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ITパスポート/情報処理

【令和6年度】ITパスポート問16~問20  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

【令和6年度】ITパスポート問16~問20  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

ITパスポート試験の令和6年公開問題より、問16~問20(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。

テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。

 

【問16】RPA -システム戦略

問題

RPA が適用できる業務として, 最も適切なものはどれか。

ア ゲームソフトのベンダーが, ゲームソフトのプログラムを自動で改善する業務

イ 従業員の交通費精算で、交通機関利用区間情報と領収書データから精算伝票を作成する業務

ウ 食品加工工場で, 産業用ロボットを用いて冷凍食品を自動で製造する業務

エ 通信販売業で, 膨大な顧客の購買データから顧客の購買行動に関する新たな法則を見つける業務

解答

解説

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はPC上で行う定型処理を自動化するソフトウェアです。たとえて言えば、「エクセルにおけるマクロのようなもの」をイメージしてください。

他の選択肢

ア→プログラムのソースコードの修正や改善は、生成AIに指示することにより可能です。

ウ→PPAは物理的なロボットを操作するものではありません。

エ→該当の業務はデータマイニングによって行います。

【問17】ロードマップ -技術戦略マネジメント

問題

技術開発戦略において作成されるロードマップを説明しているものはどれか。

ア 技術の競争力レベルと技術のライフサイクルを2軸としたマトリックス上に,自社の技術や新しい技術をプロットする。

イ 研究開発への投資とその成果を2軸とした座標上に, 技術の成長過程をグラフ化し, 旧技術から新技術への転換状況を表す。

ウ 市場面からの有望度と技術面からの有望度を2軸としたマトリックス上に, 技術開発プロジェクトをプロットする。

エ  横軸に時間, 縦軸に市場, 商品, 技術などを示し,研究開発成果の商品化, 事業化の方向性をそれらの要素間の関係で表す。

解答

解説

「ロードマップ」とは、現在(過去)から将来への歩みや進化の状況を俯瞰できる図のため、どちらかの軸(通常は横軸)はかならず時間軸になります。

「ロードマップ」→「時間軸」と覚えましょう

【問18】コーポレートガバナンス -法務

問題

コーポレートガバナンスを強化した事例として, 最も適切なものはどれか。

ア 女性が活躍しやすくするために労務制度を拡充した。

イ 迅速な事業展開のために, 他社の事業を買収した。

ウ 独立性の高い社外取締役の人数を増やした。

エ 利益が得られにくい事業から撤退した。

解答

解説

コーポレートガバナンスとは、経営者の規律や需要次項に対する透明性の確保、利害関係者の役割と権利の保護など、企業活動の健全性を維持する枠組みのことです。
ざっくり言えば、経営者が悪いことをしないように、監視・牽制すること。

そのためには、独立性の高い社外取締役を増やすことが適切です。

【問19】オープンAPI -ビジネスインダストリ

問題

ある銀行では,システムの接続仕様を外部に公開し、 あらかじめ契約を結んだ外部事業者のアクセスを認めることによって, 利便性の高い, 高度なサービスを展開しやすくしている。
このような取組を表す用語として, 最も適切なものはどれか。

ア BPO
イ RPA
ウ オープン API
エ 技術経営

解答

解説

APIとは、アプリケーション・プログラミング・インタフェースの略で、様々なシステム間の連携を目的としたインタフェース(接続仕様)のことです。
よって問題文の内容は、オープンな(外部に公開された)APIという用語が適切になります。

【他の選択肢】

ア BPO →業務の一部を外部に委託する(アウトソーシングする)こと

イ RPA→ロボティック・プロセス・オートメーション。PC上の定型業務を自動化するソフトウェアのロボット

エ 技術経営→MOTとも呼ばれる。技術開発に投資してイノベーションを促進し、事業を持続的に発展させていく経営の考え方

【問20】投資の回収期間(計算問題) -企業活動

問題

A 社では, 1千万円を投資して営業支援システムを再構築することを検討している。
現状の営業支援システムの運用費が5百万円/年、再構築後の営業支援システムの運用費が4百万円/年、 再構築による新たな利益の増加が2百万円/年であるとき、この投資の回収期間は何年か。
ここで,これら以外の効果, 費用などは考慮しないものとし, 計算結果は小数点以下第2位を四捨五入するものとする。

ア 2.5
イ 3.3
ウ 5.0
エ 10.0

解答

解説

投資回収期間とは、「初期投資の赤字を、毎年の黒字で補うと何年かかるか」という期間のことです。

(1)初期投資の赤字→1,000万円
(2)毎年の黒字→運用費の差額(100万円)+新たな利益の増加(200万円)=300万円/年

よって、1,000万円÷300万円=3.3(年)

約3.3年で回収できることになります。

 

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