FPは副業で稼げる?AFPや2級・3級FPが副業するデメリットとは?!

FPは副業で稼げる?

FP試験に合格して、「せっかくFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ったのだから、副業で稼ぎたい」と考える方は多いと思います。

ただ、いざ調べはじめると「AFPや2級・3級のFPって、副業で本当に稼げるの?」「逆に、副業するデメリットはないの?」と、気になってくるのではないでしょうか。

先に正直なところをお伝えしておきます。FPの副業で得られる収入は、人によって幅がとても大きく、月数千円のお小遣い程度から、軌道に乗って月十数万円以上を目指す方までさまざまです。「資格さえ取れば誰でも必ず稼げる」とは言い切れません。

それでも、記事執筆・オンライン相談・セミナー・ブログ発信など、本業を続けながら無理なく始められる現実的な稼ぎ方はいくつもあります。実際に、空いた時間を使って少しずつ収入を増やしている会社員の方もいます。

この記事では、FPを副業に活かしたいあなたに向けて、

  • そもそもFPは副業で稼げるのか(収入の実態を正直に)
  • 資格を活かせるおすすめの副業や稼ぎ方
  • 始める前に確認したい注意点(就業規則・FPにできない業務・確定申告)
  • AFPや2級・3級FPが副業するデメリット

など、良い点から現実的な注意点まで、客観的に判断できるよう解説します。読み終えるころには、「自分がFPの副業に向いているのか」「どの方法から始めればよいのか」が見えてくるはずです。FPとして副業で活動していくイメージを、一緒に固めていきましょう。

FPの副業に興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

なお、これからFPの学習を始める方や、どの講座で学ぶか迷っている方は、FPの通信講座おすすめ比較もあわせて参考にしてみてください。

目次

そもそもFPは副業で稼げる?副業FP収入の実態と現実的な目安

最初に、いちばん気になる「FPは副業で稼げるのか」という疑問に、できるだけ正直に答えておきます。

結論から言うと、FP副業の収入は人によって差が大きく、「誰でも必ず稼げる」とは言えません。お金に関わるテーマなので、ここは誇張せずにお伝えします。

副業FPの主な収入源は、記事の執筆・監修、オンラインでのお金の相談、セミナー・講師、そしてブログやSNSでの発信などです。これらをどう組み合わせ、どれだけ継続できるかで、得られる収入は大きく変わります。

イメージとしては、次のような幅があると考えておくとよいでしょう(あくまで目安で、保証された金額ではありません)。

  • 始めたばかりの時期は、月数千円〜数万円程度のお小遣い稼ぎになりやすい
  • 実績を積み、単価の高い相談や継続案件が増えてくると、月数万円〜十数万円以上を目指せるケースもある

たとえば「毎日3,000円」「月5万円」「月10万円」、あるいは年間で数十万円といった目標を立てるなら、<記事や相談の単価>×<こなせる案件数>×<確保できる稼働時間>で、ざっくり逆算してみると現実味が見えてきます。低単価の案件を数多くこなすより、単価を上げるか、継続的に依頼される関係をつくるほうが、無理なく続けやすいことが多いです。実績や経験が積み上がるほど、受けられる仕事の幅も広がっていきます。

一方で、注意しておきたい現実もあります。独立系FPの年収は決して高いとは限らず、「ガッツリ稼ぐのは意外と難しい」という声も少なくありません。公的な統計も限られているため、収入はあくまで傾向・目安としてとらえ、過度な期待はしないほうが安全です(FPの年収全般についてはFPの年収の実態でも整理しています)。

いきなり独立を目指すのはリスクが大きいですが、本業を続けながらの副業なら、収入の柱を少しずつ増やしていけます。報酬の相場は案件によって幅があるので、最初は「これくらいなら受けられそう」という金額から試してみるとよいでしょう。

それでも、「本業を続けながら、自分のペースでお金の知識を収入に変えていく」という意味では、FPの副業は十分に検討する価値があります。大切なのは、最初から大きく稼ごうとせず、小さく始めて実績を積み上げ、安定した収益につなげていくことです。収入が伸び悩むと不安になりがちですが、焦らず続けることが何よりの対策になります。

