宅建の仕事きつい?不動産営業や事務はつらい?辞めたい理由をまとめてみた!

宅建の仕事きつい?
  • 「宅建の資格を取って不動産で働きたいけど、仕事がきついってホント?」
  • 「不動産業界はブラックなイメージだけど、不動産営業ってそんなにつらいの?辞めたい人が多いって本当?」

こんな不安を抱えながら、宅建の勉強や転職を考えているあなたへ。

確かに「宅建の仕事はきつい」「不動産営業はつらい」という声は、ネット上にもあふれています。一部には、残業が長く、ノルマも厳しい、いわゆるブラックな会社があるのも事実です。

そうした会社では、せっかく宅建士の資格を取って就職しても、仕事に耐えられずに辞めていくケースは少なくありません。

ただ、ここで最初にお伝えしておきたいのは、「宅建・不動産の仕事がきついかどうかは、残業・ノルマ・歩合といった働き方の実態が、職場によって大きく違う」ということです。

同じ「不動産会社の宅建士」でも、毎日終電まで飛び込み営業を続ける職場もあれば、ノルマがゆるく定時で帰れる事務中心の職場もあります。つまり「不動産=きつい」と一括りにするのは、正確ではないのですね。

そこでこの記事では、就業中の方・これから転職を検討している方のあなたに向けて

  • 宅建・不動産の仕事がきつい・つらい・辞めたいと言われる具体的な理由
  • それでも宅建を取って働くメリットと、自分に向いている職種・職場の見極め方
  • 「きつい」と感じたときの異動・転職という選択肢

この3点を、できるだけ職場差をふまえながら(断定しすぎないように)、ひとつずつ解説していきます。

読み終えるころには、「きつい」の正体と、自分に合った働き方の探し方が見えてくるはずです。ぜひ最後までチェックしてくださいね。

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宅建・不動産の仕事がきつい・つらい・辞めたいと言われる7つの理由

まずは、なぜ「宅建の仕事はきつい」「不動産営業はつらい」と言われるのか、その理由を一つずつ見ていきましょう。

ここで挙げる7つは、あくまで「きつくなりやすいポイント」です。すべての職場で問題になるわけではなく、会社や職種によって当てはまり方が大きく変わる、という前提で読んでみてください。

理由①:通常業務に加えて独占業務(35条・37条)の責任を担う

宅建士としての仕事がきついと感じやすい理由の一つは、不動産業界で通常業務に加えて独占業務にも対応しなければならないからです。

独占業務とは、その資格を持つ人しかできない仕事のこと。宅建士の場合は、不動産会社の中で次の3つを担います。

  • 契約締結前の重要事項説明(35条書面):お客様が家を借りたり買ったりする前に、宅建士が物件や契約の重要事項を説明する
  • 重要事項説明書(35条書面)への記名:重要事項説明を行った後、その書面に宅建士が記名する
  • 契約書(37条書面)への記名:重要事項説明書とは別に作成される契約書面に宅建士が記名する

これらは「重要事項説明(重説)」「35条書面」「37条書面」とも呼ばれ、宅建士だけに認められた独占業務です。土地や不動産の契約が発生するたびに、宅建士のもとへ仕事が回ってきます。

たとえば、小さな不動産会社で在籍している宅建士があなた一人だった場合、すべての独占業務をあなたがこなさなければなりません。通常の営業や事務と並行してこれを担うことになるため、「宅建の仕事はきつい」「不動産会社での仕事は辛い」という声につながりやすいのです。

ただ、これは一概に悪いことばかりとも言えません。裏を返せば、独占業務であなたにしかできない仕事が回ってくるのは、宅建士が会社から重宝されている証拠でもあるからです。とはいえ、体調を崩すほど多忙な場合は、何らかの対策を考えたほうがよいですよね。

理由②:営業ノルマが設定されている職場がある

「不動産営業はノルマがきつい」「数字に追われて病みそう」――こうした声は、ネットでもよく見かけます。

少し古いデータですが、参考までに離職率の傾向を見てみましょう。厚生労働省が公表した2017年(平成29年)当時の雇用動向調査では、産業別の入職率・離職率は次のようになっていました。

