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大学生は在学中に社労士になれる?就職・就活に役立つ?大学生の合格率や難易度は?【2023年最新版】 

大学生は在学中に社労士になれる?

社会保険労務士(社労士)の受験資格は?

他の士業と比較した場合、社労士の受験資格について、広く門戸が開かれていると言えるでしょう。

しかし、全ての人が社会保険労務士(社労士)の試験を受けられるわけではありません。

社会保険労務士(社労士)の試験を受けるには、一定の受験資格をクリアしているのが条件です。

社会保険労務士(社労士)の受験資格は主に「学歴」「実務経験」「試験合格」の3つで、それぞれの条件を簡単に見ていきましょう。

学歴

学歴の条件をクリアしている方は、社会保険労務士(社労士)の試験を受験できます。

以下では、学歴による社会保険労務士(社労士)の受験資格と提出書類をまとめてみました。

受験資格コード 受験資格 提出書類
01 大学や短期大学、短期大学や専門職大学を卒業した者 卒業証明書や卒業証書の写し、学位記の写し
02 短期大学を除く上記の大学で62単位以上を修得している 大学の成績証明書やコピー
03 旧高等学校令による高等学校高等科や旧専門学校令による専門学校を卒業した者 卒業証明書や修了証明書、卒業証書の写し
04 01や03の学校以外で厚生労働大臣が認めた学校を卒業した者 卒業証明書や修了証明書、卒業証書の写し
05 修業年限が2年以上で1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者 専門士や高度専門士の称号を証明する書類
14 全国社会保険労務士会連合会で短期大学を卒業した者と同等の学力があると認められた者 卒業(修了)証明書や成績(単位修得)証明書

参考:https://www.sharosi-siken.or.jp/exam/shikaku.html

学歴の要件さえクリアしていれば、実務経験がなくても社会保険労務士(社労士)の試験を受験できるわけですね。

実務経験

下記に該当する実務経験を持つ方は、社会保険労務士(社労士)の受験資格があります。

受験資格コード 受験資格 提出書類
08 労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の役員など 実務経験証明書の原本
09 地方公共団体の公務員として行政事務に従事して3年以上が経過する者 実務経験証明書の原本
11 社会保険労務士法人や弁護士事務所で従事した期間が通算して3年以上の者 実務経験証明書の原本
12 労働組合の役員として従事した期間が3年以上になる者 実務経験証明書の原本
13 労働組合の職員または個人の従業者で労働社会保険諸法令の事務に従事して通算3年以上の者 実務経験証明書の原本

参考:https://www.sharosi-siken.or.jp/exam/shikaku.html

試験合格

次の試験に合格した方は、社会保険労務士(社労士)の試験を受験できます。

受験資格コード 受験資格 提出書類
06 厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者 合格証明書や合格証書の写し
07 司法試験予備試験に合格した者 合格証明書や合格証書の写し
10 行政書士試験に合格した者 合格証明書や証票、会員証の写し

厚生労働大臣が認めた国家試験については、こちらのページを参考にしてみてください。

参考:https://www.sharosi-siken.or.jp/pdf/03/03_03_kokkasiken.pdf

大学生が社会保険労務士(社労士)を取得するメリットを徹底解説!

「社会保険労務士(社労士)は学歴の要件があるから大学生は受験できないでしょ?」とイメージしている方はいませんか?

しかし、上記で解説した学歴要件の02を見てみると、短大の卒業所要単位に相当する62単位以上を取得している大学生であれば、社会保険労務士(社労士)の受験資格がありますよ。

つまり、きちんと授業に出て単位を取得している大学生は、在学中に社会保険労務士(社労士)の試験を受けられるわけです。

このページでは、大学生が社会保険労務士(社労士)の資格を取得するメリットを詳しく解説していきます。

他の学生よりも就職活動を有利に進められる

大学生が社会保険労務士(社労士)を取得するに当たり、一番のメリットは他の学生よりも就職活動を有利に進められるところです。

なぜ社会保険労務士(社労士)が就活を有利に進められるのか、いくつかの理由を見ていきましょう。

  • 大学生での社労士取得者は希少価値が高く、周囲から一目置かれる存在になる
  • 人事や労務管理、社会保険など企業活動で重要なテーマに関する知識を保有している証明になる
  • 社会保険労務士事務所への就職は入社した後に即戦力の人材だと認められる

社会保険労務士(社労士)の就職先は、資格よりも実務経験の方が有利だと考えられています。

しかし、他の大学生の新卒採用では全員が社会人未経験者ですので、社会保険労務士(社労士)の資格を持っているだけで差別化を図れるわけです。

企業は社会保険労務士(社労士)の人材を求めていますので、書類選考や面接を通過できる確率はアップするでしょう。

何か一つのことをやり遂げたと面接官にアピールできる

上記で解説した内容と似ていますが、大学生が社会保険労務士(社労士)を取得すると何か一つのことをやり遂げたと面接官や採用担当者にアピールできます。

社会保険労務士(社労士)は、国家資格の中でもかなり難易度の高い試験です。

以下では、社会保険労務士(社労士)の試験の受験者数や合格率のデータをまとめてみました。

試験年度 受験者数 合格者数 合格率
平成24年度 51,960人 3,650人 7.02%
平成25年度 49,292人 2,666人 5.41%
平成26年度 44,546人 4,156人 9.33%
平成27年度 40,712人 1,051人 2.58%
平成28年度 39,972人 1,770人 4.43%
平成29年度 38,685人 2,613人 6.75%
平成30年度 38,427人 2,413人 6.28%

参考:https://www.u-can.co.jp/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%99%BA%E5%8A%B4%E5%8B%99%E5%A3%AB/column/column08.html

 

合格率が低い年度は2%台まで落ち込んでいますので、非常に難しい試験だとわかります。

並大抵の努力では社会保険労務士(社労士)に合格できないため、資格を持つ大学生は就活で評価されやすいわけです。

大学を卒業した後の選択肢が広がる

大学を卒業した後の主なルートは就職です。

就職しか考えていない大学生が多いのですが、近年では起業する若者も増えています。

社会保険労務士(社労士)は、独立開業にピッタリの資格です。

つまり、社会保険労務士(社労士)の資格を持っているだけでも、大学を卒業した後の選択肢が広がります。

独立開業で成功するには実務経験をしっかりと積んだ方が良いのですが、今後の人生の選択肢が広がるのは大きなメリットですね。

社会保険労務士(社労士)の資格を取った後の就職先は?

