「ITパスポート試験は簡単と聞いていたのに、とても難しくて落ちてしまった。どうしよう・・・」
「ITパスポート試験を受けることになったが、落ちたら恥ずかしいなぁ」
そんな悩みや不安を抱えている方もいるのではありませんか。
確かに、ITパスポート試験は国家試験の情報処理技術者試験の中では最もエントリークラスの内容の試験。
その名前のとおり「ITの世界へのパスポート」的な試験なのです。
合格率も50%程度と、他の試験に比べて高くなっています。
以上のような理由から「ITパスポートなんて簡単」などの評価・口コミがネットなどを中心にあふれています。
しかし、「ITパスポートはカンタンに取得できる!」という言葉を鵜吞みにして舐めてかかると、本当に痛い目を見てしまうかも知れません。
ITパスポートは入門的な位置づけの試験ですが、一筋縄ではいかない部分も多いのです。
そこで、この記事では、
- ITパスポートに落ちてしまう理由
- ITパスポートを再受験する時に制限はあるのか?
- ITパスポートに次回こそ確実に合格するための勉強方法
上の3点について、わかりやすくご説明します。
気になる方、ぜひチェックしてみてください。
■
※ITパスポート試験の概要(内容)について詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
第1回ITパスポート試験1,000点満点合格(受験者39,131人中2名のみ)。
「改訂6版 ITパスポート最速合格術」著者。
iパスの他、中小企業診断士/宅建士/2級FPなど数多くの資格試験に合格した経験を元に、暗記に頼らない超効率的な勉強方法を発信中。実際に24時間程度でiパスに合格する人が続出。
twitterでも「読むだけで得点アップできる【iパス頻出ポイント】」を毎日配信中!
↓twitterの投稿サンプル➀最新の出題傾向を細かく解説しています。
【Q】もし、iパス試験開始5分前に直前チェックするとしたら、どの分野が良いか?
【A】ずばり、「サービスマネジメント」と「システム監査」がオススメです。
どちらもコンパクトな内容なのに、毎回合わせて10問程度出題されます。
頻出用語だらけですよ。 pic.twitter.com/cfmvvVVLZk
— トシゾー@iパス (@toshizo2023ip) March 7, 2023
↓twitterの投稿サンプル②エピソード記憶で楽しく、ラクして、スッキリ理解できます(※画像は弊著「改訂6版ITパスポート最速合格術」より引用)
【iパス頻出ポイント】
一般には馴染みの薄い『管理図』も、たこ焼き屋チェーンの経営ストーリーで読めば、スッキリ理解!
物語=事例だから、わずか2分で読めば、管理図の使い方の勘所までイッキに分かります。
無理な暗記ではないので、試験が終わっても忘れませんよ#ITパスポート#iパス pic.twitter.com/lqljfzJw3o
— トシゾー@iパス (@toshizo2023ip) February 23, 2023
ITパスポートに落ちてしまう理由とは?
2人に1人は落ちる試験~決して簡単ではない
前述のとおり、ITパスポート試験の合格率は50%程度。
ITパスポートよりレベルが1つ上の基本情報技術者試験の合格率は20~30%ですから、それと比べると、かなり簡単そうに思えます。
しかし、合格率が50%ということは、逆の言い方をすれば、2人に1人は落ちる試験ということです。
落ちる人の中には勉強不足の方もいるでしょう。しかし、一生懸命勉強しても落ちてしまう人もいるのです。
もちろん、再受験をしても落ちてしまう人も一定数いるはず。
つまり、基本情報技術者など他の試験より合格率が高いからといって「カンタンだ」と思ってしまうと、かなりの確率で痛い目を見てしまいます。
※なお、IT系エンジニアの方のなかには「ITパスポートを取っても無駄」のような主旨のことを言われる方がいますが、それは極端な意見と断言できます。くわしくは下記記事を読んでみてください。
社会人経験の足りない学生の受験者の合格率は低い
ITパスポートの全体の合格率は50%です。しかし受験生を学生と社会人に分けた場合、合格率の高さはかなり違います。
社会人だけ受験者の合格率が60%程度なのに対し、学生(大学生、専門学校生、高校生)だけの合格率は30~40%とかなり低いのです。
これはITの知識の差というより、社会人経験の有無が原因です 。IT パスポート試験は ITの試験ではありますが、その目的は「業務でIT を利活用するための基礎知識を有することを証明」することです。
つまりIT系の問題だけでなく、ITを使う目的である様々な業務(ビジネス)に関しても出題されるのです。
ITパスポート試験は以下の三つの分野から出題されます。
- ストラテジ分野
