行政書士の記述式を捨てるのはダメ!おすすめの問題集を徹底解説!【2026年向け最新版】

行政書士の記述式を捨てるのはダメ!

「行政書士の記述式って難しそうだから、いっそ捨ててしまおうか…」「択一でなんとかなるなら、記述の勉強は後回しでいいのでは?」――行政書士試験の勉強を進めていると、こんな気持ちになる受験生は少なくありませんよね。

最初に結論からお伝えします。行政書士試験で記述式を“捨てる”のは、おすすめできません。 理由はシンプルで、記述式は1問20点・全3問で計60点、つまり300点満点のうち20%という大きな配点を占めるからです。ここを丸ごと捨ててしまうと、合格基準を択一だけでクリアするハードルが一気に上がってしまうんですね。

とはいえ、「難しそう」という不安もよくわかります。自分で40字程度の文章を書く形式は、選択肢から選ぶ択一とはまったく別物に感じますよね。でも大丈夫です。記述式は40字程度という決まった枠の中で書く形式だからこそ、解き方の手順を押さえれば、完璧な答案でなくても“部分点”を含めて十分に得点源にできます。

この記事では、まず「なぜ記述式を捨ててはいけないのか」を配点から正確に整理し、記述式の出題形式と難易度、得点するための勉強法・解法の手順、苦手な人のタイプ別の対処、そしておすすめ問題集の選び方までを、読者であるあなたが“捨てずに戦う”ための判断材料として、一つずつ解説していきます。

なお、年度によって変わる配点や合格基準、法改正の最新情報については、行政書士試験研究センターなどの公式情報で必ずご確認くださいね。

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目次

結論|行政書士の記述式を捨てるのはダメ。1問20点×3問=60点は合否を分ける

まず、行政書士の記述式とどう向き合うかの「方針」から先に整理しておきましょう。ここがあいまいなまま「なんとなく苦手だから捨てる」と決めてしまうと、合格から自分で遠ざかってしまうことになりかねないからです。

  • 記述式は1問20点・全3問で計60点……行政書士試験は300点満点ですから、記述式の60点は全体の20%を占めます。「たった3問」と侮ると、合格を大きく左右する得点を丸ごと手放すことになります。
  • 記述を0点にすると、合格基準を択一だけで満たすのが一気に難しくなる……行政書士試験の合格には3つの基準(後述)をすべて満たす必要があり、記述を捨てると残りの問題で高い得点が求められます。
  • 記述式は40字程度の決まった枠=解き方を押さえれば部分点も拾える……完璧な答案を書けなくても、要素を拾って書けば部分点をもらえる可能性があります。「満点を捨てる」のはアリでも、「丸ごと捨てる」のは損なんです。

大事なのは、「記述式は怖い・無理」と感じて手をつけないことではなく、「配点20%を、部分点も含めてどう取りにいくか」という発想に切り替えること。主役はあくまであなた自身の戦略で、記述式はその得点計画に組み込むべきパーツだと考えてくださいね。

ここでひとつ、考え方の軸をお伝えしておきます。行政書士の学習は、限られた時間をどの科目・どの形式に振り向けるかの“配分の勝負”でもあります。配点20%の記述式を最初から捨てるというのは、得点源を2割も自分から削ってスタートするのと同じこと。「この勉強は、合格点にどれだけ効率よく効くか」という費用対効果の視点で見ると、記述式を捨てる選択がいかにもったいないかが見えてきます。

この記事を読み終えるころには、記述式を「捨てる対象」ではなく「部分点を積み上げる得点源」として扱えるようになっているはずです。

そもそも記述式とは?行政書士試験の出題形式3種類と配点を整理

「記述式を捨てるかどうか」を判断するには、まず行政書士試験の全体像と配点を正しく押さえておく必要があります。配点を知らずに「なんとなく難しそう」で捨ててしまうのが、いちばんもったいないパターンだからです。