産業別のデータ 入職率 離職率
宿泊業・飲食サービス業 33.5% 30%
生活関連サービス業 21.4% 22.1%
他に分類されないサービス業 19.1% 18.1%
不動産業・物品賃貸業 17.4% 16.5%
卸売業・小売業 14.6% 14.5%
医療や福祉 16.3% 14.5%
教育・学習支援業 16.2% 13.9%
学習研究・専門技術サービス業 14.8% 13%
運輸業・郵便業 13% 12.4%
金融業・保険業 9.5% 11.8%
情報通信業 10.6% 10.5%
製造業 10.6% 9.4%
建設業 9.0% 8.4%

参考:厚生労働省「雇用動向調査」結果の概要(PDF)

この時点でも、不動産業はサービス業に次いで離職率がやや高めの分野でした。最新の年でも、不動産業の離職率は全産業の中で高めに位置する傾向が続いていますが、年によって数値は変動するため、正確な数字は厚生労働省の最新調査でご確認ください(あくまで傾向としてご理解くださいね)。

離職率が高めになりやすい背景の一つが、厳しい営業ノルマが設定されることがある点です。宅建士のメインの仕事は独占業務などの事務ですが、人手が足りない時には営業も兼ねるケースが少なくありません。特に中小の不動産会社では、宅建士が営業を兼ねているのが現状です。

営業ノルマの未達成が続くと、職場によっては下記のような状況が待っていることもあります。

  • 上司からなぜノルマを達成できないのか詰められる
  • 会社の中に居づらくなる
  • 自己都合での退職を迫られる

資格を持たない他の社員と比べれば、宅建士が居づらくなったり退職に追い込まれたりするケースは少ないでしょう。それでも、不動産業界は数字がものを言う世界で、賃貸営業でも売買営業でも「1ヶ月に○件」といったノルマを求められる職場はあります。

不動産は購入金額が大きい分、お客様が慎重になってなかなか売れないのも、不動産営業がきついと言われる理由の一つですね。ネット上で「不動産営業 うざい」「病む」といった言葉が並ぶのも、こうしたプレッシャーの裏返しと言えます。

理由③:泥臭い飛び込み営業がある職場もある

「宅建試験に合格できれば、不動産業界で活躍できる!」と考えて資格取得を目指す方は多いでしょう。

不動産会社で大いに役立つ国家資格なのは事実ですが、試験合格は第一歩で、実際に宅建士として独占業務を担うには、合格後の資格登録と宅建士証の交付という手続きが必須になります。そして登録を済ませた後も、職場によっては、宅建士でも泥臭い飛び込み営業が求められることがあります。飛び込み営業があまりにつらくて辞めたいと感じるのは、何も不思議なことではありません。

まったく知らない人の家に訪問し、「二度と来るな!」と冷たくあしらわれることもあります。100件回って数件の成果が出れば十分、という世界なのに、ノルマを達成できないと上司からの叱咤が待っている――そんな職場もあるのです。

次の3つに当てはまる方は、こうした飛び込み営業中心の職場には向いていないかもしれません。

  • 人見知りで、他の人と上手くコミュニケーションを取るのが苦手な人
  • 連続で断られると心が折れやすい、メンタルが弱めの人
  • 相手を不快にさせることを、できる限り避けたいと考える人

ただし、これも「飛び込み営業が中心の職場なら」という前提つきです。反響営業(問い合わせてきたお客様に対応する営業)が中心の会社や、賃貸仲介・事務中心の職場なら、飛び込みはほとんどない、ということも珍しくありません。

理由④:労働時間が長く体力的にきつい傾向がある

宅建士の主な就職先である不動産会社は、職場によっては労働時間が長く、体力的にきついという傾向があります。

なぜ長くなりやすいのか、考えられる理由を見てみましょう。

  • 平日はお客様が在宅している夜以降の対応になりやすい
  • お客様の物件見学や説明が土日に集中しやすい
  • 人手不足の会社では休日出勤を求められることがある

