ITパスポート

ITパスポートの出題傾向を1,000点満点合格者が過去問から徹底分析!【2022~2023年版】

ITパスポートの出題傾向

「ITパスポートを受けることになったけど、範囲が広くて大変!」

「受験の日まで時間が無いから、出題されやすいところを中心に学習したい!」

ITパスポートに限らず、資格試験において効率的に勉強するためには、出題頻度の高い箇所を中心に学習するのが定石です。

この記事では、第1回ITパスポート試験で1,000満点を取得し、現在もITパスポートの出題傾向分析を日々続けている管理人(私)が、ITパスポートの最新の出題傾向を徹底分析してお伝えします。

短時間で効率的にITパスポートに合格したい方、ぜひ当記事を読んでみてくださいね!

ITパスポートの出題傾向

ITパスポートは、2時間(120分)で四肢択一の問題を100問解答する国家試験です。

出題分野は「ストラテジ系・マネジメト系・テクノロジ系」と大きく3分野に分かれており、それぞれに出題されやすい論点、あまり出題されない論点があります。

この記事では、それぞれの分野別に出題されやすい点を説明していきます。

ITパスポートの試験内容についてくわしくは、下記の記事を参考にしてください。

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ITパスポートの内容は?iパスについて、わかりやすく、まるっと解説! ITパスポート試験とは? ITパスポートは、ITの基礎知識を保有していることを証明する国家試験 ITパスポート試験を一言で説明す...

 

なぜ私は、ITパスポートの出題傾向を徹底的に調べているのか?

具体的に出題されやすい点を説明する前に、なぜ私が、ITパスポートの出題傾向の分析をしているのか、説明しておきます。その理由は

2013年から10年間に渡り、ITパスポートの参考書(テキスト)を出版しているからです。

※上の画像をタップするとAmazonの商品ページに移ります。

こちらの参考書ですが、「ITパスポート最速合格術」の書籍名のとおり、短時間で効率的に合格することを狙っています。

ITパスポート試験は、名前が示す通りITの入門的(=パスポート的)な資格ですが、試験範囲が広範なため、若手の社会人や学生の方など、ITやビジネスの経験が少ない方には骨が折れる試験です。

そこで、本書では、ITパスポートの3大分野の重要用語を「たこ焼き屋チェーンを経営する企業が、会社のIT化を推進していく」というストーリー仕立で説明することにより、まずは、まったくの未経験者でもITパスポートの概要が短時間で掴めるように工夫しました。

ITパスポート試験の全体像さえ押さえれば、あとは頻出単語や計算問題などをマスターするだけ。

意味の分かりにくい英略語やカタカナ語を覚えやすくするための記憶術を紹介するなど、読者の方が手早くマスターできるような内容になっています。

以上のような構成で、予備知識のない受験生の方が24時間で合格レベルの実力をつけられるようになっています。

おかげさまで、多くの読者の支持を得ることが出来、本書は10年間で6回もの改訂を重ねて来ました。

著者の私自身も本書には絶大な自信を持っていますが、本当にあなたに合うかどうか、ぜひ書店で実際に手に取ってチェックしてほしいと思います。

ITパスポートのテキストや参考書の選び方の詳細については、下記の記事も参考にしてください。

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ITパスポートの参考書・テキストの選び方のポイント!おすすめは?【2023最新】「ITパスポートを受験するにあたり、どんな参考書を選ぶのがよいのだろうか?」 「いろいろな参考書が売られているけれど、どれが自分に...

 

ITパスポートの出題傾向の緻密な分析には自信アリ!

私は、ITパスポートの出題傾向の分析には自信があります。その理由は、

  • 私の書籍の出版社の編集者さん方が、組織的・定期的にITパスポート試験を受験し、出題された問題を集計しているから

ということになります。

実は、現在ITパスポート試験は、CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)という形式で実施されます。

CBTとは、会場に行くと、1人1台のパソコンが用意されており、そのパソコンの画面に表示された問題を、キーボードやマウスを使って解いていく形式です。

ITパスポートは、以前は春期と秋期の年2回、会場に集合してペーパーテストの形式で実施されていました。

その時は、年2回実施されたテストの問題(後日公開される)を分析することがすべてでした。

しかし、CBTの形式になった現在では、全国100カ所以上の会場(各種センターや学校など)で、毎日試験が開催されています。当然、出題される問題は試験ごとに変わります。

