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ITパスポート/情報処理

【令和6年度】ITパスポート問66~問70  テクノロジ系/過去問(公開問題)の解答解説

【令和6年度】ITパスポート問66~問70  テクノロジ系/過去問(公開問題)の解答解説

ITパスポート試験の令和6年公開問題より、問66~問70(テクノロジ系)の解答解説を掲載します。

テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。

 

【問66】認証局CA -セキュリティ

問題

PKIにおけるCA(Certificate Authority)の役割に関する記述として、適切なものはどれか。

ア インターネットと内部ネットワークの間にあって、内部ネットワーク上のコンピュータに代わってインターネットにアクセスする。

イ インターネットと内部ネットワークの間にあって、パケットフィルタリング機能などを用いてインターネットから内部ネットワークへの不正アクセスを防ぐ。

ウ 利用者に指定されたドメイン名を基にIPアドレスとドメイン名の対応付けを行い、利用者を目的のサーバにアクセスさせる。

エ 利用者の公開鍵に対する公開鍵証明書の発行や失効を行い、鍵の正当性を保証する。

解答

解説/他の選択肢

ア→プロキシ
イ→ファイアウォール
ウ→DNS

【問67】稼働率の計算問題 -システム構成要素

問題

図に示す2台のWebサーバと1台のデータベースサーバから成るWebシステムがある。
Webサーバの稼働率はともに0.8とし、データベースサーバの稼働率は0.9とすると、このシステムの小数第3位を四捨五入した稼働率は幾らか。
ここで、 2台のWebサーバのうち少なくとも1台が稼働していて、かつ、データベースサーバが稼働していれば、システムとしては稼働しているとみなす。
また、それぞれのサーバはランダムに故障が起こるものとする。

【問67】稼働率の計算問題 【問67】稼働率の計算問題

 

ア 0.04
イ 0.58
ウ 0.86
エ 0.96

解答

解説

2台のWebサーバは並列になっているので、まず、この2台の稼働率を求めます。
それぞれの不稼働率=1-0.8=0.2
両方同時に停止してしまう確率 0.2×0.2=0.04
よって、2台のWebサーバー(並列接続)全体の可動率は
1-0.04=0.96 ・・・・①

次に、①とデータベースサーバーの直列接続の稼働率を求めます。

0.96×0.9=0.86・・・・

となります。

【問68】シグニファイア -情報デザイン

問題

情報デザインで用いられる概念であり、部屋のドアノブの形で開閉の仕方を示唆するというような、人間の適切な行動を誘発する知覚可能な手掛かりのことを何と呼ぶか。

ア NUI (Natural User Interface)
イ ウィザード
ウ シグニファイア
エ マルチタッチ

解答

解説

シグニファイアとは、人がモノを利用する際、適切な行動へと自然と誘導する役割を持った視覚的デザインのことです。
例)ドアノブのあるドアは、押すか引く
手をかける引手がある扉は、左右に開く

他の選択肢

ア NUI (Natural User Interface)
→人間の自然な動作で操作可能なユーザーインタフェースのことです

イ ウィザード
→ユーザーに対して選択肢や質問を投げかけるなど、対話形式でコンピュータ等の入力や設定などを適切に実施させる方法のことです

エ マルチタッチ
→タッチパネル等で複数個所を同時にタッチ可能/認識できる技術、または、そのような操作のことです

【問69】RAID5 -システム構成要素

問題

障害に備えるために、4台のHDDを使い、1台分の容量をパリティ情報の記録に使用するRAID5を構成する。1台のHDDの容量が1Tバイトのとき、実効データ容量はおよそ何バイトか。

ア 2T
イ 3T
ウ 4T
エ 5T

解答

解説

1TバイトのHDDが4台あり、1台分の容量をパリティ(復旧)情報として使うため、
4-1=3Tバイトが正解です。

【問70】ESSIDステルス -ネットワーク

問題

ESSIDをステルス化することによって得られる効果として、適切なものはどれか。

ア アクセスポイントと端末間の通信を暗号化できる。

イ アクセスポイントに接続してくる端末を認証できる。

ウ アクセスポイントへの不正接続リスクを低減できる。

エ アクセスポイントを介さず、端末同士で直接通信できる。

解答

解説

ESSIDとは、無線LANの多数あるアクセスポイントから、自分が利用するものを識別するための文字列(ID)のことです。

ESSIDステルスとは、無線LANルータなどアクセスポイント側の機能で、そのESSIDを非表示にする機能です。

これにより、悪意のある者などに対してアクセスポイントを見つけにくくすることができます。

他の選択肢

ア→暗号化は関係ありません。無線LANの暗号化技術にはWPA2などがあります。

イ→ESSIDステルスで認証をすることはありません。

エ→アクセスポイントを介さず端末同士で直接通信する機能をアドホックモードといいますが、これは関係ありません。