ITパスポート試験の令和6年公開問題より、問46~問50(マネジメント系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
目次
【問46】管理プロセス -サービスマネジメント
問題
ITサービスマネジメントの管理プロセスに関する記述 a~c と用語の適切な組合せはどれか。
a ITサービスの変更を実装するためのプロセス
b インシデントの根本原因を突き止めて解決策を提供するためのプロセス
c 組織が所有している IT資産を把握するためのプロセス
解答
エ
解説
a→ITサービスの変更を実装するプロセスはリリース及び展開管理です。
b→問題管理ではインシデントの根本原因を解決します
c→IT資産の構成など全体像を構成管理で把握しま
【問47】DevOps -ソフトウェア開発管理技術
問題
ソフトウェアの開発における DevOps に関する記述として, 最も適切なものはどれか。
ア 開発側が重要な機能のプロトタイプを作成し, 顧客とともにその性能を実測して妥当性を評価する。
イ 開発側では,開発の各工程でその工程の完了を判断した上で次工程に進み, 総合テストで利用者が参加して操作性の確認を実施した後に運用側に引き渡す。
ウ 開発側と運用側が密接に連携し,自動化ツールなどを活用して機能の導入や更新などを迅速に進める。
エ システム開発において, 機能の拡張を図るために, 固定された短期間のサイクルを繰り返しながらプログラムを順次追加する。
解答
ウ
解説
「開発側と運用側が密接に連携」とくれば、DevOpsの説明です。ボーナス問題みたいなものなので、必ず得点しましょう。
他の選択肢
ア→プロトタイピングモデルの説明
イ→ウォーターフォールモデルの説明
エ→アジャイル開発の説明
【問48】システム管理基準 -システム監査
問題
システム監査で用いる判断尺度の選定方法に関する記述として, 最も適切なものはどれか。
ア システム監査ではシステム管理基準の全項目をそのまま使用しなければならない。
イ システム監査のテーマに応じて, システム管理基準以外の基準を使用してもよい。
ウ システム監査のテーマによらず, システム管理基準以外の基準は使用すべきでない。
エ アジャイル開発では, システム管理基準は使用すべきでない
解答
イ
解説
システム監査のテーマに応じて、他のガイドラインや組織体独自の諸規程・マニュアル等を、システム監査上の判断尺度として用いることも可能です。
【問49】見積手法 -システム開発技術
問題
ソフトウェア開発プロジェクトにおける, コストの見積手法には, 積み上げ法, ファンクションポイント法, 類推見積法などがある。 見積りで使用した手法とその特徴
に関する記述 a~c の適切な組合せはどれか。
a プロジェクトに必要な個々の作業を洗い出し, その作業ごとの工数を見積もって集計する。
b プロジェクトの初期段階で使用する手法で、 過去の事例を活用してコストを見積もる。
c データ入出力や機能に着目して, ソフトウェア規模を見積もり, 係数を乗ずるなどしてコストを見積もる
解答
ア
解説
a プロジェクトに必要な個々の作業を洗い出し, その作業ごとの工数を見積もって集計する。
→積み上げ法の説明です
b プロジェクトの初期段階で使用する手法で、 過去の事例を活用してコストを見積もる。
→過去の見積の事例を類推しており、類推見積法の説明です
c データ入出力や機能に着目して, ソフトウェア規模を見積もり, 係数を乗ずるなどしてコストを見積もる
→データ入出力や機能などを点数化し、それらの合計を算出するのはファンクションポイント(FP)法です
【問50】品質特性 -システム開発技術
問題
ソフトウェア製品の品質特性を,移植性, 機能適合性,互換性,使用性,信頼性, 性能効率性, セキュリティ, 保守性に分類したとき, RPA ソフトウェアの使用性に関する記述として, 最も適切なものはどれか。
ア RPA が稼働するPCのOSが変わっても動作する。
イ RPA で指定した時間及び条件に基づき、適切に自動処理が実行される。
ウ RPA で操作対象となるアプリケーションソフトウェアがバージョンアップされても、簡単な設定変更で対応できる。
エ RPA を利用したことがない人でも,簡単な教育だけで利用可能になる
解答
エ
解説/他の選択肢
ア→移植性
イ→信頼性
ウ→保守性