ITパスポート試験の令和6年公開問題より、問91~問95(テクノロジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問91】PC廃棄時の情報漏えい対策 -セキュリティ
問題
職場で不要になったPCを廃棄する場合の情報漏えい対策として、最も適切なものはどれか。
ア OSが用意しているファイル削除の機能を使って、PC内のデータファイルを全て削除する。
イ PCにインストールされているアプリケーションを、全てアンインストールする。
ウ PCに内蔵されている全ての記憶装置を論理フォーマットする。
エ 専用ソフトなどを使って、PCに内蔵されている全ての記憶装置の内容を消去するために、ランダムなデータを規定回数だけ上書きする。
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正解:エ
解説
PCを廃棄するときは、内蔵記憶装置のデータを物理的・論理的に確実に消去する必要があります。
OSによるファイル削除(ア)は管理情報のみを削除するため復元可能、アプリのアンインストール(イ)はデータファイル本体には触れず、論理フォーマット(ウ)でもデータ実体は残ります。
専用ソフトで記憶装置の内容全体にランダムなデータを規定回数上書きする(エ)方法が、復元を実質不可能にする情報漏えい対策として最も適切です。
他の選択肢
ア → OSのファイル削除では、データファイルやドキュメントが残っており不適切
イ → アンインストールでも、ディスク上にデータの断片が残っており不適切
ウ → 論理フォーマットではデータそのものは残っており不適切
【問92】ポート番号 -ネットワーク
問題
インターネットに接続されているサーバが、1台でメール送受信機能とWebアクセス機能の両方を提供しているとき、端末のアプリケーションプログラムがそのどちらの機能を利用するかをサーバに指定するために用いるものはどれか。
ア IPアドレス
イ ドメイン
ウ ポート番号
エ ホスト名
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正解:ウ
解説
ポート番号とは、TCP/IP通信において「どの通信サービスのデータを送受信するのか」を示す識別番号です。
1台のサーバが複数のサービス(例:メール送信SMTPは25番、メール受信POP3は110番、Webアクセスは80番)を同時に提供している場合、クライアントはサーバのIPアドレスに加えてポート番号を指定することで、利用したいサービスを区別します。
他の選択肢
ア IPアドレス → ネットワークに接続するコンピュータなどに割り振られた識別番号。サーバを特定するために必要だが、サービスの種類を区別する役割は持たない
イ ドメイン → ネットワーク上のコンピュータを識別する文字列。IPアドレスと紐づいている
エ ホスト名 → ドメイン内にあるコンピュータの名前
【問93】SQL LIKE検索(”%葉_”) -データベース
問題
関係データベースで管理している”従業員”表から、氏名が”%葉_”に該当する従業員を抽出した。抽出された従業員は何名か。ここで、”_”は任意の1文字を表し、”%”は0文字以上の任意の文字列を表すものとする。
ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4
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正解:イ
解説
問題文より、”%”は0文字以上の任意の文字列、”_”は任意の1文字を表します。
パターン “%葉_” を分解すると:
- “%”(前半)→「葉」の前に0文字以上の任意の文字列がある(=全員が対象になる)
- “葉”(中央)→「葉」という文字が必ず含まれる
- “_”(後半)→「葉」のあとに任意の1文字がある
つまり「氏名のどこかに『葉』を含み、その『葉』のあとにちょうど1文字だけ続く」氏名が条件です。
たとえば「千葉翔」(葉のあとに「翔」が1文字)、「鈴木葉子」(葉のあとに「子」が1文字)は該当します。一方、「葉」が氏名末尾にある人や、葉のあとに2文字以上続く人は該当しません。
該当者は 千葉翔 と 鈴木葉子 の2名となります。
【問94】情報セキュリティポリシー策定順序 -セキュリティ
問題
企業において情報セキュリティポリシー策定で行う作業のうち、次の作業の実施順序として、適切なものはどれか。
a 策定する責任者や担当者を決定する。
b 情報セキュリティ対策の基本方針を策定する。
c 保有する情報資産を洗い出し、分類する。
d リスクを分析する。
ア a → b → c → d
イ a → b → d → c
ウ b → a → c → d
エ b → a → d → c
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正解:ア
解説
情報セキュリティポリシー策定の標準的な手順は以下のとおりです。
- a 責任者・担当者の決定:まず、ポリシー策定のための組織を決定する
- b 基本方針の策定:情報セキュリティ対策の基本方針を策定する
- c 情報資産の洗い出し:対象となる情報資産を洗い出して分類する
- d リスク分析:洗い出した資産についてリスクを分析する
「組織を作る → 方針を決める → 対象を把握する → 対象のリスクを分析する」という流れで、a → b → c → d の順序になります。
【問95】ディープラーニング -AI
問題
AIの関連技術であるディープラーニングに用いられる技術として、最も適切なものはどれか。
ア ソーシャルネットワーク
イ ニューラルネットワーク
ウ フィージビリティスタディ
エ フォールトトレラント
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正解:イ
解説
ディープラーニングは、人間の脳の神経細胞(ニューロン)のしくみをモデル化した ニューラルネットワーク を多層的に重ねた技術です。
入力層・中間層(隠れ層)・出力層を多段にすることで、画像認識や音声認識など複雑な特徴抽出を可能にしています。
他の選択肢
ア ソーシャルネットワーク → 人と人とのつながりに価値をおき、会員同士が交流できるネット上の登録制サービスのこと。SNS(Social Network Service)とも呼ぶ
ウ フィージビリティスタディ → 新規事業や新商品・サービスの開発などの実現可能性を事前に調査・検証すること
エ フォールトトレラント → 情報システムに障害が発生しても、システムを停止させずに制御していく考え方
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