近年は働き方改革の進行で、完全週休2日制の不動産会社も増えてきました。それでも、残業が長かったり休日出勤が多かったりする会社は残っており、そうした職場では「宅建士になったのに仕事がきつい」と感じる人もいます。

逆に言えば、ここも職場差が大きいポイントです。求人を選ぶ段階で、休日や残業の実態を確認しておくことが、「きつい」を避ける一歩になります(くわしくは後の章でふれます)。

理由⑤:給料が安定しにくい職場がある(歩合の影響)

宅建士の年収は勤続年数や役職、そして職場によって幅がありますが、一般的な目安としてはおおむね400万〜650万円程度と言われることが多いです(あくまで目安で、職場や歩合によって上下します)。

日本人の平均年収と比べると「宅建士はそこそこ給料が高い」というイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、営業ノルマがきつく労働時間が長い割に、それに見合った収入を得られないと不満を抱える人もいます。

不動産営業の給料は、職場によっては次のような構成になっていることがあります。

  • 基本給は最低保証で20万円前後のことがある
  • 宅建士の資格手当でプラス1万〜3万円程度が上乗せされる職場が多い
  • 残りはインセンティブ(歩合)で決まる

このように歩合の比重が大きい職場では、ノルマを達成すれば月収50万〜100万円も不可能ではない一方、成果が出ない月は収入が伸びにくく、安定しづらいという側面があります。ここも、固定給中心か歩合中心かで働き方が大きく変わる、職場差の大きいポイントです。

※年収・手当の数字は、最新の賃金統計や各社の募集要項で時点を確認してください。あくまで傾向としての目安です。

なお、宅建士の年収のより詳しい実態は、別記事の宅建士の年収はいくら?でも整理しています。資格手当については宅建の資格手当の相場もあわせてどうぞ。

営業がない事務職専任だと、収入は控えめになりやすい

一部には、ノルマのない宅建事務(事務職専任)として宅建士を雇用する会社もあります。そうした会社は、業務面ではホワイトな場合もありますが、歩合がない分、給料は控えめになりやすい傾向があります。

「きつい営業は避けたいけれど、収入もそれなりに欲しい」という方は、このトレードオフを念頭に置いて職種を選ぶとよいでしょう。

理由⑥:クレーム対応が多く、ストレスがかかる

クレーム対応の多さから、宅建・不動産の仕事がきついと感じる方もいます。

不動産は高額な商材で、しかも多くの場合BtoC(対個人)のビジネスです。マイホームの購入を例にとると、お客様は長年にわたって高額な支払いを続けることになるため、些細なことでも不安や不満が生まれやすく、クレームにつながりやすいのですね。

ときには強い口調で詰められることもあり、強いストレス耐性が求められる場面があります。「不動産営業で病む」という声の一因は、こうした対人ストレスにもあります。

宅建士はお客様に丁寧な説明をして納得してもらい、適切に対応して満足してもらう必要がありますので、慣れるまでは時間がかかる仕事だと言えるでしょう。

理由⑦:離職率が高めで、常に人員不足になりやすい

最後の理由は、先にも少しふれた離職率に絡むことです。

ここまで見てきたように、職場によっては宅建・不動産の仕事がきつくなる原因が重なります。その結果、辞める人が出ると、残った社員がその仕事をカバーしなければなりません。

そして残った社員はさらに忙しくなり、また辞めたくなる――こうした悪循環に陥っている不動産会社があるのも事実です。「不動産営業マンの末路」といった言葉がネットで語られる背景には、この構造があります。

ただ、繰り返しになりますが、これも職場次第です。離職率が低く、長く働いている社員が多いホワイトな不動産会社も確かに存在します。

それでも宅建・不動産で働くメリット|きつい裏返しの強み

ここまで「きつい理由」を見てきて、「やっぱり宅建はやめた方がいいのかな…」と感じた方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。きつさの裏側には、メリットも確かにあります。むしろ、きついと言われる要素の多くは、見方を変えれば「強み」に変わります。

