今回は、大手資格スクールのLECについて、宅建講座の評価・評判・口コミを紹介します。
LECは正式名称を「東京リーガルマインド」と言い、1979年に司法試験の受験予備校として設立された、歴史のある老舗の資格スクールです。
前述のとおり、起源が司法試験予備校なので、法令関連の資格に強く、当然ながら、宅建講座もLECの専門分野です。
このようなLECの宅建講座ですが、その実態はどうでしょうか。受講料が高めという声がある一方で、講師やカリキュラムへの評価は高く、「料金に見合う価値があるのか」が気になっている方も多いはずです。
この記事では、LEC宅建講座を検討中のあなたに向けて、受講生の生の口コミ・評判、料金とコース、講師やカリキュラムの特徴、そして「どんな人にLECが向いているか」までを、口コミに振り回されずに自分で判断できるよう、ひとつずつ整理していきます。
LECの講座が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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LECの宅建講座とは?東京リーガルマインドの特徴と信頼性
まず、「LECとはどんなスクールなのか」という基本から押さえておきましょう。ここを理解しておくと、後で出てくる口コミや料金の意味がぐっと掴みやすくなります。
LEC(東京リーガルマインド)は、1979年に司法試験の受験予備校として設立された、法律系資格を中心に展開する老舗の大手予備校です。運営しているのは株式会社東京リーガルマインドで、「株式会社LECの評判は?」と検索されることもありますが、いずれも同じスクールを指します。起源が司法試験予備校だけあって法令科目の指導に強みがあり、宅建もその専門分野のひとつに位置づけられています。
受講形態は、通信(Web動画・DVD)と通学(教室)の両方から選べるのが特徴です。自宅やスキマ時間にスマホで学びたい人にも、校舎で講師や仲間と一緒に学びたい人にも対応できる、いわば「フルラインの予備校」だと考えてください。
ここで、口コミを読む前提として、宅建試験そのものの基本も簡単に確認しておきます。宅建士(宅地建物取引士)試験は、50問・四肢択一のマークシート方式で、年に1回・例年10月の第3日曜日に実施されます。出題は権利関係(民法など)14問・宅建業法20問・法令上の制限8問・税その他8問という構成です。
合格基準は固定点ではなく、年度ごとに変動する相対評価で、おおむね31〜38点のあいだで動きます。合格率も年度によって上下し、近年はおおむね15〜18%前後で推移しています。たとえば不動産適正取引推進機構(retio.or.jp)が公表した令和6年度(2024年)の合格率は18.6%、合格点は50問中37点でした。ただしこうした数値は毎年変わるため、受験する年度の最新値は必ず公式の試験結果で確認してください。
この「年度で変わる」という感覚を持っておくと、次に出てくる各社の合格率の数字も、冷静に読み解けるようになります。
LEC宅建講座の評判・口コミ|受講生の生の声を検証
ここでは、LEC合格者の評判・口コミ、および、管理人の周りの宅建士資格保持者(LECを受講しなかった方も含む)の評判・口コミを紹介します。良い面・気になる面の両方を見ることで、「自分にとってのLEC」が見えてきます。
LECで合格された方の良い評判・口コミ
良い口コミで目立つのは、講師の説明が丁寧でわかりやすい・テキストと問題集が充実しているという声です。実際の合格者の声を見てみましょう。
・テキストの重要なポイントは先生が分かりやすく丁寧に指導をしてくれました。私はLECのテキストと問題集、先生からいただいた資料以外は使用しませんでした。すごく内容が充実しておりこれで合格できると思ったからです。
・授業は、重要な事例、条文では理解できにくい法令を板書にて説明していただき、そして、その時の時事ネタを盛り込んでいただき、中々理解できない問題等を視覚と聴覚で暗記することができました。
・水野先生は、難しいことをかみ砕いて、身近なたとえ話や実際にあった話を例に説明してくださるので、法律の知識が全くない私でも理解することができました。
出典:合格者の声
法律をはじめて学ぶ人でも「板書と具体例で理解できた」「教材だけで完結できた」という声が多いのは、法令系に強い老舗予備校ならではと言えるでしょう。
管理人の周りの宅建士資格保持者の気になる評判・口コミ
