ITパスポート試験の令和5年公開問題より、問21~問25(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問21】フリーミアムの事例 -経営戦略
問題
フリーミアムの事例として、適切なものはどれか。
ア 購入した定額パスをもっていれば、期限内は何杯でもドリンクをもらえるファーストフード店のサービス
イ 無料でダウンロードして使うことはできるが、プログラムの改変は許されていない統計解析プログラム
ウ 名刺を個人で登録・管理する基本機能を無料で提供し、社内関係者との間での顧客情報の共有や人物検索などの追加機能を有料で提供する名刺管理サービス
エ 有料広告を収入源とすることによって、無料で配布している地域限定の生活情報などの広報誌
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正解:ウ
解説
フリーミアムは、「フリー(無料)」と「プレミアム(割り増し料金)」を組み合わせた造語で、基本機能を無料で提供し、追加機能を有料で提供するビジネスモデルです。ウは基本機能を無料、追加機能を有料で提供しており、これに該当します。したがって、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア 定額パスで期限内は何杯でも … サブスクリプション(定額制)のこと
イ 無料で使えるが改変は不可の統計解析プログラム … フリーウェアのこと
エ 有料広告を収入源に無料配布する広報誌 … 広告モデルのフリーペーパーのこと
【問22】前払式支払手段(資金決済法) -法務
問題
資金決済法における前払式支払手段に該当するものはどれか。
ア Webサイト上で預金口座から振込や送金ができるサービス
イ インターネット上で電子的な通貨として利用可能な暗号資産
ウ 全国のデパートや商店などで共通に利用可能な使用期限のない商品券
エ 店舗などでの商品購入時に付与され、同店での次回の購入代金として利用可能なポイント
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正解:ウ
解説
前払式支払手段とは、あらかじめ対価を支払って受け取り、後で商品やサービスの支払いに使う証票等のことで、商品券やプリペイドカードが代表例です。ウの「使用期限のない商品券」が該当するため、正解は「ウ」です。
他の選択肢
ア 預金口座から振込や送金ができるサービス … 資金移動に該当する
イ 暗号資産 … 前払式支払手段には該当しない
エ 商品購入時に付与されるポイント … 前払い(対価の支払い)をしておらず対象外
【問23】ビジネスプロセスの表記法(BPMN) -業務分析
問題
OMG(Object Management Group)によって維持されており、国際規格ISO/IEC 19510として標準化されているビジネスプロセスのモデリング手法及び表記法はどれか。
ア BABOK
イ BPMN
ウ BPO
エ BPR
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正解:イ
解説
BPMN(Business Process Model and Notation)は、OMGによって維持され、ISO/IEC 19510として標準化された、ビジネスプロセスのモデリング手法及び表記法です。したがって、正解は「イ」です。
他の選択肢
ア BABOK … Business Analysis Body of Knowledgeの略で、ビジネス分析のベストプラクティス集のこと
ウ BPO … Business Process Outsourcingの略。自社の中核業務以外を外部業者へ委託(アウトソーシング)すること
エ BPR … Business Process Reengineeringの略。企業全体の仕事の流れを整理・見直しして、より合理的に業務プロセスを再設計し、コスト削減を実現すること
【問24】定量発注方式 -生産管理
問題
需要量が年間を通じて安定している場合において、定量発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 最適な発注量は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる場合である。
イ 発注回数の多寡で比較したとき、発注回数の多い方が商品を保管するスペースを広くする必要がある。
ウ 発注は毎週金曜日、毎月末など、決められた同じサイクルで行われる。
エ 毎回需要予測に基づき発注が行われる。
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正解:ア
解説
定量発注方式は、在庫が一定量(発注点)まで減ったら、あらかじめ決めた量を発注する方式です。その最適な発注量(経済的発注量)は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる量として求められます。したがって、正解は「ア」です。
他の選択肢
イ 発注回数が多い方が、1回あたりの発注量は相対的に少なくなるため、保管スペースは狭くてもよい傾向にある(記述は逆)
ウ 決められた同じサイクルで発注する … 定期発注方式の説明
エ 毎回需要予測に基づいて発注する … 定期発注方式の説明
【問25】コンプライアンス上問題となる行為 -法務
問題
企業の行為に関する記述a~cのうち、コンプライアンスにおいて問題となるおそれのある行為だけを全て挙げたものはどれか。
a 新商品の名称を消費者に浸透させるために、誰でも応募ができて、商品名の一部を答えさせるだけの簡単なクイズを新聞や自社ホームページ、雑誌などに広く掲載し、応募者の中から抽選で現金10万円が当たるキャンペーンを実施した。
b 人気のあるWebサイトを運営している企業が、広告主から宣伝の依頼があった特定の商品を好意的に評価する記事を、広告であることを表示することなく一般の記事として掲載した。
c フランスをイメージしてデザインしたバッグを国内で製造し、原産国の国名は記載せず、パリの風景写真とフランス国旗だけを印刷したタグを添付して、販売した。
ア a, b
イ a, b, c
ウ a, c
エ b, c
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正解:エ
解説
a 誰でも応募できる簡単なクイズの懸賞キャンペーン → 景品表示法などの範囲内で実施でき、問題とならない
b 広告であることを表示せず、依頼された商品を好意的な一般記事として掲載 → ステルスマーケティングのおそれがある
c 国内製造なのに原産国を記載せず、フランスを想起させるタグを添付 → 原産国を誤認させるおそれがある
したがって、コンプライアンス上問題となるおそれがあるのは b と c なので、正解は「エ」です。
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