この記事でわかること
「提案資料を作るたびに、半日が消えてしまう」──あなたの会社でも、そんな感覚はないでしょうか。営業提案、補助金の説明資料、社内会議の報告スライドなど、資料作成は大切なのに、社長や実務担当者の時間を静かに削っていきます。
この記事では、Claude Codeを使って資料作成・スライド作成を進める方法を、あなたの会社で再現しやすい流れに分けて整理します。ポイントは、Claude Codeに「きれいなスライドを丸投げする」のではなく、構成づくり、下書き、修正指示の作業台として使うことです。
Claude Codeは、ターミナル上でプロジェクト内のファイルを読み、編集し、必要に応じてコマンドを実行しながら作業を進めるAIツールです。VS Code拡張版やデスクトップアプリ版もあります。
この記事では、スライドの構成や原稿を作るところで終わらせず、実際にスライドのファイルを作り、PDFやHTMLとして書き出すところまで扱います。Claude Codeの強みは「ファイルを作れる・直せる」ことなので、そこまで進めた方が投資対効果が出ます。
主ルートとして紹介するのは、Claude CodeにMarkdown形式のスライド原稿ファイルを作らせ、Markdown対応のスライドツール(Marpなど)でPDFやHTMLに書き出す方法です。そのうえで、PowerPoint形式やGoogleスライドなど、他の出力形式との使い分けも比較表で整理します。
なお、各ツールの提供状況・対応形式・拡張機能は変わることがあります。導入前に、最新の仕様は各ツールの公式サイトで確認してください。この記事では、特定製品の細かい機能や料金を断定しない書き方にしています。
この記事で扱うのは、主に「claude code スライド作成」と「claude code 資料作成」の実務手順です。まだ導入前なら、先に Claude Codeの導入から基本操作までの流れ を確認しておくと、この記事の手順がつながりやすくなります。
資料作成に時間を取られる悩み
資料作成に時間がかかる理由は、デザインが苦手だからとは限りません。多くの場合、最初に止まっているのは「何を、どの順番で、どの粒度で伝えるか」という構成の部分です。
たとえば提案書なら、顧客の課題、自社の強み、競合との違い、導入後の流れを整理する必要があります。報告書なら、実績数字、前月との差、要因、次の打ち手を、読み手が判断しやすい形に並べる必要があります。
ここで社長や実務担当者の頭の中には、「結局、何を一番伝えればいいんだろう」という声が出てきます。資料作成の負担は、スライドの装飾作業だけでなく、経営判断や営業判断を言葉にする負担でもあるのです。
資料作成の詰まりは、大きく3つに分けられます。1つ目は情報が散らばっていること、2つ目は論点の優先順位が決まっていないこと、3つ目は読み手に合わせた表現に変換できていないことです。
Claude Codeは、このうち「散らばった情報を読み込ませる」「論点を並べ替える」「資料の型に落とし込む」といった作業で役立ちます。社内に過去提案書、議事録、商品説明、FAQ、Webサイト原稿などの素材があるなら、claude code 資料作成はかなり相性のよい使い方になります。
ただし、資料作成の目的は「枚数を増やすこと」ではありません。自社の提案や報告を、相手が判断できる状態に整えることが目的です。
結論:構成はAI、判断と数字は人間
結論から言うと、Claude Codeでのスライド作成は「構成はAI、判断と数字は人間」と分けると進めやすくなります。最初から全ページを自分で考えるのではなく、AIに骨子を出させて、経営判断に関わる部分だけ人間が見直す流れです。
Claude Codeに任せやすいのは、資料の目次案、スライドごとの見出し、読み手別の言い換え、発表者ノート、図解のラフ案、修正差分の反映です。一方で、売上、粗利、費用、導入効果、契約条件、顧客名、競合比較の評価などは、社長や担当者が確認する領域です。
この分担を決めておくと、資料作成はかなり楽になります。AIに「正解」を出させるのではなく、人間が判断するための選択肢を早く出させる、と考えると腹落ちしやすいはずです。
フレームワークを使うなら、提案書では3Cが便利です。Customerで顧客課題、Companyで自社の強み、Competitorで比較対象を整理し、そのうえで「なぜ今この提案なのか」を1枚にまとめます。
社内向けの報告資料なら、SWOTやKPIツリーが使いやすいです。自社の強み・弱み、外部環境、今月の指標、次のアクションを並べると、単なる報告ではなく意思決定の材料になります。
この考え方で進めると、Claude Codeは「資料を作る人」ではなく「資料作成チームの下準備担当」になります。あなたは、事実確認と意思決定に集中できます。