- ネジメント分野
- テクノロジー分野
このうちストラテジ分野は経営戦略や財務・会計、法(法令)など一般のビジネスのことが出題されます。
マネジメント分野はシステムの開発技術や運用技術、テクノロジ分野は純粋な IT技術のことが問われます。
このうち、社会人経験のない学生の方は特にストラテジ分野やマネジメント分野において社会人よりも不利のため合格率は低くなる傾向にあります。
以上のように、特に学生の方にとっては、決して簡単な試験ではないことがわかるでしょう。
試験範囲が広範
前項で見た通り 、ITパスポートの試験範囲はかなり広範です。
そのため簡単だという噂を鵜呑みにして試験時間をしっかり確保できなかった場合、ITパスポートの試験範囲すべてを勉強することができません。
ITパスポート試験ではすべての分野からまんべんなく出題されるので、勉強時間が足りないと落ちる確率が高くなってしまいます。
また試験範囲が広いということは、モチベーションややる気が持続しにくいてことでもあります。広い範囲を地道にコツコツ勉強を継続できない方は落ちてしまっても仕方がないのです。
※twitterでも、試験範囲の広さにコメントしているものが数多くある感じです。
午前中にITパスポートを受験してきました。結果は合格!よかったー😌
とにかく出題範囲の広い試験でしたが、先月受験した簿記2級のおかげで会計領域が得点源になったのは安心材料でした。
別の資格試験がこんなふうに少しずつ重なってるのを感じることができたのもよい経験となりました✨— ともじ (@tmj20201) October 29, 2022
学習の記録133日目
ITパスポートの範囲ほんと広いな!確率とか高校以来やってないから完全に忘れてた😇笑・ITパスポート
■テクノロジ
ハードウェア、ソフトウェア、n進数、確率など#勉強#ITパスポート pic.twitter.com/7ZpsM8qy7G— たろ (@ta_loglog) February 20, 2022
前項では「ITパスポートは社会人のほうが有利」のような主旨で説明しましたが、会社の仕事をしながらITパスポートを取るためには、かなり効率の良い学習が必要だと感じます。
ITの進展と共に試験範囲が拡大している
ITパスポート試験はITの試験ですから、もちろんIT系のことも多く出題されます。
そして、あなたもよく知っているとおりITの技術はすごいスピードで日々進展しています。
実際、ITパスポート試験の出題分野が書かれているシラバスは、最近では毎年のように更新され、その度に100以上の新しい用語が追加されています。
さらにITパスポート試験では最新のIT技術に関する問題が特に出やすいです。つまり ITパスポート試験においては、日々試験範囲が拡大されていると言っても過言ではないのです。
過去問と全く同一の問題は出題されない
ITパスポート試験では過去に出題された問題とまったく同一の問題は出題されません。これは ITパスポート試験の上位の試験である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験とは違う点です。
基本情報技術者試験や応用情報者試験の午前試験と言われる択一問題では、過去に出題された問題と全く同じ問題が出題されることがよくあります。
おそらくITパスポート試験は全てが択一問題なので、過去問と同じ問題を出題すると易しくなり過ぎるという懸念があるため、過去問とまったく同一の問題を出さないのでしょう。
とはいえ ITパスポートで過去問を勉強するのか無駄かといえばそうではありません。
過去問を少し角度を変えたり、あるいは問題文と回答を逆にしたような類似問題が出ることがあります。
そのためITパスポート試験においても過去問の学習が重要なのは間違いありません。
※ITパスポート試験で全く同一の過去問はでないことについて、さらに詳しく知りたい方は下記のきじを参考にしてください.
また、ITパスポートの過去問を無料で勉強するには「過去問 道場」というサイトがおすすめです。
合格に繋がらない勉強方法をしている
ITパスポート試験に向けて一生懸命勉強しても勉強方法が間違っていると合格できない可能性が高いです。
たとえば、テキストばかり読むようなインプット学習だけで問題演習のアウトプット学習が少ないと本当の意味で知識が定着しません。
また広い出題分野全体を網羅しなければいけないにも関わらず、一定の分野を深く勉強してしまって未着手の分野が残ると合格はおぼつきません。
インプットとアウトプットをバランスよく繰り返し、そして全体を網羅するような勉強を計画的につづける必要があるのです
※ITパスポートの難易度や出題傾向については、以下をチェックしてみてください。
ITパスポートの再受験はいつから?