会社員がFP(ファイナンシャルプランナー)として副業するメリット

副業にはいろいろな選択肢がありますが、その中でもFPの資格を活かした副業には、会社員ならではのメリットがあります。まずは良い点を整理しておきましょう。

  • 個人事業主として働く形になるため、アルバイトやパートと違って時間の都合をつけやすい(雇われるのではなく、自分で仕事を選んで受ける働き方)
  • 知識業なので、勉強して資格を取得すればノーコストに近い形で始めやすい(執筆や相談といった業務は、仕入れなどの原価がほとんどかからない)
  • 平日の空いた時間や土日のスキマ時間を使って、気軽に始めて実績を積み上げていける
  • 身近なお金の問題を解決する仕事なので、学んだ知識が自分の人生にも役立つ(保険の見直し、資産運用や資産の管理、家計やライフプランの設計など)

副業としてアルバイトを始めると、拘束時間が長くなり、体力的にも負担が大きくなりがちです。

一方で、FP資格を活かして個人事業主として副業をすれば、本業とのバランスを取りながら、無理のない範囲でお金を稼ぐことができます。

しかも、学んだ知識はそのまま自分の家計や将来設計にも役立ちます。こうした理由から、FPの資格を取得して副業をスタートする会社員やサラリーマンが増えているのです。

FP資格を活かせるおすすめの副業・稼ぎ方は?(記事執筆・相談・セミナー・ブログ発信)

「FPの資格を活かして、具体的にどう稼げばいいの?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

ここでは、副業FPとして資格やお金の知識を活かせる、代表的な稼ぎ方を紹介します。いきなり全部やる必要はなく、自分に合いそうなものから小さく始めるのがおすすめです。

  • 記事の執筆・監修(Webライター):クラウドソーシング(クラウドワークスなど)に登録すると、金融・保険・家計などの執筆や監修の案件が見つかります。在宅で始めやすく、書いた分が実績として残るのが利点です。単価は案件によって幅があるので、無理のない条件から受けてみましょう。
  • オンライン相談・コンサルティング:お金の知識やスキルを活かして、家計・保険・年金・不動産・住宅ローンなどの相談に乗り、相手の状況に合った提案をして相談料をいただく稼ぎ方です。Zoomなどのオンライン相談や、知人の紹介から始めると取り組みやすいでしょう。
  • セミナー・講師:マネーセミナーや金融教育の講師として登壇する方法です。集客や一定の実績が前提になりますが、専門性を活かせる人気の稼ぎ方の一つです。
  • ブログ・SNS・YouTubeでの発信:家計やお金のテーマで情報を発信し、信頼を積み上げて、個別相談や教材販売、関連商品のアフィリエイトなどにつなげていきます。すぐに稼ぐというより、時間をかけて「資産化」していくイメージです。

この中でも、会社員が副業として最初に取り組むなら、記事の執筆・作成から始めてみるのがおすすめです。在宅で完結しやすく、自分のペースで実績を積めるからです。

たとえば、文字単価の案件であれば「単価 × 文字数」で報酬が決まります。書いた分だけ報酬になりますが、単価が安すぎると時間のわりに稼げないこともあります。慣れてきたら、ブログやSNSで集客し、単価の高い相談やコンサルティングにつなげていく方法も検討するとよいでしょう(収入はあくまで案件や受注量しだいで、保証されたものではありません)。

なお、最初の案件をとるときは、いきなり大きな仕事を狙わず、小さく始めて実績をつくるのがコツです。

  • まずは自分のプロフィールや得意分野、対応できる相談内容を分かりやすく整理する
  • クラウドソーシングで執筆・監修・資料作成などの案件に応募してみる
  • ココナラやSNSで、オンライン相談のメニューを作って見える化する
  • 企業の業務委託・副業募集に応募する/単発案件から継続的な依頼につなげる

未経験からのスタートでも、得意分野(家計・保険・年金・住宅ローンなど)を一つに絞って発信していくと、依頼につながりやすくなります。

副業で顧客を開拓する方法|ブログ・SNSで信頼を積み上げる

FPの副業で安定して稼いでいくには、待っているだけでなく、自分から新しい顧客を開拓していく姿勢も大切です。

記事の執筆(Webライター)だけでも始められますが、それだけだと稼げる金額に限界が出てきやすいのも事実です。そこで、ブログやSNSを使って自分の専門性や信頼性を発信し、相談につなげる流れをつくっていきましょう。

