こんにちは、トシゾーです。
宅建士だけでも不動産業界で役立つ国家資格ですが、管理業務主任者とのダブルライセンスがあれば、実務の幅が大きく広がります。
具体的な理由については・・・・この記事の本文で分かりやすく説明しますので、気になる方はぜひチェックしてください。
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目次
宅建と管理業務主任者の資格の違い
不動産と関連する国家資格はたくさんありますが、宅建士と管理業務主任者はなかでも代位表的な資格といえるでしょう。
「不動産関連で人気の資格は宅建!」とイメージしている方は多いのですが、管理業務主任者も属性や性別を問わず毎年多くの受験生が集まっていますね。
まず最初に、宅建士と管理業務主任者が一体どのような資格なのか簡単に確認しましょう。
- 宅建士は宅地建物取引士の略で、不動産の売買、および賃貸物件の斡旋の際にお客様に詳しい説明を行うのがメインの業務
- 管理業務主任者はマンション管理適正化法で定められた国家資格で、マンションの委託契約の説明や助言を行うのがメインの業務
宅建士が不動産の売買や取引のエキスパートなのに対して、管理業務主任者はマンション管理のエキスパートです。
マンション管理に詳しい専門家という意味では、管理業務主任者とマンション管理士は似ています。
※宅建士とマンション管理士のダブルライセンスのメリットについてはこちら!
次に宅建士と管理業務主任者を試験内容や合格率で比較してみました。
不動産と関連する資格 | 宅建士 | 管理業務主任者 |
---|---|---|
独占業務の有無 | 独占業務あり | 独占業務あり |
試験形式 | 四肢択一・50問 | 四肢択一・50問 |
試験日時 | 毎年1回、10月の第3日曜日 | 毎年1回、12月の第1日曜日 |
試験科目 | 「民法等」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」 | 「マンション管理適正化法」「標準管理委託契約書」「管理費・少額訴訟関係」「標準管理規約」「その他の法律(宅建業法・借地借家法など)」 |
合格基準点 | 37点/50点(平成30年度) | 33点/50点(平成30年度) |
試験の合格率 | 15.6%(平成30年度) | 21.7%(平成30年度) |
どちらも資格保有者にしか認められていない独占業務がありますので、宅建士と管理業務主任者は不動産業界で大いに役立ちます。
不動産会社への就職や転職を考えているのであれば、是非とも取得したい資格です。
宅建と管理業務主任者のダブルライセンスがおすすめの理由はこれだ!
「宅建士と管理業務主任者のどちらの資格が自分に合っているの?」と疑問を抱えている方はいませんか?
国家資格を取得するにはそれなりに時間がかかりますので、今後の業務に役立つ資格を取得したいと考えるのは普通ですよね。
そこで、不動産関連のエキスパートを目指したいのであれば、宅建士と管理業務主任者のダブルライセンスをおすすめします。
資格の数で全てが決まるわけではありませんが、宅建士と管理業務主任者は相性が良いのです。
なぜ宅建士と管理業務主任者の2つの資格を取得すべきなのか、ダブルライセンスのメリットを見ていきましょう。
試験の内容が類似している
宅建士と管理業務主任者のダブルライセンスがおすすめなのは、試験の内容が類似しているからです。
業務内容だけではなく試験の範囲も被る部分がありますので、どちらかの資格を取得すればもう片方の試験勉強で役立ちます。
以下では、宅建士と管理業務主任者の試験で似ている部分をまとめてみました。
- 法令系:「民法」「不動産登記法」「宅建業法」
- 設備系:「建築基準法」
管理業務主任者の試験勉強が宅建の試験勉強になり、宅建の試験勉強が管理業務主任者の試験勉強になります。
全く異なる2つの資格取得を目指すよりも、宅建士と管理業務主任者のダブルライセンスの方が簡単なのは間違いありません。
不動産に関する知識が増えて業務の幅が広がる
「宅建士単体」「管理業務主任者単体」よりも、ダブルライセンスの方が不動産に関する知識が増えます。
今以上に知識が増えれば、普段の業務の幅を広げることも可能ですよ。
宅建士の試験に合格すると、「不動産知識」「管理知識」「法務知識」「コンサルティング」のスキルが身につきます。
更に管理業務主任者を取得すれば、高度専門知識や会計知識、マンション管理の知識も習得できるわけです。
近年では宅建業者の中で、マンション管理業を兼務したりマンション管理会社を設けたりするところが増えました。
宅建士の資格だけではマンションの安全管理や住民が快適に生活するための環境作りのサポートはできないため、管理業務主任者と併せ持つことで業務が広がるわけです。
将来的に独立開業する際に役立つ
就職や転職ではなく、独立開業する目的で資格取得を目指す方は少なくありません。
宅建士と管理業務主任者のダブルライセンスは、独立開業する際に役立ちます。
2つの資格を保有していると業務の幅を広げられますので、より顧客を確保しやすいのがメリットです。
独立開業で成功するには、とにもかくにも顧客を集めることから始めないといけません。
宅建士だけでは少々物足りない部分がありますので、管理業務主任者の資格も同時に取得した方が良いわけです。
宅建と管理業務主任者で試験の難易度が高いのはどっち?