独占業務があるから、会社に重宝されて代替されにくい

理由①で見た独占業務(35条の重要事項説明、35条書面・37条書面への記名)は、宅地建物取引士(宅建士)だけに認められた仕事です。

つまり、不動産会社が契約業務を回すには宅建士が欠かせません。これは「責任が重くてきつい」という面がある一方で、あなたにしかできない仕事があるから、会社に重宝され、簡単には替えがきかないという強みでもあります。

AIや不動産テックが進んでも、重要事項説明という説明責任を負う役割は残ります。長く使える資格だと言われるのは、こうした独占業務の存在が大きいのです。

歩合・やりがい・営業力――きつさの裏返しのメリット

きついと言われる要素の裏返しとして、不動産業界には次のようなメリットがあります(一部のブラック企業を除く、という前提で)。

  • 営業ノルマを達成すれば、高額な歩合で稼ぐことができる
  • 営業力やコミュニケーション力を高められる
  • 若手のうちから大きな仕事を任せられるので、やりがいも大きい
  • 人手不足の業界なので、未経験でも転職しやすい

「ノルマがきつい」は「成果を出せば収入が伸びる」の裏返しですし、「人手不足で大変」は「未経験でもチャンスがある」の裏返しでもあります。営業職としての成功体験を積めば、その後のキャリアの選択肢も広がっていきます。どちらの面を強く感じるかは、やはり職場と、あなた自身の向き不向きによって変わります。

「食いっぱぐれない」「多すぎ」は本当?現実的に整理する

ネット上では「宅建は食いっぱぐれない資格」と持ち上げられる一方で、「宅建士は多すぎて意味がない」「宅建 士 仕事ない」といった声も見かけます。

正直なところ、どちらも極端な表現です。宅建は独占業務があるため不動産業界では需要が安定していますが、資格を取っただけで自動的に高収入・安泰が約束されるわけではありません

宅建を「食いっぱぐれない魔法の資格」ととらえるよりも、働き方の選択肢を広げてくれる手段と考えるのが現実的です。資格があることで、営業・事務・管理・独立といった複数の道から、自分に合った働き方を選びやすくなる――そう考えると、「宅建はやめた方がいいか?」という問いへの答えも、「使い方次第」という現実的なものになります。宅建という資格への挑戦は、長い目で見れば、あなたの可能性を広げる投資になり得るのです。

つらい職種・向いていない人と、向いている人|不動産の職種別のきつさ

「不動産営業のきつい順は?」とよく検索されますが、実はこれ、職種によってきつさのポイントがかなり違います。「不動産の仕事=飛び込み営業で激務」というイメージだけで判断すると、自分に合う道を見落としてしまうかもしれません。

ここでは、宅建を活かせる主な職種ごとに、きつさの傾向をざっくり整理してみましょう。

職種別に見る「きつさ」の傾向

  • 売買仲介:求人が最も多く歩合も大きいが、契約金額が大きい分、契約責任と顧客対応は重め。きつさを感じやすいが、稼ぎたい人にはやりがいも大きい
  • 賃貸仲介:未経験や女性でも入りやすい職種。ただし引っ越しシーズンの繁忙期は接客量が多く、その時期はきつくなりやすい
  • 宅建事務・管理:営業色が弱まり、ノルマがない職場もある。その分きつさは抑えられるが、給料は控えめになりやすい。入居者対応や書類の正確さが求められる
  • 不動産テック・オンライン系:働き方は比較的柔軟だが、専門知識やITスキルが必要になる

このように、同じ「宅建を活かす仕事」でも、職種を変えるだけできつさの中身は大きく変わります。「営業はつらいけれど、事務や管理なら続けられそう」という人も少なくありません。「宅 建 事務 やめとけ」という声もありますが、これも給料面とのトレードオフを理解したうえなら、自分に合う選択肢になり得ます。

不動産営業に向いていない人・向いている人

先ほどの飛び込み営業の話とも重なりますが、不動産営業に向いていないと感じやすいのは、次のようなタイプです。

  • 休日や時間が読めない働き方に、強いストレスを感じる人
  • 断られ続ける営業活動を、極端に苦痛に感じる人

ただし、これは「今そう感じる」というだけで、必ずしも一生向いていないという意味ではありません。最初は苦手でも、経験を積んで鍛えられていく人もたくさんいます。

逆に、向いているのは次のような人です。

  • 数字を追うことに前向きで、接客と学習を続けられる人
  • 法律や契約の知識を武器にして、お客様に信頼されたい人

そして、いまは営業が得意でなくても、地道に頑張れる人には十分に適性があります。「宅建士の資格保有者で独占業務ができる」ことに加えて「営業の成績も残せる」人材になれば、不動産業界で高く評価されます。

