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ITパスポート/情報処理

【ITパスポート合格者はどれぐらい有利?】基本情報技術者試験徹底解説!

今回はITパスポート合格者はどれぐらい有利? 基本情報技術者試験徹底解説ということで、ITパスポート受験生および合格者の方向けに基本情報技術者試験の内容について説明します。

このサブタイトルにもなっているITパスポート合格者はどれぐらい有利ということですが、結論から言えばかなり有利です。

特にITエンジニア技術者を目指す方には、ITパスポートを取ったのなら必ずこの基本情報技術者試験も受験して取得して欲しいという風に思います。ご自身のキャリアの証明にもなりますし、何と言ってもアルゴリズムをしっかりと覚えることができます。是非、この記事を読んで考えてみてください。

なお、動画で解説を視聴したい方は、下記YouTube動画をご覧ください。

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、ITを活用したサービス製品システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識技能を持ち、実践的な活用能力を身につけているかを問う国家試験です。

基本情報技術者なので、誰かの指示のもとに動くにしても、こういったITを活用したプロダクトサービス全般を作る人材に必要な基本知識技能、実践的な活用能力を身に付けていることを証明できる試験です。

IPA(独立行政法人情報化推進機構)が実施し、経済産業省が認定するのですが、この辺はITパスポートと一緒ですよね。ITパスポートがレベル1なのに対し、基本情報技術者はレベル2になります。年間応募者数12万人程度、合格率40から50%、応募者のうち、社会人が70%超、学生が30%弱ということで、かなり社会人の方が多くなっています。受験者数はITパスポートのだいたい半分くらいですね。

基本情報技術者試験の概要

それでは試験の概要です。受験資格特にありません。どなたでも受験できます。ITパスポートに合格しなくても、いきなり基本情報から受験することも可能です。

受験時期は通年可能。ITパスポートと同じく随時受験することができます。受験料は7,500円、試験形式はCBT、すなわちITパスポートと同じくパソコンに向かって解答します。

採点形式は項目応答理論IRTによる評価と言って、これはCBT試験のため、毎回出題される問題が異なるために実施される方式です。受験生によって有利不利が発生しないように問題の難易度に応じて評点が変わる、こういった仕組みを使っています。

試験構成は科目Aと科目Bの2科目から成ります。これは同日受験のみで、別々の日に受けることはできません。

基本情報技術者試験 科目A 概要

科目Aの出題数は60問、四肢択一方式で、90分で解答する全問必須の問題です。合格基準は1000点満点中600点以上。試験内容はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系ということで、基本的に試験の範囲はITパスポートと変わりません。以下の表が基本情報技術者の試験範囲となります。

テクノロジ系 基礎理論

コンピュータシステム

技術要素

開発技術

マネジメント系 プロジェクトマネジメント

サービスマネジメント

ストラテジ系 システム戦略

経営戦略

企業と法務

よく見ていただくと、この開発技術ITパスポートの場合はマネジメント系の中に入っていましたが、基本情報技術者の場合はテクノロジ系に入るという細かい違いがありますが、基本的に試験範囲は同じだと思ってください。

ただし、当然深さが違います。

基本情報技術者試験 科目B 概要

科目Bの出題数は20問、多肢択一方式で、少ない場合は3問多い場合は10問もある中から選びます。100分で解答し、全問必須です。

合格基準は1000点満点中600点。科目Bの試験内容は非常に深くなっており、範囲はプログラミングとアルゴリズム、情報セキュリティの2つのみです。ただし、配分が全然違って20問中16問がプログラミングとアルゴリズムです。こちらは擬似言語なんですが、ほぼ疑似言語アルゴリズムの能力が問われる試験です。

科目Bの出題範囲(試験要綱より)

科目Bの出題範囲詳細については、上図にいろいろ書いていますが、上の図の赤いところを見てもらうと、疑似言語を扱うことがわかります。そして型変数配列代入選択繰り返し手続き関数など、ITパスポートで学んだこともちろんこれも入っています。スタック、キュー、木構造、整列、そしてそのほかにも、いろいろなアルゴリズム処理の基本要素は入っていますので、そういったのをきっちり覚えてエンジニアとしてアルゴリズムを理解できるそういったレベルになることが求められる訳です。情報セキュリティもバックアップとかログとかマルウェア、脆弱性こういったITパスポートで学んだことをベースにより深く学ぶ必要があるわけです。

