11月実施の行政書士試験まであと半年。
いよいよ、基本知識のインプットから、アウトプット演習や総まとめ、直前対策を意識した学習中心に転換する必要があります。
今回は、そうした応用力・実践力を高める書籍がLECから発売されたので、早速レビューしたいと思います。
- 『2023年版 出る順行政書士 直前予想模試』
- 『2023年版 出る順行政書士 最重要論点250』
上記2冊を早速見ていきましょう。
目次
『2023年版 出る順行政書士 直前予想模試』レビュー
個人的な意見ですが、行政書士試験に限らず、難関国家資格に挑戦するにあたり、模試の活用は非常に大切だと考えています。
私自身、模試の活用方法については過去に色々と研究したのですが、
一番大切なことは
「一度でも良いから、まずは会場模試を受験すること」
だと考えています。
ただし、地理的な理由・費用的な理由などにより、何度も会場模試を受験するのが難しい方も多いでしょう。
そんな時に活用して欲しいのが「市販模試(予想模試)」です。
私は、今回レビューする「出る順行政書士 直前予想模試」を一番おすすめしています。
その理由は3点あります。
- 丸善ジュンク書店/三省堂書店の大手2書店での売上が4年連続1位の実績
- 単なる予想問題出題に留まらず、LECの試験分析により難易度を限りなく本試験に近づけている
- 1760円で模試4回分+袋とじ予想付き+解説動画付きと抜群のコストパフォーマンス(4回の模試のうち1つは2022年本試験)
他社の市販模試ではTACや合格革命の物も良くできており、正直なところ、コストパフォーマンスの良さは甲乙つけがたいところがあります。
ただ、どれか1冊選べと言われれば、「大手書店の販売実績1位」「本試験との難易度の近さ」の2点において、LECの出る順の模試にしておけば間違いないと考えています。
記述式全12問には「無料解説動画」つき
記述式は全12問、LECの人気講師が解説する「無料解説動画」が付属します。
出題予想マル秘論点の「袋とじ」。問題冊子はセパレート可能
残念ながら、袋とじの中身は見せちゃマズいので自主規制w
問題冊子はセパレート可能。解答用紙も切り取れるので、本試験っぽさが高まります。できれば、静かな図書館の自習室などで受験すれば、さらに臨場感が高まりそうです。
なお、模試4回分が付いているからといって、「4回分すべて解かないと勿体ない」という考えは捨ててください。
模試の活用は「しっかり復習してこそ身につく」ものなので、4回分模試を解いても、解きっぱなしにしては意味がありません。
また、本来の勉強時間を削って模試ばかり解くのも逆効果になりかねません。
まずは
- アウトプット学習を徹底(過去問を解きまくる)
- 総まとめや論点チェックなので苦手分野の克服
などの時間をキチンと確保したうえで、模試を受ける回数を決めるのがベターかと思います。
LECの予想模試も購入する‼️
しかも特典で記述式の解説動画あるってめっちゃ最高やん😊😊😊行政書士試験一緒に頑張っていきましょう💪
2023年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試【特典:記述式問題 解説動画】 (出る順行政書士シリーズ) https://t.co/M0LkUpZhpL
— なっかん (@nakkan66) May 9, 2023
『2023年版 出る順行政書士 最重要論点250』レビュー
行政書士試験の直前期には、「苦手な論点のあぶり出し」が非常に大切です。
「民法は得意だけど、行政法は苦手」というザックリとした話ではなくて、
たとえば「自分は行政手続法が得意だ」と思っていても、行政手続法のなかで記憶が曖昧な部分は必ずあるはずです。
困ったことに、こうした「細かいレベルでの得意/苦手」については、自分自身意識できていないので、対策がとてもやっかいです。
もちろん、全分野の過去問を解きまくるような、あたかも「じゅうたん爆撃」のような力業での対応方法もあるでしょう。
しかし、「過去問解きまくりでも(潜在的な)苦手部分を克服できず、さらに、その部分から出題されたら」
と考えると、恐ろしくて夜も寝れませんよね(?)
