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ITパスポート/情報処理

【令和6年度】ITパスポート問1~問5  ストラテジ系/過去問(公開問題)の解答解説

【令和6年度】ITパスポート問1~問5  ストラテジ系/過去問の解答解説

ITパスポート試験の令和6年公開問題より、問1~問5(ストラテジ系)の解答解説を掲載します。

テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。

 

【問1】マーケティングオートメーション(MA) -経営戦略マネジメント

問題

マーケティングオートメーション (MA) に関する記述として, 最も適切なものはどれか。

ア 企業内に蓄積された大量のデータを分析して, 事業戦略などに有効活用する。

イ 小売業やサービス業において, 販売した商品単位の情報の収集・蓄積及び分析を行う。

ウ これまで人間が手作業で行っていた定型業務を, AI や機械学習などを取り入れたソフトウェアのロボットが代行することによって自動化や効率化を図る。

エ 見込み顧客の抽出, 獲得, 育成などの営業活動を効率化する

解答

解説

マーケティングオートメーション(MA)とは、その名のとおり「マーケティング活動を自動化・効率化するもの」です。

マーケティングオートメーションシステムの多くは、メール配信システムから進化してきたものです。

しかし、MAの本質はシナリオ作成の機能にあります。 シナリオ作成とは、マーケティング担当者がユーザーの行動を予想・分析して、ユーザーの行動のそれぞれのフェーズにおいて「最適なアクションは何か」を決定し、シナリオとして作成するものです。

MAは、そのシナリオに従って反復可能な作業を自動化します。 以上のような説明をすると「ちょっと難しいな?」と思うかも知れませんが、 実は、私達の身近にもMAは数多くあります。 それが企業の「LINE公式登録」です。

メールではありませんが、一度登録すると、タイミングに応じて情報を送ってきたり、クーポンを送ってきたりしますよね。 あのようにユーザー獲得・育成・販売契約まで自動化されているのがMAになります。

なお、他の選択肢の説明は、以下のとおりです。

  • ア BI
  • イ POSシステム
  • ウ RPA
マーケティングオートメーションの具体例マーケティングオートメーションの具体例

https://businessnetwork.jp/article/3955/

【問2】サイバーセキュリティ基本法 -法務

問題

情報システムに不正に侵入し、サービスを停止させて社会的混乱を生じさせるような行為に対して,国全体で体系的に防御施策を講じるための基本理念を定め、国の 責務などを明らかにした法律はどれか。

ア 公益通報者保護法

イ  サイバーセキュリティ基本法

ウ  不正アクセス禁止法

エ プロバイダ責任制限法

解答

解説

頻出のサイバーセキュリティ基本法。公開問題としては令和3年および令和2年に出題されています。
必ずおさえておきましょう。

誤りの選択肢のなかでは、ウの「不正アクセス禁止法」が圧倒的に頻出です。
かならずおさえておきましょう。

【他の選択肢】

ア 公益通報者保護法
→企業の不正や法令違反を通報した労働者が、企業から不利益な取り扱いをされないように定められた法律。正社員に限らず、パート・アルバイト・派遣社員も対象。口頭でも可。企業内の通報窓口や監督官庁・警察などに通報する

ウ  不正アクセス禁止法
→他人のIDやパスワードの不正利用を禁止する法律、実際に被害がなくても、利用したり、不正目的で取得・保管するだけで罰せられる。許可なく他人のID/PWを第三者に教えることも禁止。対象となるコンピュータはネットワークに接続されたもの

エ プロバイダ責任制限法
→ネット上の権利侵害の書き込みなどに対して、プロバイダが対応すべき責任範囲等を定めた法律。権利侵害をした発信者情報の開示請求などについても定められている

【問3】バックキャスティング -技術戦略マネジメント

問題

未来のある時点に目標を設定し, そこを起点に現在を振り返り、 目標実現のために 現在すべきことを考える方法を表す用語として, 最も適切なものはどれか。

ア PoC(Proof of Concept)

イ PoV(Proof of Value) 

ウ バックキャスティング エ 

エ フォアキャスティング

解答

解説

バックキャスティングは公開問題としては初出です。 誤りの選択肢のなかでは、アの「PoC」が超頻出。かならずおさえておきましょう。

【他の選択肢】

ア PoC(Proof of Concept) →「概念実証」や「コンセプト実証」と訳される。新しいアイデアが実現できることを証明するためにおこなう検証のこと

イ PoV(Proof of Value) →「価値実証」と訳され、新たな製品やサービスの市場導入に先立ち、本当にユーザーにとって価値がある製品・サービスかどうかを検証すること

エ  フォアキャスティング →過去の実績やデータに基づいて将来の目標を検討、実現するための考え方

【問4】フィンテック -ビジネスインダストリ

問題

従来の金融情報システムは堅ろう性が高い一方,柔軟性に欠け, モバイル技術など の情報革新に追従したサービスの迅速な提供が難しかった。
これを踏まえて, インタ ーネット関連技術の取込みやそれらを活用するベンチャー企業と組むなどして、 新たな価値や革新的なサービスを提供していく潮流を表す用語として, 最も適切なものは どれか。

ア オムニチャネル

イ  フィンテック

ウ ブロックチェーン

エ  ワントゥワンマーケティング

解答

解説

フィンテックも頻出です。「金融(業)」「IT技術」「革新的なサービス」などがキーワードになります。

【他の選択肢】
ア オムニチャネル
→店舗、EC、SNSなど、複数のチャネルを有機的に連携させること

ウ ブロックチェーン
→台帳データを分散して保持するネットワークであり、データ改ざんが困難なため、信頼性が高い。暗号資産の基盤技術でもある

エ  ワントゥワンマーケティング
→1人ひとりの顧客ニーズに細かく対応するマーケティング手法

【問5】ベンチャーキャピタル -技術戦略マネジメント

問題

ベンチャーキャピタルに関する記述として, 最も適切なものはどれか。

ア  新しい技術の獲得や, 規模の経済性の追求などを目的に、他の企業と共同出資会社を設立する手法

イ 株式売却による利益獲得などを目的に、 新しい製品やサービスを武器に市場に参 入しようとする企業に対して出資などを行う企業

ウ  新サービスや技術革新などの創出を目的に、国や学術機関, 他の企業など外部の 組織と共創関係を結び, 積極的に技術や資源を交換し、自社に取り込む手法

エ 特定された課題の解決を目的に、一定の期間を定めて企業内に立ち上げられ,構 成員を関連部門から招集し、目的が達成された時点で解散する組織

解答

解説

ベンチャーキャピタルは令和5年の公開問題では間違いの選択肢として出題されています。こちらも頻出です。

【他の選択肢】

ア→JV(ジョイント・ベンチャー)

ウ→オープンイノベーション

エ→プロジェクト組織

 

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