「中小企業診断士は役に立たない」と言われることがあります。
本当にそうなのでしょうか?
そもそも、中小企業診断士は日本版MBAとも言われる、国が認めた唯一のコンサルの資格であり、幅広い環境で活躍可能な、大きな魅力と価値を持つライセンスとされています。
それを漠然と「役に立たない」と言われても、話が大雑把すぎますし、どう判断してよいのか、よく分かりませんよね。
特に、これから中小企業診断士の資格取得を目指す受験生の方は、「中小企業診断士は役に立たない」なんて聞くと、このまま挑戦を続けることに対し、不安になるかも知れません。
そこでこの記事では、「中小企業診断士は役に立たない」と言われることについて、しっかり検討して事実を見極め、判断したいと思います。
実際のところはどうなのか、詳細に見ていきましょう。
目次
【結論】中小企業診断士が「役に立たない」と感じるのは3パターンだけ
先に結論です。「中小企業診断士=役に立たない」と一括りにするのは乱暴ですが、役に立たないと感じやすい状況は、だいたい次の3つに集約されます。
- キャリアの目標が曖昧(自分が何をしたいのか、どの業界・部署で伸ばしたいのか把握できていない)
- 得意分野が作れていない(「何でもできます」状態で、案件の声が拾えない)
- 取得後の行動が止まる(学びはしたのに、実務・研修・つながる場に出ず、経験が増えない)
逆に言うと、この3つを潰せれば企業内でも独立でも「役に立つ」確率は上がります。否定から入るより、現状(状況)を整理して、最短で改善しよう…という話です。
「中小企業診断士は役に立たない」の2つの意味
そもそも、「中小企業診断士は役に立たない」と誰が言っているのか?それによって意味することが変わってきます。
そして、「誰が言っているのか?」については、大きく2つの方向性があります。それが、
- 中小企業診断士本人(或いは、これから中小企業診断士になろうとする人)
- 中小企業経営者(中小企業診断士に経営コンサルティングをお願いする人)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
資格を取得しても役に立たない
「資格を取得しても役に立たない」
これは、現在、実際に中小企業診断士の資格を保有している立場にある方や、これから中小企業診断士になろうとしている方(受験者)の視点ですね。
※すでに廃業して「過去に中小企業診断士だった方」の視点も含まれるでしょう。
この方々がいう「役に立たない」とは、以下のような内容が考えられます。
- 中小企業診断士になって独立しても食えなかった
- 勤務先の社内での昇進や出世に繋がらなかった
- 転職や就職などのスキルアップで活かすことができなかった
仕事を依頼しても役に立たない
つづいて、「仕事を依頼しても役に立たない」というのは、中小企業診断士に仕事を依頼する(依頼した)側の意見ですね。
具体的には、中小企業の経営者を筆頭に事業を行う方全般、また、公的機関の担当者なども含まれるでしょう。
この場合の「役に立たない」は、以下のような内容が考えられるでしょう。
- 中小企業診断士に経営コンサルティングを依頼したが、問題が解決しなかった
- 業務の改善案の提案を求めたが、出来が今ひとつだった
- 補助金や助成金の申請のサポートを依頼したが、採択されなかった
- 商工会・商工会議所などでセミナー講師を依頼したが、参加者からの反応が今一つだった
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以上のように、「中小企業診断士は役に立たない」と一言で言っても、「誰の視点か」を考えるだけで、様々なケースが考えられます。
以下、それぞれの視点を考慮しながら、「役に立たない」と言われる理由を、もう少し深堀してみましょう。
なぜ、中小企業診断士は役に立たない、と言われるのか?