という訳で、前置きが長くなりましたが、重要論点を網羅した「総まとめ」教材の存在意義がここにあります。
LECの「出る順行政書士 最重要論点250」のような論点総まとめ書籍のことを
- 「一夜漬けに使う参考書」
- 「時間をショートカットするために使うテキスト」
などと考えている方もいますが、それは間違った考えです。
※そもそも、難関国家資格で一夜漬けやショートカット作戦はとてもリスキーです。
仮にそうした作戦を行うならば、年3回以上試験がある簿記やFPぐらいまでにしておいてください。
宅建や行政書士、さらに難関な国家試験は年1回しか実施されませんから、バクチのような勉強方法で1年間を棒に振るのは非常にナンセンスです。
さて、今回レビューする「出る順行政書士 最重要論点250」ですが、SNSでの評判がかなり高いです。
同じ科目でも
重要押しポイントとか解説が
出版社によって全然違うので
好みありますよねーあしべつ て名前よく聞くけど
私はlecの最重要論点250が大好きです!
でも時事はまだ対策してないから
早くしようと思いました💦— 行政書士初学受験生2022 (@gyouseisyosi121) April 3, 2022
おはよう御座います😊
コロナ禍になってから
長距離移動は
グリーン車🚝
電車好きには特急は嬉しい😍もちろん今日も駅で
最重要論点250を立ち読みして二宮金次郎スタイル📘 #LEC #行政書士
最重要な箇所だけ簡潔に記載
講義で受けた説明法解釈をブツブ独り言で
知識引き出しながら読み理解深まる☺️ pic.twitter.com/pqwungs5eJ— 行政書士初学受験生2022 (@gyouseisyosi121) February 26, 2022
まとめ本:LEC 最重要論点250
これは!本当によかった!!
簡潔かつ詳細で、伊藤塾テキストで補えなかった会社法や行政法の知識をこのまとめ本で補うという笑
条文に則した穴埋めになってたのが良かったのと、判例の引用の多さもありがたかったです。— はる (@hallinuts) January 27, 2022
まだ発売されてないかもしれないですが、知識確認の書籍としてLECの最重要論点250という手帳サイズの本が会ってそれがオススメです。
基本的な事や重要判例等をうまくコンパクトにまとめてあって、一般知識を含めた全科目が載っています。
模試と組み合わせたり、問題集の弱点探しに使えます。— グラの法律系国家資格ハンター (@aCxkpmVCIWpB4v8) April 28, 2021
どうでしょうか?これだけ良い口コミが多いと気になりますよね。
※私も、上記の口コミを読んで本書が気になり、レビューをしているのですがw
実際に手に取って読んでみたところ、言い方はアレですが、
「目立つような特長、差別化ポイントがある訳ではなさそう」
というのが第一印象でした。
では何故、SNSで絶賛されているのか? それについては、1週間ほど本書を読み続けて分かった気がします。
結論をいえば、本書の作り(編集・構成etc…)が、実に手堅いのが、人気の理由だと感じました。
本書は、派手な特長はありませんが、「簡潔過ぎず詳しすぎず一定のリズムでスルスル読める文章、図表が多くて分かりやすい」など、
たぶん、地味に「LECの長年の受験指導ノウハウの蓄積」が効いているのだろう、と感じました。
その証拠に、先のtwitterの口コミも「どこが良い」と明記しているものは少なく、いずれも【ご自身の感覚的に好き!】といったトーンです。
つまり、言語化しにくい長所があるのだろうと考え、それが「受験指導ノウハウの蓄積」だと思ったわけです。
このような「論点総まとめ」書籍は、理屈ではなく「なんだか読みやすく感じる!」と直感するものを選ぶべきなのかも知れませんね。
書店に行けばLECだけでなく、他社からも類書が出ていますので、ぜひ直感で選んでみてください。
その結果、「やはりLECが良い!」と思ったら、私の仮説が当たっていたということですね^^
スルスル読みやすい「最重要論点250」
LEC出る順・行政書士シリーズ「直前予想模試」「最重要論点250」レビュー<まとめ>
ここまで、LECの「直前予想模試」「最重要論点250」のレビューを見て来ました。
やはり、長い歴史を持つ資格予備校の作る教材だけあって、スキの無い仕上がりになっているのがお判りかと思います。
今年行政書士試験に挑戦される方、ぜひ一度、書店でお手に取られてみては如何でしょうか。