ITパスポート試験の令和7年公開問題より、問36~問40(マネジメント系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問36】サービスを利用できた時間の割合(可用性) -サービスマネジメント
問題
合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客が IT サービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。
ア 可用性
イ 機能性
ウ 効率性
エ 使用性
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正解:ア
解説
可用性は、使いたいときにすぐ利用できる性質であり、稼働率と深く関係します。合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客が利用できた時間の割合で表されるのは可用性です。したがって正解は「ア」です。
他の選択肢
イ 機能性 … ユーザーが求める機能がきちんと実装されているか(仕様を満たしているか)の程度
ウ 効率性 … 実際に利用できた時間の割合とは直接関係しません
エ 使用性 … 使いやすいかどうかの程度
【問37】IT サービスマネジメントの用語の組合せ(SLA・SLM) -サービスマネジメント
問題
IT サービスマネジメントに関して、次の記述中の a、b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
[ a ]はサービス提供者と顧客との間で合意されたサービス品質に関する合意書である。[ a ]の遵守状況を確認し、IT サービスの品質を維持・改善させるための活動が[ b ]である。
ア a:NDA b:SCM
イ a:NDA b:SLM
ウ a:SLA b:SCM
エ a:SLA b:SLM
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正解:エ
解説
a … SLA(Service Level Agreement)。サービス提供者と顧客との間で合意したサービス品質に関する合意書です。
b … SLM(Service Level Management)。SLA の遵守状況を確認し、IT サービスの品質を維持・改善させるための活動です。
よって a=SLA、b=SLM の組合せで、正解は「エ」です。なお NDA は秘密保持契約、SCM はサプライチェーンマネジメントであり、いずれも当てはまりません。
【問38】情報セキュリティ監査の説明 -監査
問題
情報セキュリティ監査の説明として、最も適切なものはどれか。
ア 一定の基準に基づいて IT システムの利活用に係る検証・評価を行い、ガバナンスの適切性などに対する保証や改善のための助言を行うもの
イ コンピュータの盗難や不正な持ち出しを物理的に防止し、情報セキュリティを確保するためのツール
ウ 組織体の価値及び組織体への信頼を向上させるために、組織における IT システムの利活用のあるべき姿を示す IT 戦略と方針の策定及びその実現のための活動
エ 組織の情報資産に関わるリスクマネジメントが効果的に実施されているかどうかの検証又は評価
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正解:エ
解説
情報セキュリティ監査は、組織の情報資産に関わるリスクマネジメントが効果的に実施されているかどうかを検証・評価するものです。したがって正解は「エ」です。
他の選択肢
ア … IT 監査(システム監査)全般の説明で、セキュリティに限定されていません。
イ … 物理的なセキュリティ対策ツールの説明
ウ … IT ガバナンス(の活動)の説明
【問39】アジャイルモデルの特徴の組合せ -開発手法
問題
ソフトウェア開発モデルであるアジャイルモデルの特徴に関して、次の記述中の a、b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
アジャイルモデルとは、要件を確定してから開発を実施するウォーターフォールモデルの[ a ]する形で提唱された、[ b ]できるようにソフトウェアを開発するための手法の総称である。
ア a:課題を改善 b:開発工程で生じる種々の変更に迅速に対応
イ a:課題を改善 b:開発工程を順に実施
ウ a:特徴を継承 b:開発工程で生じる種々の変更に迅速に対応
エ a:特徴を継承 b:開発工程を順に実施
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正解:ア
解説
アジャイルモデルは、要件確定後の変更への対応が遅いというウォーターフォールモデルの「課題を改善」する形で考案され、「開発工程で生じる種々の変更に迅速に対応」できるようにする手法です。よって a=課題を改善、b=開発工程で生じる種々の変更に迅速に対応の組合せで、正解は「ア」です。
【問40】変更管理委員会と変更要求 -プロジェクトマネジメント
問題
変更管理委員会が設置されているプロジェクトで変更要求が発生した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
ア 変更管理委員会では、プロジェクトに関わるステークホルダ以外の第三者によって変更要求が審議される。
イ 変更管理委員会は、コストの増加や期日の延期を理由に変更要求を却下してよい。
ウ 変更管理委員会は、スコープに変更が発生しない範囲で変更要求を受け付けなければならない。
エ 変更要求は、全てプロジェクトマネージャが承認した後に変更管理委員会で審議される。
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正解:イ
解説
変更管理委員会は、コストの増加や期日の延期が許容範囲を超えるなど、正当な理由があれば変更要求を却下してかまいません。したがって正解は「イ」です。
他の選択肢
ア … 第三者ではなく、プロジェクトに関わるステークホルダによって審議されます。
ウ … スコープに変更が発生する場合も含め、プロジェクトの目的に照らして変更の要否を審議すべきです。
エ … 軽微な変更はプロジェクトマネージャの権限で承認が完了することもあり、全てが PM 承認後に審議されるわけではありません。
