめ」で検索する人が本当に知りたいのは、“30冊の一覧”よりも、結局どれを買って、どう組み合わせればいいのかだと思います。
そこで先に結論です。教材は 「理解用(テキスト)」「演習用(問題集・過去問)」「直前整理用(まとめ)」 の3つの役割で考え、迷ったら次のどれかに寄せれば大きく外しません。
一次試験:王道(迷ったらこれ)
- TAC系の基本テキスト(スピードテキスト等)
- 論点別(テーマ別)の過去問集
一次は「インプット→同じ論点をすぐ解く」の回転数が命です。だから、年度別よりも論点別を主軸にすると、学習のムダが減ります。
一次試験:初学者向け(2冊にまとまるタイプが好きなら)
- みんなが欲しかった!教科書(上・下の2編)
- 補助にまとめシート(直前の整理・暗記用)
「7科目をいきなり科目別テキストで揃えるのは重い…」という方は、まず総合テキストで全体像をつかむのもアリです。
一次試験:WEB問題・動画で進めたい(紙が苦手なら)
- WEB問題つきテキスト(例:FOCUSテキスト&WEB問題 など)
- 分からない科目だけ、科目別テキストを「追加」する
最初から全部を紙で揃えるのではなく、苦手科目だけを後から足す発想だと、費用も学習時間もコントロールしやすくなります。
二次試験:まず揃えるべき最低限
- 二次の過去問題集(解説が厚いもの)
- ふぞろい(再現答案で“合格レベル”の感覚をつかむ)
- 事例IV(財務・会計)は問題集を別途(手を動かす量が必要)
二次は「型」をつけるゲームです。一次のようにテキストを増やすより、過去問の反復と答案の改善(PDCA)が効きます。
中小企業診断士の独学用テキストと過去問題集の使い方・購入にあたっての留意事項
おすすめの紹介に入る前に、テキストの使い方と購入時の留意点を押さえておきましょう。「どれを買うか」と同じくらい「どう使うか」が合否を分けます。
独学用テキスト(メインテキスト)は、1冊に絞って使う
試験勉強を始めると、何冊もの基本テキストに次々と手をつける方がいます。気持ちは分かります。特に独学は相談相手がいませんから、「この方法で本当に受かるのか」と不安になりがちです。
しかし、いろいろなテキストの冒頭だけをつまみ食いしている間に、時間ばかりが過ぎてしまいます。極端な話、どのテキストを選んだとしても、一冊を信じてやり切るほうが、何冊もつまみ食いするより合格に近づきます。 市販のテキストはどれも一定のレベルをクリアして書店に並んでおり、合否を分けるのは「教材の差」よりも「やり切れるかどうか」であることが多いものです(もちろん合格を保証するものではありません)。
この記事の目的は、その中から、あなたの合格にとって最適な“唯一の一冊”を選ぶことです。一度選んだら、そのテキストを信じてやり抜く。どうしても合わなければ一度くらい変えても構いませんが、あれこれ目移りして手を出すのは絶対にやめてくださいね。
テキストと過去問題集は、必ずしも同じシリーズにこだわらない
一般に「資格試験のテキストと問題集は同じシリーズで揃えたほうがいい」と言われます。関連ページがリンクしていて便利だからです。
しかし、その原則は中小企業診断士には当てはまりません。たとえば一次のテキストで最もおすすめなのは「TACのスピードテキスト」ですが、同じシリーズの過去問題集はあまりおすすめできません。理由は、その過去問題集が「論点別(テーマ別)」ではなく「年度別」だからです(次項で詳しく説明します)。
もちろん「同じシリーズだから」以外に選ぶ理由があるなら話は別です。ですが、特に理由もなく揃えてしまうと、後々後悔しかねません。あなたにとって最適なテキストと過去問の組み合わせを選んでください。
過去問題集は論点別(体系別・テーマ別)のものを使う