ここで、私が実際にClaude Codeで企画書や提案資料を作ってきた実感を、先にお伝えします。
最初に言っておくと、Claude Codeは、利用可能な検索ツールや作業フォルダ内の資料を参照しながら構成を作れます。率直に言って、一般的なスライドならとても高品質なものが作れます。
しかし、これが罠でもあります。あなたの指示が曖昧だと、「きれいだけど、どこかで見た資料」ができあがってしまうのです。それでは、商談でも社内でも使い物になりません。
だからこそ、まずはWHY(なぜ作るのか)・WHAT(何を伝えるのか)・HOW(どう動いてほしいのか)から始めて、あなたの会社だけの文脈を精度高く渡すことが、とても重要になります。そのための手法は、この記事に限らず、いろいろな記事でお話ししていきます。
出力形式の選び方(5方式の比較)
「Claude Codeでスライドを作る」と言っても、どんなファイルを作らせるかで、その後の手間が変わります。あなたの会社で誰が編集し、誰と共有するかを先に決めておくと、迷いません。
代表的な5つの方式を比べると、次のようになります。
| 方式 | 必要スキル | 編集しやすさ | 共同編集 | デザイン自由度 | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Marp・Markdown | 低〜中(ツール導入が必要) | テキストなので容易 | ファイル共有やGit経由が中心 | テーマ・CSSで調整(凝った装飾は不得手) | 社内報告、定例資料、繰り返し作る資料 |
| HTML/CSS | 中〜高 | コードが読めれば容易 | ファイル共有やGit経由が中心 | 高い(自由にレイアウトできる) | Web公開、動きのある説明資料 |
| PowerPoint形式(Claude Code単体ではなく、スクリプト・Marp CLI・追加ツール等で生成) | 低(普段使いのアプリ) | 慣れた画面で編集できる | 保存先サービス次第 | 高い(テンプレートが使える) | 顧客提出、既存テンプレートに合わせる資料 |
| Googleスライド連携 | 低 | ブラウザで編集できる | 得意(同時編集・コメント) | 中〜高 | 社内レビュー、複数人での作り込み |
| スライド原稿のみ | 低 | 文章として編集 | 文書ツール次第 | 別途デザインが必要 | 話す内容を先に固めたいとき |
この記事の主ルートは、いちばん上のMarp・Markdown方式です。理由は単純で、Claude Codeはテキストファイルを作る・直すのが得意だからです。
Markdownなら、生成されたファイルをそのまま読んで内容を確認でき、修正指示も出しやすくなります。書き出したPDFを配り、必要ならPowerPointへ貼り直す、という流れにも無理がありません。
なお、各方式で「どこまで自動でできるか」は、使うツールやその時点の対応状況によって変わります。PowerPoint形式やGoogleスライドへ直接書き出せるかどうかは、追加のツールや連携設定が必要になる場合があります。提供状況が確認できない機能は前提にせず、各ツールの公式情報で確認してから運用を決めてください。
スライドファイルを作る手順(主ルート:Markdown+スライドツール)
ここからは、実際にスライドのファイルを作る流れを追います。全体は「準備 → 指示 → 生成物 → 確認 → 仕上げ」の5ステップです。
最初から完成デザインを狙うより、ファイルとして管理できる下書きを作り、後からPDFやPowerPoint、Googleスライドで整える方が実務に合います。
手順1:作業フォルダに素材を置く
まず、資料専用のフォルダを作り、そこに素材を集めます。自社の過去提案書、商品説明、議事録、顧客ヒアリングメモ、Webサイト原稿、価格表の要約などを、テキスト化できる範囲で入れておきます。
実績数字はCSVやテキストのメモにしておくと、Claude Codeが読み取りやすくなります。たとえば「売上実績.csv」「顧客ヒアリングメモ.md」「商品説明.md」といったファイル名にして、1つのフォルダにまとめます。
Claude Codeは、このフォルダを作業場所として起動します。素材がフォルダの中にあること自体が、指示の一部になります。
手順2:Claude Codeに構成と生成を指示する
次に、Claude Codeに「誰に向けた資料か」「何を判断してほしいか」「何分で説明するか」を伝えます。この時点では、スライド本文を作らせるより、まず目次案と各ページの役割を出させる方が安定します。