その他の試験概要

その他の試験概要ということで採点されない問題がこの基本情報技術者にもあります。科目Aは4問、科目Bは1問です。これは新しい問題の難易度を測るために出題されるものですが、当然どの問題が採点されない問題かというのは分かりませんですので、あれしっかり勉強したのにこの問題を見たことがないなと思ったら、それは採点されない問題かもしれませんね。逆に言えば、見たことのない問題を見て焦ったり、自分のペースを乱したりすることがないよう気をつけましょう。

続いて再受験受験日の翌日から30日を超えた日以降に再受験ができます。これをリテイクポリシーといいます。申し込みは受験後すぐできるんですが受験日の指定が30日を超えた日以降ということですね。

基本情報技術者試験の勉強時間の目安

基本情報技術者試験の勉強時間の目安ですが、ほとんど予備知識がない方は200時間程度が目安です。一方で、ITパスポートの合格者、あるいは予備知識がある方、こういった方は50から100時間程度が目安になります。

ITパスポート合格者の勉強方法

科目Aの勉強方法

続きまして、ITパスポート合格者の勉強方法です。まず科目A、この科目Aの50%以上は既に知っている内容です。ITパスポートで学んだ事が約半分あります。全体の60%取得すれば合格ラインですから、あと少し積み上げれば科目Aは合格できます。

出題傾向はテクノロジが60%以上、ストラテジが20から25%、マネジメントが15から20程度です。詳細別では、情報セキュリティーと企業活動の割合が大きくなっています。テクノロジに比べ、ストラテジやマネジメントは素直な問題が多く、確実に得点したいです。

すべての社会人を対象としたITパスポートはレベル1とはいえ、ストラテジの部分はかなり大きかったですが、逆に言えば基本情報はレベル2ですが、やはりITエンジニア向けの試験なので、ストラテジの部分はそんなに重要視されていないというふうに思います。よって、このストラテジやマネジメント、素直な問題多いので、ここはITパスポートで勉強したことを生かしてしっかり得点してほしいというふうに思います。

科目Bの勉強方法

続きまして、ITパスポート合格者の勉強方法、科目Bです。先ほども言いましたが、科目Bは80%が疑似言語プログラミングとアルゴリズムです。まずはIPA発表のサンプル問題を確実に解けるようにすることです。

この基本情報保持者はまだCBTの試験になって日が浅いんですが、このCBT試験になってから科目Bのサンプル問題が合計32問IPAから発表されています。まずはその32問をしっかり学習して解けるようにすることが合格への第1歩です。

ITパスポート合格者にとって基本情報処理技術者試験は擬似言語に始まり、擬似言語に終わると言っても過言ではありません。科目Aも確かに覚えることはありますが、ITパスポート合格者であればITパスポートと同じようにコツコツ勉強していけば必ず合格ラインに到達します。一方で、擬似言語の場合は、暗記だけではだめで、何遍も何遍もサンプル問題を解いてアルゴリズムをしっかりマスターすることが必要です。その道は決して楽ではありませんが、一方でこの道を乗り越えればITエンジニアとして基礎力が十分につきます。ぜひエンジニアを目指している方は、この基本情報技術者を取得を目指してほしいというふうに思います。

まとめ

今回は、ITパスポート合格者のための基本情報技術者試験徹底解説でお送りしました。IT技術者を目指す方には、ぜひこの基本情報技術者とってほしいという風に思います。一方で非IT技術者の方には同じレベル2で情報セキュリティマネジメント試験などがあります。もちろんIT以外に簿記あるいはFP、宅建など、皆さんの業務に沿った試験に行くのもいいでしょう。次回は情報セキュリティマネジメントこちらの試験概要を説明しますので、そちらも特に非IT技術者の方は参考にしてほしいというふうに思います。はい、お疲れ様でした。