一方で、気になる声もきちんと拾っておきます。ここでは、管理人の周囲の宅建士資格保持者の率直な口コミを紹介します。
・「合格」のための講座ではなく、「満点」を取るための講座だと思う。
・割引コースが色々あるが、元が高いので、割引しても、そこまで安くはならない。
「満点を取るための講座」という表現は、裏を返せば網羅性・学習量が多いということでもあり、人によっては「ここまで要らないかも」と感じる部分です。そして、やはり料金の高さを指摘する声が出てきます。
口コミはあくまで個人の感想であり、感じ方には個人差があります。とはいえ全体としては、「講師・教材の質は高評価が多い一方、料金の高さがネックになりやすい」というのがLEC宅建講座の評判の大きな傾向だと整理できます。この「質は高いが高め」という両面を、次の章以降で具体的に見ていきましょう。
LEC宅建講座の講師・カリキュラム・教材の特徴
口コミで「わかりやすい」「充実している」と言われる背景には、LECの講師・カリキュラム・教材の作り込みがあります。ここを具体的に見ておくと、料金の意味も納得しやすくなります。
実力派講師陣と「考える力」を養うカリキュラム
LECには、水野健先生をはじめとする実力派の講師陣が在籍しています。単なる暗記ではなく、法学の基礎である条文理解を深め、考える力を養成することで、これまでに見たことのない問題にも対応できる力を付けるのがLEC流の考え方です。なぜその結論になるのかという理由まで踏み込んだ解説に定評があり、これが口コミの「わかりやすい」という評価につながっています。
宅建試験は、年々出題の傾向や難易度が変化しています。たとえば判決文を読ませる問題、条文知識を細かく問う問題、複数の制度を比較させる問題、そして「正しいものはいくつあるか」を問う個数問題の増加など、難易度を高める要素が次々に登場してきました。LECは長年にわたり多くの合格者を輩出してきたノウハウを活かし、こうした傾向変化を最新のカリキュラムに反映させています。
ロングセラー教材と「模試といえばLEC」
教材面では、ロングセラーテキスト『出る順 宅建士』や、過去問から厳選した問題集『ウォーク問』など、定評のある教材が揃っています。さらに、全国規模の公開模試は「模試といえばLEC」と言われるほど受験生の利用が多く、本番形式で時間配分や弱点を確認できるのが強みです。試験前には、法改正や統計などをまとめた直前対策の講座も用意されており、ヤマを張るのではなく対策すべき論点を計画的につぶせるようになっています。
なお「LECの模試は難しいのでは?」と気にする声もありますが、本番より骨のある問題で力試しをする位置づけと考えれば、点数そのものより復習で弱点をつぶす材料として活用するのが王道です。模試の点数だけで一喜一憂しないようにしましょう。長年にわたり多数の合格者を輩出してきた実績の蓄積が、こうした教材・模試のオリジナル設計に反映されています。
質問・サポート体制とモチベーション維持
独学で挫折しがちな人が本当に気にすべきなのが、質問対応や学習のサポート体制です。LECでは、講義内容でわからない点を質問できる仕組みや、学習相談を通じて受講生をフォローする体制が用意されています。こうしたフォローがあると、わからない論点を抱えたまま放置せずに済み、安心して学習を続けられます。
また、長丁場の宅建学習ではモチベーションの維持も大きな課題です。校舎で同じ目標を持つ仲間と学んだり、進捗を管理したりすることで、中だるみせず集中を保てる人もいます。自分が今どんな学習状況にあるか、孤独に弱いタイプか、自己管理が得意かを踏まえて、必要なサポートの厚さで講座を選ぶとよいでしょう。
初学者から中上級者まで/通信・通学を学習スタイルで選ぶ
コースは、これからはじめて宅建を学ぶ初学者向けから、学習・受験経験のある中上級者(経験者)向けまで複数用意されており、自分のレベルに合わせて選べます。初学者向けは講義回数が多く基礎からじっくり、経験者向けは弱点補強に絞って回数を抑える、というように受講者のタイプで構成が変わります。宅建合格後に不動産実務で知識を活かしたい人にとっても、条文理解を重視するLECの講義は相性がよいでしょう。
受講形態も、通信(Web動画・DVD・スマホ視聴)で自分のペースで進めるスタイルと、通学(校舎で講師や仲間と学ぶ)スタイルから選択できます。仕事や学校と両立したい社会人なら通信、強制力や仲間との学習環境を重視するなら通学、というように、自分の生活リズムに合うほうを選ぶのがポイントです。
LEC宅建講座の料金・コース・割引制度|受講料は高い?