行政書士試験の出題形式は、大きく次の3種類に分かれます。

  • 5肢択一式……5つの選択肢から適切な答えを1つ選ぶ形式で、1問4点です。
  • 多肢選択式……空欄に当てはまる語句を複数の選択肢から選ぶ形式で、1問8点です。
  • 記述式……問いに対する答えを40字程度で自分で記述する形式で、1問20点です。

そして試験全体は、300点満点で構成されています。内訳を整理すると、次のようになります。

  • 法令等科目:244点……5肢択一式・多肢選択式・記述式を合わせた、配点の中心となる科目群です。
  • 基礎知識科目:56点(14問)……文章理解・情報通信/個人情報保護・一般教養などを問う科目群です。

記述式はこのうち毎年3問が出題され、合計60点。3問の内訳は、民法から2問・行政法から1問という組み合わせが典型的です(ただし、出題科目や問題数は年度によって変わる可能性があるため、最新の出題は公式情報でご確認ください)。なお、商法・会社法は択一式では出題されますが、記述式では基本的に想定されていません。記述対策は民法・行政法に集中させてよい、ということです。

3時間という限られた時間の中で60問を解く試験ですから、行政書士試験はスピードも求められます。だからこそ、配点20%の記述式をどう攻略するかが、合格戦略の大きなカギになるんですね。

なお、ひとつ表記の注意点があります。2024年度(令和6年度)の試験から、それまでの「一般知識等」という科目が「基礎知識」へと名称変更されました(出題数14問・56点という配点自体は変わっていません)。古い教材では「一般知識」と書かれていることがありますが、現在は「基礎知識」が正しい呼び方です。記述式そのものは法令等科目で出題されますが、合格基準を考えるうえで基礎知識の存在は重要なので、ここで押さえておきましょう。

行政書士の記述式問題は本当に難しいの?難易度の正しい捉え方

「行政書士の記述式は、どのくらい難しいんだろう」と不安に思っている初学者の方は、とても多いです。たしかに、5肢択一式や多肢選択式が「選択肢から選ぶ」のに対して、記述式は自分で40字程度の文章を作らなければなりません。だから難易度が高いと感じてしまうんですよね。

でも、安心してください。行政書士の記述式は、多くの人がイメージするほど難しいものではありません。 むしろ、いくつかのポイントを知っておくだけで、記述式への見え方はガラッと変わります。

  • 40字程度とあらかじめ枠が決まっている……これは実は「これくらいの分量で書けばいい」というヒントを与えてくれているようなものです(解答欄は45マス程度で、40字程度にまとめるのが目安とされます)。論述試験のように、何百字も自由に書かせる形式ではありません。
  • 20〜25字しか書けないときは、要素が足りていないサイン……40字程度で解答できる問題なのに半分しか埋まらないなら、必要な知識が抜けている可能性が高い。逆に言えば、字数が「自分の理解の穴」を教えてくれるわけです。
  • 意識すべきは3つだけ……「問題文をしっかり読んで理解する」「法律の要件と効果、キーワードをピックアップする」「日本語としておかしくない文章にする」。この3点を押さえていれば、記述式を必要以上に怖れることはありません。

もちろん、難しいと感じるかどうかには個人差があります。択一の知識が固まっていない段階で記述に挑むと「何も書けない」となりがちですが、それは記述式そのものが難しいというより、土台となる知識がまだ足りないだけ、というケースがほとんどです。

つまり、記述式は「才能やセンスで解く問題」ではなく、手順を知っていれば誰でも得点に近づける問題だということ。難易度に身構えるより、次の章で解説する「解き方の手順」を身につけるほうが、ずっと近道になりますよ。

なぜ記述式を捨てるのはダメなのか|配点・合格基準・部分点から考える

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。「記述式を捨てるのはダメ」という理由を、配点と合格基準の数字から具体的に見ていきましょう。感覚ではなく数字で理解すると、捨てる怖さが腹落ちするはずです。

まず、行政書士試験の合格には、次の3つの基準をすべて満たす必要があります(いわゆる足切りです。1つでも下回ると、他がどれだけ高くても不合格になります)。

  • ①法令等科目で122点以上(法令等244点満点の50%)
  • ②基礎知識科目で24点以上(基礎知識56点満点)
  • ③総得点で180点以上(300点満点の60%)