過去問題集は、年度別と論点別の2種類に大別されます。年度別は、たとえば次のように年度ごとに編集されたものです。
- 直近の年度の試験問題(例:令和◯年度)
- その前年の試験問題
- さらにその前年の試験問題
- 過去5年分程度をまとめて収載
年度別だと、あるテーマ(例えば「組織構造」)をテキストで読んだ後すぐ演習しようとしても、同じテーマの問題を探すのが一苦労です。一方、論点別(テーマ別)なら一つの科目の問題がまとまっているので効率よく学習できます。同じテーマの過去問を解くなかで、テキストを曖昧に読んでいた箇所も修正できますし、よく出る論点ほど集中して解くことになるので、出題傾向が自然にイメージできるようになります。
過去問の間違った使い方をしない
過去問の間違った使い方とは何だと思いますか。それは、解いた後に正解・不正解だけチェックして、すぐ次へ進んでしまうことです。
知識を正確に身につけるために過去問を解くのですから、正解しただけで満足せず、不正解の選択肢も含めて 「この選択肢はなぜ正しい(間違っている)のか」「自分はなぜその肢を選んだのか」 を、解説を読み込んで正確に理解しましょう。この積み重ねが、確かな知識になります。
独学では特に、最新のテキストを購入する
中小企業診断士の問題は、最新の法制度・会計制度・IT動向などに基づいて作られます。新しいテキストには法改正などが反映されていますが、少し前の中古だと情報が古い可能性があります。
「中古はフリマや古本屋で安いからお得」と考える人もいますが、新しい内容に対応していないことがあるので、最新のテキストを選んでください。特に独学者は、誤った内容で勉強しても誰からも指摘されず、間違った認識のまま本試験に臨むことになります。独学者こそ、テキスト選びには十分注意を払いましょう。
テキストの購入タイミングは9月〜10月がおすすめ
中小企業診断士のテキストは、ほとんどの出版社が毎年9月〜10月頃に発売します。理由は次のとおりです。
- 一次試験が夏頃に実施されるため、そのタイミングに合わせて各社が最新テキストを販売開始する
- 勉強期間を1年程度と考える人が多く、発売時期と一致する
- 一次の合格発表後で、再受験者にも訴求しやすいタイミングである
翌年の一次試験を受けるなら、9月〜10月に集中して発売される各社テキストを発売後すぐチェックし、自分に合った一冊を選んで勉強を始めるのが理想です。以上より、9月〜10月が購入の最適なタイミングといえます。
購入・注文で失敗しないチェックリスト(最新版/中古/特典ダウンロード)
テキスト選びは内容だけでなく、買い方でも失敗します。特に「最新版」「特典」「中古」の3つは注意です。
1) 「年度版」「改訂」「更新」の表示を先に確認
- 表紙に2026年度版などの年度があるか
- 販売ページに「発売日」「更新」の記載があるか
- 法改正・制度改正(会計・法律・環境など)の反映有無
中古が安く見えることもありますが、改訂ズレは普通に痛いです。初学者ほど「最新版」を優先してください。
2) 購入特典は「ログイン」が必要な場合がある
出版社や予備校によっては、購入者特典(PDF・WEBテスト等)の利用に会員登録やログインが必要です。
- ID・パスワードが「書籍内に収載」されているケース
- 特典ページで「利用規約」への同意が求められるケース
買ってから「ログインできない」「パスワードが分からない」で詰まると、勉強の勢いが止まります。事前に導線を確認しましょう。
3) 紙・電子(PDF)・アプリ対応は“便利”だが落とし穴もある
- セールや割引で買ったが、年度が古かった
- 電子版(PDF)やアプリは持ち運びに便利だが、問題演習(アウトプット)が不足しがち