ここからは、多くの人が一番気にする「料金」を整理します。LECの宅建コースには数多くのコースがありますが、以下では代表的なコースの受講料(料金/価格)をご紹介します。
なお、下記の価格・回数・割引額は、いずれも過去にLECが公表していた時点の一例であり、現在の最新料金とは異なる場合があります。料金・コース構成・回数・割引・キャンペーンは年度ごと(合格目標年度ごと)に見直されるため、申込前には必ずLEC公式サイトでご自身が申し込む年度の最新の金額を確認してください。
LEC 宅建講座の代表的なコース
プレミアム合格フルコース[全78回]
基礎から万全に固めたい初学者向けの、インプットからアウトプットまでを完全網羅したフルコースです。
| 受講形態 | フォロー形態 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 通学 | Webフォロー付 | 178,200円(税込) |
| DVDフォロー付 | 194,400円(税込) | |
| 通信 | Web | 154,000円(税込) |
| DVD | 167,400円(税込) |
パーフェクト合格フルコース[全58回]
合格に必要な基礎固めと問題演習をセットにした効率重視のコースです。
| 受講形態 | フォロー形態 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 通学 | Webフォロー付 | 145,800円(税込) |
| DVDフォロー付 | 162,000円(税込) | |
| 通信 | Web | 124,200円(税込) |
| DVD | 140,000円(税込) |
再チャレンジ合格フルコース+スーパー合格講座[全73回]
一度受験経験のある方が、弱点補強と演習量の確保を狙う再受験者向けのコースです。
| 受講形態 | フォロー形態 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 通学 | Webフォロー付 | 172,800円(税込) |
| DVDフォロー付 | 189,000円(税込) | |
| 通信 | Web | 145,800円(税込) |
| DVD | 162,000円(税込) |
割引制度
LECの講座には、様々な割引制度があることも知られています。
たとえば、プレミアム合格フルコース[全78回]の通学・Webコース(178,200円)の場合、以下のような割引が利用できます(適用条件・金額は時点の一例です)。
割引制度 割引後の受講料(税込) 再受講割引 106,920円(税込) 宅建試験再受験者割引 142,560円(税込) 宅建業従事・内定者割引 151,470円(税込) LEC他資格受講生割引 142,560円(税込) 他社のりかえ割引 133,650円(税込) 講座説明会当日申込割引 5,000円割引(税込)
このほか、時期によっては早期申込のキャンペーンやクーポンが用意されることもあります。ただし口コミにもあったとおり元の価格が高めなので、割引やクーポンを使っても「格安」になるわけではない点は押さえておきましょう。割引・クーポンの有無や条件は年度で変わるため、申込前に公式サイトで最新の適用条件を確認してください。
教育訓練給付制度・登録講習(5問免除)も確認を
コースによっては、教育訓練給付制度の対象になっている場合があります。対象であれば受講料の一部が支給されることがありますが、給付の対象可否・給付率には在職期間などの要件があるため、利用できるかどうかは公式サイトと管轄のハローワークで必ず確認してください。
また、宅建業に従事している方は、登録講習(いわゆる5問免除)の対象になります。これは宅建業従事者が対象の制度で、修了すると本試験で問46〜50が免除され、45問で合否が判定されます(免除者の合格点は一般受験者とは別に設定されます)。自分が対象になるかどうかも、コース選びの前に確認しておくとよいでしょう。
LECと他社の宅建講座を料金で比較|どんな人に向いている?
