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ITパスポート/情報処理

ITパスポートは意味ない?無駄・役に立たないという噂を徹底検証!

ITパスポートは取っても無駄な資格ってホント?

※2024年4月以降受験する方で、生成AIに関する出題対策をしていない方、以下の動画を見ないと20点損します!

 

「ITパスポートは、取っても意味ない」

「ITパスポートは役に立たない」「無駄」

ITパスポート試験の事を知って、実際にネット等でITパスポートの情報を調べると、上記のようなネガティブな意見が多く、げんなりしている方も多いでしょう。

確かに、「ITパスポートは意味ない」と言う方にも一理ありますが、本当にメリットのない資格なのでしょうか?

この記事では、

  • なぜITパスポートが無駄、意味ないと言われるのか?
  • 実は、ケースによってはメリットの大きい資格
  • ITパスポートの取得に向く人の特徴

以上をわかりやすく説明します。

この記事を読めば、ITパスポートが無駄と言われる理由や資格のメリットなど、役に立たない資格ではないことが理解可能でしょう。

 

この記事の著者・トシゾーのプロフィール

第1回ITパスポート試験1,000点満点合格(受験者39,131人中2名のみ)。
「改訂6版 ITパスポート最速合格術」著者。
iパスの他、中小企業診断士/宅建士/2級FPなど数多くの資格試験に合格した経験を元に、暗記に頼らない超効率的な勉強方法を発信中。実際に24時間程度でiパスに合格する人が続出。
twitterでも「読むだけで得点アップできる【iパス頻出ポイント】」を毎日配信中!

↓twitterの投稿サンプル➀最新の出題傾向を細かく解説しています。


↓twitterの投稿サンプル②エピソード記憶で楽しく、ラクして、スッキリ理解できます(※画像は弊著「改訂6版ITパスポート最速合格術」より引用)

 

ITパスポートを取っても無駄、と言われる理由

最初に、ITパスポートを取っても無駄、と言われる理由から確認していきましょう。

業務独占資格ではない

そもそも、国家資格であるITパスポートが「取っても無駄」「意味ない」と言われるのは、業務独占資格でないことが大きいでしょう。

業務独占資格とは、医師や弁護士、会計士、税理士、行政書士、社労士、登録販売者など、その資格保持者しか行ってはならない業務が存在する資格です。

「ITパスポートの資格を持っている人しか、この業務はできない!」

という仕事があれば需要はありそうですが、現実には、ITパスポートを取得したところで、すぐにIT関係の仕事やITエンジニアの道が開けるわけではありませんし、転職で有利かといえば、一概にそうとも言えません。

こうした状況から「ITパスポートを取ることは無駄」「意味ない」「役に立たない」などと思われています。

試験区分が低い

それでは、すぐにITエンジニアの道が開けるのではなくとも、IT系の道を目指す方には必要な資格の気もしますが、どうでしょうか?

実は、ITパスポート試験は、情報技術者試験(国家試験)の数ある試験区分の中でも、もっともレベルが低い試験なのです。

さらに、情報処理技術者試験の主催元のIPA(独立行政法人情報処理推進機構)からは、

ITエンジニアのキャリアをスタートさせるには、まず基本情報技術者試験から受験することを勧める旨アナウンスが出されています。

基本情報技術者試験とは、ITパスポートより1つレベルが上位の試験。基本といってもプログラミングに関する問題が出題されるなど、ITの専門家を目指すなら、そのレベルからスタートして欲しい、ということでね。

このような状況ですから、IT業界の中では「重要ではない」「意味ない」と考えるのも仕方がないかも知れません。

ITパスポート試験は、実は非IT系人材向けの資格

「ITパスポートはIT系の資格なのに、IT系人材には必要ないの?」

ここまで読まれて、そう困惑された方もいるかも知れません。

試験実施元のIPAでは、「ITパスポートは、ITを利活用する全ての社会人や予備軍である学生(大学生など)が備えるべき基礎知識」と位置付けており、どちらかと言えば非IT系人材向けの資格なのです。

そのため、プログラマーなどではなく、特段インターネットや情報処理・情報セキュリティなどに詳しくない一般の会社員や公務員が学びを進めるべき資格であるはずですが、その考え方が、それほど社会に受け入れられているとは思えません。