- 計算が必要な財務・会計や事例IVは、紙の余白で手を動かすほうが向くことも多い
「テキストはPDFで大丈夫?」とよく聞かれますが、インプットはPDF・アプリ、計算と二次の答案づくりは紙、と役割を分けるのが現実的です。自分の学習スタイルに合うかどうかで判断しましょう。
4) 公式サイトで確認すべきページ(例)
ネット購入時に見かけるメニュー例です(購入前に一度チェック推奨)。
- トップ/ログイン・会員登録
- 注文・配送・支払い
- よくある質問・問合せ
- 利用規約/特定商取引法
※当サイトの紹介リンクにはアフィリエイトを含む場合があります。景品表示法の観点から、表示を分かりやすくするよう努めています。
中小企業診断士が気になった時の 独学向けおすすめテキスト【一覧】
ここからは、おすすめテキストを一覧形式で紹介していきます。なお、以下で紹介する書籍は年度版・改訂版が出ることがあり、価格や販売状況も変わります。購入前には、各販売ページで最新版かどうか・発売日・価格を必ずご確認ください。まずは独学を始める前に、中小企業診断士という資格そのものを知るために読む本からです。
みんなが欲しかった! 中小企業診断士 合格へのはじめの一歩 2026年度
中小企業診断士試験の概要や科目ごとの特徴をまとめた、オリエンテーション的な入門書です。
一次試験の7科目(経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策)をそれぞれ1章ずつ説明しており、「何を勉強し、どんな試験に臨むのか」が簡単にイメージできます。独学者にとって、これから挑む資格の全体像を知ることはとても重要です。その欲求を満たしてくれる一冊です。
ゼロからスタート! 金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書
こちらも試験概要をまとめた入門書ですが、各科目をまんべんなく説明するのではなく、1次・2次に共通する基礎知識や、2次に応用できる1次科目に絞って詳しく構成されています。そのため、入門書でありながら頻出項目を重点的に押さえられます。
前項の「合格へのはじめの一歩」との大きな違いはこの点です。左にポイント解説、右に図やイラストを置いた見開き構成で、10時間ほどで全体を読み切れます。
中小企業診断士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本[第2版]
現役の中小企業診断士が書いた本で、受験から合格後の仕事の種類・取り方、ネットワークづくりまで、診断士の実務や生き方を明らかにしています。合格後に活躍するイメージがつかめ、どんなサービスを顧客が求めているのかの示唆もあります。独学のモチベーションアップにもなるでしょう。
こんなにおもしろい中小企業診断士の仕事 第4版
こちらも現役診断士の書いた書籍で、第一線で活躍する若手コンサルタント6名の寄稿を掲載するなど、プロの臨場感あふれる実情を伝えます。著者自身が駆け出しの頃に「どうやって仕事を取り、軌道に乗せたか」も詳しく書かれており、独立直後のイメージがよくつかめます。
特に30〜40代から独立コンサルタントを目指す方や、企業内で経営企画として働きたい方に役立つ内容です。「本当に中小企業診断士の仕事が自分に向くのか」を判断できる一冊です。
独立する! 中小企業診断士 開業のコツ60
2002年に30代で独立した現役診断士の書籍です。「資格を取ってからどうするか・どうなるのか」を、60のQ&Aで赤裸々に解説しているのがユニークな点です。
- 独立して食べていけるの?
- 失敗したらどうなるの?
- どうやって顧客を見つけるの?
- 成功する確率はどのくらい?
- 家族がいても大丈夫?
