ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問1~問5(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問1】著作権と特許権の違い(無方式主義と先願主義) -知的財産権
問題
著作権及び特許権に関する記述a~cのうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 偶然二つの同じようなものが生み出された場合、発明に伴う特許権は両方に認められるが、著作権は一方の著作者にだけ認められる。
b ソフトウェアの場合、特許権も著作権もソースプログラムリストに対して認められる。
c 特許権の取得には出願と登録が必要だが、著作権は出願や登録の必要はない。
ア a、b
イ b
ウ b、c
エ c
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正解:エ
解説
特許権と著作権の違いを問う問題です。記述a~cを順に確認します。
a 偶然二つの同じようなものが生み出された場合 → 特許権は先願主義のため先に出願した一方だけに認められ、著作権はそれぞれが独自に創作したものとして両方に認められる。記述は特許権と著作権が逆になっており、誤り
b ソフトウェアに対する権利 → ソースプログラムリストは著作権で保護されるが、特許権はプログラムの技術的なアイデアに対するものであり、ソースプログラムリストそのものには認められない。誤り
c 権利の取得手続 → 特許権は出願と登録が必要だが、著作権は創作した時点で自動的に発生し、出願や登録は不要(無方式主義)。正しい
適切なものはcだけなので、正解は「エ」です。
【問2】集中すべき顧客層を絞り込む手法(セグメントマーケティング) -マーケティング
問題
年齢、性別、家族構成などによって顧客を分類し、それぞれのグループの購買行動を分析することによって、集中すべき顧客層を絞り込むマーケティング戦略として、最も適切なものはどれか。
ア サービスマーケティング
イ セグメントマーケティング
ウ ソーシャルマーケティング
エ マスマーケティング
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正解:イ
解説
セグメントマーケティングは、年齢・性別・家族構成などの基準で市場(顧客)をいくつかのグループ(セグメント)に分け、自社が集中すべき顧客層を絞り込んで展開するマーケティング戦略です。問題文の「顧客を分類し、集中すべき顧客層を絞り込む」と一致するため、正解は「イ」です。
他の選択肢
ア サービスマーケティング … 形のない「サービス」そのものを対象として行うマーケティングのこと
ウ ソーシャルマーケティング … 企業の利益だけでなく、社会全体の利益や福祉の向上も目指すマーケティングの考え方
エ マスマーケティング … 市場全体を一つと捉え、すべての顧客に対して同じ手法で画一的に展開するマーケティング
【問3】ハードウェアの基本制御を行うソフトウェア(ファームウェア) -組込みシステム
問題
ゲーム機、家電製品などに搭載されている、ハードウェアの基本的な制御を行うためのソフトウェアはどれか。
ア グループウェア
イ シェアウェア
ウ ファームウェア
エ ミドルウェア
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正解:ウ
解説
ファームウェアは、ゲーム機や家電製品などに組み込まれ、ハードウェアの基本的な制御を行うソフトウェアです。機器内部のROMなどに書き込まれています。問題文の「ハードウェアの基本的な制御を行うためのソフトウェア」と一致するため、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア グループウェア … 組織内の共同作業を支援し、業務効率を高めるためのソフトウェア群
イ シェアウェア … 一定の試用期間は無料で、継続して利用する場合に料金が必要となるソフトウェア
エ ミドルウェア … OSとアプリケーションソフトウェアの中間に位置し、両者を仲介するソフトウェア
【問4】理解度に応じて最適な学習を提供する仕組み(アダプティブラーニング) -ビジネスシステム
問題
ITの活用によって、個人の学習履歴を蓄積、解析し、学習者一人一人の学習進行度や理解度に応じて最適なコンテンツを提供することによって、学習の効率と効果を高める仕組みとして、最も適切なものはどれか。
ア アダプティブラーニング
イ タレントマネジメント
ウ ディープラーニング
エ ナレッジマネジメント
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正解:ア
解説
アダプティブラーニングは、ITを活用して学習者一人一人の学習履歴や理解度を分析し、その人に最適な教材・問題を提供することで学習の効率と効果を高める仕組みです。「アダプティブ(適応的)」の名のとおり、個々の理解度に合わせる点が特徴です。問題文と一致するため、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ タレントマネジメント … 従業員のスキルや保有資格、経験、適性などを一元管理し、組織全体で戦略的に「適材適所」を実現する人材マネジメント手法
ウ ディープラーニング … 人間の脳の仕組みをまねたニューラルネットワークを使い、AI自身がデータの特徴を抽出・学習する技術
エ ナレッジマネジメント … 従業員が持つ情報や知識・ノウハウを共有し、組織全体で活用していく仕組み
【問5】秘密情報を管理する契約(NDA) -取引関連法規
問題
NDAに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業などにおいて、情報システムへの脅威の監視や分析を行う専門組織
イ 契約当事者がもつ営業秘密などを特定し、相手の秘密情報を管理する意思を合意する契約
ウ 提供するサービス内容に関して、サービスの提供者と利用者が合意した、客観的な品質基準の取決め
エ プロジェクトにおいて実施する作業を細分化し、階層構造で整理したもの
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正解:イ
解説
NDA(Non-Disclosure Agreement:秘密保持契約)は、取引などで知り得た相手の営業秘密などの秘密情報を特定し、第三者に漏らさず適切に管理することを当事者間で取り決める契約です。問題文と一致するため、正解は「イ」です。
他の選択肢
ア 企業などにおいて、情報システムへの脅威の監視や分析を行う専門組織 … CSIRT(シーサート)の説明
ウ 提供するサービス内容に関して、サービスの提供者と利用者が合意した、客観的な品質基準の取決め … SLA(Service Level Agreement)の説明
エ プロジェクトにおいて実施する作業を細分化し、階層構造で整理したもの … WBS(Work Breakdown Structure)の説明
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