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ITパスポート試験は難しい?令和4年や令和5年の難易度は?1,000点満点合格者が解説!

ITパスポート試験は難しい?

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ITパスポート試験の概要

ITパスポート試験(通称:iパス)は、経済産業省配下のIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する、情報処理技術者試験(国家試験)の区分の1つです。

情報処理技術者試験には、レベル1~レベル4まで、4つの区分があります。

そのうち、ITパスポート試験はレベル1、つまり、もっとも入門的な位置づけ、ということです。

ただ、ITパスポート試験は、IT(Information Technology:情報技術)の試験であるものの、その対象者はITエンジニアやITエンジニアを目指す人などだけに留まりません。

ITパスポートの試験の対象者は「ITを利活用するすべての者」とされているのですが、いまどき、どんな業務・仕事でも、ITをまったく利活用しない仕事はほとんど無いでしょう。

つまり、「ITを利活用するすべての者」とは、すべての社会人および、その予備軍であるすべての学生が含まれるのです。

実際、ITパスポート試験の受験者は、IT系の業界(職種、会社)の方より、他の業界の人のほうが多い傾向にあります。

受験資格

前述のとおり、すべての社会人や学生を対象とするITパスポート試験。

レベル1(入門的な位置付け)ということもあり、特に受験資格はなく、広く門戸が開かれています。老若男女どなたでも試験を受けることができます。

出題範囲

ITパスポート試験の出題範囲は、非常に特徴的です。一言で言えば、

「ITの試験なのに、ITに関する問題の出題は全体の半分にも満たない」

のです。これは、どういうことでしょうか?カンタンに言えば

「ビジネスや社会のためにITを使うのに、そもそも、ITの目的であるビジネスや社会のことを知らなければ、ITを使いこなせるはずがない」

という考え方がベースにあるからです。具体的には、ITパスポートの試験範囲(出題範囲)は以下となります。

  • ストラテジ分野(経営戦略、法務[法律]、経営管理、情報戦略、など)
  • マネジメント分野(開発技術、システム開発プロセス、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査、など)
  • テクノロジ分野(コンピュータシステム、システム構成技術、ネットワーク、情報セキュリティ、プログラミング、など)

うえのように、出題範囲が幅広いのも、ITパスポート試験の特徴です。

ITパスポートを取得することで、単にIT技術の能力だけではなく、ビジネス全般の知識や実務的な素養を身に付けたことを証明できることが分かるでしょう。

合格基準点

ITパスポート試験の合格基準点は1,000点満点のうち600点。つまり6割取れば合格です。

ただ、出題範囲の3分野のうち、それぞれの分野で1,000点満点中の300点(3割)以上獲得しなければならない、という足切り制度があります。

足切りの基準は決して高いものではありませんが、受験の際には、頭に入れておきましょう。

※その他、ITパスポート試験の内容について詳しく知りたい方は、次の記事をどうぞ!

ITパスポートの内容は?
ITパスポートの内容は?iパスについて、わかりやすく、まるっと解説! ITパスポート試験とは? ITパスポートは、ITの基礎知識を保有していることを証明する国家試験 ITパスポート試験を一言で説明す...

 

ITパスポートの難易度は難しい?難しくない?

前項ではITパスポート試験の概要を確認しました。

ここからは、いよいよ当記事のテーマである「ITパスポート試験の難易度が難しいのかどうか?」について見ていきましょう。

ITパスポート試験が情報処理試験の区分でレベル1(入門的位置づけ)でることは前述しましたが、実際のデータはどうでしょうか?

ITパスポートの合格率から見る難易度

ITパスポート試験の合格率は、平均すると50%前後。2人に1人が受かる試験なので、一般的には易しい試験という分類に入るでしょう。

ITパスポート試験は、社会人のほうが有利?