といったリアルなところを本音で答えています。著者はコンサルタントとして15年以上、養成講座でも10年以上教え、のべ200人以上から独立相談を受けてきたとのこと。合格後の解像度が一気に上がる、独学への背中を押してくれる一冊です。
一次試験用の 独学向けおすすめテキスト【全科目総合】
ここからは、一次の全科目を総合的にカバーするテキストを紹介します。
中小企業診断士1次試験 科目別合格戦略
一次に特化して、具体的で再現可能な勉強法を解説した書籍です。独学では「どう勉強したらいいか」「スケジュール管理が難しい」「出題傾向が分からない」といった悩みがつきものですが、本書は一次に絞ることで、
- 7科目の具体的な合格戦略
- 合格のための時間管理法
- 過去10年間の過去問の分析結果
を解説しています。「独学の羅針盤」として方向性を誤らずに進められますし、各科目の主要キーワードがコンパクトにまとまっているので、振り返りのチェックリストとしても使えます。
中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト(TAC)
大手資格予備校のTACが、TAC出版から発売するテキストです。TACの中小企業診断士講座でも使われているとされ、独学者にも定番として広く支持されています(講座での扱いは変わることがあるため、詳細はTAC公式でご確認ください)。一次のテキストとしては、まず候補に挙げたい一冊です。
テキストのほかにスピード問題集・過去問題集があり、これら3種類を7科目分すべて揃えると3万5,000円ほどになるのがネックです(価格は改訂・時点により変動するため、最新は販売ページでご確認ください)。とはいえ他社も同程度の価格帯なので、独学で進める以上はこの程度の出費は必要と考えるしかなさそうです。
TBC 速修テキスト
大手ではありませんが、受験指導に定評のあるTBC受験研究会のテキストです。TACのスピードテキストを「本命」とすると、こちらは「対抗」という位置づけ。悪くはないのですが、補足情報の網羅性ではTACに一日の長があります。
出る順中小企業診断士FOCUSテキスト&WEB問題
大手資格スクールLECのテキストです。「要点→代表的な過去問→基本知識」という構成が工夫されており、WEB問題も使えます。こちらも内容的にはTACスピードテキストの「対抗」といった位置づけです。
資格の大原 合格テキスト
資格の大原が発売する一次の合格テキストです。予備校系らしく要点が整理されています。こちらも独学者の選択肢になりますが、購入時は必ず最新年度版を選んでください(後述のとおり、年度版の確認は買い方の基本です)。
みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(上・下)
「7科目を科目別テキストで揃えるのは重い」という初学者に向く総合テキストです。上・下の2編で7科目の全体像をつかめる構成で、図解・イラストが多く、独学のスタート段階に向いています。まず全体像を1冊で押さえてから、苦手科目だけ科目別テキストを足す、という進め方と相性が良いです。
中小企業診断士1次試験一発合格まとめシート
その名のとおり、要点を“まとめシート”として整理した一冊で、直前期の整理・暗記用に向きます。理解用のテキストとは役割が違うので、メインテキストの補助として使うのがおすすめです。冒頭の結論で触れた「直前整理用」のポジションがこれにあたります。
一次試験用 独学向けおすすめ過去問題集
中小企業診断士試験 過去問完全マスター
「過去問完全マスター」は、10年分の過去問を論点別(テーマ別)に編集しています(いわゆる“ヨコ解き”に対応)。他社の過去問は年度別が多く、出題傾向をつかむには自分で複数年度を確認する必要がありますが、本書なら「この論点ではこういう問題が出る」が一目で分かります。
難関資格を効率的に独学するには、早い段階から過去問に当たることが必須です。テキストで一単元を学んだらすぐ同じ論点の問題を解ける論点別問題集は有利です。さらに各論点を頻出度に応じてA〜Cにランク付けしているので、どこを重点的にやればよいかもすぐ分かります。細かく指導してくれる講師がいない独学者には、必須の問題集といえるでしょう。
「過去問完全マスター」については、より詳しい内容や活用方法を別記事にまとめています。よろしければチェックしてみてください。
関連資格のテキストを“部分流用”すると一次が速い(簿記・法務・不動産・管理)
中小企業診断士は範囲が広いので、他資格の知識がある人ほど有利です。逆に言えば、弱点科目だけ他資格のテキストで補うのもアリです。
財務・会計が不安:日商簿記
簿記の土台があると、一次の財務・会計は伸びやすいです。将来的に公認会計士や税理士を狙う人にも無駄になりません。
法務が不安:ビジネス実務法務検定など
経営法務は「条文暗記」よりも“問われ方”の理解が重要です。ビジネス実務法務検定や入門書は、論点の捉え方(フレーム)づくりに役立ちます。知的財産は、知的財産管理技能検定の要点集が補助輪になります。
