【令和4年度】ITパスポート問21~問25 ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

【令和4年度】ITパスポート問21~問25  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問21~問25(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。

テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。

 

目次

【問21】人間中心のAI社会原則の理念(AI社会原則) -ビジネスシステム

問題

政府が定める“人間中心のAI社会原則”では、三つの価値を理念として尊重し、その実現を追求する社会を構築していくべきとしている。実現を追求していくべき社会の姿だけを全て挙げたものはどれか。
a 持続性ある社会
b 多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
c 人間があらゆる労働から解放される社会
d 人間の尊厳が尊重される社会
ア a、b、c
イ a、b、d
ウ a、c、d
エ b、c、d

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正解:イ

解説

“人間中心のAI社会原則”が掲げる三つの理念(価値)は、「人間の尊厳が尊重される社会(d)」「多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(b)」「持続性ある社会(a)」です。記述cの「人間があらゆる労働から解放される社会」は、この三つの理念には含まれません。したがって該当するのはa、b、dで、正解は「イ」です。

【問22】SCMシステムを構築する目的(SCM) -経営管理システム

問題

SCMシステムを構築する目的はどれか。
ア 企業のもっている現在の強み、弱みを評価し、その弱みを補完するために、どの企業と提携すればよいかを決定する。
イ 商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で、商品の生産、在庫、販売などの情報を相互に共有して管理することによって、商品の流通在庫の削減や顧客満足の向上を図る。
ウ 顧客に提供する価値が調達、開発、製造、販売、サービスといった一連の企業活動のどこで生み出されているのかを明確化する。
エ 多種類の製品を生産及び販売している企業が、利益を最大化するために、最も効率的・効果的となる製品の製造・販売の組合せを決定する。

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正解:イ

解説

SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)は、原材料の調達から生産・在庫・販売・消費までの一連の流れに関わる部門や企業の間で情報を共有・管理し、流通在庫の削減や顧客満足の向上を図る仕組みです。問題文のイと一致するため、正解は「イ」です。

他の選択肢

ア … 自社の強み・弱みを補完する提携先を決める内容で、SCMの目的ではない
ウ … バリューチェーン(価値連鎖)分析の説明
エ … 利益最大化のための製品の製造・販売の組合せを決める、線形計画法(プロダクトミックス)の説明

【問23】本人の申出で利用を停止する方式(オプトアウト) -セキュリティ関連法規

問題

オプトアウトに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア SNSの事業者が、お知らせメールの配信を希望した利用者だけに、新機能を紹介するメールを配信した。
イ 住宅地図の利用者が、地図上の自宅の位置に自分の氏名が掲載されているのを見つけたので、住宅地図の作製業者に連絡して、掲載を中止させた。
ウ 通信販売の利用者が、Webサイトで商品を購入するための操作を進めていたが、決済の手続が面倒だったので画面を閉じて購入を中止した。
エ ドラッグストアの事業者が、販売予測のために顧客データを分析する際に、氏名や住所などの情報をランダムな値に置き換え、顧客を特定できないようにした。

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正解:イ

解説

オプトアウトは、本人があらかじめ同意していない情報の利用・掲載などに対して、後から「やめてほしい」と申し出ることで停止させる方式です。住宅地図に掲載された自分の氏名を見つけて、業者に連絡し掲載を中止させたイが該当します。正解は「イ」です。

他の選択肢

ア … 希望した利用者だけに配信する「オプトイン」の事例
ウ … 購入手続を途中でやめた事例(オプトアウトとは関係がない)
エ … 個人を特定できないようにする「匿名化(匿名加工)」の事例

【問24】正解付きデータで学習させる手法(教師あり学習) -ビジネスシステム

問題

教師あり学習の事例に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 衣料品を販売するサイトで、利用者が気に入った服の画像を送信すると、画像の特徴から利用者の好みを自動的に把握し、好みに合った商品を提案する。
イ 気温、天候、積雪、風などの条件を与えて、あらかじめ準備しておいたルールベースのプログラムによって、ゲレンデの状態がスキーに適しているか判断する。
ウ 麺類の山からアームを使って一人分を取り、容器に盛り付ける動作の訓練を繰り返したロボットが、弁当の盛り付けを上手に行う。
エ 録音された乳児の泣き声と泣いている原因から成るデータを収集して入力することによって、乳児が泣いている原因を泣き声から推測する。

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正解:エ

解説

教師あり学習は、入力データと「正解(ラベル)」をセットにした訓練データを与えて学習させる方法です。泣き声と「泣いている原因」という正解の組を学習させ、新たな泣き声から原因を推測するエが該当します。正解は「エ」です。

他の選択肢

ア … 正解を与えずデータの特徴から好みを自動的に把握しており、教師なし学習に近い
イ … あらかじめ定めたルールで判断する、ルールベースのAI(学習はしていない)
ウ … 訓練を繰り返して上達させる、強化学習の事例

【問25】業務プロセスの表記に用いる図表(DFD・アクティビティ図) -業務プロセス

問題

a~dのうち、業務プロセスの改善に当たり、業務プロセスを表記するために用いられる図表だけを全て挙げたものはどれか。
a DFD
b アクティビティ図
c パレート図
d レーダチャート
ア a、b
イ a、c
ウ b、d
エ c、d

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正解:ア

解説

業務プロセスを表記する図表かどうかを、a~dそれぞれで確認します。
a DFD → 業務上のデータの流れと処理の関係を表す図。業務プロセスの表記に用いる(該当)
b アクティビティ図 → 業務プロセスや処理の流れを表すUMLの図。業務プロセスの表記に用いる(該当)
c パレート図 → 件数の多い順に棒グラフと累積比率の折れ線を重ねた、分析のための図(非該当)
d レーダチャート → 複数項目のバランスを見るための図(非該当)
業務プロセスの表記に用いるのはaとbなので、正解は「ア」です。

 

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この記事を書いた人

西俊明(トシゾー)のアバター 西俊明(トシゾー) 中小企業診断士/AI実践戦略士/IT講師・著者

中小企業診断士/AI実践戦略士(商標出願中)/IT講師・著者。富士通で17年間、IT製品の営業・マーケティングに従事した後、独立。ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験など、情報処理技術者試験の学習法・過去問解説を中心に発信しています。著書に『改訂7版 ITパスポート最速合格術』など。

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