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こんにちは、トシゾーです。
今回は、中小企業診断士試験の模試(模擬試験)について、活用法をまとめてお伝えします。
結論から言うと、模試は「受けること」そのものより、受けたあとの”復習”で価値が出ます。 そして、受けすぎは直前期の勉強時間を圧迫し、かえって逆効果になることもあります。
私は中小企業診断士の合格まで3年(3回)かかり、毎年、模試を受験しました。失敗も成功もあり、その体験から「戦略的な模試の受け方」が見えてきました。
本記事では、模試を受けるべきか、いつ・何回受けるか、各社の選び方、判定の見方、復習の回し方までを整理します。
なお、中小企業診断士試験は1次が7科目のマークシート方式、2次は筆記4事例(事例I〜IV)のみです(令和8年度=2026年から、2次の口述試験は廃止されました)。模試もこの試験形式に沿って活用していきます。
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中小企業診断士の模試は受けるべき?メリットとデメリット
まず「受けるべきか?」への結論です。
- 1次試験の模試:最低1回は受けておくのがおすすめ(できれば会場で)。
- 2次試験の模試:受験経験者ほど価値が出ます。初学者は基礎が固まる前だと得るものが少ないこともあります。
- 共通の注意:受けっぱなしで復習しない、あるいは受けすぎは逆効果。
模試の最大の意味は、本番のシミュレーションと、弱点の可視化にあります。
模試を受けるメリット
- 本番と類似の環境で受験でき、絶好の予行演習になる
- 多くの受験生と同じ会場で受けるため、本番のプレッシャーや緊張に慣れられる
- 解答する順番や時間配分を実際に試せる
- 「暗記したはずなのに出てこない」など、模試ならではの課題が見える
- 得点できなかった苦手科目を分析し、得点アップにつなげられる
- 解けなかった部分を、予想問題と位置づけて集中補強できる
- 自分の弱点傾向を診断してくれるサービスが付く模試もある
中小企業診断士の本試験は、1次が丸2日、2次が丸1日。範囲も科目数も多いハードな試験です。ぶっつけ本番より、模試でポイントを押さえておくほうが有利なのは間違いありません。
模試のデメリット(費用と時間)
一方で、デメリットもあります。
- 金銭的な負担:模試の受験料は1回あたりおおむね3,000円〜6,000円程度が目安です(年度・各社で変動します)。
- 勉強時間の圧迫:受けすぎると、直前期の大切な勉強時間が削られます。特に1次は模試も丸2日かかり、復習を含めると多大な時間を費やします。
まさに、これが受験1年目の私の失敗原因でした(後述します)。必要な勉強時間を削っては本末転倒なので、あなたに最適な受験回数を見極めることが重要な戦略になります。
【体験談】中小企業診断士の模試で私が学んだこと(1〜3年目)
抽象論だけでは伝わりにくいので、私自身の受験年度別の体験談をお話しします。
1年目:受けすぎて大失敗
まったくの初学者だった私は、「本番で緊張しないよう、できるだけ多く受けよう」と考え、会場で3回・自宅で2回も申し込みました。
結果は、数が多すぎて大失敗です。
本来、直前期は集中して勉強すれば実力が大きく伸びる時期。それなのに、会場受験(1次×3回)で6日間、復習時間も含めるとさらに1週間弱を費やしました。時間が足りず焦り、直前期の学習も模試の復習も、どちらも中途半端に。自宅用の模試はほとんど手つかずでした。
費用だけがかさみ、結果は1次敗退。教訓は、模試は数を追わないということです。
2年目:会場1回+自宅1回がベストバランス
前年の失敗をふまえ、1次模試は「会場受験1回+自宅受験1回」に絞りました。個人的には、これが一番よいバランスだったと思います。
この年、1次は無事合格。2次の模試は会場2社を受けましたが、2社とも判定は厳しい結果でした。「模試の成績は関係ない」とは言われますが、ショックだったのを覚えています。
3年目:判定が悪くても本番合格
この年は2次一本に絞り、会場模試を2回受験。判定はやはり良くありませんでしたが、私はこう考えていました。
模試と本番は違う。模試は答案の内容をしっかり復習して、本番に合格するためにある。
判定に振り回されず、答案の復習に徹した結果、本番は合格できました。
ここから言えるのは、模試の判定は「現状の課題を映す鏡」であって、本番の合否を予言するものではないということです。
中小企業診断士の模試はいつ受ける?1次・2次の時期とスケジュール
模試をいつ受けるかは、本試験から逆算して決めます。