全体の合格率は50%程度とは言え、実は、社会人の受験生と学生の受験生では、合格率に開きがあります。

  • 社会人の合格率:60%前後
  • 学生の合格率:35%~40%前後

このように合格率に差が出る要因ですが、ITパスポート試験はビジネスや経営に関する問題も多く出題されるため、実際にビジネスの実務に携わっている社会人と未経験の学生では、社会人のほうが有利だからです。

逆にいえば、学生がITパスポート試験に合格するためには、ビジネスに関係するストラテジ分野などをしっかり対策をする必要があります。

レベル1の試験とはいえ、特に学生にとっては難しい部分もある、と言えるでしょう。

ITパスポートの偏差値から見る難易度

各種資格試験の偏差値を公表しているサイトによれば、ITパスポートの偏差値は45とされています。これは簡単な部類に入る、といってよいでしょう。

ちなみに、情報処理技術者試験の区分がレベル2である基本情報処理技術者試験の偏差値は49とのこと。

基本情報処理技術者試験の合格率は25%~35%程度と、ITパスポート試験と比べて一気に難しいイメージですが、各種試験全体から見れば、中程度の難易度の試験ということですね。

年度(受験する回)によって難易度は変わる?

現在、ITパスポート試験はCBT(コンピュータ・ベースド・テスト:パソコン上で出題される問題を解く形式)で実施されており、全国の受験会場で随時受験できます。

出題される問題は受験するたびに変わるのですが、ここで

「毎回違う問題が出題されるということは、難易度も変わるのだろうか?」

という疑問が生まれます。

結論から言えば、「受験する回によって難易度が変わる」ということはありません。

ITパスポート試験の仕組みとして、全部で100問出題されますが、実は、そのうち8問は得点にカウントされない(評価対象外)の問題です。

実際の評価点数の対象となるは92問だけです。なぜこのような仕組みを採用しているのかと言えば、評価されない8点分の問題で、最新のIT動向などに関する出題をして、その統計データを蓄積しているのです。

そして、その統計データを基に、将来正式採用する問題を検討するそうです。

逆に言えば、評価対象となる92問は過去に出題された内容を踏襲しています。

以上のような理由により、受験する回によって難易度が変わることは、ほぼ無いといえるのです。

舐めてかかると失敗する<ITパスポートが難しい理由>

前項では合格率や偏差値など、様々な切り口からITパスポート試験の難易度を確認しました。

結果として、ITパスポート試験の難易度は高くない(難しくない)との印象を持たれたと思いますが、いかがでしょうか。

しかし、「ITパスポートはカンタンだ」と考えるのも、特にこれから受験を考える方にとっては要注意です。

以下のような理由により、ITパスポート試験を舐めてかかると思わず足をすくわれることになりかねません。

<ITパスポートが、実は難しい理由>

  • まったく同じ過去問が出ない
  • 出題範囲が広すぎる
  • 出題範囲が増加している

それぞれくわしく見ていきましょう。

ITパスポートが難しい理由(その1):まったく同じ過去問は出ない

ITパスポート試験では、過去問と似た問題が出題されますが、過去問とまったく同一の問題は出題されません。

これは、他の情報処理技術者試験(基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など)では、過去問とまったく同一の問題が使い回されることがあるのと対照的です。

つまり、ITパスポートでは丸暗記は意味がありません。その点が、ITパスポートの難しい点の1つといえます。

※なお、なぜITパスポート試験では過去問の使い回しがされないか、詳しく分析した記事もありますので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。

ITパスポート試験に過去問は出ない、ってホント?
ITパスポート試験に過去問は出ない、ってホント?効果的な勉強方法とは? 【ITパスポートで最速合格するための参考書!】 ※書籍の画像をタップすることで、アマゾンのサイトへ遷移します。 2013年の発売...

 

ITパスポートが難しい理由(その2):範囲が広すぎる

前述のとおり、ITパスポート試験は「ストラテジ分野」「マネジメント分野」「テクノロジ分野」から出題されます。
IT技術の知識のみならず、経営や法令(法律)など、ビジネスマンとして必要な基礎知識は一通り出題範囲に入ると考えて差し支えありません。
このように、出題範囲が幅広いことも、難しい点の1つです。

