ITパスポート試験の令和5年公開問題より、問31~問35(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問31】APIで協業しビジネスを拡大(APIエコノミー) -経営戦略
問題
様々な企業のシステム間を連携させる公開されたインタフェースを通じて、データやソフトウェアを相互利用し、それらの企業との協業を促進しながら新しいサービスを創出することなどで、ビジネスを拡大していく仕組みを表す用語として、最も適切なものはどれか。
ア APIエコノミー
イ アウトソーシング
ウ シェアリングエコノミー
エ プロセスイノベーション
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正解:ア
解説
APIエコノミーは、公開されたAPI(インタフェース)を通じて企業間でデータやソフトウェアを相互利用し、協業を促進しながら新しいサービスを創出してビジネスを拡大していく仕組みです。問題文の記述と一致するため、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ アウトソーシング … 自社の業務の一部または全部を、社外の会社に委託すること
ウ シェアリングエコノミー … 個人や企業が所有する商品やサービス(自動車、住居、スキル等)の資産を、空いた時間に他者に貸与したりサービス提供したりすること
エ プロセスイノベーション … 製造方法において技術革新を行うこと
【問32】提案書の提出を求める文書(RFP) -システム戦略
問題
新システムの導入を予定している企業や官公庁などが作成するRFPの説明として、最も適切なものはどれか。
ア ベンダー企業から情報収集を行い、システムの技術的な課題や実現性を把握するもの
イ ベンダー企業と発注者で新システムに求められる性能要件などを定義するもの
ウ ベンダー企業と発注者との間でサービス品質のレベルに関する合意事項を列挙したもの
エ ベンダー企業にシステムの導入目的や機能概要などを示し、提案書の提出を求めるもの
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正解:エ
解説
RFP(Request For Proposal、提案依頼書)は、ベンダー企業にシステムの導入目的や機能概要などを示し、提案書の提出を求めるものです。したがって、正解は「エ」です。
他の選択肢
ア ベンダーから情報収集し技術的な課題や実現性を把握する … RFI(Request for Information、情報提供依頼書)のこと
イ 求められる性能要件などを定義する … システム要件定義書のこと
ウ サービス品質のレベルに関する合意事項を列挙する … SLA(Service Level Agreement、サービスレベル合意書)のこと
【問33】部品の発注時期(資材所要量) -生産管理
問題
製品Aを1個生産するのに部品aが2個、部品bが1個必要である。部品aは1回の発注数量150個、調達期間1週間、部品bは1回の発注数量100個、調達期間2週間の購買部品である。製品Aの6週間の生産計画と、部品a、部品bの1週目の手持在庫が表のとおりであるとき、遅くとも何週目に部品を発注する必要があるか。ここで、部品の発注、納品はそれぞれ週の初めに行われるものとし、納品された部品はすぐに生産に利用できるものとする。
| 週 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 製品Aの生産個数 | 0 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 |
| 部品a 所要数量 | 0 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 |
| 部品a 手持在庫数量 | 250 | - | - | - | - | - |
| 部品a 発注数量 | - | - | - | - | - | - |
| 部品b 手持在庫数量 | 150 | - | - | - | - | - |
(注:「-」の部分は、表では網掛けで表示されていない箇所です。)
ア 2
イ 3
ウ 4
エ 5
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正解:イ
解説
製品Aは2週目から毎週40個生産します。製品A 1個に部品aは2個、部品bは1個必要なので、毎週、部品aは80個、部品bは40個を消費します。
部品aの手持在庫は250個なので、2~4週目で消費(80×3=240個)して残り10個となり、5週目に不足します。部品bの手持在庫は150個なので、2~4週目で消費(40×3=120個)して残り30個となり、5週目に不足します。
どちらの部品も、このまま調達しなければ5週目の途中で足りなくなるため、5週目の初めまでに納品されている必要があります。
部品aの調達期間は1週間、部品bの調達期間は2週間なので、調達期間が長い部品bに合わせると、5週目の2週間前である3週目までに発注する必要があります。したがって、正解は「イ」です。
【問34】人間中心のAI社会原則 -AI
問題
記述a~cのうち、”人間中心のAI社会原則”において、AIが社会に受け入れられ、適正に利用されるために、社会が留意すべき事項として記されているものだけを全て挙げたものはどれか。
a AIの利用に当たっては、人が利用方法を判断し決定するのではなく、AIが自律的に判断し決定できるように、AIそのものを高度化しなくてはならない。
b AIの利用は、憲法及び国際的な規範の保障する基本的人権を侵すものであってはならない。
c AIを早期に普及させるために、まず高度な情報リテラシーを保有する者に向けたシステムを実現し、その後、情報弱者もAIの恩恵を享受できるシステムを実現するよう、段階的に発展させていかなくてはならない。
ア a, b
イ a, b, c
ウ b
エ b, c
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正解:ウ
解説
a AIが自律的に判断・決定できるように高度化すべき → 人間中心のAI社会原則では、人が利用方法を判断すべきであり、誤り(×)
b 基本的人権を侵すものであってはならない → 原則の規定どおりで正しい(〇)
c 高度な情報リテラシー保有者向けを先に実現し段階的に → すべての者が平等にAIの恩恵を享受できるようにすべきであり、誤り(×)
したがって、社会が留意すべき事項として記されているのは b だけなので、正解は「ウ」です。
【問35】第4次産業革命 -技術動向
問題
第4次産業革命に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 医療やインフラ、交通システムなどの生活における様々な領域で、インターネットやAIを活用して、サービスの自動化と質の向上を図る
イ エレクトロニクスを活用した産業用ロボットを工場に導入することによって、生産の自動化と人件費の抑制を行う
ウ 工場においてベルトコンベアを利用した生産ラインを構築することによって、工業製品の大量生産を行う
エ 織機など、軽工業の機械の動力に蒸気エネルギーを利用することによって、人手による作業に比べて生産性を高める
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正解:ア
解説
第4次産業革命は、医療やインフラ、交通システムなど生活の様々な領域で、インターネットやAIを活用して、サービスの自動化と質の向上を図るものです。したがって、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ 産業用ロボットを工場に導入して生産の自動化と人件費抑制を行う … 第3次産業革命のこと
ウ ベルトコンベアの生産ラインで工業製品を大量生産する … 第2次産業革命のこと
エ 軽工業の機械の動力に蒸気エネルギーを利用する … 第1次産業革命のこと
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