独占業務がないから
「独占業務がない」というのは、中小企業診断士や受験生側の視点ですね。
独占業務というのは、
- 「社会保険事務手続きの代行は、社労士しかできない」
- 「裁判で被告の弁護は、弁護士にしかできない」
などのように、有資格者にしか許されない一定の業務のことです。
中小企業診断士は「経営コンサルタントの国家資格」ですが、経営コンサルタントの仕事は、何の資格を持っていない人も実施できます。
そのため、「競争が激しい」「仕事を取るのが大変」ということになり、結果として「資格を取っても役に立たない(=仕事に繋がらない)」ことに繋がるのです。
ちなみに、中小企業診断士は「業務独占資格」ではありませんが、「名称独占資格」です。
「名称独占資格」とは、その資格を保持していることを名乗れること、という意味。
言い換えると、中小企業診断士試験に合格していない人は、中小企業診断士と名乗ってはいけない、ということです。
独占業務があれば安定すると言うものでもない
ただし、断っておきますと、「独占業務がある資格は安泰」という訳ではありません。
独占業務があろうがなかろうが、営業・マーケティングマインドがない方は、独立・開業しても上手く行きません。
実際、仕事がない弁護士や税理士は多くいます。独占業務があり能力が高くとも、顧客を確保できなければ始まらないのです。
中小企業診断士の資格だけでは独立は難しいから
続いて「中小企業診断士の資格だけでは独立は難しい」、こちらも中小企業診断士本人や受験生側の視点ですね。
前述のとおり、中小企業診断士の資格を持つ方だけに許されることは「中小企業診断士と名乗ること」だけです。
他に、資格保持者に対してだけ許されることはありません。
そのため、他に武器がないと、独立しても上手くいかないだろう、ということですね。
専門性がない
「専門性がない」というのは、中小企業診断士に依頼する側(中小企業経営者等)の視点です。
依頼する側の経営者の業務(業種)は、人により様々でしょう。
一方、中小企業診断士は経営に関する様々な知識を学習して試験に合格していますが、依頼する経営者の業務や業種に精通しているとは限りません。
そうした専門性がないと、経営者の満足する結果には繋がりにくいでしょう。
知識だけで経験が足りない人が多い
「経験が足りない人が多い」というのは、前述の「専門性がない」と似ていますが、
仮に専門性があったとしても、経営コンサルタントとして数々の現場をこなしていなければ、経営者が満足する結果を引き出せない可能性があります。
たとえば、経営コンサルタントの仕事として、
- 関係者から意見や本音を引き出す
- 多くの関係者の合意を取り付ける
など、業務の専門性というよりは、ヒューマンスキルが必要なことも多くあります。
こうしたスキルは、様々な修羅場をくぐるなど、経験を積むことで磨かれることは間違いないでしょう。
【アンケート調査で把握】診断士の「得意分野」は経営企画・戦略立案がtopになりやすい
「診断士は専門性がない」と言われがちですが、実際には得意分野を持つ人が多数です。一般的に、強い人ほど“名刺に書ける専門”を早めにつけています。
たとえばアンケート調査では、得意分野の上位に経営企画・戦略立案や財務、販売・マーケティング、ITなどが並びます。つまり「広く学ぶ資格」でも、最終的には異なる強みに収束していきます。
- 企業内なら:経営企画/事業企画/営業企画/DX推進など、部署の課題に直結しやすい
- 独立・副業なら:財務、補助金、売上改善、業務改善など「成果が見えやすい」領域から入りやすい
「役に立たない」と感じる人ほど、ここが逆で、得意分野が0のまま動いてしまいがちです。
【最短0→1】資格を「役に立つ」に変える10ステップ(スケジュール例つき)
ここからは実務の話です。資格は、持った瞬間にキャリアアップが確定するものではありません。ですが、行動の順番を間違えなければ、最短で「役に立つ」状態に近づけます。
ステップ1〜3:まず「自分の軸」を決める(1週間)
- 目標を1行で言語化(例:経営企画で評価を上げる/副業で月◯万を狙う など)
- 自分の業界・部署の課題を10個書き出す(通り一遍の理屈ではなく“現場の困りごと”)
- 「強みの仮説」を置く(財務/マーケ/人事/IT/生産…合っ(合って)いそうな領域)
ステップ4〜7:小さく実務で試す(1〜2か月)
- 社内で小改善を1つやる(売上、コスト、業務フロー、KPIなど)
- できれば資料化して上司に提案(立案→合意→実行の一連を経験)
- 社外なら、知人の小規模事業や中小の相談に“無料”で短時間から入る(実績づくり)
- 診断士同士の勉強会・研究会に参加して、案件の入口(つながる場)を増やす
ステップ8〜10:制度を理解して「継続できる設計」にする(3か月)
- 登録更新の制度を把握(研修・実務要件など。期限が近いと焦ってうまく回りません)
- 研修の受講や日程を先に押さえる(申し込み・費用も含め、カレンダー化)
- 「得意分野×実績」の見せ方を整える(名刺/プロフィール/発信。声がかかる状態へ)
ポイントは、いきなり大きい案件を狙わないこと。0→1を作ってから幅を広げた方が、結果的に近い将来の成長が速いです。
