この記事はYouTubeで配信中の「【令和6年】ITパスポート1番わかるオンライン講座」を記事にしたものです。動画でご覧になりたい方は、下記からご確認ください。
今回は、令和6年ITパスポート1番わかるオンライン講座
第59回「情報メディア」をお伝えします。
画像や音声の圧縮方式、ファイル形式、ストリーミング、アーカイブ、プロジェクションマッピングなどについて説明します。
目次
可逆圧縮と不可逆圧縮
可逆圧縮
画像などのファイルを圧縮した後、完全に元どおりに戻せる圧縮方式です。
不可逆圧縮
画像などのファイルを圧縮した後、完全には元に戻せない圧縮方式 →つまり、品質が劣化します。
画像のフォーマット
静止画像の圧縮形式には様々なものがありますが、まず『GIF』について説明します。GIFは256色(8ビット)で圧縮保存する形式で、色の種類が少ない画像に向いています。GIFは可逆圧縮方式なので、圧縮しても画質は落ちません。
次に、『JPEG』と『PNG』について説明します。JPEGは24ビットフルカラーを扱える画像圧縮方式で、不可逆圧縮方式のため画質が劣化します。一方、PNGは同じく24ビットフルカラーを扱える画像圧縮方式ですが、可逆圧縮方式なので画質は落ちません。
動画と音声のファイル形式
次に、動画像や音声の圧縮保存形式について説明します。インターネットでよく使われる動画形式には『MPEG-4』があります。
また、音楽を高い圧縮率で保存する形式として『MP3』があります。これらの形式は、携帯音楽プレーヤーやネットの音楽配信でよく使われています。さらに、楽譜データを保存する『MIDI』もよく使われます。
電子文書フォーマット
ビジネスで多用される電子文書フォーマットには『PDF』があります。PDFは、異なるプラットフォーム間でも同じレイアウトで表示できるため、文書の共有や配布に適しています。
ラスターデータとベクターデータ
画像データの形式には『ラスターデータ』と『ベクターデータ』の2種類があります。ラスターデータは、画像をドット(ピクセル)の集まりとして表現し、写真などの詳細な画像の扱いに向いています。GIF、PNG、JPEGはラスターデータです。
一方、ベクターデータは座標データ、線の引き方、面の塗りつぶしの方式などの情報を持ち、線画を扱うデータ形式です。ベクターデータは拡縮によるジャギーの発生がなく、データサイズも小さいことが特徴です。アドビのイラストレーターなどで扱われます。
ストリーミング、アーカイブ
次に、ストリーミングについて説明します。ストリーミングは、容量の大きな動画データがすべてダウンロードされる前に、一部を読みこんだ状態で並行して再生も始める技術です。これにより、ダウンロードを待たずに動画を視聴することができます。
アーカイブとは、複数のファイルを圧縮して1つのファイルにまとめることです。画像ファイルは劣化しても見れますが、プログラムファイルは劣化させると動かなくなるため、アーカイブには可逆圧縮が使われます。
プロジェクションマッピング
最後に、プロジェクションマッピングについて説明します。プロジェクションマッピングとは、建物、空間、物体などの立体物に、コンピュータグラフィックスを用いた映像を投影して、様々な視覚効果を演出する技術です。イベントやエンターテイメントの分野で広く利用されています。
まとめ
「以上で、『情報メディア』に関する説明を終わります。
覚えることは多いですが、実務でも役立つ知識ですのでぜひおさえてほしいと思います。