ITパスポートが難しい理由(その3):出題範囲は増加している

ITパスポート試験のシラバス(出題範囲などが書かれたもの)は、最近では1年に1度のペースで改訂されています。

つまり、それだけビジネスやITの知識や用語が追加されている、ということです。

このように、出題範囲が拡張している、という難しさもあります。

ITパスポートを取得するメリット

ここでは、ITパスポートに合格して資格を取得するメリットについて見ていきましょう。

就職(就活)に役立つ

ITパスポート試験ではビジネスや社会で役立つ知識が身に付きます。そのため、官公庁や企業の多くで入社後に資格取得を奨励したり、就職(就活)の採用時に資格取得者を優遇したりしています。

さらには、大学入試においても資格保持者には一定の優遇制度があったり、入学後に一部の単位が認定(単位の取得免除)されるなど、多くのメリットがあります。

以上のような理由から、ITパスポート試験は専門学校の生徒や高校生も多く受験しています。

IT知識はもちろん、ビジネス全般の知識が身に付く

ITパスポート試験を取得することで身に付く知識は、ITやビジネスや社会に関するものですが、それらは実務に直結するものばかりです。

たとえば、ストラテジ分野においては、単に経営戦略の理論だけでなく、財務・会計の利益の計算の仕方、マーケティングや顧客管理、生産管理などの具体的な業務内容まで理解できます。

マネジメント分野においては、開発技術や開発プロセスの要素のみならず、実際のITのサービスを運営するうえでのサポートの業務、システムに関する監査の流れなど、幅広い実務について学べます。

テクノロジ分野においては、情報処理の理論やコンピュータに関する知識以外にも、具体的なセキュリティ(情報セキュリティ)を守る方法や情報モラル、インターネットを始めとするネットワークのしくみ、プログラム言語(疑似言語)によるアルゴリズムの理解など、非常に実践的な内容を学ぶことができるのです。

これらは机上の空論といったものではなく、すぐに仕事で役立つ知識ばかりであり、このような知識を身に付けられるのがITパスポートの大きなメリットの1つといえるでしょう。

ITパスポート試験の勉強時間

ITパスポートの合格に必要な時間は100時間~150時間程度と言われています。

単純に3ヶ月で合格を目指すとすると、1日あたり1時間~1.5時間の勉強が必要となる計算です。

ただし、上の数字はあくまで「出題範囲すべてにおいて初学者(初心者)」の場合。

たとえば、ITエンジニアや情報系の大学生の方なら、テクノロジ分野の学習にそんなに時間は要らないかも知れません。

また、企業に勤務している社会人の方であれば、ストラテジ分野の学習は短くて済む場合も多いでしょう。

以上のように、事前に基礎知識や何かしら経験のある分野をお持ちの方であれば、その知識/経験の程度にもよりますが、30時間~50時間ぐらいで合格することも可能です。

ITパスポートの勉強時間については、下記の記事を参考にしてください。

ITパスポートの勉強時間
ITパスポートの勉強時間は最短でどのくらい?勉強方法や取得のメリットについても解説! 様々な業務に役立つ資格の取得を目指したい方に人気なのがITパスポート試験。 ITの内容を理解し、知識・スキルを有す...

 

他の試験との比較

ここでは他の資格試験と難易度を比較していきます。

基本情報処理技術者試験

基本情報処理技術者試験は、前述のとおり、ITパスポートと同じ情報処理技術者試験の1つ。区分としてはレベル2で、ITパスポートより難しい試験となります。

ITパスポート試験が「ITを利活用する全ての者」が対象だったのに対し、基本情報技術者試験は「情報処理技術者」、つまりITエンジニアを対象とした試験になります。

情報セキュリティマネジメント試験

こちらも情報処理技術者試験の区分がレベル2の試験となりますが、対象はITパスポートと同じくが「ITを利活用する全ての者」となります。

情報セキュリティは、今やすべての組織で必要な知識・スキルのため、ITパスポートで学ぶ以上の深い理解が問われる試験です。

合格率は50%前後とITパスポートとあまり変わりませんが、内容的には情報セキュリティマネジメント試験のほうが特化している分、難しいです。

MOS

MOSとは、マイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略で、その名のとおり、マイクロソフオト社のオフィスソフト群について、使用する技術の習熟を証明する民間の資格です。

