【令和5年度】ITパスポート問1~問5  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

【令和5年度】ITパスポート問1~問5  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

ITパスポート試験の令和5年公開問題より、問1~問5(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。

テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。

 

目次

【問1】最小限の製品で検証を繰り返す手法(リーンスタートアップ) -経営戦略

問題

新しいビジネスモデルや製品を開発する際に、仮説に基づいて実用に向けた最小限のサービスや製品を作り、短期に顧客価値の検証を繰り返すことによって、新規事業などを成功させる可能性を高める手法を示す用語はどれか。
ア カニバリゼーション
イ 業務モデリング
ウ デジタルトランスフォーメーション
エ リーンスタートアップ

▶ 解答・解説を見る

正解:エ

解説

リーンスタートアップは、最小のコストと時間で最低限の商品・サービスを顧客に提供し、顧客のニーズを探り当てる起業の方法論です。問題文の「最小限のサービスや製品を作り、短期に顧客価値の検証を繰り返す」と一致するため、正解は「エ」です。

他の選択肢

ア カニバリゼーション … 直訳すると「共食い」。自社の商品どうし、あるいは自社の事業部どうしが顧客を取り合うこと
イ 業務モデリング … DFDなどを使って業務プロセスやデータの流れを図解すること
ウ デジタルトランスフォーメーション … 企業活動や社会の活動をIT(デジタル)の力を使って変革すること

【問2】著作権法で保護される著作物 -法務

問題

次のa~cのうち、著作権法によって定められた著作物に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。
a 原稿なしで話した講演の録音
b 時刻表に掲載されたバスの到着時刻
c 創造性の高い技術の発明
ア a
イ a, c
ウ b, c
エ c

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正解:ア

解説

著作物とは、思想または感情を創作的に表現したものを指します。
a 原稿なしで話した講演の録音 → 原稿がなくても講演の内容は講演者オリジナルの創作物であり、著作権で保護される(該当)
b 時刻表に掲載されたバスの到着時刻 → 単なる事実の情報であり、著作権は発生しない(非該当)
c 創造性の高い技術の発明 → 発明はアイデアであり特許の対象。著作権は発生しない(非該当)
したがって著作物に該当するのは a だけなので、正解は「ア」です。

【問3】訪日外国人がもたらす経済効果(インバウンド需要) -経営戦略

問題

観光などで訪日した外国人が国内にもたらす経済効果を示す言葉として、最も適切なものはどれか。
ア アウトソーシング
イ アウトバウンド需要
ウ インキュベーター
エ インバウンド需要

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正解:エ

解説

インバウンド需要は、海外からの訪日観光客などが国内の消費活動によってもたらす経済効果のことです。問題文の「訪日した外国人が国内にもたらす経済効果」と一致するため、正解は「エ」です。

他の選択肢

ア アウトソーシング … 自社の業務の一部を外部の企業に委託すること。コアコンピタンス以外の業務を委託するのが定石
イ アウトバウンド需要 … 日本人観光客などによる、海外での消費活動からもたらされる経済効果のこと
ウ インキュベーター … もともとは「(卵の)孵化器」を意味する言葉で、転じて、起業家やベンチャーなどの新規事業を支援する組織のこと

【問4】ASP方式と自社方式の採算性比較(損益分岐) -会計・財務

問題

ASP利用方式と自社開発の自社センター利用方式(以下”自社方式”という)の採算性を比較する。
次の条件のとき、ASP利用方式の期待利益(効果額-費用)が自社方式よりも大きくなるのは、自社方式の初期投資額が何万円を超えたときか。ここで、比較期間は5年とする。
〔条件〕
・両方式とも、システム利用による効果額は500万円/年とする。
・ASP利用方式の場合、初期費用は0円、利用料は300万円/年とする。
・自社方式の場合、初期投資額は定額法で減価償却計算を行い、5年後の残存簿価は0円とする。また、運用費は100万円/年とする。
・金利やその他の費用は考慮しないものとする。
ア 500
イ 1,000
ウ 1,500
エ 2,000

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正解:イ

解説

5年間で比較します。両方式とも効果額(総額)は500万円/年×5年=2,500万円で同じです。
ASP利用方式の費用(総額)は、利用料300万円/年×5年=1,500万円です。
したがって、自社方式の費用(総額)が1,500万円を超えると、ASP利用方式の期待利益が自社方式より大きくなります。
自社方式の費用(総額)は「初期投資額+運用費100万円/年×5年」=「初期投資額+500万円」です。
これが1,500万円を超える条件は、初期投資額が1,000万円を超えるときです。したがって、正解は「イ」です。

【問5】RPAの活用方法 -技術戦略

問題

企業でのRPAの活用方法として、最も適切なものはどれか。
ア M&Aといった経営層が行う重要な戦略の採択
イ 個人の嗜好に合わせたサービスの提供
ウ 潜在顧客層に関する大量の行動データからの規則性抽出
エ 定型的な事務処理の効率化

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正解:エ

解説

RPA(Robotic Process Automation)は、ルールが決められた定型的な業務を自動で実行するのが得意で、非定型的な業務は苦手です。「RPAといえば定型業務」と覚えましょう。問題文の「定型的な事務処理の効率化」が該当するため、正解は「エ」です。

他の選択肢

ア M&Aといった経営層が行う重要な戦略の採択 … 経営判断であり、BIツールなどが活用される領域
イ 個人の嗜好に合わせたサービスの提供 … AIなどが活用される領域
ウ 潜在顧客層に関する大量の行動データからの規則性抽出 … データマイニングの手法などが活用される領域

 

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