不動産・管理が気になる:宅建士など
学習そのものというより、「実務で活きる周辺知識」として相性が良い領域です。不動産・管理の基礎を押さえると、支援先との会話が一気に通じやすくなります。
その他(視野が広がる):販売士・通関士など
販売士はマーケティングや売場づくりの話につながります。MBA的な視点や、現場・制度の解像度が上がる資格は、ケースの発想に効くことがあります。診断士の勉強は、最終的に「使える知識」にしてナンボです。
一次試験用の 独学向けおすすめテキスト【科目別】
独学者は、周囲に気軽に質問できる人がいないことが多いものです。だからこそ「予備知識のない科目・苦手な科目」で、いかにスムーズに学習の取っ掛かりを作るかが大切になります。ここでは科目別に、独学者がスムーズに入っていけるおすすめテキストを紹介します。
【新版】 財務3表一体理解法 ※財務・会計が苦手な方向け
これから診断士を目指す人の中には、財務・会計がまったく分からない方もいるでしょう。「損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書って何?」という方にまず読んでほしいのが本書です。
簿記を知らない方でも会計の仕組みが分かるよう、財務3表それぞれの役割と関係性(つながり)を、具体的な会社の事業活動の例を通して直観的に理解できるように書かれています。財務・会計のGOALともいえる財務3表の本質を先につかんでおけば、この科目の学習はぐっとスムーズになります。
「中小企業診断士のための経済学入門」 ※経済学が苦手な方向け
経済学・経済政策も苦手意識を持つ方が多い科目です。そんな方にもっともおすすめなのが本書。次のAmazonレビューが、この本の性格をよく表しています。
診断士受験校の最大手TACで、長年「経済」を指導されている先生が書かれた本です。通年で学ぶ大学と違い、1ヵ月強でド素人を合格レベルに引き上げる訳ですから、「なぜ苦手に感じるか」をベースにした、「わかりやすい説明」なので安心です。
このように「受験で受かること」を前提に書かれているので、まず本書で全体像を理解し、細かい点はテキストに戻る、という使い方が有効でしょう。
「改訂6版 ITパスポート最速合格術」 ※ITが苦手な方向け
経営情報システムを苦手とする方は、情報処理の国家資格「ITパスポート」のテキストを参考にすると効率的です。ITパスポートは情報処理の国家試験の中では初心者向けで、分かりやすいテキストが多く出ています。内容のレベルは経営情報システムよりやや低い程度ですが、難しく書かれがちな経営情報システムのテキストより、圧倒的に分かりやすいものが多いのです。
まずITパスポートのテキストを2回ほど読み、それから経営情報システムに入ると、一見遠回りでも理解が深まり、暗記もスムーズに進みます。なお、ITパスポートの範囲は「ストラテジ」「マネジメント」「テクノロジ」の3分野ですが、ストラテジは企業経営理論に近いので、経営情報システムに直結するのはマネジメントとテクノロジ。全部を読む必要はなく、効率的に時間を使えます。
おすすめは「改訂6版 ITパスポート最速合格術」です。ITの知識を「たこ焼き屋チェーン店がネットショップを構築する」というストーリーに沿って説明しているので、物語を読む感覚で必要な知識が身につきます。実は当ブログの管理人(私)が執筆したテキストで、分かりやすさには絶対の自信があります。
※ITが苦手な診断士受験生にITパスポートがおすすめな理由も、別記事で詳しく説明しています。「なぜ効率的なのか」をしっかり理解したい方は参考にしてください。
「中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理」 ※運営管理が苦手な方向け
運営管理に特化した、おすすめテキストです。
※本書は現在販売終了し、Amazonでは中古品のみの扱いとなっています(入手状況は変わることがあります)。
かなりボリュームはありますが、見開き単位で1単元が構成されており、必要な項目だけ読んで理解を深められます。生産管理の各手法が図入りで詳しく説明されているので、イメージがしっかりつかめます。なお、先に「最新版を買う」とお伝えしたとおり、独学のメインテキストは最新版を選ぶのが基本です。本書のように現行版が手に入らない名著は、あくまで理解の補助(サブ)として、内容が古くなっていないかを意識しつつ使うとよいでしょう。
二次試験用の 独学向けおすすめテキスト
二次試験は、一次のようにテキストを増やすより、答案の「型」を作り、事例演習を反復することが合否を分けます。ここでは二次対策の定番を紹介します。
【二次の土台はやはり過去問】中小企業診断士 最短合格のための 第2次試験過去問題集