たとえば、社長向けの営業提案資料を作るなら、「読み手は製造業の社長」「目的は初回商談後の提案」「15分で説明」「最後に次回打ち合わせの合意を得たい」といった条件を渡します。Claude Codeには、これをもとに10枚前後の構成案を作らせます。
この段階で見るべきなのは、言い回しの上手さではありません。自社が伝えるべき論点が、順番よく並んでいるかです。
構成に納得できたら、そのままファイル生成へ進みます。「このフォルダの素材から、表紙+目次+本編8枚+まとめのMarkdownスライドを `slides.md` として作ってください」と、ファイル名まで指定するのがコツです。
このとき、1枚あたりの粒度(1枚1メッセージ)、見出しの付け方、話す内容メモ(発表者ノート)まで指定しておくと、後の手直しが減ります。
手順3:生成されたファイルを開く
指示が通ると、作業フォルダに `slides.md` のようなファイルができます。テキストエディタでそのまま中身を読めるのが、Markdownスライドの利点です。
Marpの場合、ページの区切りは水平線 `—` です。Marp公式ドキュメントでも「水平線(`—`)でページを分割する」と説明されています。最小の形は、次のようになります。
# Slide 1
foobar
---
# Slide 2
foobar
この例では、`—` の前後が別々のスライドになります。Claude Codeへの指示に「ページの区切りは `—` にしてください」と入れておくと、生成された時点でそのまま表示できる形になります。
なお、Markdownファイルを「スライドとして有効化する」ためのフロントマターの記法は、Marp公式サイトのドキュメントで確認してください。この記事では、確認できた範囲を超えて記法を断定しません。
ここで大事なのは、いきなりデザインを見に行かないことです。まずテキストとして、ページの並びと各ページのメッセージを確認します。
構成を直したいときは、ファイルを開いたまま「3枚目と4枚目を入れ替えて、5枚目は削除してください」のように、Claude Codeへ差分で指示できます。これが、原稿を都度コピー&ペーストする方法との大きな違いです。
手順4:数字・固有名詞・結論を人が検証する
生成されたスライドは、そのまま提出するものではなく、人間が仕上げるための下書きです。数字、固有名詞、結論の3つは、必ず人が元資料に戻って検証してください。
売上や粗利、導入効果、顧客名、他社名、契約条件、納期は、AIが素材の文脈から補ってしまうことがあります。指示の段階で「不足している数字は推測せず『要確認』と書く」と伝えておくと、確認箇所が目に見えます。
表現のトーン、事例の扱い、見積条件も、この段階で人が判断します。ここを飛ばすと、見た目が整っているぶん、かえって誤りに気づきにくくなります。
手順5:PDF・HTMLに書き出して仕上げる
内容が固まったら、Markdown対応のスライドツールでPDFやHTMLに書き出します。
まず、利用方法を1つ選びます。この記事が主に据えるのは、コマンドで書き出す「Marp CLI」です。Node.jsに付属する `npx` が使える環境なら、インストール作業を最小限にして試せます。
Node.jsを前提にしたくない場合は、VS Code拡張版のMarpを使い、エディタの画面から書き出す方法もあります(導入手順はMarp公式サイトで確認してください)。
Marp CLIで `slide-deck.md` を書き出す場合、公式に示されているコマンドは次の形です。
npx @marp-team/marp-cli@latest slide-deck.md -o output.html
npx @marp-team/marp-cli@latest slide-deck.md --pdf
npx @marp-team/marp-cli@latest slide-deck.md --pptx
1行目がHTML、2行目がPDF、3行目がPowerPoint形式(PPTX)です。ファイル名は、あなたが作らせた `slides.md` などに置き換えてください。
ここで1つ、環境の条件があります。PDF・PPTX・画像への変換には、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox のいずれかがインストールされている必要があります(HTMLへの変換だけなら不要です)。
社内PCでうまく書き出せないときは、まずこの点を確認すると早いです。詳細はMarp CLI公式リポジトリに記載があります。
書き出しが終わったら、必ず出力ファイルを開いて崩れを確認します。見るのは、文字がスライドからあふれていないか、改ページの位置が意図どおりか、図や表が欠けていないかの3点です。