大学生の中に社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指す方がいるのは、就職先の選択肢が増えるからです。

社会保険労務士(社労士)の資格を取った後の代表的な就職先は次の4つ!

  • 社会保険労務士事務所:法人や個人からの依頼に対して、労働管理や社会保険に関する相談を行う事務所
  • 他の士業の法律事務所:社労士以外の事務所で賃金形態や労災、年金に関する相談や指導を行う
  • 企業の人事部や総務部:勤務社労士として企業内の社会保険や労務問題に関する業務を行う
  • 経営コンサルティング会社:人事や労務に関するコンサルティング業務を中心に行う会社

社会保険労務士(社労士)の就職先は、社会保険労務士事務所や法律事務所だけではありません。

勤務社労士は一般企業の人事部や総務部からも重宝される存在ですので、大学生のうちに資格を取得する価値は大いにありますよ。

大学生が社会保険労務士(社労士)を取得するデメリット…

就職活動を有利に進められると聞き、「自分も社会保険労務士(社労士)の資格を取ろう」と考えている大学生は多いのではないでしょうか。

社会保険労務士(社労士)の資格を持つだけで就職先の選択肢は増えますし、面接官や採用担当者にしっかりとアピールできます。

しかし、大学生が社会保険労務士(社労士)を取得するに当たっていくつかのデメリットがありますので、一度目を通しておいてください。

大学生の合格率は著しく低い

下記のデータは、社会保険労務士(社労士)の合格者の職業別割合です。

職業 合格者に占める割合
会社員 54.7%
公務員 6.2%
団体職員 5.3%
自営業 5.2%
役員 3.1%
学生 0.5%
無職 13.6%
その他 8.7%

参考:http://www.sharosi-siken.or.jp/pdf/05/info_03_suii.pdf

このデータを見てみると、学生(主に大学生)の社会保険労務士(社労士)の合格率は僅か0.5%しかありません。

それだけ難易度の高い資格ですので、大学生のうちに社会保険労務士(社労士)を取得するのは想像以上にハードルが高いわけです。

大学の勉強をこなしながら社会保険労務士(社労士)の資格取得の学習に時間を費やし、更にサークル活動にも精を出すのが無理があります。

ただ、仮に合格できなかったとしても、社労士試験の勉強で得た知識は無駄にはなりません。その経験は、社会人になってからの将来に活きるはずです。

そのため、「在学中に社労士試験に合格できなかった」ということは短期的にはマイナスなのかも知れませんが、長い目で見ればプラスになると考えることもできます。

大学卒業後にいきなり独立開業できるわけではない

上記の項目では、社会保険労務士(社労士)の資格を持っていれば大学卒業後の選択肢が増えると解説しました。

確かに就職先の選択肢は広がりますが、大学を卒業してからいきなり独立開業するのは現実的ではありません。

これは大学生に限らず会社員や公務員も一緒で、社会保険労務士(社労士)の業務を遂行する能力や契約を継続してもらう関係を顧客と築くスキルは実務経験を積むしかないからです。

資格を持つだけで独立開業して利益を出せるほど甘い世界ではないと心得ておきましょう。

在学中に社会保険労務士(社労士)の試験に合格できる?

社会保険労務士(社労士)は難易度の高い資格ですので、在学中に合格するのはかなり狭い道です。

上記のデータを見ればわかる通り、学生で社会保険労務士(社労士)に合格した方は僅か0.5%しかいません。

それでも、在学中に合格できている人はいますので、不可能だとは言い切れないですね。

自分に合う学習法を長く継続していれば、社会保険労務士(社労士)に合格できる確率はアップします。

社会保険労務士(社労士)の代表的な学習法は次の3つです。

  • 自分で教材やテキストを用意して独学で勉強する
  • 資格のスクールに通って講師の指導を受ける
  • 社労士試験向けのカリキュラムがある通信教育を利用する

これらの中でも、大学生におすすめの社会保険労務士(社労士)の学習法は通信教育!

難易度の高い社会保険労務士(社労士)を独学で合格を目指すのはハードルが高いですし、スクールへの通学は高額な費用がかかります。

大学に通って勉強をこなしながら、資格のスクールにも通い続けるのは現実的ではありません。

一方で通信教育で社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指す方法には次のメリットがあります。

  • 実店舗のスクールに通学しなくても自宅で好きなタイミングで勉強できる
  • 通学型のスクールと比べてみると費用が安くて金銭的な負担を抑えられる
  • 講師がオンライン上で指導してくれるサービスもある

通信教育はとても便利なサービスですので、在学中に社会保険労務士(社労士)に合格したい大学生は受講を検討してみましょう。

気になる方は、以下の社労士オンライン通信講座おすすめランキングの記事をチェックしてみてください。

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まとめ

大学生が社会保険労務士(社労士)の資格を取得するメリットとデメリットについておわかり頂けましたか?

62単位以上を取得している大学生には受験資格がありますので、社会保険労務士(社労士)の試験を受けられます。

就職先の選択肢が増えたり就活で有利になったりしますので、大学生のうちに社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指してみてください。