二次は何より過去問です。事例I〜IV(事例I=組織・人事、事例II=マーケティング・流通、事例III=生産・技術、事例IV=財務・会計)の本試験問題に、丁寧な解説が付いた過去問題集です。解説の厚いものを選び、繰り返し取り組みましょう。二次試験は、長らく筆記4事例に加えて口述試験まで課されてきましたが、令和8年(2026年)度からは口述試験が廃止される予定で、筆記試験の合格がそのまま最終合格となる方向です(試験制度は改正されることがあるため、最新の試験要項は中小企業診断協会の公式発表でご確認ください)。いずれにせよ、二次対策の中心は筆記の過去問演習です。
【再現答案の超定番】中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案
ふぞろいは、受験生の再現答案を集めた、二次対策の超定番です。模範解答が一つに定まりにくい二次において、「実際に合格した人がどう書いたか」「どのキーワードで加点されたか」の感覚をつかめるのが最大の価値です。独学で“合格レベルの答案”の手触りを得るために、ぜひ手元に置きたい一冊です。
「ふぞろい」の詳しい活用方法は、こちらの記事にもまとめています。
30日でマスターできる 中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順
二次の「解き方の手順」を体系立てて学べる一冊です。設問の読み方、与件文の整理、解答の組み立て方といった“型”を、短期間で身につける構成になっています。
中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
合格者が二次でどう考えていたか、その「ノウハウ」をまとめた定番書です。解答プロセスの言語化に役立ちます。
中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全知識
上記「全ノウハウ」と対になる「全知識」版です。二次で問われる知識を体系的に整理でき、与件文に対してどの知識を当てるかの引き出しが増えます。
【事例IV対策の集中演習に】中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ
二次の中でも、事例IV(財務・会計)は計算量が多く、対策の差が出やすい事例です。本書は事例IVに必要な知識とノウハウを集中的に扱っており、手を動かす演習量を確保するのに向きます。
中小企業診断士 第2次試験 事例IVの解き方
こちらも事例IVに特化した一冊で、解き方の手順を段階的に学べます。事例IVは独学でもっともつまずきやすいので、過去問と並行して計算演習を積み上げましょう。
中小企業診断士の試験委員の執筆された、おすすめの著書
ここからは少し上級者向けです。試験委員(作問に関わる先生)の専門分野の著書を読むと、出題の背景にある考え方が見えてくることがあります。ただし、どの先生がどの事例を担当するかは年度により変わり、公表もされません。あくまで傾向をつかむための補助として、断定せずに参考にしてください。
意思決定会計講義ノート
スモールビジネス・マーケティング
北海道の企業〈2〉ビジネスをケースで学ぶ
生産現場構築のための生産管理と品質管理
コーポレートデザインの再設計
岩崎直人氏(経営組織論・経営戦略論が専門の研究者)の著書です。受験界では「二次の事例I=組織・人事の作問に関わっていたのではないか」と言われることがありますが、これはあくまで受験生の間での推測であり、公式に公表された情報ではありません。試験委員の名簿は中小企業診断協会が毎年公表しており、委員は入れ替わります。著書はあくまで専門分野の理解を深める読み物として参考にし、「この本を読めば出題が当たる」といった受け取り方はしないでください。最新の委員構成は協会の公式発表でご確認ください。
中小企業診断士の独学に最適! 最短合格のための受験ノウハウ本 【無料でもらえる】
ここまで、試験に使えるテキストを紹介してきました。最後に、『最短合格に必要な受験ノウハウ』が分かる市販の書籍をご紹介しましょう。
この市販のノウハウ書籍が、現在は無料で手に入ります。クレアールの中小企業診断士通信講座が、資料請求をされた方に市販の受験ノウハウ本を無料プレゼントしているためです(特典の有無・内容は時期により変わることがあるので、最新の条件は公式でご確認ください)。

非常識合格法
古森 創(中小企業診断士)著/すばる舎リンケージ社発行/定価1,500円(税抜き・価格は変更される場合があります)
・合格とは何かを理解する
・ストレート合格する人の特徴とは
・何年も受験浪人してしまう人の特徴
・長く続く学習に対してモチベーションを維持する方法とは
・ごく普通の人が合格するために必要なこと
など、合格に向けた考え方が具体的にまとめられています。中小企業診断士の勉強を始める前に、ぜひ
「この試験は難関だけれども、基本的な内容をしっかり勉強すれば合格できる試験なんだ」
ということを知っておいてほしいと思います。関連書籍はどれも安くはないなか、本書は簡単な登録で無料で手に入ります。ぜひ入手してみてください。
=>クレアール 診断士試験攻略本(市販の書籍)無料プレゼント付き資料請求はこちら
独学のスケジュールや勉強の順番も大切!