一方、公開される問題は春期(4月)に年1回だけで、それはあくまで「毎日全国の会場で出題されている膨大な問題群の一部に過ぎない」のです。

以上のように、現在では個人でITパスポートの出題傾向を細かく分析することは、ほぼ不可能です。

しかし、私の本の出版社はITパスポート関連だけで10種類ものテキストや問題集を出版しているため、複数の編集者が組織的に受験を行うことができます。

そのため、多くの出題傾向の統計データが手に入るため、徹底的に分析できるのです。

ITパスポート ストラテジ系の出題傾向や特徴

ここからは、ITパスポートの3大分野ごとに、頻出の論点や特徴を確認していきましょう。

まずはストラテジ系。ストラテジ系からは経営戦略やマーケティング、財務・会計、法務など、企業活動全般に関する内容が出題されます。

ITパスポートは「仕事でITを利活用する基礎知識」があることを証明するための試験のため、直接ITに関係のないビジネス知識も多く出題されるのです。

ストラテジ系は全100問中35問程度出題されますが、頻出な論点は次の一覧のとおり。

マーケティングミックス、CRM、ロングテール、パレート図、散布図、RPA、JIT生産方式、SCM、ディープラーニング、JANコード、ビッグデータ、IoT、デジタルトランスフォーメーション(DX)、ブロックチェーン、ハウジング、ERP、SWOT分析、PPM、損益分岐点分析、営業利益、経常利益、バランススコアカード、M&A、アライアンス、著作権、不正競争防止法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法、CSR

ストラテジ系のポイント解説

前述のとおり、ストラテジ系は企業経営全般から出題されますが、そのなかでも、法務系の論点(著作権、不正競争防止法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法など)は、どれも毎回のように出題される高頻出なものです。

また、ビッグデータ、AI(ディープラーニング)、IoT、ブロックチェーン、RPA、デジタルトランスフォーメーションなど、世の中で話題となっている最新用語は出題されやすい傾向にあります。

財務会計も企業経営には重要なので、損益分岐点や営業利益(または経常利益)などは、算出方法などがよく問われます。

ITパスポート マネジメント系の出題傾向や特徴

続いてマネジメント系。マネジメント系からはシステムやソフトウェアの開発技術や管理技術、プロジェクトマネジメントの手法、システム運用、システム監査など、情報システムの開発から運用までに関する事項が出題されます。

マネジメント系は全100問中20問程度出題されますが、頻出な論点は次の一覧のとおりです。

RFP、要件定義、システム開発、テスト各種、ソフトウェア受入れ、ソフトウェア保守、ウォーターフォールモデル、アジャイル、WBS、プロジェクト統合マネジメント、ITIL、SLA、サービスデスク、インシデント管理、ファシリティマネジメント、システム監査、内部統制、ITガバナンス

マネジメント系のポイント解説

マネジメント系は他2分野に比べると出題範囲がやや狭く、出題も20問程度と多くありません。

そんななか、システム運用(システムサポート)とシステム監査の2つの分類からの出題率が高くなっています。

この2つの分類は、内容的に決して多くないものの、ほとんどの用語が頻出。とても勉強することのコスパが高い分類です。

個人手的には、「試験直前5分前に見直すならば、この2つの分野」と考えているぐらい、出題されやすい用語ばかり。ぜひチェックしておいてください。

ITパスポート テクノロジ系の出題傾向や特徴

続いてテクノロジ系。テクノロジ系からは、IT基礎理論やアルゴリズム・プログラミング、コンピュータやシステムの構成要素、その他、情報セキュリティやデータベース、ネットワークなどの要素技術に関する事項が出題されます。

テクノロジ系は全100問中45問程度出題されます。頻出な論点は次の一覧のとおり。

WAN、ルーター、SMTP、XML、Cookie、WPA2、ソーシャルエンジニアリング、ファイアウォール、DoS攻撃、ランサムウェア、情報セキュリティポリシ、ISMS、機密性、リスクアセスメント、生体認証、公開鍵暗号方式、デジタル署名、キャッシュメモリ、USB、BLE、デュアルシステム、RAID、クライアントサーバシステム、DBMS、トランザクション、主キー、E-R図