2つの国家資格を難易度で比較してみると、宅建士よりも管理業務主任者の方が高くなっています。
試験範囲や出題内容の深さには違いがありますので、「○○○の方が絶対に難しい」と言い切ることはできません。
しかし、毎年の試験の合格率は下記のように宅建士よりも管理業務主任者の方が高いのが特徴です。
試験の年度 | 宅建士の合格率 | 管理業務主任者の合格率 |
---|---|---|
平成24年度 | 16.7% | 21.9% |
平成25年度 | 15.3% | 22.5% |
平成26年度 | 17.5% | 21.0% |
平成27年度 | 15.4% | 23.8% |
平成28年度 | 15.4% | 22.5% |
平成29年度 | 15.6% | 21.7% |
平成30年度 | 15.6% | 21.7% |
試験の合格率で見れば、管理業務主任者は取得しやすいと考えられます。
毎年の合格率は20%を超えていますので、5人に1人は受かる計算です。
一方で宅建士は15%前後を推移していますので、6人~7人に1人しか合格できません。
ただし、管理業務主任者は高難易度の国家資格ではありませんが、決して簡単な試験ではないと心得ておくべきです。
試験問題の多くはテキストがストレートに問われるものの、「建築・維持管理」の範囲では難問が出題される傾向があります。
宅建士の試験も管理業務主任者の試験も、事前の徹底した対策が大事な点では一緒ですね。
宅建と管理業務主任者を勉強時間で比較してみた
宅建士も管理業務主任者も、試験に合格するまでの勉強時間の目安は300時間程度です。
学習期間に換算してみると、3ヵ月~6ヵ月程度を見ておくと良いでしょう。
例えば、管理業務主任者は毎年12月に試験が実施されますので、6月頃から勉強をスタートして1日に2時間の勉強時間を確保すれば受かる計算です。
宅建士の試験は毎年10月に実施されるため、管理業務主任者よりも早い時期から勉強を開始しないといけません。
しかし、宅建士の試験も管理業務主任者の試験も、300時間の勉強をすれば絶対に受かるわけではないですよ。
宅建士や管理業務主任者の資格取得を目指すに当たり、勉強法は下記のようにたくさんあります。
- 参考書や問題集を自分で購入して独学で試験合格を目指す
- スクールに通って専門の講師による指導を受ける
- 通信講座を利用して自宅で学習を進める
スクールや通信講座のほうが効率的ですが、その分コストもかかりますので、あなたに合ったやり方を選んでみてください。
宅建と管理業務主任者の資格を同時に取得できる?
宅建士と管理業務主任者の試験範囲は被る部分がありますので、資格の同時取得も十分に可能です。
宅建士も管理業務主任者も他の国家資格と比べて難易度が低く、勉強時間も比較的短くて済むのが特徴です。
効率良く勉強して正しい知識を身につければ、同じ年度に宅建士と管理業務主任者の両方の試験に合格するのも難しくありません。
有力な資格を複数持てば業務範囲が拡大してステップアップにも繋がりますので、不動産業界で働くなら宅建士と管理業務主任者は取得したい資格です。
しかし、宅建士と管理業務主任者の試験の間隔は1ヵ月半程度しかありません。
「両方の試験対策が中途半端になって、宅建士も管理業務主任者も落ちてしまった…」という事態は絶対に避けたいものです。
焦っても良いことは一つもありませんので、不安な方は最初に宅建士の資格を取得し、次の年度にゆっくりと管理業務主任者の試験対策を行ってみてください。
まとめ
以上のように、宅建士と管理業務主任者のダブルライセンスがおすすめの理由についておわかり頂けたでしょうか?
宅建士だけでも不動産業界で役立つ国家資格ですが、管理業務主任者も取得すれば実務の幅が大きく広がります。
宅建士と管理業務主任者のW受験を目指す方も増えていますので、「転職したい!」「独立開業したい!」という方はダブルライセンスを目指してみてください。
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