不動産営業はハードできつい代わりに、結果を残せば収入が増え、やりがいも出てきます。数字がものを言う実力主義の世界ですから、若くても結果を残していれば、より大きな責任ある仕事を任されやすいでしょう。まずは宅建士を取得し、その後で自分なりに営業手法を研究していく――この順番で、会社から評価される「営業ができる宅建士」を目指していけます。

女性・未経験から働きやすい職種は?

「宅 建 仕事 女性」と検索する方も多いですが、女性が働きやすい職種としては、繁忙期の波はあるものの賃貸仲介や、ノルマの少ない事務・管理が挙げられることが多いです。

未経験から入りやすく、人気もあるのが、この賃貸仲介・事務・管理あたりです。求人選びの際は、「未経験歓迎」だけで判断せず、休日・残業・ノルマといった条件の実態まで確認しておくと、入社後の「思っていたのと違う」を減らせます。応募の前に採用ページや口コミで働き方をチェックしておくのも有効ですよ。

きついと感じたら|異動・転職・宅建を活かす別の道という選択肢

いま「仕事がきつい」「辞めたい」と感じている方にお伝えしたいのは、「きつい」は変えられる、ということです。

ここまで繰り返してきたとおり、残業・ノルマ・歩合の重さは職場によって大きく違います。だからこそ、職場や職種を変えるだけで、つらさが大きく軽くなることも珍しくありません。

まずは職場・職種を変える(ホワイト企業の見極め方)

最初に検討したいのは、いまの会社の中での異動・担当変更、あるいは転職です。

転職する場合は、次のポイントを確認すると、きつい職場を避けやすくなります。

  • 求人票で見る:休日数、残業時間、固定給と歩合の比率、賞与の有無
  • 面接で確認する:ノルマの実態、飛び込み営業か反響営業か、教育体制があるか

反響営業(問い合わせてきたお客様への対応)が中心で、固定給がしっかりしている会社は、無理な飛び込みやノルマ詰めが少ない傾向があります。「働きやすい不動産会社かどうか」は、入る前にこうした点を確認することで、ある程度見極められます。

不動産業界以外でも宅建は活きる

宅建士は宅地建物取引業法に基づく国家資格なので不動産業界との関連が強いですが、活かせる業界は他にもあります。

具体的には、金融業界・保険業界・建設業界・管理会社などでも、不動産や法律の知識を持つ宅建士は重宝されます。「不動産営業がどうしてもつらい」という場合でも、宅建の知識を活かせる別の道は残されている、ということです。

宅建で働き方が変わった人の体験談

実際に、宅建を取って働き方や人生が変わった方もいます。

たとえば、3年間無職でニートだったテルオさんの体験記では、一念発起して宅建を取得し、希望する不動産会社に正社員で入れたケースが紹介されています。

また、40代の会社員だった岡本さんが宅建を取り、未経験から転職できた体験記もあります。求人は決して多くないものの、40〜50代にもチャンスがあることがわかる内容です。

「いまの職場がきついから」とすぐに資格をあきらめるのではなく、働き方を変える手段として宅建を使う――そんな選択肢もあると知っておいてください。年収や手当の実態が気になる方は、宅建士の年収宅建の資格手当もあわせて確認すると、次の一歩を具体的に考えやすくなります(金額はあくまで目安で、職場によって変わります)。

宅建を取って働くなら|全体像と講座選びで失敗しないために

ここまで読んで、「それでも宅建を取って、不動産で働いてみたい」と思えたなら、まずやるべきことはシンプルです。宅建試験に合格して、独占業務(35条の重要事項説明、35条書面・37条書面への記名)を担える人材になること。これが、きつさを乗り越えて働き方の選択肢を広げる第一歩になります。