ここで、もし記述式(60点)をまるごと0点と仮定してみましょう。記述式を含む法令等は244点満点ですが、記述の60点を捨てると、択一式と多肢選択式(合計184点分)だけで「①法令等122点以上」を取りにいくことになります。つまり、記述以外の法令等で約66%(184点中122点)を得点しなければならない計算です。

さらに③の「総得点180点以上」も、記述0点のまま満たそうとすると、残り240点分の問題で180点(=75%)を取る必要が出てきます。択一・多肢だけで75%を安定して取り続けるのは、決して簡単ではありません。これは、かなり高い安定力を要求されるということです。

ここで、こう考えてみてください。法令等の択一でそこまで高い得点を安定して取れる実力がある人なら、その知識を使って記述式でも部分点くらいは十分に取れるはずなんです。逆に言えば、記述を捨てて択一だけで押し切ろうとするのは、自分でいちばん厳しい合格ルートを選んでいるようなもの。とてももったいない選択なんですね。

そして、記述式を捨てるべきでない最大の理由が「部分点」の存在です。

  • 完璧な模範解答でなくても、要素(キーワード)が合っていれば部分点をもらえる可能性がある
  • たとえば「誰が」「何を」といった要素だけでも書いておけば、0点を回避できることがある
  • わからない問題でも空欄にせず、関連するキーワードを書く――それだけで得点につながることがある

ただし、ここは正直にお伝えしておきます。記述式の採点基準(部分点の配分など)は、行政書士試験研究センターが公表しているわけではありません。 あくまで「一般に部分点があるとされる」という前提で、自己採点では甘く見積もりすぎないことが大切です。

それでも、結論は変わりません。法令等だけで高得点を狙うハードルの高さを考えれば、記述式を捨てるのではなく、部分点を含めて確実に拾いにいくほうが、合格はずっと近づきます。 「満点は狙わない、でも丸ごとは捨てない」――これが現実的な記述式戦略です。

行政書士の記述式で得点する勉強法|解法の手順をマスターする

記述式を捨てない方針が固まったら、次は「どうやって得点するか」です。記述式は当てずっぽうで解ける問題ではないので、勉強のやり方が間違っていると得点源にできません。ここでは、得点につながる勉強法を順番に見ていきましょう。

まずは5肢択一を8割解けるレベルまで仕上げる

記述式の対策で最初にやるべきは、実は記述の演習ではありません。 まずは5肢択一の問題をある程度(目安として8割くらい)解けるレベルまで、基礎知識を固めることが先決です。最初から8割が必須というわけではなく、「記述に取り組む前に、まず択一で土台を作る」という順番が大事だと考えてくださいね。

頭の中で考えている内容と、それを実際に文章としてアウトプットする能力は別物です。しかし、そもそも知識がインプットされていなければアウトプットのしようがありません。だからこそ、択一でしっかり知識の土台を作ってから記述に取り組むのが、いちばん効率のよい順番なんです。

記述式の答え合わせをするときも、結論を見るだけで終わらせず、「なぜその結論になるのか」という論拠まで把握するようにしましょう。そして、思いついた内容をそのまま書き出すのではなく、40字程度にまとめる訓練を繰り返すことが大切です。

解法の手順をマスターする

「記述式で何を書けばいいのかわからない」「自分の解答が模範解答とずれている」「思うように文章が作れない」――こう悩んでいる受験生は少なくありません。これは多くの場合、解法の手順が定まっていないことが原因です。記述式は、次の手順を“型”として身につけると、ぐっと解きやすくなります。

  1. 問題を読み、必要なら図を書くなどして「何が問われているのか」を正確に把握する
  2. 問いの形(〜は何か/〜はどうなるか)から、解答の形を作り出す
  3. 答えに必要な条文や判例の知識を頭の中から喚起する
  4. 喚起した条文・判例の知識で、解答の穴埋めを行う
  5. 正しい日本語の文章になっているか、最後に確認する

