今回は「資格の大原」の行政書士講座の解説です。
大原と言えば、TAC、LECに並ぶ大手資格スクール。
元々は大原簿記学校という名称で、会計や簿記に強いスクールでしたが、なんと創業65年を超え、現在では多くのビジネス資格指導に進出しています。
そんな大原の行政書士はどうなのか、興味のある方、ご一緒にチェックして行きましょう。
大原 行政書士講座について
2012年度~2021年度 大原の受講生 行政書士試験の合格者1,289名
大原では、受講生の合格率などは公開していません。
その代わり、2012年~2021年までの、大原の行政書士講座 受講生の合格実績累計数を発表しています。
その数、なんと1,289名。1年あたり平均117名の合格者を輩出している計算です。
このあたりは、さすが大手資格スクール、といったところですね。
近年は合格者が減少気味?
ただ、手放しで喜べないのが、近年は合格者が減少気味なこと。たとえば、
- 2012年の合格者:231名
- 2013年の合格者:192名
~中略~
- 2020年の合格者:76名
- 2021年の合格者:45名
このように、年代を経るにつれ、減少の一途なのです。もっとも資格の大原が~という話だけではなく、行政書士受験者数全体がそもそも減少しているのですが、それにしても、大原の減り幅が大きいのが気になります。
受講生の高い満足度 ~「講義が良かった」が89.4%
大原の経験豊富な講師陣が、法律の用語から説明する親切・丁寧な講義を行います。
2020年度受講生アンケートでは、講義が「大変分かりやすい」および「分かりやすい」と回答した比率が89.4%を占めています。
初めて法律を学ぶ方でも、十分に学習できる講義内容といえるでしょう。
カリスマ持田講師をはじめとする、経験豊富な講師陣が受講生を全面的にバックアップ
首都圏の各校を担当する持田 祐次講師は、分かりやすい説明で有名。持田講師の講義を受講したくて大原を選ぶ方も多いです。
もちろん、持田講師以外にも、受講生に寄り添うベテラン講師が多数在籍しています。
合格ノウハウや最新情報に対応した、毎年改定のオリジナル教材
大原のテキストは、経験豊富な講師陣が自ら作成。最新の試験傾向を徹底分析した充実の中身になっています。もちろん、法改正にも即対応しています。
<太原行政書士講座のテキスト類>
- テキスト
- トレーニング問題集
- 定例試験
- 直前対策教材
- 講義DVD
- 重要科目演習
- 記述演習
- 中間試験・全国統一公開模擬試験
- 試験委員対策
以上のように、質・量とも十分な教材です。
最大手スクールらしい、フォロー・サポート
大原のサポート&フォローは、最大手資格スクールらしい、充実の内容です。メール/FAX/郵送などの一般的な方法に加え、電話による質問も受け付けています。
また、近隣の校舎に来校して講師に直接質問することもできます。もちろん、質問の回数は無制限。
その他、各校舎の自習室も無制限に使用できるなど、他を圧倒するフォロー・サポート体制です。
大原 行政書士講座 コースの種類と価格
大原の行政書士講座は、大手スクールだけあり、様々なコースがあります。
ここでは、計3つのコースを紹介しましょう。
初学者向けコース「行政書士合格コース」
行政書士試験における最重要な3科目(憲法、民法および行政法)の全体イメージを掴むことが可能な「入門講義」がポイントとなるコースです。
教室通学:199,800円(税込)
Web通信:184,800円(税込)
経験者向けコース「経験者演習合格コース」
基礎固めから実践まで、確実に学習できるコースです。
40文字の記述対策、予想問題出題を兼ねた模試(模擬試験)など、アウトプット演習の充実度も高く、合格に必須な教材やカリキュラムがすべて揃ったコースです。
教室通学:160,000円(税込)
Web通信:160,000円(税込)
「行政書士30合格コース 」(コストパフォーマンス重視版)
1テーマ約5~15分。合計30時間の内容で、行政書士試験の内容をカバーします。
Web通信専用のコースであり、仕事の合間に、移動時間、家事の合間など、スキマ時間を活用できるコースになります。
このコースは、他社のコスパのよいオンライン通信講座の対抗だろうと、個人的には推定しています。
ただし、講義動画が合計30時間というのは、少し少ない気もします。
Web通信:84,800円(税込)
各種割引制度
「行政書士30」のコースをのぞき、大原のコースはいずれも16万円以上と高額になっています。
しかし、以下のような割引制度が用意されているので、大原の受講を考える方は、自身に適用できないか、確認してみてください。
- 再受講割引
- 再受験割引
- 大学生協等割引
大原と他社との受講料の比較
他社の行政書士講座と比べてどれくらいの価格帯なのか、実際に他社の行政書士通信講座の受講料をと比較を見てみましょう。
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
スタディング | 合格コース(スタンダード) | 44,000円 |
フォーサイト | バリューセット1 | 54,800円 |
クレアール | カレッジスタンダードコース | 125,000円(キャンペーン中は51,250円) |
ユーキャン | 行政書士講座 | 63,000円 |
アガルート | 入門総合ライトカリキュラム | 160,160円 |
TAC | プレミアム本科生 | 189,000円 |
伊藤塾 | 合格コース本科生 | 228,000円 |
以上のとおり、行政書士通信講座の受講料は、4~6万円台と15~20万円台とに二極化しています。
オンライン通信専門校のスタディング、フォーサイトなど4~5万円台の価格と比較すると、大原は高いイメージがあります。
スタディングやフォーサイトについては、下記を参考にしてください。
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大原の評判・口コミ
大原出身者から聞いた口コミ・評判は以下のとおりです。
・講師の講義は分かりやすかったです。熱心にやってくれました。ただし、講師によってスキルにバラつきがあると思います。
・大手だから仕方ないけど、やはり価格が高い。その分、「絶対合格する!」と気合も入ったけど
・映像講座は、実際の講義を録画しただけ。専用スタジオで収録した他社のスマホ動画対応通信講座よりは、分かりにくい
私の周りでの口コミ・評判は、上記のとおり、よい評判・悪い評判どちらも聞かれました。
管理人トモの評価
ここまで、大原の行政書士講座の内容をみてきました。
まとめると以下のとおり。
・持田講師を筆頭に、講義は分かりやすく、受講生をバックアップしてくれるベテラン講師揃い
・自習室を無制限に解放など、サポートも充実している
・受講料15~20万円程度と、かなり高い
・テキストがモノクロなど、受講を検討する際には、自分に合うかどうか、事前にチェックした方がよい
上記を考慮した結果、大原をおすすめしたいのは、「お金が掛かってもよいので、高品質の通学コースを受講したい」という方です。
大原の行政書士講座は、それなりの価格の講座ですし、通学であれば1年近く通うことになります。徹底的に調べ、後悔しない講座選びをしてほしいと思います。
大原を含めた行政書士通信講座おすすめ比較については、下記記事をご参照ください。