崩れが見つかったら、出力ファイルを直すのではなく、元の `slides.md` に戻って「5枚目の本文が長いので3行に縮めてください」とClaude Codeへ差分で指示します。元ファイルを正として直せば、次回の更新も同じ手順で回せます。
自社のテンプレートやブランドカラーに合わせたい場合は、書き出したうえでPowerPointに貼って整える方法も現実的です。見た目の最終調整までClaude Codeだけで完結させようとしないほうが、結果的に早く終わります。
導入方法や対応形式はツールによって更新されます。利用前に公式ドキュメントで最新の手順を確認してください。
スライド作成手順をSkill化する
同じ種類の資料を毎月作るなら、ここまでの手順を毎回書き直すのはもったいない話です。Claude CodeのSkillsを使うと、繰り返す指示を再利用できる形で保存できます。
Skill化しておくと便利なのは、資料の標準構成(表紙・目次・本編・まとめ)、ブランドカラーやフォントの指定、表紙の書式、最後のCTA(次のアクションの案内)、そして「数字は要確認と書く」といった自社ルールです。
一度作っておけば、次回は素材を入れ替えて呼び出すだけで、同じ品質の下書きが出てきます。作り方は Claude CodeのSkillsの作り方 で詳しく説明しています。
生成物として使いやすいもの
claude code スライド作成で実務的に使いやすいのは、次のような成果物です。
- スライド構成案
- 各スライドのタイトル
- 本文の箇条書き
- 発表者ノート
- 図解のラフ指示
- 想定質問と回答案
- 1枚要約版
図解を入れたい場合は、最初から凝ったデザインに進むより、Claude Codeに「関係図」「業務フロー」「Before/After」「3C整理」などの図解ラフを言語化させます。図解部分を深めたい場合は、AIで図解を作成する具体的なプロンプト と組み合わせると、スライドの見せ方を整理しやすくなります。
仕上げでのチェック観点
書き出す前に、内容面で見ておきたい観点が2つあります。
1つ目は、「1枚1メッセージ」になっているかです。1枚のスライドに言いたいことが3つも4つも入っている場合は、提案の焦点がぼやけます。
2つ目は、読み手の行動につながるかです。提案書なら「次に何を決めればよいか」、報告書なら「どの打ち手を選ぶべきか」が明確になっているかを見ると、資料の実用度が上がります。
この2点を直してから書き出すと、やり直しが減ります。逆に、見た目を先に整えてしまうと、構成を直すたびにデザイン作業をやり直すことになります。
提案書・報告書での使い方
Claude Codeでの資料作成は、特に提案書と報告書で効果を感じやすい領域です。何度も作っている資料ほど、型を決めておくと次回以降の手間が減ります。
提案書では、最初に「相手の現状」「相手の課題」「放置した場合の影響」「自社の提案」「導入ステップ」「費用や体制」「次のアクション」の順に並べると、読み手が理解しやすくなります。Claude Codeには、この順番に沿って素材を再配置させます。
このとき、3Cを軽く入れると提案の説得力が増します。Customerでは顧客の課題、Competitorでは既存手段や他社案との違い、Companyでは自社が提供できる強みを整理します。
報告書では、事実と解釈を分けることが大切です。月次報告なら、「今月の数字」「前月・前年との差」「要因」「打ち手」「次月の確認ポイント」という流れが使いやすいです。
Claude Codeには、売上表や議事録の要約をもとに、報告書の原稿を作らせることができます。さらに「社長向けに3分で読める版」「現場リーダー向けに詳細を残す版」のように、読み手別に出し分ける使い方もできます。
社内のAI活用全体を整理したい場合は、中小企業社長のためのAI戦略活用の全体像 に戻って、資料作成以外の業務とのつながりも見ておくとよいです。資料作成だけを効率化するより、営業、採用、教育、経理などの業務と合わせて考える方が、AI活用は進めやすくなります。
プロンプト・指示の実例
ここからは、自社でそのまま調整して使える指示例を紹介します。Claude Codeでは、単発の一文よりも、目的、読み手、素材、制約、出力形式をまとめて伝える方が、資料作成の品質が安定しやすくなります。
提案スライドの構成を作る指示
このフォルダ内の「顧客ヒアリングメモ」「商品説明」「過去提案書」を読み、製造業の社長向け提案資料の構成案を作ってください。目的は、初回商談後に次回の詳細打ち合わせへ進む合意を得ることです。10枚以内で、各スライドに「タイトル」「伝えるメッセージ」「入れるべき素材」「発表者ノートの要点」を付けてください。数字や事実が不足している箇所は、推測で埋めずに「要確認」と書いてください。