そのため、本来の受講の対象となる人々からも十分に重視されているとは言い難い状況です。

専門性が小さい

ITパスポートは、その名のとおり「IT技術を活用するパスポート」的な資格です。出題範囲は幅広いですが、どれも浅く基礎知識をつけるだけで、決して専門的な知識が身に付くわけではありません。

その点が「ITパスポートは無駄」と言われる理由の1つとなっています。

誰にでも取れる資格(希少性が小さい)

ITパスポート試験の合格率は50%前後、2人に1人が合格している計算です。

もちろん、勉強せずに合格できる資格ではありませんが、逆に言えば、普通に勉強すれば、ほぼ受かる資格で「取って当たり前」「落ちたら屈辱」と思っている人も多くいます。

そのため、ITパスポートを持っていても、「簡単な資格」「働きながら、誰でも取れる資格でしょ」と評価されにくい傾向にあります。

転職で使えないことも

転職の際に役立つ場合もあります。ただし、一部のケースのみ。

以下、IT系の転職と非IT系の転職の2つのケースにわけて説明しましょう。

まず、IT系の転職ですが、この場合、ITパスポート資格を持っていても全く役に立ちません。

転職と言えば、中途採用。経験者の募集ですよね。IT関係であれば、まずはスキル・経験・実績が求められます。

そのうえで、前述のとおり資格を武器にするなら、最低でも基本情報技術者取得でないと効果はありません。

続いて非IT系の転職です。ここでは、非IT系企業の人事部の採用担当の方の気持ちになって考えてみましょう。

転職希望者(中途入社の希望者)の履歴書の資格欄に「ITパスポート」と書かれていた場合、人事部の採用の担当者はどう思うでしょうか?

多くの場合、「この転職希望者は、ITに関しては初心者でないことは証明されている。だけど、うちの会社に取って専門外の資格だ」と考えるでしょう。

つまり、あまりアピールできないのです。

ただし、現在では非IT企業でも、ほとんどすべての企業が日々の業務にITを活用しています。すなわち、ITに詳しくないよりも、詳しい人のほうが望ましいわけです。

そのような状況に加え、国が非IT系人材にITパスポート取得を推進していることもあり、一部の非IT系企業では、ITパスポート取得を評価したり啓蒙(推奨)したりしている会社もあるのです。

そのような会社と縁が出来れば、ITパスポートの資格が役に立つと言えます。しかし、あくまで限定的なため、転職に役に立たないケースが多いのも事実です。

本当は「意味ない」「無駄」ではない資格

ここまで、ITパスポートがネガティブに言われる理由を説明してきました。

しかし、時と場合によってはデメリットばかりではありません。非常に役に立つ資格なのです。以下に記載していきます。

ビジネスの現場で必要な知識が身につく

先にも触れたとおり、「ITパスポートは、ITを利活用する全ての社会人や予備軍である学生が備えるべき基礎知識」と位置付けられています。

ITを利活用する全ての社会人とは、仕事でITを使う社会人全てが対象、ということです。

現在では、非IT系業界でもITを使わない業種はほとんどありません。たとえば、事務処理の実務では、マイクロソフトオフィスや会計システム、データ分析やマーケティングの活用など、IT業界以外でも様々なITツールを使います。

これらは、ビジネスの成功を目的としたIT活用です。

そのため、ITパスポート試験では、IT技術やスキルだけでなく、ビジネスに関する知識全般も出題されます。

具体的には、以下がITパスポート出題分野です。

  • ストラテジ分野:経営戦略、組織、マーケティング、法務、財務など。
  • マネジメント分野:プロジェクトマネジメント、システム運営のサポート、ファシリティマネジメント
  • テクノロジ分野:データベース、セキュリティ、ネットワーク、コンピュータ全般

内容は広く浅くですが、その後のビジネス人生にとって、大きな意味がある、と言うことが可能です。

一部の非IT系企業では資格手当の対象となるところも

転職のところで少し触れましたが、一部の非IT系企業では、ITパスポートの取得を推進・啓蒙しているところもあります。

そのような会社のなかでは、資格手当や一時金を支給するところもあります。

会社の要請に応え、なおかつ手当まで貰えるなら、とても役立つ資格といえるでしょう。

ITの学習のステップアップができる

ITパスポートがIT系業界で「役に立たない資格」と扱われているのは前述のとおり。

しかし、将来情報系の就職を目指す学生の方なら別です。パソコンも利用したことのないような、まったくの未経験な感じだと、いきなり基本情報技術者試験は厳しい場合もあります。