(例)学習開始が5月でも、スケジュールを切れば間に合うことは多いです。大事なのは「いつから」より、「何を、どの順で受けるか」です。
本当は役に立つ中小企業診断士
ここまでで“得意分野の作り方”と“最短の動き方”を整理しました。ここからは、診断士が実際に役立つ場面をキャリア別にまとめます。
企業内で役立つ(経営企画・部署で効く)
出世・昇進
前述のとおり、診断士の資格保持者は、あらゆる業種で役立つ、ビジネスの基盤となる知識を高いレベルで習得しています。
これらの能力は、独立や開業だけでなく、現在勤務している企業内でも活かせるものばかりです。
会社によっては、資格手当を出すなど資格取得を奨励している場合もありますし、取引先から評価されるケースも多々あります。
会社員として、若手のプレーヤー時代から、管理職、マネジメントと昇進や出世するにあたり、資格の勉強で手に入れた知識は大きな武器になるでしょう。
副業で0→1を作る(経験→紹介→案件)
資格取得後、未経験でいきなり独立・開業をするのは一定のリスクがありますから、副業で経験を積むのは良い選択です。
もちろん、独立するつもりがない企業内の方も、勤務先が許すのであれば、副業にはメリットしかありません。
副業の仕事探しですが、まずは中小企業診断協会などの人的ネットワークの活用がおすすめ。
診断士講座の講師など、受験指導関連であれば、各資格スクールや予備校で募集していますので、各学校のホームページを参照してみましょう。
また、専門知識を活かしたライターにもニーズがあります。クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングで募集を探したり登録したりするところからはじめましょう。
※診断士の副業について詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
独立・開業で伸ばす(前職×専門性×差別化)
独立・開業
「診断士の資格だけでは独立は難しい」という意見がありましたが、すでに言及したとおり、
プラスアルファとなる専門性(専門分野)が見つかれば、独立・開業で大きく飛躍できる可能性が高まります。
専門性(専門分野)を加える、と言っても、一から勉強しなければならない、という話ではありません。
通常、独立・開業を考える人は、会社員などの前職をお持ちのはずです。その前職の経験こそ、あなたの専門分野と言えるもののはずです。
前職の経験・実績に資格所有者としての知識・ノウハウを加えれば、相当な差別化、武器になるはずです。
※診断士の独立について詳しくは、下記の記事も参考にしてください。
独立で伸びる人の共通点(人脈・営業・マーケ)
診断士の資格を取得して、人生を変えるほど成功したい!と考えてる方も多いでしょう。簡単には人生は変わらないかも知れませんが、成功のためには、人脈と営業、マーケティングが必須です。
人脈を作ることで、成功への機会を得る
診断士の資格を取得することで、以下のように人脈を広げるチャンスに恵まれます。
- 中小企業診断協会での人脈づくり
- 受験生時代の勉強仲間の人脈
- 実務補習時代の指導員やメンバーとのネットワーク
人脈が広がると、それに比例して、新たな業務や出会いのチャンスが増えることになります。
一つ一つの出会いを大切にし、真摯に対応することこそが、効率よく成功の機会を得るチャンスとなるでしょう。
営業、マーケティング、集客に魂を込める
どんなに役立つ資格、価値ある資格でも、それを提供する顧客がいなければ話になりません。副業にしても独立開業にしても、当初は営業、マーケティング、集客に魂を込めて、やり抜く覚悟が必要です。
今の時代のおすすめ営業・マーケティングツールといえば、Webサイトやブログ、SNS(twitterなど)などネット集客です。診断士の有資格者でしたら、原稿を執筆する能力は高いので、ぜひネットを使った集客に力を入れるべきです。
もちろん、ネット集客をしたからといって、すぐに反応があるわけではありません。見込み顧客に価値を提供するコンテンツの発信を続けることにより、少しずつ顧客からの反応が出てくることになるでしょう。
受験生時代からWebマーケティングの実践がおすすめ
Webマーケティングによる集客がおすすめ、と言っても、独立してから始めたのでは軌道に乗るまで時間が掛かり過ぎます。
そこでおすすめは、「受験生時代からブログを運営すること」。日々、診断士受験勉強で学習したことを、経営者に分かりやすく説明するようなブログを書きましょう。勉強の復習にもなりますし、将来の見込顧客に繋がる読者が付く可能性もあります。
また、HPやブログの運営をすることで、日々のアクセスのデータや数字を分析し、あなたのWebマーケティングの能力を効果的に高めることができます。
将来、顧客に助言などのサービスを提供する際、「Webにも強みを持つ診断士」というイメージが構築できていれば、あなたの差別化やブランディングにもなりますし、顧客の側から見れば非常に頼もしいものです。
多くの同業者の中から選ばれる診断士になるためには差別化が重要ですし、開業直後にスムーズに集客を行うためにも、Webマーケティングの技術の獲得を目指してブログ運営から始めてみませんか?
