ITパスポート試験の令和7年公開問題より、問41~問45(マネジメント系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問41】スケジュール作成に用いる技法 -プロジェクトマネジメント
問題
システム開発プロジェクトで使用される技法のうち、スケジュール作成に用いる技法として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a DFD (Data Flow Diagram)
b 回帰分析
c クリティカルパス法
d プレシデンスダイアグラム法
ア a, b
イ a, d
ウ b, c
エ c, d
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正解:エ
解説
a DFD → 業務のデータの流れを表す図法であり、スケジュール作成とは無関係(不適切)
b 回帰分析 → ある変数と他の変数の関係を分析する統計手法であり、スケジュールとは関係ない(不適切)
c クリティカルパス法 → プロジェクトで最も時間がかかる経路を特定し管理する手法で、スケジュール作成に利用できる(適切)
d プレシデンスダイアグラム法 → アローダイアグラム法に似た、プロジェクトのスケジュール管理に用いられる図法(適切)
したがって適切なのは c と d なので、正解は「エ」です。
【問42】配線用の二重床(フリーアクセスフロア) -ファシリティ
問題
床下にネットワーク配線などのために一定の高さの空間をとり、容易に取り外しが可能なパネルを床板として並べたものはどれか。
ア フリーアクセスフロア
イ フリーアドレス
ウ フリースペース
エ フリースポット
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正解:ア
解説
フリーアクセスフロアは、床下にネットワーク配線などのための空間をとり、取り外し可能なパネルを床板として並べたものです。「OA フロア」「二重床」などとも呼ばれます。したがって正解は「ア」です。
他の選択肢
イ フリーアドレス … 固定席がなく、自由に空いているデスクを利用するオフィス形態
ウ フリースペース … 打合せや休憩など、自由に利用できる空間
エ フリースポット … 公衆無線 LAN を無料で利用できる場所(Wi-Fi アクセスポイント)
【問43】組織間でけん制を実施している例 -内部統制
問題
営業部門の営業員が出張する際の出張旅費の手続に関して、組織間でけん制を日常的に実施している状況の記述として、最も適切なものはどれか。
ア 営業員が出張後に経理部門に提出した旅費精算の書類と証票類について、経理担当者が適切な内容であることを審査し、経理課長が承認する。
イ 営業員が出張後に旅費の精算を行い、上長が承認を行う。経理部門では承認済みであるので支払を行う。
ウ 営業員は出張の事前申請を行って上長の承認を得た後に、切符や宿泊施設の手配を旅行会社に依頼する。
エ 会計年度における営業部門の旅費精算の書類と証票類から、監査人がサンプリングして、営業員の処理内容の適切性を確認する。
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正解:ア
解説
組織間でけん制を日常的に実施している状況とは、営業員が提出した旅費精算を、別の組織である経理部門が審査・承認している状態です。したがって正解は「ア」です。
他の選択肢
イ … 手続が営業部内で完結しており、組織間のけん制になっていません。
ウ … 手続が営業部内(事前申請と上長の承認)で完結しています。
エ … 監査人によるサンプリング確認であり、日常的に実施しているけん制ではありません。
【問44】確認用ソフトを作る開発モデル(プロトタイピング) -開発手法
問題
システム開発の早い段階で、目に見える形で利用者の要求が確認できるように確認用のソフトウェアを作成するソフトウェア開発モデルとして、最も適切なものはどれか。
ア アジャイル
イ ウォーターフォール
ウ スパイラル
エ プロトタイピング
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正解:エ
解説
プロトタイピングは、開発の早い段階で目に見える確認用のソフトウェア(試作品)を作成し、利用者の要求を確認しながら進める開発モデルです。したがって正解は「エ」です。
他の選択肢
ア アジャイル … 短い期間に開発を区切り、段階的に開発を進める手法
イ ウォーターフォール … 上流工程から順番に、後戻りさせずに進める手法
ウ スパイラル … 機能ごとに PDCA を回しながら、段階的に開発する手法
【問45】プロジェクトの指標(スケジュール・コスト)の計算 -プロジェクトマネジメント
問題
計画時の予算が 2,000 万円で、40 日間で 100 本のプログラムを作成するプロジェクトがある。プロジェクトが 20 日経過した時点で全体の 40% である 40 本のプログラムが完成し、1,000 万円のコストが掛かった。プロジェクトの指標を次の評価式で算出する場合、プロジェクトの指標として適切な組合せはどれか。ここで、各プログラムの作成に必要な日数及びコストは全て同一で、プロジェクト期間中は常に同じ量の作業が実施されるものとする。
〔評価式〕
スケジュール(%):(完成したプログラム本数 ÷ 評価時点での完成見込みプログラム本数)× 100
コスト(%):(完成したプログラムに掛かったコスト ÷ 完成したプログラム分として計画したコスト)× 100
ア スケジュール 80% コスト 125%
イ スケジュール 80% コスト 100%
ウ スケジュール 90% コスト 125%
エ スケジュール 90% コスト 100%
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正解:ア
解説
スケジュール(%)を求めます。20 日は 40 日のちょうど半分の日程で、もともと 40 日で 100 本を作成する予定なので、20 日時点の完成見込みは 50 本です。実際の完成は 40 本なので、40 ÷ 50 × 100 = 80%。
コスト(%)を求めます。完成した 40 本は全体の 40%にあたるので、計画上のコストは全体予算 2,000 万円の 40% = 800 万円です。実際に掛かったコストは 1,000 万円なので、1,000 ÷ 800 × 100 = 125%。
したがってスケジュール 80%、コスト 125% となり、正解は「ア」です。
