ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問76~問80(テクノロジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問76】サイバー保険への加入はどのリスク対応か(リスク共有) -情報セキュリティ管理
問題
情報セキュリティのリスクマネジメントにおけるリスク対応を、リスク回避、リスク共有、リスク低減及びリスク保有の四つに分類するとき、情報漏えい発生時の損害に備えてサイバー保険に入ることはどれに分類されるか。
ア リスク回避
イ リスク共有
ウ リスク低減
エ リスク保有
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正解:イ
解説
保険への加入は、損害が発生したときの負担を保険会社に移す(分担する)対応です。これはリスク共有(リスク移転)に分類されます。正解は「イ」です。
他の選択肢
ア リスク回避 … リスクの原因そのものをなくす対応
ウ リスク低減 … 対策を行って発生確率や影響を小さくする対応
エ リスク保有 … 特に対策をせず、自社でリスクを受け入れる対応
【問77】ACID特性に関する記述(原子性の保証) -データベース
問題
トランザクション処理のACID特性に関する記述として、適切なものはどれか。
ア 索引を用意することによって、データの検索時の検索速度を高めることができる。
イ データの更新時に、一連の処理が全て実行されるか、全く実行されないように制御することによって、原子性を保証することができる。
ウ データベースの複製を複数のサーバに分散配置することによって、可用性を高めることができる。
エ テーブルを正規化することによって、データに矛盾や重複が生じるのを防ぐことができる。
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正解:イ
解説
ACID特性のうち原子性(Atomicity)は、一連の処理を「全て実行する」か「全く実行しない」かのどちらかになるように制御する性質です。問題文のイがこれに該当するため、正解は「イ」です。
他の選択肢
ア … インデックス(索引)の説明で、ACID特性とは関係がない
ウ … レプリケーションによる可用性向上の説明で、ACID特性とは関係がない
エ … 正規化の説明で、ACID特性とは関係がない
【問78】チェックデジットを計算するプログラム(アルゴリズム) -アルゴリズムとプログラミング
問題
関数checkDigitは、10進9桁の整数の各桁の数字が上位の桁から順に格納された整数型の配列originalDigitを引数として、次の手順で計算したチェックデジットを戻り値とする。プログラム中のaに入れる字句として、適切なものはどれか。ここで、配列の要素番号は1から始まる。
〔手順〕
(1)配列originalDigitの要素番号1~9の要素の値を合計する。
(2)合計した値が9より大きい場合は、合計した値を10進の整数で表現したときの各桁の数字を合計する。この操作を、合計した値が9以下になるまで繰り返す。
(3)(2)で得られた値をチェックデジットとする。
○整数型: checkDigit(整数型の配列: originalDigit)
整数型: i, j, k
j ← 0
for (i を 1 から originalDigitの要素数 まで 1 ずつ増やす)
j ← j + originalDigit[i]
endfor
while (j が 9 より大きい)
k ← j ÷ 10 の商 /* 10進9桁の数の場合、jが2桁を超えることはない */
[ a ]
endwhile
return j
ア j ← j - 10 × k
イ j ← k + (j - 10 × k)
ウ j ← k + (j - 10) × k
エ j ← k + j
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正解:イ
解説
while文の中では、2桁になった合計値jの「各桁の数字を合計」します。jは2桁を超えないので、十の位はk=j÷10の商で求められ、一の位は「j - 10 × k」で求められます。各桁の合計は、十の位+一の位=k + (j - 10 × k) です。これを新たなjとすればよいので、正解は「イ」です。
例えばj=13なら、k=1、一の位=13-10×1=3、合計=1+3=4となり、正しく桁の合計が求められます。
【問79】流れ図の処理を終了したときのxの値(アルゴリズム) -アルゴリズムとプログラミング
問題
流れ図で示す処理を終了したとき、xの値はどれか。
〔流れ図の処理〕
xを98、yを42とする。x=yになるまで次の処理を繰り返す。x≦yならば「y - x」の計算結果を新たなyとし、x>yならば「x - y」の計算結果を新たなxとする。
ア 0
イ 14
ウ 28
エ 56
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正解:イ
解説
これは2つの数の最大公約数を求めるユークリッドの互除法の処理です。x=98、y=42から順に計算します。
x>y:x=98-42=56 (x,y=56,42)
x>y:x=56-42=14 (x,y=14,42)
x≦y:y=42-14=28 (x,y=14,28)
x≦y:y=28-14=14 (x,y=14,14)
x=yとなったので処理を終了し、xの値は14です。正解は「イ」です。
【問80】移動体に情報をリアルタイム提供する仕組み(テレマティクス) -ネットワーク
問題
自動車などの移動体に搭載されたセンサや表示機器を通信システムや情報システムと連動させて、運転者へ様々な情報をリアルタイムに提供することを可能にするものはどれか。
ア アクチュエータ
イ キャリアアグリゲーション
ウ スマートメータ
エ テレマティクス
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正解:エ
解説
テレマティクスは、自動車などの移動体に搭載した機器を通信・情報システムと連動させ、運転者へさまざまな情報をリアルタイムに提供する仕組みです。正解は「エ」です。
他の選択肢
ア アクチュエータ … 電気信号を物理的・機械的な動作に変換する装置
イ キャリアアグリゲーション … 複数の電波(搬送波)をまとめて使い、大容量・高速の通信を実現する技術
ウ スマートメータ … 電気やガスなどの使用量を自動計測し、通信回線で事業者へ送る計量器
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