テクノロジ系のポイント解説

テクノロジ系は最も広範な分野ですが、効率的な合格を目指すならば、セキュリティ分野を学習の中心とするべきです。

セキュリティに関する論点は、広範なテクノロジ分野の一部に過ぎないに関わらず、毎回15~20問程度も出題されます。

テクノロジ分野全体で45問程度ですから、セキュリティ関連だけで最大45%も出題されるわけです。

もちろん、セキリティ関連がこんなに多く出題されるには理由があります。セキュリティのリスクと対策はイタチごっごで非常に変化・進展が速い分野であることが一つ。

また、個人情報流出など、情報セキュリティ事故を一旦起こしてしまうと、最悪の場合、その企業の存続に関わるような重大な事態となってしまいます。

つまり、「仕事でITを利活用するための基礎知識」としてセキュリティの知識の重要度は非常に大きいため、多くの出題がされるわけです。

また、後述のシラバスv6.0から追加された「疑似言語によるアルゴリズム/プログラミング問題」も毎回複数門出題されています。

疑似言語はポイントさえ押さえれば決して難しくないので、文系の方でも嫌がらずにチャレンジしてほしいと思います。

ITパスポートのシラバスとは?最新のシラバスは?

シラバスとは

シラバスとは、ITパスポートの出題範囲や出題内容が書かれた詳細資料のことです。

ITパスポート試験の開催元である情報処理推進機構(IPA)により、ITパスポート試験の公式サイトにて公開されています。

最新のシラバスはV6.0

ITパスポート試験はITの試験のため、技術の進展や社会の動きに合わせ、不定期にシラバスがバージョンアップ(改訂)されます。

現在の最新シラバスのバージョンは6.0で、2022年4月の試験から採用されています。

シラバスv6.0の変更のポイント

ITパスポートのシラバスv6.0では、高等学校の共通必履修科目となった「情報Ⅰ」に基づく内容が大幅に追加されました。

具体的には、「プログラミング的思考力、情報デザイン、データ利活用」に関する内容や用語を追加。

特にプログラミング的思考力については、新たに「疑似言語」によるアルゴリズム・プログラミング問題が追加されるなど、大きな改訂になっています。

なお、今回、高等学校の共通必履修科目に基づく内容が追加されたことを受けてか、ここ2年でITパスポートの年間受験者数が倍増しています。

  • 2020年:約10万人 → 2022年:約20万人

年間20万人が受験する国家試験といえば、宅地建物取引士(宅建)と同等のレベルです。

ITパスポートは、我が国でもっとも受験者数の多い国家試験の1つになった、と言えるでしょう。

ITパスポートの合格基準について

最後に、ITパスポートの合格基準についてお伝えします。

ITパスポートは、1,000点満点で600点を取れば合格です。

ただし、科目ごとに最低基準があり、どの科目も1,000点満点で300点を取らなければ、総合点が600点以上でも不合格になります。

つまり、苦手科目を作るのはNGですので、注意してください。

まとめ

本記事では、ITパスポートの過去の出題問題を分析して、出題傾向をくわしく掲載しました。

ぜひ、本記事に表示されている内容を活用し、ITパスポート試験に効率的に挑戦して欲しいと思います。

前述のとおり、ITパスポートは全国100カ所以上の会場で毎日開催されています(それぞれの会場での開催頻度は、会場ごとに異なります)。

3ヶ月先の日程までオンラインで受験予約ができるので、まずは受験日を決めて申し込み、それから知識を身に付けても遅くはありません。

申込みをすることによってゴールが設定され、勉強に身が入りますから、まずは申し込みをすることが重要です。

その後、あなたに合った参考書1冊を使用し、繰り返し読んで理解を深めるのが正解です。

いろいろなテキストを利用しても、効果は出にくいものです。

過去問に関しては、公式サイトから無料でダウンロードできますが、解説が掲載されていないので、同じように無料の勉強サイト「ITパスポート過去問道場」などを利用して解くのがよいでしょう。

ぜひ頑張ってください。

 

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