この指示では、自社が何を達成したいかを先に伝えています。Claude Codeに資料の構成を作らせるときは、「何枚で」「誰向けで」「何を決めてほしいか」を入れるのがコツです。
スライド原稿を作る指示
先ほどの構成案をもとに、Markdown形式のスライドファイルを `slides.md` として作成してください。構成は、表紙、目次、本編8枚、まとめの順です。1スライドごとに、見出し、本文3点以内、発表者ノートを付けてください。本文は短く、発表者ノートで補足してください。専門用語は中小企業の社長にも伝わる表現に言い換えてください。数字が素材にない箇所は推測せず「要確認」と書いてください。
この指示は、スライド本文を短くし、説明を発表者ノートに逃がすためのものです。プレゼンで話す場合、スライドに文章を詰め込むより、話す内容をノートに分けた方が伝わりやすくなります。
ファイル名と枚数構成まで指定しているのが要点です。ファイルとして出させておけば、次の指示から「slides.mdの5枚目を書き直して」と、部分修正を頼めます。
なお、Markdownスライドの区切り記法やテーマ指定は、使うツールによって異なります。「このファイルは○○(利用するツール名)で表示します」と指示に入れ、記法の詳細は公式ドキュメントで確認してください。
報告書を作る指示
このフォルダ内の月次実績メモと会議メモをもとに、社長向けの月次報告書を作ってください。構成は「結論」「主要KPI」「良かった点」「課題」「原因仮説」「来月の打ち手」「確認が必要な数字」としてください。事実と解釈を分け、解釈には根拠となる記述を添えてください。
報告書では、経営の意思決定に使える形にすることが大切です。「頑張りました」ではなく、「どの数字がどう動き、次に何を見るか」まで整理する指示にすると、会議で使いやすくなります。
修正・ブラッシュアップの指示
この提案資料を、初見の社長が15分で理解できるように見直してください。冗長な表現を削り、各スライドのメッセージを1つに絞ってください。重複しているページがあれば統合案を出し、足りないページがあれば追加案を提案してください。修正理由も簡潔に説明してください。
Claude Codeに修正を依頼するときは、「よくして」ではなく「誰が、何分で、何を理解するために」と伝えると、意図が反映されやすくなります。自社の資料テンプレートがある場合は、そのルールも一緒に渡します。
作ったスライドの共有・配布
スライドは、作って終わりではありません。誰に、どの形で渡すかまで決めておくと、最後に慌てずに済みます。
社外へ配るだけならPDF化が扱いやすく、レイアウトが崩れません。相手先で編集される可能性があるならPowerPoint形式に移し、社内の複数人でコメントを付けながら仕上げるならGoogleスライドなどブラウザで共同編集できる場に載せる、という使い分けが基本です。
Markdownの元ファイルは、書き出したPDFとは別に残しておきます。次回の更新は、その元ファイルをClaude Codeに読ませて直す方が早く、履歴も追えます。
ただし、共有先サービスの対応形式や変換の精度は、その時点の仕様によります。重要な提出資料では、必ず配布前の形式で開いて表示崩れを確認してください。
注意点:数字の検証・機密の扱い
Claude Codeで資料作成を進めるとき、あなたの会社で特に注意したいのは、数字の検証と機密情報の扱いです。AIの出力には誤りが混ざることがあるため、売上、利益、費用、納期、契約条件、法務・税務に関わる記述は、個別判断の代わりにせず、担当者が根拠資料に戻って確認してください。
数字は、スライド上では丸めて見せることが多くても、裏側では根拠を残しておく必要があります。社内で使うなら、元データのファイル名、参照した表、確認者、確認日をメモとして残す運用にすると安心です。
機密情報についても、社内ルールを決めてから使うことが大切です。顧客名、見積金額、個人情報、未公開の事業計画、契約内容などを扱う場合は、あなたの会社の情報管理ルールに沿って、入力してよい情報と避ける情報を分けます。
もう1つの注意点は、Claude Codeがファイル編集やコマンド実行を伴う作業に向いていることです。社内の担当者が使う場合は、作業用フォルダを分け、元ファイルを直接上書きしない運用にしておくと、戻しやすくなります。
資料作成では、完成度を一度で狙いすぎないことも大切です。まず構成、次に原稿、最後に見た目という順番にすると、自社の判断を途中で入れやすくなります。
特に社長向け・顧客向けの資料では、表現の強さにも注意します。Claude Codeが作った文章をそのまま使うのではなく、自社らしい言い方、顧客との関係性に合う言い方に整えることで、提案の印象が変わります。
よくある質問
スライド生成AIとClaude Codeは、どう使い分けますか?