同じ条文や判例を問う問題でも、問われ方にはいろいろなパターンがあります。「どのような理由で?」「どのような判決になるか?」といった問いに対して、問われた形に合わせて素直に答える(オウム返しにする)だけで、記述式はかなり解きやすくなりますよ。

イメージしやすいように、簡単な例で手順を追ってみましょう。たとえば「Aが甲土地をBに売却したが、登記を備える前にAがCにも二重に売却した。BはCに対して所有権を主張できるか、結論と理由を答えよ」といった問いがあったとします。このとき、①問われているのは「BがCに主張できるか(結論)と理由」だと把握し、②「Bは〜できない(できる)。なぜなら〜だから」という解答の形を作り、③不動産物権変動と対抗要件(登記)の知識を喚起し、④「先に登記を備えた者が優先する」という要件・効果を当てはめ、⑤主語と結論がねじれていないか確認する――この流れで組み立てます。完璧な模範解答でなくても、「登記」「対抗」といったキーワードを落とさず書けば、部分点に手が届きます。わからない問題でも空欄にはせず、関連するキーワードだけでも書いて部分点を狙う――この姿勢が、本番で1点でも多く拾うコツです。

頻出の論点を押さえる|行政法・民法の出題タイプを知る

記述式では、行政法・民法ともに出題されやすい論点の傾向があります。

  • 行政法……行政事件訴訟法が頻出とされます。問われ方としては、「誰が誰に対して何をできるか」を問うもの、処分性・原告適格・訴訟類型を問うもの、行政不服審査法や行政手続法の手続・要件を問うもの、国家賠償法の要件を問うものなどのタイプがあります。
  • 民法……行政法よりはバラエティに富みますが、物権・債権が比較的出題されやすい傾向です。「誰が・誰に・何を請求できるか」という請求内容を問うもの、要件を問うもの、法律効果を問うもの、反論・抗弁を問うものなど、当事者の関係を崩さずに答えるのがポイントになります。

ただし、これらはあくまで“傾向”です。あなたが受験する年に上記が出題されるとは限りませんので、出題形式に慣れる意味でも、過去10年分程度は解いておきましょう(記述は毎年3問ですから、10年分でも30問だけです)。

科目ごとの記述対策をもっと深く掘り下げたい方は、行政法の勉強法(記述・行政事件訴訟法の攻略)民法の勉強法(記述頻出の物権・債権を含む)もあわせてご覧ください。記述式は、結局のところ各科目の理解の深さがそのまま得点に表れる形式なんです。

漢字を書けるようにしておく

意外と見落とされがちですが、記述式では「読めるけど書けない漢字」が落とし穴になります。行政書士の過去問を見ると、「秩序罰」「瑕疵」といった難しい漢字が登場します。普段から書く練習をしていないと、本番で正確に書くのは難しいものです。採点基準は公表されていませんが、誤字や曖昧な字が評価に響く可能性は十分にありますので、リスクを減らす意味でも実際に紙に書くトレーニングを取り入れておきましょう。

記述式が苦手な人の2タイプと対処法|“字数”の悩みを切り分ける

記述式の練習を始めると、多くの人が「うまく40字にまとめられない」という壁にぶつかります。実はこの“まとめられない”には、正反対の2つのタイプがあり、それぞれ対処法がまったく違います。自分がどちらなのかを切り分けることが、改善への第一歩です。

  • タイプ①:空欄が余ってしまう(半分くらいしか文字を埋められない)
  • タイプ②:40字では足りず、文字数がオーバーしてしまう

それぞれ見ていきましょう。

タイプ①(字数が埋まらない)の原因は、ほとんどが知識不足です。 書くべき要素そのものが頭に入っていないため、文章が途中で止まってしまうわけです。このタイプの方は、無理に記述の練習を重ねるより、いったん択一の問題に戻って該当論点を復習するのが近道です。知識が増えれば、自然と書ける字数も増えていきます。

タイプ②(字数オーバー)の原因は、余計な情報を盛り込みすぎていることです。 知識はあるのに、問われていないことまで書こうとして字数が膨らんでしまうわけですね。このタイプの方は、「問われていることだけに端的に答える」ことを意識しましょう。主語・述語・結論をそろえ、入れるキーワードを3〜4個に絞ると、自然と40字に収まるようになります。