  • ブログやオウンドメディアで、金融・家計のニュースや時事ネタを中心に、役立つ情報コンテンツを継続的に発信する
  • X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで、「信頼できるFPである」という専門性・信頼性を地道に伝えていく
  • まずは無料の相談や情報提供から接点をつくり、信頼が高まったところで個別相談へ自然に案内する(無理な売り込みはしない)
  • ブログやSNSでアクセス(読者)を獲得し、本業の収入アップにもつながる導線をつくる

以前は、FPが顧客を開拓する方法としてセミナーの活用が一般的でした。

しかし現在では、ブログ・X・FacebookなどWeb上で読者を集め、そこからオンライン相談やコンサルティングにつなげて副業として稼ぐ方法も有望です。日々の発信を続けるうちに、専門家として活躍できる場が少しずつ広がっていきます。

ただし、こうした発信型の集客は、成果が出るまでに時間がかかります。すぐに依頼が殺到するわけではないので、コツコツと継続的に発信を続け、在宅でも信頼を積み上げていくことが、遠回りなようでいちばんの近道になります。

FP副業で資格は必要?3級・2級・1級とAFP・CFPの違いと信頼性

「そもそも、FPの副業に資格は必要なの?」という疑問もよく聞きます。

法律上は、お金に関する一般的な相談やコンサルティング業務をするのに、FPの資格が必ず必要というわけではありません。

しかし、顧客から信頼してもらううえで、資格の取得は実質的にとても重要です。お金に関するアドバイスを受けるとき、「どんな知識を持っているのか分からない人」より、「資格という客観的な証明がある人」のほうが安心できますよね。その証明になるのがFPの資格です。

ここで、混同しやすい資格の種類を整理しておきましょう。FPの資格は、大きく「FP技能士(国家資格)」と「AFP・CFP(日本FP協会の認定資格)」の2系統があり、性質が異なります

  • FP技能士(国家資格):1級・2級・3級があり、一度取得すれば更新は不要・有効期限もありません。検定試験は学科試験と実技試験で構成されます。実施団体は日本FP協会きんざい(金融財政事情研究会)の2団体で、合格率や実技科目が団体によって異なります。
  • AFP・CFP(日本FP協会の認定資格):AFPは国内向け、CFPは国際的に通用する資格です。こちらは継続教育による更新があり、資格を維持するには年会費や継続学習が必要です。国家資格のFP技能士(更新不要)とは、この点が大きく違います。

受検資格についても整理しておきます。FP3級には受検資格がなく、誰でも受検できます。一方、FP2級を受検するには「3級合格」「FP実務2年以上」「AFP認定研修の修了」のいずれかを満たす必要があります。よく「実務経験がなくても2級を受検できる」と言われますが、これはAFP認定研修を修了するルートを指していますので、正確に理解しておきましょう。

なお、2025年(令和7年)からは、FP3級・2級の試験がCBT方式(通年で受検できる方式)へ移行しています。合格率は3級が比較的高め、2級は学科・実技とも回や団体によって変動するなど、年度によって変わる数値です。試験方式・受検資格・合格率といった情報は、必ず日本FP協会(jafp.or.jp)やきんざい(kinzai.or.jp)の公式サイトで最新を確認してください。

FPの学習が初めての初心者の方は、まず3級から始めて、お金の全体像をつかむところからで十分です。そのうえで、副業で信頼を得たいなら、できれば下位の3級だけでなく、2級やAFP以上を目指したほうがよいでしょう(これは絶対の基準ではなく、あくまで傾向です)。資格取得そのものが、仕事の幅を広げる可能性につながります。ただし、AFP・CFPを名乗る場合は更新コスト(年会費・継続教育)がかかる点も、あらかじめ理解しておくと安心です。

FPが副業を始める前に確認すべき注意点(就業規則・FPにできない業務・確定申告)

FPの副業は魅力的ですが、始める前にいくつか確認しておきたい注意点があります。あとでトラブルにならないよう、ここはしっかり押さえておきましょう。

  • 注意点①:勤務先の就業規則を確認する。会社によっては副業が禁止・許可制になっています。禁止されているのに副業をすると、ペナルティを受ける恐れがあるため、まずは規則の確認が最優先です。
  • 注意点②:FP資格だけでは行えない業務がある。税務相談・税務書類の作成は税理士、保険や金融商品の募集・販売、投資助言などは、それぞれ資格や登録が必要です。これらを無資格で行うのは「やってはいけない業務」なので、自分が対応できる範囲を正しく理解しておきましょう。
  • 注意点③:副業の収入は確定申告が必要になる場合がある。会社員が副業収入を得ると、住民税の計算を通じて会社に副業が知られることがあります。

税金の流れについても、簡単に整理しておきます。

  1. 本業が会社員の人は、毎月の給料から所得税や住民税が天引きされている
  2. 年末調整ですべて完了していれば、本来は差額が生じない
  3. 本業の給料に加えて副業の収入があると、住民税の額が変わる
  4. 住民税の通知から、会社に副業があると気づかれることがある

副業が禁止されている会社はもちろん、「できれば知られたくない」という人も注意が必要です。確定申告の際に、住民税を給与から差し引く「特別徴収」ではなく、自分で納付する「普通徴収」を選べる場合があります。

ただし、税金の取り扱いは状況によって変わり、制度の改正もあります。確定申告や納税の最終的な判断は、必ず税務署や税理士などの専門家に確認してください。FP自身がお金の専門家とはいえ、ここは断定せず、正式な窓口で裏取りをするのが安全です。

AFPや2級・3級FPが副業するデメリット|始める前に知っておきたい現実

ここまで良い面を中心に見てきましたが、FPの副業は良いことばかりではありません。AFPや2級・3級のFPが副業をするうえで、知っておきたいデメリットも正直にお伝えします。

  • 会社で副業が禁止されている場合は、そもそも副業ができない(バレた場合に大きなペナルティが課せられることもある)
  • 独立系FPの収入は低めのこともあり、収入の幅も大きく、ガッツリ稼ぐのは意外と難しい(あくまで傾向で、人によって差があります)
  • 3級だけだと仕事が舞い込みにくい(信頼の面で、最低でも2級・AFPは欲しいというケースが多い)
  • ブログやSNSで集客し、顧客を開拓できるようになるまでには時間がかかる(短期間ですぐ稼げるわけではない)
  • AFP・CFPを名乗るなら、資格維持のための更新コスト(年会費・継続教育)がかかる

どんな副業でも、会社に100%バレない方法はありません。まずは副業を始める前に、会社の規定を確認しておくことが大切です。

また、「短期間ですぐに稼げるようにはならない」という点も、デメリットの一つです。だからこそ、最初から大きな期待をしすぎず、コツコツと実績を積み上げていく姿勢が、結果的にいちばん近道になります。なお、「誰でも簡単に高収入」とうたう案件や、無登録での金融商品販売のような怪しい話には、くれぐれも近づかないようにしましょう。

まとめ|FPの副業は「稼げる人もいる」が現実を踏まえて無理なく始めよう

ここまで、会社員がFP(ファイナンシャルプランナー)として副業するメリット・デメリットや、現実的な稼ぎ方をまとめてきました。

最後に、ポイントを振り返っておきましょう。

  • FPの副業は収入の幅が大きく、「誰でも必ず稼げる」わけではない。それでも、執筆・相談・セミナー・発信など、本業を続けながら現実的に始められる稼ぎ方はある
  • 始める前に、就業規則・FPにできない業務・確定申告(税金)を確認し、無理のない範囲で実績を積む
  • 資格は3級だけより、2級・AFP以上のほうが信頼につながりやすい(AFP・CFPは更新コストも理解しておく)

執筆やコンサルティングなど、FPとしての副業の稼ぎ方はたくさんあります。これから資格を取得して副業を始める予定の方は、どの方法が自分に合っているのか、ぜひ一度考えてみてください。

もっと深く知りたい方は、あわせて次の記事も参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

西俊明(トシゾー)のアバター 西俊明(トシゾー) 中小企業診断士/AI実践戦略士/IT講師・著者

中小企業診断士/AI実践戦略士(商標出願中)/IT講師・著者。富士通で17年間、IT製品の営業・マーケティングに従事した後、独立。ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験など、情報処理技術者試験の学習法・過去問解説を中心に発信しています。著書に『改訂7版 ITパスポート最速合格術』など。

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