ここまで独学におすすめのテキスト等を紹介してきました。これらを上手く使いこなせば、独学での勉強は決して無理ではありません。
ただし独学で合格するには、しっかり勉強時間を確保し、スケジュールや勉強の順番も戦略的に考えて実行することが大切です。一般に一次の合格までには相応の学習時間が必要とされますが、目安は人により幅があるので、自分のペースで計画を立てましょう。
中小企業診断士の勉強時間やスケジュールについては、以下の記事を参考にしてください。
よくある質問(テキスト選び)
Q1. 30冊も必要?
不要です。まずは「一次の基本テキスト1系統+論点別の過去問」で十分。苦手科目だけ後から追加しましょう。買う本を増やすより、同じ教材を回す回数を増やすほうが伸びます。
Q2. 論点別と年度別、結局どっち?
独学の基本は論点別です。仕上げ期だけ年度別で時間感覚を作る、が現実的です。
Q3. 中古(安い)を買ってもいい?
法改正・制度改正リスクがあるので、初学者ほど最新版がおすすめ。中古は「サブ(確認用)」に回すのが安全です。
Q4. テキストはPDFでも大丈夫? どこで買うのが安心?
インプット(読む)はPDF・アプリでも問題ありませんが、計算(財務・会計)や二次の答案づくりは紙の余白が向きます。役割で使い分けましょう。なお中小企業診断協会の公式サイトでは過去問が公開されているので、補助的に併用するのもおすすめです。購入先は、公式ストアや大手書店だと特典・ログイン導線も分かりやすいことが多いです。
Q5. 何ヶ月で合格を目指せる? 一番難しい科目は?
合格までの期間は人により幅があり、断定はできません。学習時間の確保とスケジュール設計が鍵になるので、勉強時間の記事を目安にしてください。「一番難しい科目」も人によりますが、財務・会計や経済学に苦手意識を持つ人が多いので、本記事の【科目別】で紹介した苦手対策本を早めに使うのがおすすめです。
独学での勉強が無理だと思ったら…|まとめ
独学でも、一次・二次のテキスト・問題集・過去問をフルセットで揃えると4万円以上かかることが多いです(価格は時点により変動します)。さらに、独学は「自分でスケジュールや勉強の順番を考え、自らを律して続けなければならない」というハードルもあります。
もし独学を始めたものの「やっぱり無理!」と感じたら、早い段階でスマートフォン動画対応の低価格通信講座へ切り替えることをおすすめします。動画講義はYouTubeにも無料のものが増えていますが、試験範囲を体系立ててカバーした内容は、やはり有料講座のほうが充実している傾向があります。ただし低価格通信講座はPDF版テキストのみのことが多い(冊子版はオプション)ので、冊子が必要な方はその点だけ注意してください。
私が学んでいた頃はスマホ対応の通信講座がなく、独学せざるを得ませんでした。しかし、もし今あらためて受験するなら、抜群のコスパから、迷わずスマホ対応の通信講座を選びます。
各講座の比較は、中小企業診断士スマホ対応 通信講座の比較・ランキングはこちらにまとめています。また、合格後の道のりも含めた全体像は中小企業診断士の全体キャリアロードマップを、スキマ時間の活用は診断士向けの学習アプリを、二次の記述対策に強い専門校はAASの口コミを、あわせて参考にしてください。
独学でも通信講座でも、最後に効くのは「自分に合った一冊(一講座)を信じて、学習サイクルを回し続けること」です。あなたの合格を応援しています。
