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令和6年ITパスポート1番わかるオンライン講座
今回はデータベースの第4回目『障害復旧、バックアップ』についてお伝えします。
データの安全性と復旧方法について学びます。
目次
ロールフォワード(フォワードリカバリ)
まず、障害復旧について説明します。
ロールフォワードは、ハードディスクの故障が起きた場合に、最新のバックアップと更新後のジャーナルファイルを組み合わせて、障害発生直前の状態に復旧することです。
フォワードリカバリともいいます。
ジャーナル
ジャーナルファイルはログファイルとも呼ばれ、実施した記録や変更された点などの詳細情報が書かれています。
ロールフォワードの具体例
具体的な例を考えてみましょう。データベースを金曜日の夜にバックアップし、その後データベースが土曜日の午後に破損したとします。
まず、金曜日の夜のバックアップを使って、別のハードディスクにデータベースを復旧します。
その後、バックアップ以降のジャーナルログファイルを利用して、復旧したデータベースにログファイルを追加し、障害発生直前の状態に復旧します。
これがロールフォワードです。
ロールバック(バックワードリカバリ)
次に、ロールバックについて説明します。
ロールバックは、通信障害などでデータベースの更新が正常にできなかった場合に、障害が発生したデータベースに更新前のジャーナルを組み合わせて、
障害発生直前の状態に戻す方法です。
バックワードリカバリともいいます。
ロールバックの具体例
具体的な流れを考えてみましょう。
ある時点のデータベースに対して処理を行う際、通信障害などで処理がうまくいかず異常終了したとします。
この場合、更新前のジャーナルログファイルを利用して、異常処理が発生したデータベースを更新前の状態に戻します。これがロールバックです。
バックアップ
バックアップとは、万一のトラブルに備えて、日々利用するデータの複製を別の場所に保管しておくことです。バックアップの方式には大きく分けて3つあります。
フルバックアップ
全てのデータをバックアップする方法です。
バックアップに長い時間がかかる一方、データ復旧にかかる時間は短いです。
例えば、毎日にフルバックアップを行う場合、長時間かかって大変ですが、バックアップされたファイルは1つだけなので、復旧にかかる時間は短くなります。
増分バックアップ
前回のバックアップ以降のデータをバックアップする方法です。
毎日少しずつバックアップを行うイメージで、バックアップにかかる時間は短いですが、データ復旧には最も時間がかかります。
例えば、日曜日にフルバックアップを行い、その後毎日更新分だけをバックアップする場合、復旧する際にはフルバックアップと増分バックアップの全ファイルを統合する必要があります。
増分バックアップの具体的な流れ
具体的な流れを考えてみましょう。
例えば、日曜日にフルバックアップを行い、その後毎日更新分だけをバックアップする場合、復旧する際にはフルバックアップと増分バックアップの全ファイルを統合する必要があります。
差分バックアップ
前回のフルバックアップ以降のデータをバックアップする方法です。
バックアップ時間も復旧時間も中程度です。
差分バックアップの具体的な流れ
具体的な流れを見てみましょう。
例えば、日曜日にフルバックアップを行い、その後毎日の更新分を差分バックアップする場合、復旧時にはフルバックアップと差分バックアップの2つのファイルを統合するだけで済みます。
バックアップのまとめ
バックアップのまとめとして、フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップのそれぞれの特徴を覚えておいてください。万が一のトラブルに備え、適切なバックアップ方法を選ぶことが重要です。
レプリケーション
レプリケーションとは、データベースの内容を別の場所に複製することです。
これにより、データの安全性が高まり、障害発生時の迅速な復旧が可能となります。
例えば、データセンター間でリアルタイムにデータを同期させることで、高い信頼性を実現します。
まとめ
今回は、フォワードリカバリ、ロールバック、バックアップの基本概念、フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップ、そしてレプリケーションについて学びました。
これらの技術を理解することで、データの安全性と復旧方法を確実に管理することができます。
しっかりと理解しておきましょう。