ITパスポートのような総合的な資格と違い、マイクロソフト・オフィスの習熟度に特化した専門資格のため、難易度の比較は難しいですが、MOS自体はITパスポートに劣らず人気のある資格です。

たとえば、MOSを取得していれば、ワードやパワーポイント等のアプリケーションソフトウェアで資料などを綺麗に作成する能力が保証されるわけですから、特に事務職・企画職などの採用で有利に働くでしょう。

実際、ITパスポートとMOSの両方を推奨する会社(部門)もあるようです。

ITパスポート試験の勉強法

ここでは、ITパスポート試験の勉強方法のポイントについて説明します。

独学で十分合格できる

ITパスポートは独学でも十分に対応できる試験です。

すでに説明したとおり、合格基準点は1,000点満点で600点。6割取得すれば合格できる試験です。さらにすべての問題が四肢択一の選択肢を選ぶ形式なので、正直なところ、

「完全に試験範囲をマスターしなくても、ある程度抑えておけば、合格できる試験」

と言えます。そのため、事前に基礎知識をお持ちの方などで、市販のテキスト(参考書)などを購入せず、無料の学習サイトやアプリだけを使って合格を目指す人も一定数います。

過去問と解答(正解)は、IPAの公式サイトからもダウンロードできますが、解説がないため、実質的には学習用に使うのは難しいです。

学習用サイトとしてオススメなのが、「ITパスポート・ドットコム」や、そのなかにある「過去問道場」。こちらは平成21年の第1回ITパスポート試験から最新試験までの公開問題がすべて網羅されており、解説も充実しています。

また、スマホで学習を完結させたい方は、iPhone用とAndroid用のいずれも無料アプリがありますので、アプリストアでチェックしてみるのが良いでしょう。

※「過去問道場だけを使った勉強方法」については、下記の記事に詳しく説明していますので、良かったら読んでみてください。

ITパスポートの過去問
ITパスポートに過去問道場だけで合格できる人とは?おすすめの勉強法も解説! ITパスポートについて ITパスポート試験とは?【概要】 まず、ITパスポート試験の概要から説明しましょう。 ITパスポー...

 

高得点を狙うなら、市販テキストや通信講座を活用する

単に合格を目指すだけでなく、高得点を目指したいならば、最新のシラバスに準拠した市販テキスト(参考書)や通信講座の利用もおすすめです。

市販テキスト(参考書)は2,000円弱~、スマホで視聴できるオンライン動画講義付きの通信講座は1万円未満で購入できるものも多いので、気になる方はチェックしてみてください。

なお、ITパスポートの場合、市販テキストと過去問題集を買い揃えなくても、問題集の付属したテキストも多くあります。

また、問題集の代わりに前述の「過去問道場」を利用する、という手もあるでしょう。

おすすめのITパスポートの参考書については、次の記事をご参考ください。

ITパスポートの参考書
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テキストを覚えるだけでなく、問題演習が必須

初めて受験する方にありがちなのが、テキストを一生懸命に覚えること。もちろん、そのこと自体が悪いわけではありません。

初めての方の場合、知識が不足していることを不安に感じるあまり、テキストを覚えることに、かなり集中してしまう傾向にあるようです。

しかし、ITパスポート試験は学校の試験と異なり、テキストに掲載されている用語そのままで出題されるわけではありません。

繰り返し過去問を解き、過去問特有の表現に慣れることが重要です。基本的に、過去問を繰り返し解いていくことが、もっとも効率のよい勉強法と心得たうえで、試験に挑戦しましょう。

まずは申し込み、スケジュールは余裕を持って立てる

上記のとおり、ITパスポート試験は全国の会場でいつでも受験できます。そのため、最初に受験する日を決めないと、いつまで経っても勉強が進まず、ズルズル遅延しがちです。

そこで、まずは思い切って申し込みをしてしまいましょう。スケジュールには余裕を持って、まず受験日を確定させます。

そのうえで詳細な計画を立て、勉強を始めるのが重要です。準備するべき事項がそんなにたくさんある訳ではないので、勉強の完了日(試験日)を決めてから進めても全く問題ありません。

 

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