どちらのタイプも、共通して効くのが「40字にまとめるアウトプット訓練」です。頭の中の理解と、それを書く力は別物だからこそ、繰り返し書いて慣れるしかありません。

なお、直前期にどうしても記述の伸びが間に合わないと感じたら、「満点狙いはいったん手放し、空欄回避とキーワード答案に徹する」という割り切りも有効です。0点と部分点では、合格戦略上の意味がまったく違いますからね。

それでも「自分ひとりだと記述の解法がつかめない」「答案の癖を客観的に直したい」という場合は、わかりやすい動画講義で解き方を学べる行政書士のオンライン通信講座を取り入れるのも一つの手です。記述式は独学だと挫折しやすいポイントですから、通信講座や予備校の添削サービスで自分の答案を客観的に見てもらうと、独学では気づけない「あと数点」を埋められることがあります。記述で取りこぼしていた点数が積み上がれば、合格ラインがぐっと近づきますよ。つまずきを感じたら早めに講座の力を借りるのも、賢い時間の使い方です。

行政書士の記述式のおすすめ問題集はこれ|選び方と代表的な3冊

記述式は、知識を頭に入れるだけでは得点できません。実際に「書く」トレーニングを積んではじめて、40字程度の解答を作る感覚が身につきます。そこで役立つのが記述式の問題集です。ここでは、問題集の選び方と代表的な3冊を紹介します。

まずは「選び方の軸」を知っておく

問題集は数多く出版されていますが、選ぶときは次の3つの軸でチェックすると失敗しにくくなります。

  • 解法プロセスが解説されているか……答えだけでなく、「どう考えてその解答にたどり着くか」の手順が載っているものを選びましょう。記述は“型”が大事だからです。
  • 過去問の演習量が確保できるか……記述は数をこなして慣れる側面があります。過去問や予想問題がしっかり収録されているかを確認します。
  • 解答例・採点ポイントの目安が載っているか……自己採点の基準になる情報があると、独学でも答案の質を上げやすくなります。

そして、問題集は必ず最新年度版を選んでください。法改正が反映されていない古い版だと、誤った知識を覚えてしまうリスクがあります。

代表的な問題集の例

記述式・40字記述向けとしてよく名前が挙がる問題集には、次のようなものがあります(収録内容や刊行年度は変わるため、購入前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください)。

  • 出る順行政書士 記述式・多肢選択式問題集(LEC)……「問題の所在の発見」→「適用法令・制度の発見」→「事例への当てはめ」という解き方の流れで、得点アップを図る構成になっています。
  • 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集(LEC)……資格スクールLECの過去問題集で、長年分の過去問がしっかり収録されています。記述の土台となる択一知識の演習にも使えます。
  • みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集(TAC)……資格の学校TACが出版する記述式特化の問題集で、解法テクニックを習得しやすい構成です。

ここに挙げたのは、書店や受験生の間でよく名前が挙がる定番の一例です。ほかにも『合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』など評判のよい問題集はありますので、最終的には書店や各社サイトで中身を見比べて選んでください。どれが正解ということはなく、自分の学習段階や弱点に合うかで選ぶのがいちばんです。問題数の多さよりも、解説のわかりやすさと復習のしやすさを優先すると、独学でも続けやすくなりますよ。

過去問題集は「3周」が目安

問題集を手に入れたら、過去問題集は3周することを一つの目安にしましょう。わからない部分は何度も繰り返し解いて記憶に定着させ、視点を変えても解答できるようにしていきます。結論だけを丸暗記するのではなく、そこに至る論拠ごと反復するのが、記述式で安定して得点するためのコツです。

まとめ|記述式は捨てずに“部分点を拾う”。配点60点を得点源に変えよう

ここまで、行政書士試験の記述式について、捨ててはいけない理由から勉強法、苦手タイプ別の対処、問題集の選び方まで解説してきました。最後に要点を整理しておきましょう。