- 1次模試の時期:1次本試験(例年8月上旬)の1〜2か月前、直前期が中心です。各社が公開模試を実施します。
- 2次模試の時期:2次筆記(例年10月下旬)の前、9〜10月が中心です。令和8年度から2次は筆記4事例(事例I〜IV)のみなので、模試も筆記4事例を想定して受けます。
実施日・募集開始日は毎年変わるため、最新は各社の公式ページで確認してください。
大切なのは、模試を学習スケジュール全体に組み込むことです。直前期の勉強を圧迫しない範囲で受けるのが鉄則。いつから勉強を始めるか・どう配分するかは、中小企業診断士の勉強スケジュール・学習開始時期の記事もあわせてどうぞ。
中小企業診断士の模試は何回受ける?おすすめの回数
「模試は何回くらい受けるのが良い?」と悩む方は多いはずです。私の回答は次のとおりです。
- 初学者:最低1回は受ける(できる限り会場で)。
- 2年目以降(受験経験者)でスキマ時間を活かしたい方:自宅模試でもOK。
- 回数の基準:「模試+復習」に使う時間が、直前期の勉強時間を圧迫しない範囲で。
- 時間が確保できるなら:回数は多いほうが有利。
複数回受けるなら、異なるスクールの模試を1回ずつ受けるのがおすすめです。予備校によって予想がかなり異なるので、それだけ自分の弱点を見つけやすくなります。
ただし、受けすぎは厳禁。1次直前期・2次直前期に模試を増やしすぎると、復習が回らず逆効果になります(私の1年目がまさにこれでした)。費用も回数に比例して増えます。通常の勉強を妨げない範囲で、上手に活用しましょう。
会場受験と自宅模試はどっち?中小企業診断士の模試の選び方
中小企業診断士の模試は、大きく2種類に分けられます。
- 予備校で実施される会場受験
- 自宅で問題を解く自宅模試
どちらでも本番対策はできますが、原則のおすすめは会場模試です。
会場へ行けるなら、会場模試を選ぶ
会場模試には、次のメリットがあります。
- 他の受験生がいるので、適度な緊張感がある
- 予備校の教室などで、本番の試験の雰囲気を味わえる
- 時間配分や解く順番は、会場模試でないと掴みにくい
- その後の学習のモチベーションが上がりやすい
本番のシミュレーションこそ模試の最大の目的です。可能であれば、実際に会場へ足を運んで公開模試を受けてみてください。
自宅模試を受けるなら、図書館などを活用する
「予備校まで遠い」「仕事が忙しい」など、自宅受験を選ばざるを得ない場合もあります。
自宅模試の最大のデメリットは、本試験のような緊張感のある環境を再現しにくいこと。そこで、自宅模試は次のような場所で、時間を計りながら解くのがおすすめです。
- 近隣の図書館
- 近隣の有料の自習室
静かな環境できちんと時間を計れば、ある程度は本番のシミュレーションができます。
自宅模試で特に注意したいのは、提出(送付)の締め切り(締切日)です。遅れると採点してもらえないこともあります。申込(申し込み)後も、受付期間や教材の発送日を記した受講案内を確認し、余裕のある日程で受験予定を入れておきましょう。
中小企業診断士の模試の選び方|失敗しない5つのチェックポイント
「中小企業診断士の模試」と一口に言っても、採点(成績表)の有無、添削の有無、模範解答の質、PDFの有無、質問メールの可否など、特徴がかなり違います。
TAC・LEC・TBC・MMC・アガルートなど提供元はさまざまですが、料金や日程は年度で変わるため、ここでは「選び方の軸」を押さえ、最新の料金・日程は各社公式で確認するのが賢い方法です。
あなたの目標(1次の得点アップ/2次の答案プロセス改善)に合わせて、次の5点をチェックしましょう。
チェック1:採点(成績表・個別結果)があるか
- 1次は「現状がわかる」ことが最大のメリット。科目別の弱点(例:財務・会計、経営情報システムの情報セキュリティ領域など)が数字で見えると、直前期の学習が一気に楽になります。
- 2次は、模試によっては「資料販売のみ(採点なし)」もあります。採点がない場合は、模範解答・解説講義・採点基準の開示といった復習コンテンツの質が重要です。
チェック2:模範解答・解答プロセスが”再現可能”か
2次の模範解答は、文章が上手いかどうかより、与件→設問→解答の流れ(プロセス)が追えるかが重要です。「なぜその結論になるのか」「どの根拠(与件)を使ったのか」がわかる解説ほど、実力が伸びます。
チェック3:復習用PDF(問題・解答用紙)とダウンロード環境
復習では、問題・解答用紙をPDFでダウンロードできると、やり直しが簡単です。外出先や仕事の合間でも、印刷せずに閲覧できる点は地味に効きます。
チェック4:質問・相談の導線(メール/フォーム)
「ここがわからない」という質問をメール等で投げられる模試は、独学勢ほどメリットが大きいです。ただし、講義前提の内容だと回答対象外になることもあるので、事前に確認しましょう。
