ITパスポート

ITパスポート試験に過去問は出ない、ってホント?過去問を勉強しても無駄?

ITパスポート試験に過去問は出ない、ってホント?

ITパスポート試験には過去問は出ない、ってホント?

ITパスポート試験では、過去問とまったく同じ問題はほとんど出ないのは事実です。

一方、ITパスポート試験以外の情報処理技術者試験では、過去問と同じ問題が数多く出ます。

何故、このような違いがあるのでしょうか?

筆者の推測ですが、以下のような理由が考えられます。

  • 他の試験(基本情報技術者、応用情報技術者)にくらべ、歴史が浅い
  • すべて選択式(択一式)試験のため、過去問とまったく同じ問題を出すと、難易度が下がりすぎる

上記の基本情報や応用情報の午前試験(択一式)では、問題文がまったく一緒なのはもちろん、選択肢の並び順まで同一、といった出題も珍しくありません。

ただし、基本情報や応用情報では、午後試験で応用問題が出題されるため、基礎的能力をチェックする午前試験では、「過去問の焼き直しでも問題無いだろう」と考えているのかも知れません。

いずれにしても、ITパスポート試験では、過去問の解答の丸暗記には意味がないことは明らかです。

ITパスポート試験で過去問を勉強するのは無駄?

それでは、ITパスポート試験で過去問を勉強するのは意味がないのでしょうか?

そんなことはありません。多くの試験と同じように、ITパスポートでも過去問の学習は非常に重要です。

確かに、過去問とまったく同一の問題はほとんど出ないのですが、過去問を焼き直した問題、類似問題などが数多く出ます。そのような焼き直し問題・類似問題は過去問を学習することで、十分対策できます。

以下、類似問題の例を見てみましょう。

【平成27年春期 問13】
SFAの目的に関する記述として,適切なものはどれか。

→(正解)ウ:蓄積された知識やノウハウを組織全体で共有し,営業活動の効率と管理水準の向上を図る。

【平成30年秋期 問34】
営業部門の組織力強化や営業活動の効率化を実現するために導入する情報システムとして,適切なものはどれか。

→(正解)エ:SFA

いかがでしょうか。上記2つの過去問はまったく同一ではないものの、問題と解答を入れ替えてるだけのように見えますね。

片方の過去問を学習していれば、もう片方の問題が本試験で出題された場合、じゅうぶん正解できるでしょう。

このように、ITパスポート試験でも過去問の学習が重要なのがよくお分かりかと思います。

ある程度基礎ができている方であれば、過去問だけの学習でもITパスポート試験に合格することは可能です。

ITパスポートの過去問
ITパスポートの過去問!過去問道場だけで合格するポイントITパスポートは過去問だけで合格できるのか? ITパスポート試験とは? ITパスポート試験(略称:iパス)は、国家資格である情報処理...

 

ただし、後述するように、ITパスポート試験の出題は変化しています。60%の合格点を取るのが目的であれば過去問だけの学習でOKですが、高得点を狙う方は最新テキストなどの利用が必須でしょう。

ITパスポート試験100問中8問は採点されない問題

ITパスポート試験は全100問出題されますが、そのうち8問は採点されません。

出題分野別に見ると、以下のようになります。

分野  出題数 評価数(採点対象)
ストラテジ系 約35問 32問
マネジメント系 約20問 18問
テクノロジ系  約45問 42問

評価されない8問は、今後のITパスポート試験で出題する問題の分析用に使われます。実際、どの問題が評価されない問題なのか、私たちからは判断ができません。

もしかしたら、「こんな問題、見たことない」と感じる問題が、採点されない問題かも知れませんね。

ITパスポートの試験範囲は、どんどん変化している

ITパスポートのシラバス(カンタンに言えば、試験の出題範囲)は、他の情報技術者試験と比較すると、変化が速いです。下記のとおり、メジャーなバージョンアップだけに限っても、1~2年に一度は行われています。

  • シラバス4.0   2019年4月以降適用
  • シラバス5.0   2021年4月以降適用
  • シラバス6.0   2022年4月以降適用

上記のうち、シラバス4.0からは、「AI、IoT、ビッグデータ」などの新しい技術が含まれるようになりました。

シラバス5.0からは「データサイエンス、DX」などが、シラバス6.0からは「新たな学習指導要領に合わせたプログラミング問題(小・中・高等学校の「情報」科目への対応)」などが追加されています。

一方、新たな知識・技術が追加されるということは、これまで出題されていた問題のうち、出題頻度が減るものもあるはずです。

たとえば、「SaaS、SWOT」などの用語は以前は頻出でしたが、令和になってからの出題はかなり減っています。

また、以前は毎回のように出題されていた「表計算」も、プログラミング的思考力が問われる問題の増加に合わせ、出題頻度がグンと下がっています。

ITパスポート試験で高得点を狙うのなら、過去問だけでなく最新のテキストでも学習しよう!

前項のとおり、ITパスポート試験の出題分野は絶えず変化しています。

そのような状況に対応し、効率的に合格点を狙うのであれば、過去問だけでなく、最新シラバスに対応した参考書・テキストを使うのがベターです。

以前、頻出だった過去問ばかり学習しても、類似問題すら出ない可能性はあります。

合格点ギリギリでもよいのでしたら、過去問だけでも可能ですので、あなたの方針に従って使う教材を決めましょう。