  • 記述式は1問20点×3問=60点=300点満点の20%。捨てると、合格基準(①法令等122点以上②基礎知識24点以上③総得点180点以上の3つをすべて満たす)を択一だけでクリアするのが一気に難しくなります。
  • まず択一を8割固め、解法の手順をマスターしてから記述演習へ。完璧な答案でなくても、部分点を含めて得点を拾いにいくのが現実的な戦略です。
  • 苦手は「字数」の悩みを切り分けて対処。字数が埋まらないなら知識不足=択一に戻る、字数オーバーなら端的に答える訓練を。
  • 問題集は最新年度版を選んで3周。論拠ごと反復し、独学が不安なら講座も活用しましょう。

本番では、択一・多肢・記述を解く順番をあらかじめ決めておき、記述式の1問に固執しすぎないこと。迷ったら、条文キーワード・当事者・効果の順に答案を組み立てると、空欄を避けて部分点を拾いやすくなります。「満点は狙わない、でも丸ごとは捨てない」――この姿勢で60点という得点源を味方につければ、合格はぐっと近づきます。

最後に、考え方の軸をもう一度お伝えします。合格は「全部を完璧にする」ことで手に入るのではなく、限られた時間とエネルギーを、合格点に効くところへ正しく配分することで近づきます。配点20%の記述式を最初から捨てるのは、その配分をいちばん大きく狂わせる選択です。難しそうという感覚で判断するのではなく、「この勉強は合格点にどれだけ効くか」という費用対効果の視点で、記述式という得点源を計画的に取りにいきましょう。あなたが主役で、記述式はそのための道具にすぎません。

行政書士試験全体の学習戦略や科目別の進め方は、行政書士試験の合格ロードマップで全体像を確認できます。また、合格にもう一つ必要な「基礎知識24点の足切り」対策については、基礎知識(旧・一般知識)の勉強法もあわせてどうぞ。記述式を含めた得点計画を立てて、一歩ずつ合格へ近づいていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 行政書士試験の記述式は捨てていいですか? A. おすすめできません。記述式は1問20点×3問=60点で、300点満点の20%を占めます。記述を0点にすると、合格基準(法令等122点以上・総得点180点以上など)を択一だけで満たすハードルが大きく上がります。満点を狙わなくても、部分点を含めて拾いにいくのが現実的です。

Q. 行政書士試験の記述式は何割くらいですか? A. 配点で見ると、記述式60点は300点満点の20%にあたります。合格には総得点で180点以上(60%)が必要ですから、20%を占める記述式は合否を分ける重要なパートです。

Q. 記述式の部分点はどのように採点されますか? A. 採点基準は行政書士試験研究センターから公表されていません。一般には、要件・効果やキーワードなどの要素が合っていれば部分点が入るとされますが、確実なことは言えないため、自己採点では甘く見積もりすぎないのが安全です。

Q. 記述式の勉強方法は? A. まず5肢択一を8割解けるレベルまで知識を固め、そのうえで「①何が問われているか把握→②解答の形を作る→③条文・判例を喚起→④穴埋め→⑤日本語を確認」という解法の手順を身につけます。過去問を論拠ごと反復し、40字にまとめる訓練を重ねるのが効果的です。

Q. おすすめの記述式問題集は? A. 「解法プロセスの解説」「過去問の演習量」「解答例・採点ポイントの目安」の3つを軸に、最新年度版を選ぶのがおすすめです。代表例としてLECの『出る順 記述式・多肢選択式問題集』、TACの『みんなが欲しかった!40字記述式問題集』などがあります(収録内容は公式で最新をご確認ください)。

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この記事を書いた人

西俊明(トシゾー)のアバター 西俊明(トシゾー) 中小企業診断士/AI実践戦略士/IT講師・著者

中小企業診断士/AI実践戦略士(商標出願中)/IT講師・著者。富士通で17年間、IT製品の営業・マーケティングに従事した後、独立。ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験など、情報処理技術者試験の学習法・過去問解説を中心に発信しています。著書に『改訂7版 ITパスポート最速合格術』など。

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