もちろん、大学生などの学生の方でも基本情報技術者試験を目指すことから始めて問題ありません。

ですが、ITパスポートであれば、ビジネス全般に関することも学習の過程で学べるので、より学生向きです。

ITパスポートの取得が向いている人

ここまでの内容から、ITパスポートの取得に向いているのは、次の方です。

学生

社会人の転職の場合、ITパスポートの取得効果は限定的でしたが、学生の就職活動(就活)の際は、ITパスポート取得は間違いなく評価されます。

さらに、学生に限ればITパスポート試験の合格率は35~40%程度となり、誰でも受かる試験とは言えなくなります。

そのことからも、これから社会人を目指していく学生のITパスポート取得は評価されているのです。

非IT系に勤務の方

非IT系企業に勤務の方で、勤務先が資格取得を奨励している企業はもちろん、そうでない企業であっても今のうちにITパスポートを取得するのがおすすめ。

なぜならば、現在、あまりITの技術に力を入れていない企業でも、今後、IT化が進むことは時代の流れ的に間違いないからです。

逆に、そういう企業に勤務しているのなら、周りにITの技術や専門知識などが苦手な人も多いでしょう。

そんな環境の中、早期にITパスポートに挑戦して取得し、「ITに興味があり、ITに強い人材である」ことをアピールできれば、将来的に、オフィスにおける他の社員との差別化に繋がり、出来る人と認定される可能性があります。

ITパスポートの習得を実践する価値は大きいといえるでしょう。

IT系の業種と関わりのある人

ITやビジネスに関する基礎知識があれば、ITに関する話題にもついていけますし、逆に、ビジネスに関する知識を活かすことで相手に貢献できそうです。

ITを使ったビジネス全盛の時代、ITとビジネスの基礎知識を持つことは、1つのビジネスマナーとなる時代と理解したほうが良いのかも知れません。

特に非IT関係の方、積極的に試験を受けることでIT力の向上をアピールし、これから全ての会社が使用せざるを得ないIT化のために積極的に働くことは、職場におけるあなたの立場を、きっと良い位置に進めることにつながるはずです。

舐めてかかると落ちるのがITパスポート

前述のとおり、「誰にでも取れる資格だから取っても無駄」と言われがちなITパスポート試験。

しかし、あまりにも試験範囲が広範なので、その分野にくわしくない方があまり勉強せずに合格できるほど甘い試験ではありません。

合格率が50%ということは、逆の見方をすれば「2人に1人は落ちる試験」と言えるのです。

ITパスポートに落ちてしまう理由や、万が一落ちた場合の再試験などについてくわしくは、下記記事をご覧ください。

ITパスポートに落ちたのは恥ずかしい?
ITパスポートに落ちた、再受験いつから?満点合格者が解説【お知らせ】 令和6年度ITパスポート試験公開問題の解説を最速公開しています(twitter) 「ITパスポート試験は簡単と...

 

また、独学の勉強方法については以下を参考にしてください。

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ITパスポートの取得は参考書(テキスト)か通信講座を使った独学が一般的

ITパスポートの学習時間は、一般的には約100時間と言われています。

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前述のとおり、合格率は50%ほどですが、そこまで難関の資格試験というわけではないので、市販のテキストや通信講座を使った独学で習得する方が多いです。

過去の問題集としては、無料のサイトや無料のアプリも多いですが、予備知識のない初心者の場合、有償の価格を支払ってでも、テキストまたは通信講座を購入したほうが学習がスムーズでしょう。

通信講座は各社それぞれ豊富な機能や種類が用意され、スマホから視聴できる動画講義を中心にしたコースがほとんどです。

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まとめ

ITパスポートは「取っても無駄」「役に立たない」などと言われることもある資格です。

しかし、ここまで読まれて、多くの方にとって役に立つ資格であることが分かったのではないでしょうか。

もしあなたにとってITパスポートが役立ちそうであれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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