今回は流れ図の過去問解説、令和4年問79を見ていきましょう。
流れ図は基本的には擬似言語と同じアルゴリズムの問題です。ただし、今後は擬似言語の方が増えて、流れ図は減っていくかもしれません。ただ、個人的には、流れ図は直感的なので、擬似言語より分かりやすいというふうに思っています。
みなさんもしっかり勉強して、流れ図の問題が出たらラッキーという風に思えるぐらいになってほしいと思います。
なお、動画で解説を視聴したい方は、下記YouTube動画をご覧ください。
ITパスポート試験令和4年問79~流れ図の過去問解説
問題【問79】
問79、流れ図で示す処理を終了した時、xの値はどれか。(注)ループ端の条件は終了条件を示す。
解説
まずは流れ図を見ていきましょう。開始、xを98とする、yを42とする。初期値が、xは98、yは42です。
そして繰り返し端子から、繰り返しが始まります。(注)は説明したとおり、終了条件を示す。xイコールyになったら終了ですね。
最初は当然、x=98、Y=42なので違います。そしてxとyを比べると、xの方が大きいですから、「>」となっている、まっすぐ下に進みます。x引くyの計算結果を新たなxとする。xは98、yは42ですから、これを引くと56ですね。つまり、xは56、yは変わらず42、そして下まで行って繰り返し戻ると、一回目終了時には56と42になりました。
そしてまだイコールではないので2回目。x対yは56対42。まだxのほうが大きいので下にいきます。x-yの計算結果を新たなxにする。56-42は14ですね。そして繰り返し2回目終了後は14と42になりました。
続いて3回目、14対42。今度はyのが大きいので、「≦」となっている右に進みます。y-xの計算結果を新しいyとする。42ひく14は28ですね。新たなyは28になります。そしてまた戻る。3回目終了後は14と28になりました。
そしてまた、x対y。yのほうが大きいので右にいきますね。y-x、28-14は14。これで14を新たなyとする。そして4回目が終わり、この段階で14と14になりました。はい、戻って繰り返し条件x=yになりましたので、ここで繰り返しが終了。この流れ図は終了となります。よって、最終的にxもyも14になりました。
流れ図で示す処理を終了した時のxの値はどれかという問題だったので、正解イ。
まとめ
このように流れ図の問題、擬似言語と一緒ですが、以下のようなトレース図を書くのが一番よいやりかたです。
それぞれの段階段階でのxとyの値がどう変化するか、これを書いて追っていけば1発で正解にたどり着きます。是非、皆さんもこの動画を見て理解できたら、今度は自分でもう一回解いてみてください。そうすることで確実な得点源になります。はい、どうもお疲れ様でした。