この記事はYouTubeで配信中の「【令和6年】ITパスポート1番わかるオンライン講座」を記事にしたものです。動画でご覧になりたい方は、下記からご確認ください。
※前回の記事(#57 OSS・オープンソースソフトウェア)はこちら
今回は、令和6年ITパスポート1番わかるオンライン講座
第58回「情報デザイン」をお伝えします。
情報デザインとは、情報をわかりやすく、使いやすくするための工夫やアイデアのことです。
目次
ユニバーサルデザイン
まず、ユニバーサルデザインについて説明します。
ユニバーサルとは『万人向け』という意味で、年齢、性別、文化、国籍、能力の違いや障がいの有無に関わらず、誰もが利用できるデザインを指します。
例えば、車いすの人でも使いやすいお店の入り口や、外国の方でも使えるように『多言語対応のソフトウェア』にすることがこれに当たります。
アクセシビリティ
次にアクセシビリティについて説明します。
アクセシビリティとは、利用者の身体的特徴や能力に関わらず、情報機器やソフトウェアなどを誰でも使える度合いのことを指します。
評価ポイントは『多くの人が使えるか』です。たとえば、目の不自由な人が使えるように、文字を読み上げてくれる機能があるスマートフォンがアクセシビリティの一例です。
ユーザビリティ
ユーザビリティは『使いやすさ』という意味で、どれだけ快適に目標を達成できるかの度合いを指します。
評価ポイントは『どれぐらい使いやすいか』です。例えば、インターフェースが直感的で操作しやすいスマートフォンのアプリケーションなどがユーザビリティの高い例です。
ユニバーサルデザイン、アクセシビリティ、ユーザビリティの関係性
ユニバーサルデザインは、アクセシビリティとユーザビリティの両方を含む概念です。
アクセシビリティが『使えるのか/使えないのか』に焦点を当てているのに対し、ユーザビリティは『使えること』を前提条件として『使いやすいか否か』に焦点を当てています。
VUI(Voice User Interface)
次にVUIについて説明します。VUIとはVoice User Interfaceの略で、音声によってコンピュータとやりとりするインターフェースのことです。
ユーザーが音声でコンピュータを指示し、コンピュータから合成音声でレスポンスを得るようなケースも含まれます。例えば、Amazon AlexaやGoogle Assistantなどが代表例です。
UX(ユーザー体験)
UXとは、商品やサービスを使うことでユーザーが感じる体験のことです。提供者は、このユーザー体験を価値あるものにすることが求められます。例えば、
シームレスなオンラインショッピング体験や使いやすいモバイルアプリの提供がUXを高めるための施策です。
インフォグラフィックス
インフォグラフィックスとは、情報(information)と視覚的表現(graphics)を組み合わせた造語です。グラフや表、イラスト、チャート、地図などをうまく整理や編集することで、より直感的に情報を伝達する効果を狙います。
たとえば、グラフやイラストを使ってデータを見やすくするのがインフォグラフィックスです。
ピクトグラム
ピクトグラムとは、『トイレ』や『非常口』などを示すために使われる非常にシンプルなデザインのアイコンのことです。年齢や国籍、文化を問わずに理解できることが求められます。例えば、公共施設の案内表示や緊急避難経路の表示に使用されます。
デザインの4原則
最後にデザインの4原則について説明します。情報をわかりやすく伝えるために、どのようにデザインの要素を配置するかという考え方です。」
近接: 関連する要素を近くに配置する(グループ化する)。
整列: 関連する要素を一定のルールに従って揃える。
反復: 特定の要素を一定のルールで繰り返し、一貫性を持たせる。
対比: 要素に強弱をつけ、重要なものを目立たせる。
「例えば、報告書のレイアウトを整える際には、これらの原則を適用して情報を整理します。
まとめ
情報デザインとは、情報をわかりやすく、使いやすくするための工夫やアイデアのことで、さまざまな考え方があることを理解していただけたと思います。
これらの考え方を実践することで、より多くの人にとって使いやすいデザインを実現できるでしょう。