キャリアの幅を広げる(就職・転職/ダブルライセンス)
就職・転職
まず就職。大学生が在学中に診断士の資格を取得することは極めて難しいです。逆に言えば、もし取得出来たら、大きな差別化となるでしょう。
ただ、学生の場合は1次試験に合格するだけでも有利。その旨、履歴書に書いておけば人事担当者に評価されるのは間違いありません。
一方の転職。診断士資格所有者は評価されることもありますが、資格そのものを条件とする求人は少ないのが現状です。
また、転職(中途採用)の場合は、年齢が上がるにつれ、資格よりも経験・実績のほうが評価される傾向にありますので、その点は注意が必要です。
ただ、コンサルティング会社の場合は、一般企業よりも診断士資格が評価される傾向にあります。
その他、商工会・商工会議所など公的機関でも評価される傾向にありますので、そうした点を考慮しながら転職活動の戦略を練るのもよいでしょう。
※診断士の転職について詳しくは、下記の記事も参考にしてください。
ダブルライセンスで「役に立たない」とは言わせない!
「診断士は、その資格に加え、何か特定分野に関する専門性を保持すると、驚くほど飛躍する方が多い」
と前述しました。
その特定分野の専門性を、他の資格で補うという方法が、ダブルライセンスです。
有望なダブルライセンスとしては、以下のような資格が考えられます。
- 社労士:経営コンサルティングと並行して、社会保険事務手続きや人事コンサルティングも請け負う
- 行政書士:起業支援(許認可等)や各種文書作成と、経営支援を同時に提供する
- FP:経営コンサルティングだけでなく、経営者や従業員の資産関連の相談業務ができる
どの組み合わせにもシナジーがあるのがお分かりかと思います。いずれも極めれば、あなただけの強力な専門性になるはずです。
ただし、ダブルライセンスの際でも、営業・マーケティングマインドは必須。そこだけ忘れなければ、希望溢れる未来が広がっているでしょう。
※ダブルライセンスについて詳しくは、下記の記事も参考にしてください。
診断士が武器になる3つの理由(共通メリット)
診断士の仕事は、事務処理よりも「対人コミュニケーション」「合意形成」「現場の意思決定支援」が中心です。
そのため、ツールが進化しても“代替される”というより“使いこなす側”になりやすい職種です。
※参考:2015年12月に公表された研究(野村総合研究所×オックスフォード大学)では、士業のAI代替率が示されています。
- 行政書士: 93.10%
- 税理士: 92.50%
- 公認会計士: 85.90%
- 社会保険労務士: 79.70%
- 司法書士: 78.00%
- 弁護士: 1.40%
- 中小企業診断士: 0.20%
資格の枠を超えてクロスフィールドで働く人材が多い
前述のとおり、役に立たない理由として
- 「診断士の資格だけでは独立は難しい」
- 「専門性がない」
というものがありました。
それぞれ、頷ける部分もありますが、逆に言えば「専門性以外の部分は、高いレベルで揃っている」のです。
どういうことでしょうか?
診断士の資格取得のための勉強では、経営戦略、組織論、マーケティング、財務、会計、生産管理(運営管理)、経済学、経済政策(経済におけるマクロ政策)、情報システム、経営法務(会社法等、企業経営に関する法律)など、あらゆる業種で役立つ、ビジネスの基盤となる知識を高いレベルで習得できます。
これらに加えて、特定分野の専門性が加わったら、どうなるでしょうか?