ITパスポートを受験して、正式に合否の結果が分かるのは翌月15日頃になります。
ただし、ITパスポート試験はCBT試験(コンピュータを使った試験)であり、試験が終了した直後に獲得した得点の情報がディスプレイに表示されます。
そのため、合格ラインに関する情報を理解しておけば、「自分が合格したかどうか」の結果が分かります。
合格ラインは以下のとおりです。
・総合:600点/1,000点満点以上
・分野別
・ストラテジ系(分野):300点/1,000点満点以上
・マネジメント系(分野):300点/1,000点満点以上
・テクノロジ系(分野):300点/1,000点満点以上
上記をすべて満たすとめでたく合格、1つでも満たさない場合は残念ながら不合格です。
不合格になった場合、翌日から新たに次の試験の申し込みをすることができます。
ちなみに、受験回数に制限はなく、何年以内に合格しなければならないといった期間の制限もありません。
次回こそITパスポートに確実に合格するために
ITパスポート試験に落ちた際に、次回リベンジを成功させるためのポイントを説明します。
再受験は時間をおいてから
前述のとおり、不合格だと思ったら試験の翌日から再試験の申し込みはできますし、何度でも繰り返し受験できます(回数制限はありません)。
ただし、その度に受験費用がかかってしまいます。また、不合格が続くと自己肯定感の欠如に繋がり、精神衛生上よくありません。
今回、残念な結果だったとしても、次に活かすことができれば、今回の経験は無駄ではなかったことになります。
すぐにチャレンジしたい気持ちをグッとこらえて、「次回こそ必ず受かる!」という気持ちでしっかり準備してからリベンジしましょう。
ただし、「就職や転職の活動を開始する前に、いそいで合格をしたい(履歴書に書きたい)」など、どうしても再試験を早めたいケースもあるでしょう。
そうした選択をする場合は多少無理をしてでも短期間に十分な学習時間を確保し、合格のための準備をしっかりすべきです。
※ITパスポートの合格に必要な勉強時間については、下記の記事を参考にしてください。
おすすめ勉強方法
勉強方法については、先に触れた点とも少し被りますが、ポイントは以下3つです。
- インプットとアプトプットをバランス良く、こまめに繰り返す
- 直前には過去問を3回分以上、時間を測って回答する
- CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)に慣れておく
インプット学習とアウトプット学習については前述のとおり。補足するならば、テキストが苦手な方はオンラインの通信講座を受講したり、YouTubeの講座の視聴などによるインプットでも良いでしょう。
直前に過去問を実施するのは、本番に備えて時間配分を養うためです。
ITパスポート試験では、2時間(120分)で100問を解く必要があります。単純に計算すると1問あたり1分ちょっととなりますが、そんなに簡単なことではありません。
問題によっては見た瞬間に正解が分かるものもありますし、毎年10問程度出題される計算問題は解答に時間が必要なものが多いです。
そのため、すぐに解答できるものから解いていき、時間のかかりそうな問題は最後に回すのが定石(基本)。
そうした感覚を直前の過去問タイムトライアルで養うことが必須です。
また、CBTについては、試験実施元のIPAの公式サイトにシュミレーター(CBT疑似体験ソフトウェア)がありますから、ぜひ慣れておきましょう。シュミレーターは一度体験しておくだけでも本番の会場でパソコンを使う際の失敗がグッと少なくなります。
※その他、ITパスポート試験の独学の勉強方法について詳しくは、下記の記事もご参考ください。
おすすめテキストの選び方
ITパスポートは年間20万人以上が受験するマンモス国家資格のため、書店の売り場に行くと数多くの種類の参考書やテキストが並んでいます。
以下の記事では、おすすめの参考書の選び方の基準をくわしく紹介していますが、一番大切なのは、実際に試し読みして、「あなた自身に合いそうかどうか」、必ずチェックすること。
売れ筋の参考書があなたに合っていないケースもありますので、必ず自分の目で判断しましょう。
一度落ちた人におすすめの参考書
ITパスポートに落ちた理由には、
「カンタンだと舐めていた」
「勉強時間が足りなかった」
「勉強のモチベーションが上がらなかった」
「間違った勉強法をしていた」
など色々ありますが、結局は「正しい勉強法による勉強が足りなかった」ということに尽きます。
次回合格してリベンジを果たすには、前回とやり方を変えて、不十分だった点を修正するしかありません。
そこでおすすめの参考書が、以下の「改訂6版 ITパスポート最速合格術」です。
この参考書は、2009年の第1回ITパスポート試験に1,000点満点合格(約4万人中2名のみ)した著者(私)が、最短の勉強で確実に合格できる勉強法をベースに執筆したテキストです。