大きな違いは、素材とファイルを手元のプロジェクトで管理できるかどうかです。Claude Codeは、フォルダに置いた自社の素材を読み、ファイルとして成果物を作り、次回もその続きから直せます。
そのため、毎月の報告書や、型が決まっている提案書のように、繰り返し作って改善していく資料と相性がよい使い方になります。
一方、単発の資料をその場のやり取りで作りたい、デザインをツール側にお任せしたい、という場面では、対話型のスライド生成ツールも選択肢です。どちらが優れているという話ではなく、繰り返すかどうかで選ぶと迷いません。
なお、個別サービスの機能や対応範囲は更新されます。比較して選ぶ際は、各サービスの公式情報で最新の内容を確認してください。
PowerPointファイルを直接作らせることはできますか?
Claude Code単体でPowerPointファイルを直接出力するのではなく、変換ツールを経由する形になります。
たとえばMarp CLIは、`–pptx` オプションでPowerPoint形式(PPTX)への書き出しに対応しています。この場合も、PDFと同じくChrome・Edge・Firefoxのいずれかが必要です。
ただし、書き出したPPTXは、PowerPointで一から作ったファイルほど自由に編集できるとは限りません。レイアウトの作られ方によっては、先方で細かく手直ししてもらう用途には向かない場合があります。
そのため、社外提出のように編集性や再現性が問われる資料では、まずMarkdownで内容を固め、書き出したうえで自社のPowerPointテンプレートに移す流れが安全です。内容の正しさと見た目の仕上げを、別々の工程に分けられます。
デザインが苦手でも使えますか?
使えます。むしろ、この記事の進め方は、デザインを最後に回すことで負担を下げる設計です。
構成と原稿が決まっていれば、見た目は既存テンプレートに載せるだけで十分に成立します。凝ったデザインより、1枚1メッセージが守られている資料のほうが、判断してもらいやすくなります。
社内の機密情報を含む資料でも使えますか?
自社の情報管理ルールを先に決めてから使ってください。顧客名、見積金額、個人情報、未公開の事業計画などは、入力してよい情報と避ける情報を分けます。
利用するプランやサービスによってデータの扱いは異なるため、判断の前に公式の説明を確認することをおすすめします。
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Claude Codeでスライド作成を始めるなら、まずは小さな資料から試すのが現実的です。毎月作っている報告書、よく使う営業提案書、社内説明用の5枚スライドなどを題材にすると、改善前後を比べやすくなります。
最初の1本は、素材を置く、Markdownで作らせる、内容を検証する、書き出す、の4つだけで十分です。繰り返す資料だと分かった時点で、Claude CodeのSkillsの作り方 を使って手順ごと保存しておくと、2回目からの時間がはっきり減ります。
導入や基本操作がまだ不安なあなたは、Claude Codeの使い方と導入手順 を先に確認してください。スライド内の図解や業務フローを作り込みたい場合は、AIで図解を作成する実践手順 が役立ちます。
自社に合う使い方は、業種、資料の種類、社内のIT環境によって変わります。大切なのは、Claude Codeにすべてを任せることではなく、あなたの判断が必要な部分を残しながら、構成と下書きの時間を短くすることです。
確認日:2026-07-20(Claude Code公式ドキュメント概要)