LECの料金が「高いのか」を判断するには、他社と並べてみるのが一番です。下記は、主要な宅建9社の受講料を比較したものです。
| 運営会社 | 講座 | 受講料 |
| スタディング | 宅建)合格コース | 19,800円 |
| フォーサイト | 宅建)バリューセット1 | 59,800円 |
| クレアール | 宅建)完全合格パーフェクトコース | 64,800円(キャンペーン中は38,500円) |
| ユーキャン | 宅建講座 | 63,000円 |
| アガルート | 宅建)ゼロから合格カリキュラム | 54,780円 |
| スタケン | 宅建講座 | 32,780円 |
| TAC | 宅建)総合本科生SPlus | 156,800円 |
| LEC | 宅建)プレミアム合格フルコース | 154,000円 |
| 大原 | 宅建)週2合格コース・入門パック | 156,800円 |
以上のとおり、宅建通信講座の料金は、低価格グループと高価格グループの2つに分かれています。
LECの内容面はともかく、スタディングやフォーサイトなど、低価格グループが最大5万円程度であることを考慮すれば、やはりLECは敷居が高く感じますね。スタディングやフォーサイトの詳しい評判は、スタディング宅建講座の口コミ・フォーサイト宅建講座の口コミもあわせて参考にしてください。
「宅建はTACとLECのどちらがいい?」への考え方
LECと並んでよく比較されるのが、同じ大手のTACです。「宅建はTACとLECのどちらがいいですか?」という疑問は多いのですが、結論から言うと、どちらも実力派講師・通学/通信が選べる大手という点で似ており、優劣を一概に決めるのは難しいというのが正直なところです。
選ぶときは、料金、自宅や職場から通える校舎の有無、そして講師との相性で判断するのが現実的です。可能であれば、無料体験講義やサンプルで実際の講義を見比べてから決めると失敗が少なくなります。各スクールの口コミは、大原の口コミ・TACの口コミ・エルエー(L・A)の口コミもチェックしてみてください。
LEC宅建講座はこんな人におすすめ|管理人の評価とまとめ
最後に、ここまでの内容をふまえた管理人の評価(レビュー)と、「結局どんな人にLECが向くのか」を整理します。
費用が高く、通信講座と通学講座の費用も変わらない
LECの場合は、どのコースを選んでも10~20万円と高額。そのため、「合格できるのなら、いくらでも払う」という方以外は、LECを選ぶのは迷うかも知れません。
また、LECの場合、通学講座と通信講座の価格帯が同じなのも気になります。というのも、直接プロ講師から指導してもらえる通学講座であれば高い受講料を払う意味も感じられますが、通信講座の場合は、そこまでのメリットを感じられないからです。
通信講座を選ぶのならば、スタディングやフォーサイトなど、はるかに安い費用で高いサービスを提供しているオンライン講座を視野に入れた方がよいでしょう。
毎回決まった講義に出席できない人は、通学講座に合わない
たとえ通学講座を受けるとしても、仕事の都合などで、毎回、同じ講座へ参加できない方は、通学のメリットを享受できません。
他の講座へ振り替えたり、Web講座を受講したりすると、代替講座の講師が、あなたに合うとは限らないからです。講師にはそれぞれ説明のスタイルがあり、当初予定していた先生と進め方が変わると、人によっては学習リズムを崩してしまうこともあります。
「LECの合格率は高い」の正しい読み方
LECは合格率の高さをアピールすることがあります。たとえばある年度のLEC受講生の合格率は71.3%と公表されていますが、この数字は全国公開模試を全て受験し、模試の正答率6割以上だった受講生を母集団とした集計値です。
つまり、もともと模試で6割以上を取れていた「仕上がりの良い層」だけを抜き出した数字なので、受験者全体を母集団とする一般合格率(近年は18%前後)とは、そもそも母集団が異なる参考値だということです。算出方法を明示している点は誠実ですが、「LECなら誰でも71.3%受かる」という意味ではありません。各社の合格率は、こうした母集団の定義に注意して読み解きましょう。
まとめ:あなたにLECは向いているか
もし、あなたが
・合格のためなら費用は問わないし、毎回通学できる
のであれば、LECの宅建通学講座は最適な手段といえます。実力派講師の通学講義と、長年積み上げられたカリキュラム・教材・模試を最大限に活かせるからです。
一方で、時間や金額に制限のある方には、低価格&スキマ時間を有効に使える、スマートフォン対応の通信講座などをおすすめします。通勤中や昼休みなど、まとまった勉強時間を取りにくい人ほど、スマホで進められるオンライン講座のほうが続けやすいでしょう。自分の予算・使える時間・受験経験を整理したうえで、あなたに最適な講座を検討してみてください。
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LEC宅建講座の詳細は、LEC宅建講座 公式ページでご確認ください。
また、宅建講座全体の選び方を知りたい方は宅建合格までの全体ロードマップを、LEC以外の講座も含めて比較したい方は宅建講座のおすすめ・比較を、あわせてご覧ください。
※本記事の制度・年度・料金・統計等の情報は、各公式サイト・公的機関の一次情報で確認しています(確認日:2026年6月30日)。最新は LEC東京リーガルマインド公式サイト 等でご確認ください。