診断士は、その資格に加え、何か特定分野に関する専門性を保持すると、驚くほど飛躍する方が多いです。
経営コンサルタントだけでなく、自ら事業を起こして成功される方も多くいます。
むしろ、資格の枠を超えて、様々な分野で働ける資格と言えるでしょう。
社会的に信用される存在
前述のとおり、診断士の資格は難易度が高く、合格まで1000~1200時間前後の勉強時間が必要です。
1年間、毎日3時間もの勉強をして、ようやく合格を手にできるかどうか。現実的には数年かけて取得する人のほうが、圧倒的に多いのです。
マークシートの1次試験、論述式(記述式)の2次試験に分かれているのも特徴で、それぞれの合格率は1次は30~40%、2次は20%程度。
1年でストレート合格できる確率は、わずか6~8%程度であり、「働きながら取得できる資格として最難関」とも言われます。
このように、合格まで長い年月が必要な難関資格であるため、資格保持者は社会的に高い評価や信用を得られやすいのです。
独学でもOK:無料の問題集・動画を使うときの注意点
独学は全然アリです。ただし「無料で学べる」ほど、落とし穴も増えます。
- 無料の問題集やPDF、動画は利用規約を確認(転載は禁止転載=all rights reservedのケースも多い)
- ログインが必要な教材は、解約条件や課金タイミングも事前に把握
- 情報が古いと、学びが“通り”にならない(制度改正・試験範囲の更新に注意)
「役に立たない」と感じる原因が、知識不足ではなく情報の取り違え(古い制度のまま動く)というケースもあります。
中小企業診断士について
「中小企業診断士が役に立つのか、立たないのか」
ここまで読んだ上で、最後に“制度・難易度・更新”をざっくり整理しておきます。気になる方だけチェックしてください。
- 資格概要:唯一の経営コンサルタントの国家資格(名称独占)
- 受験資格:特になし(1次試験)、2次試験は1次試験合格者
- 試験概要:1次試験は選択式(マークシート)7科目、2次試験は筆記試験(論述式で4つの事例に解答)および口述試験
- 合格率:例年6~8%(1次および2次のストレート合格率)
- 合格に必要な勉強時間:約1000~1200時間
- 合格までの平均の期間:3年
- 登録更新制度:5年ごとに更新。更新するには一定の実務に従事しポイントを貯めること、新たな理論を獲得する一定の講義を受けること等の条件があり
以上、中小企業診断士について簡単にまとめると、
- 広い範囲から出題され、1000時間以上も学習時間が必要、かつ合格率も低い難関国家資格
- 資格の更新は5年ごと、厳しい更新要件が課せられている
ということになります。このような難関な国家資格が本当に役に立たないのか、気になるところです。
Q&A:よくある質問(11問)
Q1. 企業内(経営企画)で本当に役に立つ?
A. 立ちます。ただし「資格名」より、課題を解けるアドバイスと資料が重要です。
Q2. 独立して案件が無いのが怖い…
A. いきなり独立より、副業→小案件→紹介の順が現実的です。0→1を作れば増えます。
Q3. 専門性がないと言われるのが不安
A. 最初は同じ悩みです。得意分野を決め、実績を1つ作ると状況が変わります。
Q4. 「なくなる資格」って聞いた
A. 仕事の一部は効率化されても、対人・合意形成・非定型の領域は残りやすいです。
Q5. 更新(研修)が面倒で続かない?
A. 仕組みを理解して先に日程を押さえると楽になります。直前に詰めると苦しく感じる人が多いです。
Q6. 受講料や費用はどれくらい見ておく?
A. 講座費用だけでなく、研修・移動・機会損失も含めて「すべて」で考えるとズレません。
Q7. 社会人で勉強時間が取れない
A. 週の学びの枠(朝・昼・夜)を固定し、短時間でも積む方が向上します。
Q8. 自分に向いているか、わかりにくい
A. 「何を伸ばしたいキャリアか(業界・部署・役割)」が決まると判断しやすいです。
Q9. 診断士同士のつながりは必要?
A. 必須ではありませんが、案件・研修・実務の情報が集まりやすく、近年は差がつきやすいです。
Q10. 期待したほど稼げず、売上が低くてつらい
A. 最初は単価より「再現性」を優先。成果が出る型を作ると、単価も上げやすいです。
Q11. 結局、役に立つ/立たないはどっち?
A. 「資格だけ」だと立たないこともある。でも「使い方」を決めて動けば、十分に役立ちます。
まとめ
以上、様々な面から確認した結果、診断士が決して役に立たない資格ではないことが理解できたかと思います。
この資格を取得すれば、あなた自身の人生に変化を与えることに、必ずや役立ちます。
苦労も多いと思いますが、ぜひ挑戦を続けて欲しいと考えています。
| 著者情報 | |
| 氏名 | 西俊明 |
| 保有資格 | 中小企業診断士 |
| 所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |
