ITパスポート試験の令和4年度公開問題より、問41~問45(マネジメント系)の解答解説を掲載します。
テキストではなく、動画解説を希望される方は下記YouTubeをご覧ください。
【問41】落雷による過電流を防ぐ対策(サージ防護) -ファシリティマネジメント
問題
テレワークを推進しているある会社では、サテライトオフィスを構築している。サテライトオフィスで使用するネットワーク機器やPCを対象に、落雷による過電流を防止するための対策を検討した。有効な対策として、最も適切なものはどれか。
ア グリーンITに対応した機器の設置
イ サージ防護に対応した機器の設置
ウ 無線LANルータの設置
エ 無停電電源装置の設置
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正解:イ
解説
落雷などで瞬間的に流れる過大な電流・電圧を「サージ」といいます。サージ防護に対応した機器(避雷器やサージプロテクタ)を設置すれば、過電流から機器を守れます。正解は「イ」です。
他の選択肢
ア グリーンIT … ITを活用して環境保護を進める考え方や取組で、落雷対策ではない
ウ 無線LANルータ … ネットワーク接続のための機器で、落雷対策とは関係がない
エ 無停電電源装置(UPS) … 停電時に一時的に電源を供給する装置で、過電流の防止が目的ではない
【問42】開発側と運用側が連携する取組(DevOps) -開発プロセス・手法
問題
システムの開発側と運用側がお互いに連携し合い、運用や本番移行を自動化する仕組みなどを積極的に取り入れ、新機能をリリースしてサービスの改善を行う取組を表す用語として、最も適切なものはどれか。
ア DevOps
イ RAD
ウ オブジェクト指向開発
エ テスト駆動開発
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正解:ア
解説
DevOps(デブオプス)は、開発(Development)と運用(Operations)が密に連携し、本番移行などを自動化しながら、新機能のリリースとサービス改善を継続的に行う取組です。「開発と運用が連携」とあればDevOpsと判断できます。正解は「ア」です。
他の選択肢
イ RAD(Rapid Application Development) … 開発ツールなどを利用して、短期間でソフトウェアを開発する手法
ウ オブジェクト指向開発 … データと処理を「オブジェクト(部品)」としてまとめ、その組合せでソフトウェアを構築する考え方
エ テスト駆動開発 … 先にテストを作成し、それに合格するようにコードを書く開発手法
【問43】要員追加の人数を求める計算(アローダイアグラム) -プロジェクトマネジメント
問題
図のアローダイアグラムにおいて、作業Bが2日遅れて完了した。そこで、予定どおりの期間で全ての作業を完了させるために、作業Dに要員を追加することにした。作業Dに当初20名が割り当てられているとき、作業Dに追加する要員は最少で何名必要か。ここで、要員の作業効率は一律である。
〔アローダイアグラム(各作業名と所要日数)〕
作業A(5日)→作業C(5日)の経路と、作業B(10日)の経路が合流し、その後に作業D(10日)へ進む。作業Dと並行する経路として作業E(4日)→作業F(4日)もある。
ア 2
イ 3
ウ 4
エ 5
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正解:エ
解説
まず予定どおりの全体日程を確認します。作業Dの開始点(合流点)までは、A+C=10日の経路と、B=10日の経路の両方が10日で到達します。そこから作業D(10日)を経て完了するので、全体の所要日数は10+10=20日です(D側が最長=クリティカルパス)。
ここで作業Bが2日遅れると、合流点の到達が10日→12日にずれます。全体を予定どおりの20日で終わらせるには、作業Dを20-12=8日で完了させる必要があります。
作業Dの仕事量は、当初20名×10日=200人日です。これを8日で終えるには、200人日÷8日=25名が必要です。
当初20名なので、追加する要員は25-20=5名となり、正解は「エ」です。
【問44】インシデント管理の目的(ITサービスマネジメント) -サービスマネジメント
問題
ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理の目的として、適切なものはどれか。
ア インシデントの原因を分析し、根本的な原因を解決することによって、インシデントの再発を防止する。
イ サービスに対する全ての変更を一元的に管理することによって、変更に伴う障害発生などのリスクを低減する。
ウ サービスを構成する全ての機器やソフトウェアに関する情報を最新、正確に維持管理する。
エ インシデントによって中断しているサービスを可能な限り迅速に回復する。
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正解:エ
解説
インシデント管理の目的は、インシデント(障害など)によって中断したサービスを、可能な限り迅速に回復させることです。根本原因の解決ではなく、まず復旧を優先する点がポイントです。正解は「エ」です。
他の選択肢
ア … 問題管理の目的(根本原因を解決して再発を防止する)
イ … 変更管理の目的
ウ … 構成管理の目的
【問45】ブラックボックステストの記述(テスト技法) -システム開発技術
問題
ブラックボックステストに関する記述として、適切なものはどれか。
ア プログラムの全ての分岐についてテストする。
イ プログラムの全ての命令についてテストする。
ウ プログラムの内部構造に基づいてテストする。
エ プログラムの入力と出力に着目してテストする。
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正解:エ
解説
ブラックボックステストは、プログラムの内部構造には着目せず、入力に対して期待どおりの出力が得られるかという、外から見た動作を確認するテストです。正解は「エ」です。
他の選択肢
ア・イ・ウ … いずれもプログラムの内部構造(分岐・命令)に着目してテストする、ホワイトボックステストの記述