主なポイントの一覧は以下のとおり。
- テキストの冒頭(第0章)に24時間という短時間で合格できる勉強法を紹介
- 「たこ焼き屋チェーンの経営ストーリー」の話を読みながら、ITパスポートの重要用語を学習するので、飽きずに楽しく勉強できる
- 分かりにくい英略語や横文字の用語をまとめて覚える暗記術を紹介
- 計算問題や疑似言語(アルゴリズム)問題は頻出パターンを集中講義
- 各章末には、本試験から厳選した○×問題があり、こまめなアウトプットが可能
- 特別付録のスマホにダウンロードして使える重要用語問題集があれば、通勤通学などのスキマ時間を使って復習が可能
以上のように他の参考書にはない特徴が目白押しです。
ITパスポートは出題範囲が非常に広いですから、ひたすら未知の用語を暗記するだけのテキストを使用していては、効率が悪いですし、苦痛でしかありません。
その点、上記参考書は「具体的な経営ストーリーを楽しみながら、重要用語を本質的に理解できる方式」となっています。
「前回と違って正しい勉強法で確実に合格したい!」と言う方は、ぜひ「改訂6版 ITパスポート最速合格術」をチェックしてみてください。
ITパスポートに落ちたのは恥ずかしい?落ちた理由と次回必勝リベンジするための勉強法を徹底解説! まとめ
ここまで、ITパスポートに落ちた理由や、リベンジのための勉強法、おすすめ参考書などを説明してきました。
ITパスポートへネットなどでカンタンとよく言われますが、実際にはキチンと勉強できた人しか受かりません。
ITパスポートに落ちたことは決して恥ずかしいことではないのです。
むしろ、次回しっかり学習して合格すれば、複数回受験した分、学習した知識はあなたの頭に定着しやすいはずです。
ITパスポートに合格することは、あなたの将来の一歩に過ぎません。ぜひ、正しい試験勉強を楽しく実施してください。
いやいや勉強しても本当の意味で知識は定着しませんが、楽しく勉強できれば必ずあなたの身になるはずです。
1発合格できなかったことをとても悔やむ方も多いですが、気にしなくても大丈夫。複数回受験される方は、そのぶん他人より多く勉強していますから、点数には現れなくとも、その分、自分の知識として定着している割合が多い、と考えられます。
過去を何度振り返っても残念ながら過去が変わるわけではありません。今後の確実な合格を目指すつもりで勉強に集中してほしいと思います。
リベンジを応援しています!
【ITパスポートで最速合格するための参考書!】
2013年の発売以来10年間で6回もの改訂を行ったロングセラー。ITや情報システムについて「たこ焼き屋チェーンを運営する企業が売上アップやDX対応に奮闘する」という経営ストーリーをベースに解説するので、暗記に頼らず楽しみながら知識を定着させることがができます。
その他、必要最低限の暗記を効率的に行う記憶術、毎回10問程度出題される計算問題の頻出パターン集中講義など、
この1冊だけで初心者を24時間でITパスポート合格レベルへ導きます。1,000点満点合格者の当ブログ管理人が執筆しました。
●上記の参考書を利用して合格された方の声
ITパスポートを合格したときにお世話になった参考書です。
分かりやすくて要点がしぼられていて良かったです。ありがとうございます。ITパスポート最速合格術 ~1000点満点を獲得した勉強法の秘密 pic.twitter.com/RThOJ0D7qh
— ニッシー@基本情報の勉強中 (@red24flower) May 17, 2023
@toshizo2023ip
tweetにいいね頂戴しありがとうございます、先生の本を勉強に使用しておりました。初心者にも分かりやすく非常に助かりました。ありがとうございました。 pic.twitter.com/lwxmhUueR3— ゆーじ (@Uz_vb) May 17, 2023
※↑こちらは1つ前の版(改訂5版)をご利用の方
お久しぶりです🙇♀️
昨日受験した ITパスポート合格だと思う🙆♀️
やっと….ゆっくり寝れました😂w対策は以下です。
📝西さんの参考書3周+付録の用語集
📝過去問道場6年分+オリジナル予想2回
📝みみスタさんのyoutube聞き流しIT化が急速に進んでいく中で
大まかに学ぶことができたのでよかったです☺️— りつこ@コーダー (@GIFQnTeuqrat8zp) April 22, 2023
ITパスポート試験のテキストは数多く出ていますが、個人的には24時間で合格できる「最速合格術」がオススメです!詳しくはリンクをご参照ください。
(受験当時私が行った書店には在庫がなく、他の本を買って遠回りしました😢)https://t.co/OBzyRWhbA8
— もとい🍦 (@motoy_soft) May 16, 2023