ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問96~問100(テクノロジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問96】関数の繰返し処理に入れる字句(アルゴリズム) -アルゴリズムとプログラミング
問題
関数calcXと関数calcYは、引数inDataを用いて計算を行い、その結果を戻り値とする。関数calcXをcalcX(1)として呼び出すと、関数calcXの変数numの値が、1→3→7→13と変化し、戻り値は13となった。関数calcYをcalcY(1)として呼び出すと、関数calcYの変数numの値が、1→5→13→25と変化し、戻り値は25となった。プログラム中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
〔プログラム1〕 〔プログラム2〕
○整数型: calcX(整数型: inData) ○整数型: calcY(整数型: inData)
整数型: num, i 整数型: num, i
num ← inData num ← inData
for (i を 1 から 3 まで 1 ずつ増やす) for ( b )
num ← a num ← a
endfor endfor
return num return num
| a | b | |
|---|---|---|
| ア | 2 × num + i | i を 1 から 7 まで 3 ずつ増やす |
| イ | 2 × num + i | i を 2 から 6 まで 2 ずつ増やす |
| ウ | num + 2 × i | i を 1 から 7 まで 3 ずつ増やす |
| エ | num + 2 × i | i を 2 から 6 まで 2 ずつ増やす |
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正解:エ
解説
まず、calcX(i=1、2、3)の変化「1→3→7→13」からaを求めます。
a=num+2×i とすると、i=1:1+2=3、i=2:3+4=7、i=3:7+6=13 となり一致します(a=2×num+iでは i=2 のとき8になり一致しません)。よってa=num+2×iです。
次にcalcY「1→5→13→25」を再現するbを求めます。a=num+2×iのまま、bを「iを2から6まで2ずつ増やす」(i=2、4、6)とすると、i=2:1+4=5、i=4:5+8=13、i=6:13+12=25 となり一致します。
したがって、a=num+2×i、b=iを2から6まで2ずつ増やす、となり、正解は「エ」です。
【問97】水田の水位計測と水門制御のIoT(センサとアクチュエータ) -入出力デバイス
問題
水田の水位を計測することによって、水田の水門を自動的に開閉するIoTシステムがある。図中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
〔システムの構成〕 「水田の水位」→ a →通信機部→IoTサーバ(受信した水位データを分析して、水門の開閉指示を行う)。IoTサーバ→通信機部→ b →「水田の水門」。(矢印はデータや信号の送信方向)
| a | b | |
|---|---|---|
| ア | アクチュエータ | IoTゲートウェイ |
| イ | アクチュエータ | センサ |
| ウ | センサ | IoTゲートウェイ |
| エ | センサ | アクチュエータ |
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正解:エ
解説
水田の水位という物理的な状態を計測してデータに変換するのは「センサ」です(a)。一方、IoTサーバからの開閉指示を受けて水門を実際に動かす(電気信号を物理的な動作に変換する)のは「アクチュエータ」です(b)。したがって、a=センサ、b=アクチュエータとなり、正解は「エ」です。
【問98】表から列だけを取り出す操作(射影) -データベース
問題
関係データベースで管理している“従業員”表から、氏名の列だけを取り出す操作を何というか。
ア 結合
イ 射影
ウ 選択
エ 和
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正解:イ
解説
関係データベースで、表から特定の「列」だけを取り出す操作を射影といいます。正解は「イ」です。
他の選択肢
ア 結合 … 複数の表を共通の項目でつなぎ合わせる操作
ウ 選択 … 条件に合う「行」だけを取り出す操作
エ 和 … 二つの表の行を合わせる(和集合をとる)操作
【問99】仮想サーバを同時に動作させる効果(サーバ仮想化) -システム構成要素
問題
1台の物理的なコンピュータ上で、複数の仮想サーバを同時に動作させることによって得られる効果に関する記述a~cのうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 仮想サーバ上で、それぞれ異なるバージョンのOSを動作させることができ、物理的なコンピュータのリソースを有効活用できる。
b 仮想サーバの数だけ、物理的なコンピュータを増やしたときと同じ処理能力を得られる。
c 物理的なコンピュータがもつHDDの容量と同じ容量のデータを、全ての仮想サーバで同時に記録できる。
ア a
イ a、c
ウ b
エ c
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正解:ア
解説
サーバ仮想化の効果をa~cで確認します。
a 異なるバージョンのOSを動作させ、リソースを有効活用できる → 仮想化の代表的な効果(該当)
b 物理コンピュータを増やしたときと同じ処理能力が得られる → 処理能力は元の物理コンピュータの性能に依存するため、得られない(非該当)
c 物理HDDと同じ容量を全仮想サーバで同時に記録できる → 物理的な容量を分け合うので、全仮想サーバが同じ容量を同時に使うことはできない(非該当)
適切なのはaだけなので、正解は「ア」です。
【問100】マルウェア感染の疑い時に最初に取るべき行動(隔離) -情報セキュリティ対策
問題
社内に設置された無線LANネットワークに接続している業務用のPCで、インターネット上のあるWebサイトを閲覧した直後、Webブラウザが突然終了したり、見知らぬファイルが作成されたりするなど、マルウェアに感染した可能性が考えられる事象が発生した。このPCの利用者が最初に取るべき行動として適切なものはどれか。
ア Webブラウザを再インストールする。
イ マルウェア対策ソフトのマルウェア定義ファイルを最新にする。
ウ 無線LANとの通信を切断し、PCをネットワークから隔離する。
エ 無線通信の暗号化方式を変更する。
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正解:ウ
解説
マルウェア感染が疑われる場合は、感染の拡大や情報の外部送信を防ぐため、まずネットワークから切り離して隔離することが最優先です。正解は「ウ」です。再インストールや定義ファイルの更新などは、隔離して被害の拡大を止めた後に行うべき対応です。
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