ITパスポート試験の令和8年度公開問題より、問41〜問45(マネジメント系)の解答解説を掲載します。テキストではなく、動画解説を希望される方は下記の動画をご覧ください。
出典:IPA「令和8年度 ITパスポート試験 公開問題」(問題文・選択肢・正解はIPA公表のもの。解説・分類は当サイト独自)
公式資料でも確認できます:問題冊子(PDF)/解答例(PDF)/IPA 過去問題一覧
この回(問41〜問45)の解説動画です。各問の「▶ この問題を動画で見る」から、その問の解説位置へジャンプできます。
問41 ITガバナンス(リーダーシップのリスク)
ITガバナンスの活動において、取締役会等のリーダーシップに関するリスクの記述として、 最も適切なものはどれか。
- ア 権限委譲して策定させたIT戦略は、担当部門に最終責任をもたせないと取締役会等の説明責任が果たせない。
- イ パフォーマンスの期待値は、取締役会等が設定に関与すると現状踏襲型となり目的を達成できない。
- ウ 取締役会等が規範を策定し率先して遵守しないと、組織体に倫理的な行動が徹底されない。
- エ 取締役会等がITガバナンス方針を明示すると、情報システム部門主導の活動に偏重してしまう。
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正解:ウ
解説
- ア × 権限委譲しても最終責任は取締役会等にある(“担当部門に”が誤り)
- イ × 期待値設定には取締役会等が関与すべき
- ウ 〇 規範を策定し率先垂範しないと倫理的行動が徹底されない=適切なリスク認識
- エ × 方針の明示は必要であり、部門主導への偏重を招くという理解は誤り
問42 サービスデスク
サービスデスクに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 受入テストの段階で、利用者からの不具合の報告を受け付ける窓口
- イ システム稼働後の段階で、利用者からの問合せを受け付ける窓口
- ウ プログラム開発の段階で、利用者からの質問を受け付ける窓口
- エ 要件定義の段階で、利用者からの要求を受け付ける窓口
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正解:イ
解説
- イ 〇 サービスデスク=システム稼働後、利用者からの問合せを受け付ける単一窓口
- ア・ウ・エ × 受入テスト・開発・要件定義の各段階の窓口はサービスデスクではない
問43 アジャイル開発
スマートフォン向けアプリの開発を計画し、2週間ごとに新機能や不具合修正を含む新バージョンを 繰り返しリリースすることにした。新機能候補や不具合は一覧表で管理し、優先順位をつけて開発し 逐次リリースする。この開発に採用するソフトウェア開発モデルとして、最も適切なものはどれか。
- ア DevOps
- イ アジャイル
- ウ ウォーターフォール
- エ リバースエンジニアリング
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正解:イ
解説
- ア × DevOps=開発と運用が連携して継続的に提供する考え方
- イ 〇 短い反復(2週間)で優先順位順に開発し逐次リリース=アジャイル
- ウ × ウォーターフォール=工程を後戻りせず順に進める
- エ × リバースエンジニアリング=既存製品を分析して仕様を導く手法
問44 割当て時間の削減率(計算)
あるサービスデスクで、メールによる問合せの担当者割当てを効率化するため自動割当てツールを導入した。 ツールは割当てができないことやミスをすることがあり、それらは人手で対応する。 次のとき、割当ての時間はサービスデスク全体で何%削減できたか(小数第1位を四捨五入)。
| 導入前 問合せ件数 1,000件/日 | — | 割当ての時間 2分/件 |
| 導入半年後 問合せ件数 1,000件/日 | ||
| 自動割当てができた割合 | 90% | 割当ての時間 0分/件 |
| うち,割当てミスの割合 | 5% | 割当ての時間 4分/件 |
| 自動割当てができなかった割合 | 10% | 割当ての時間 2分/件 |
- ア 89
- イ 81
- ウ 85
- エ 86
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正解:イ
解説
- 導入前=1,000件×2分=2,000分/日
- 自動割当て成功は90%=900件。うち5%(45件)はミスで人が対応、残り855件が0分
- 導入後=855件×0分+ミス45件×4分+不可100件×2分=380分/日
- 削減率=(2,000−380)÷2,000=81%
問45 プロジェクト憲章
プロジェクトにおいて、新規プロジェクトを正式に認可する文書として、適切なものはどれか。
- ア ステークホルダ登録簿
- イ プロジェクト憲章
- ウ プロジェクトスコープ記述書
- エ リスク登録簿
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正解:イ
解説
- イ 〇 プロジェクト憲章=プロジェクトを公式に認可し、PMに権限を与える文書
- ア × ステークホルダ登録簿=利害関係者を記録する文書
- ウ × プロジェクトスコープ記述書=成果物や作業範囲を定義する文書
- エ × リスク登録簿=洗い出したリスクを管理する文書。
