ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問31~問35(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問31】苦情を多い順に並べて重点を判断する図(パレート図) -業務分析・データ利活用
問題
コールセンタの顧客サービスレベルを改善するために、顧客から寄せられたコールセンタ対応に関する苦情を分類集計する。苦情の多い順に、件数を棒グラフ、累積百分率を折れ線グラフで表し、対応の優先度を判断するのに適した図はどれか。
ア PERT図
イ 管理図
ウ 特性要因図
エ パレート図
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正解:エ
解説
パレート図は、件数の多い順に棒グラフを並べ、その累積百分率を折れ線グラフで重ねた図です。どの項目に重点的に対応すればよいかを判断するのに適しています。問題文と一致するため、正解は「エ」です。
他の選択肢
ア PERT図 … 作業の順序や日程の関係を矢印で表し、全体の流れを整理する図
イ 管理図 … 中央線と上下の限界線を引き、特性値の変化をプロットして品質の異常を検出する図
ウ 特性要因図 … 結果(特性)と要因の関係を魚の骨のように整理した図(フィッシュボーンチャート)
【問32】コンカレントエンジニアリングの業務の流れ(同時並行開発) -エンジニアリングシステム
問題
コンカレントエンジニアリングを適用した後の業務の流れを表した図として、最も適したものはどれか。ここで、図の中の矢印は業務の流れを示し、その上に各作業名を記述する。各図の作業は「仕様」「製作図」「工程図」「製作」の順に進む。
ア 仕様 → 製作図 → 工程図 → 製作 (各作業を一つずつ順番に直列で進める)
イ 仕様 → 製作図 → 工程図 → 製作 (基本は直列だが、一部の作業で前の工程に戻る手戻りがある)
ウ 仕様 → 〔製作図・工程図・製作をひとまとめ〕 (製作図・工程図・製作を一括して同時に行う)
エ 仕様 → 製作図 → 工程図 → 製作 (前の作業が終わる前に次の作業を始め、各作業を重ねて並行して進める階段状の流れ)
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正解:エ
解説
コンカレントエンジニアリングは、設計・製造などの複数の工程を同時並行で進めることで、商品化までの期間を短縮する手法です。前の作業が終わる前に次の作業を開始し、各作業を重ねて並行して進める階段状の流れを表したエが該当します。正解は「エ」です。アは従来どおりの直列の流れ、イは手戻りのある流れ、ウは全作業を一度にまとめた非現実的な流れであり、いずれもコンカレントエンジニアリングの表現として適切ではありません。
【問33】様々な人が同様に利用できる度合い(アクセシビリティ) -情報デザイン
問題
IT機器やソフトウェア、情報などについて、利用者の身体の特性や能力の違いなどにかかわらず、様々な人が同様に操作、入手、利用できる状態又は度合いを表す用語として、最も適切なものはどれか。
ア アクセシビリティ
イ スケーラビリティ
ウ ダイバーシティ
エ トレーサビリティ
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正解:ア
解説
アクセシビリティは、利用者の身体の特性や能力の違いにかかわらず、様々な人が同じように操作・入手・利用できる度合いを表す用語です。問題文と一致するため、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ スケーラビリティ … 「拡張性」と訳され、利用の増加に応じてシステムの性能を柔軟に拡張できること
ウ ダイバーシティ … 多様な背景をもつ人材を受け入れ、活躍してもらうことで組織を活性化させる考え方
エ トレーサビリティ … 「追跡可能性」と訳され、製品の原産地・出荷日・流通経路などの履歴を追跡できる仕組み
【問34】2案を並行稼働して比較する手法(A/Bテスト) -マーケティング
問題
あるオンラインサービスでは、新たに作成したデザインと従来のデザインのWebサイトを実験的に並行稼働し、どちらのWebサイトの利用者がより有料サービスの申込みに至りやすいかを比較、検証した。このとき用いた手法として、最も適切なものはどれか。
ア A/Bテスト
イ ABC分析
ウ クラスタ分析
エ リグレッションテスト
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正解:ア
解説
A/Bテストは、2つ以上のパターン(A案・B案)を実際にランダムに表示し、どちらがより目的(ここでは有料サービスの申込み)につながりやすいかを比較・検証する手法です。問題文と一致するため、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ ABC分析 … 項目を重要度の高い順にA・B・Cのランクに分けて管理する分析手法
ウ クラスタ分析 … 似た特徴をもつものをグループ(クラスタ)にまとめる分析手法
エ リグレッションテスト … プログラムの改修後に、従来の機能へ悪影響が出ていないかを確認するテスト
【問35】試行して実現性を検証すること(PoC) -技術開発戦略
問題
あるコールセンタでは、AIを活用した業務改革の検討を進めて、導入するシステムを絞り込んだ。しかし、想定している効果が得られるかなど不明点が多いので、試行して実現性の検証を行うことにした。このような検証を何というか。
ア IoT
イ PoC
ウ SoE
エ SoR
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正解:イ
解説
PoC(Proof of Concept:概念実証)は、新しいアイデアや技術が実現できるか、想定した効果が得られるかを、試作・試行によって検証することです。本格導入の前にリスクを抑える目的で行います。問題文と一致するため、正解は「イ」です。
他の選択肢
ア IoT(Internet of Things) … あらゆるモノをインターネットに接続して情報を活用すること
ウ SoE(Systems of Engagement) … 顧客とのつながりや関係性を深めることを重視したシステム
エ SoR(Systems of Record) … データを正確に記録・保管する役割をもつ、従来型の基幹システム
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