宅建試験の制度をざっくり押さえる

働きながら宅建を目指すなら、試験のしくみを知っておくと計画を立てやすくなります。最新の情報を、一般財団法人 不動産適正取引推進機構(retio.or.jp)の公表をもとに整理すると、おおむね次のとおりです。

  • 試験形式:50問・四肢択一・マークシート方式
  • 実施回数・日程:年1回。例年10月の第3日曜日に実施(年度により日程は変わるため要確認)
  • 出題構成:権利関係(民法等)14問/宅建業法20問/法令上の制限8問/税・その他8問
  • 合格基準:相対評価で、合格点は年度によって変動(おおむね31〜38点の範囲で推移。令和6年度は50問中37点でした)
  • 合格率:例年15〜18%前後(令和6年度〔2024年〕は18.6%)
  • 登録講習(5点免除):宅建業の従事者が対象。修了すると問46〜50の5問が免除され、45問で判定される(免除者の合格点は別基準)
  • 受験手数料:近年は8,200円(年度により改定されることがあるため要確認)

合格点・合格率・手数料は年度によって変わりますので、受験を申し込む前に、不動産適正取引推進機構の最新の案内で必ずご確認くださいね(ここに挙げた数値は、あくまで直近の傾向としての目安です)。

働きながらでも合格は目指せる|講座選びがカギ

宅建は、相対評価で合格点が動くとはいえ、出題範囲がある程度決まっている試験です。スキマ時間を使った学習でも十分に対策でき、働きながらの取得も現実的です。

とはいえ、独学で挫折する人がいるのも事実。「どの講座を選べばいいかわからない」という方は、まず宅建の全体像と学習の進め方を整理しておくのがおすすめです。

宅建の勉強の進め方や全体像は、宅建合格までの全体ロードマップで体系的にまとめています。講座選びで迷ったら、宅建講座のおすすめ比較もあわせて見ておくと、自分に合った学習スタイルを選びやすくなります。

まとめ|「きつい」の正体は職場差|自分に合う働き方を選べば宅建は武器になる

今回は、宅建・不動産の仕事が「きつい」「つらい」と言われる理由と、その向き合い方を整理してきました。

最後に、大事なポイントをふり返っておきましょう。

  • 宅建・不動産が「きつい」かどうかは、残業・ノルマ・歩合といった働き方の実態によって決まり、職場によって大きく違う(一概に「不動産=ブラック」ではない)
  • きつい理由(独占業務の責任・ノルマ・飛び込み・労働時間・収入・クレーム・離職率)の裏には、歩合・やりがい・代替されにくさといったメリットもある
  • 向いている職種・ホワイトな職場の見極め・異動や転職という選択肢で、「きつい」は変えられる
  • まずは宅建合格が、働き方の選択肢を広げる第一歩になる

「不動産の仕事はきつい」という言葉だけを見て、最初からあきらめてしまうのはもったいないことです。きつさの中身は職場と職種で変わりますし、宅建という資格は、そのきつさから抜け出すための選択肢を、あなたに与えてくれます。

これから宅建を目指す方は、まず宅建合格までの全体ロードマップで学習の全体像をつかみ、宅建講座のおすすめ比較で自分に合った学び方を見つけてみてください。

なお、冒頭でもご案内したとおり、難関資格の通信予備校のクレアールが、宅建の受験ノウハウ本(市販の書籍)を無料でプレゼントしています。これから勉強を始める方は、一度のぞいてみる価値はあると思いますよ(実施有無・対象・条件・申込期限などは変わることがあるため、最新の内容はクレアールの公式案内でご確認ください)。

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この記事を書いた人

西俊明(トシゾー)のアバター 西俊明(トシゾー) 中小企業診断士/AI実践戦略士/IT講師・著者

中小企業診断士/AI実践戦略士(商標出願中)/IT講師・著者。富士通で17年間、IT製品の営業・マーケティングに従事した後、独立。ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験など、情報処理技術者試験の学習法・過去問解説を中心に発信しています。著書に『改訂7版 ITパスポート最速合格術』など。

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