チェック5:費用(料金)と割引、申し込みのしやすさ
模試は、受講料だけでなく、会場受験なら移動時間などのコストも含めて判断します。講座のコースに含まれる模試や、受験生限定の割引・早割がある場合もあるので、どのプランを選択するかは申し込み前に公式ページで確認しましょう。
主要模試の比較一覧(1次/2次)|中小企業診断士の模試
「どれが良いか?」を検索している方向けに、比較軸だけ整理した一覧です。実際の実施日・料金・募集開始日は毎年変わるため、最終的には各社の公式ページで確認してください。
1次模試(マーク式)|おすすめは「採点+統計+復習ツール」が揃うタイプ
| 提供元 | 受験形態(会場/自宅/オンライン) | 採点・個別成績 | 復習(PDF/解説/質問) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| 大手予備校系 | 会場+自宅(年度により変動) | あり(提出必須のケースあり) | PDF・解説講義・質問などが付くことが多い | 母集団が大きい模試で「自分の位置」を知りたい人 |
| 通信講座系 | 自宅中心 | サービスにより異なる | PDF、Web解説、機能で差が出る | 通学が難しい/仕事が忙しい人 |
2次模試(記述式・筆記4事例)|「採点の有無」と「模範解答の質」が最重要
2次は筆記4事例(事例I〜IV)の答案作成力が問われます。模試選びでは、採点・添削の有無と模範解答の質を重視しましょう。
| 提供元 | 受験形態 | 採点・添削 | 模範解答/解説の特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 大手予備校系 | 会場+自宅 | あり/なし(サービスで差) | 模範解答・Web解説・PDFなど復習導線が強いことが多い | 「採点がない」タイプもあるので要確認 |
| 2次専門校系 | 会場/自宅 | 添削が手厚い傾向 | 思考プロセスや与件抽出の型を重視 | 募集開始が早い年もある |
中小企業診断士の模試の判定(成績・偏差値)の見方|一喜一憂しない
模試の結果が返ってくると、判定や偏差値、順位に目が行きがちです。でも、ここで一喜一憂する必要はありません。
模試の判定は、「本番の合否予言」ではなく「現状の課題を可視化するもの」です。点数が良くても悪くても、大事なのは次の2つです。
- 何が原因で落としたのか
- 次に同じタイプの問題が来たら、取れる状態にできるか
成績表は、総合判定よりも科目別・論点別の弱点を見ましょう。具体的には、こう読み解きます。
- 平均点・順位・得点分布:自分の「位置」と、伸びしろの大きい科目を把握する。
- 設問ごとの正答状況:間違えた問題を「必ず取る問題」「急所問題」「捨て問」に分ける。
そのうえで、判定が良くても悪くても、直前期の学習計画の見直しに使うのが正解です。判定で落ち込んで勉強の手が止まるのが、いちばんもったいない使い方です。
なお、模試の点数だけで本番の合否は決まりません。 模試で良い判定でも本番で落ちることはありますし、その逆もあります(私の3年目がそうでした)。判定は道具として冷静に使いましょう。
中小企業診断士の模試の復習法|10時間→20時間で回す
模試は「受けて終わり」だと効果が薄くなります。目安として、模試1回あたり最低10時間、できれば20時間は復習に使うと伸びます(1次は科目数が多いので特に)。
大事なのは点数ではなく、再現性。同じタイプの問題を、次は確実に取れる状態にすることです。
おすすめの復習プロセス
- 当日〜48時間以内:自己採点と振り返り。時間配分、迷った問題、根拠が薄い問題をメモする(この48時間が最も記憶が鮮明で効果的)。
- 1週間以内:弱点論点をテキスト・過去問集で補強。財務・会計など”落とせない科目”を優先する。
- 次の週末まで:同じ形式の問題をもう一度(解答用紙を使って再演習)。
弱点論点の補強には、過去問演習が効きます。出題傾向の確認は、中小企業診断士の過去問ハブ記事もあわせて活用してください。
質問メールを使うなら「聞き方」をテンプレ化する
質問できる模試なら、独学の人ほど武器になります。ただし、聞き方が曖昧だと回答が返りにくいので、次の形に寄せるのがおすすめです。
- 【設問番号】(例:事例II 第2問)
- 【自分の解釈】(与件のどこを根拠にしたか)
- 【迷ったポイント】(何と何で迷ったか/どの制約条件が不安か)
- 【聞きたいこと】(「この根拠の取り方で良いか?」など一文で)
模試を受ける時間がない場合の代替策|中小企業診断士
どうしても通学や会場受験が難しい人は、次の方法でも”模試と同様”の効果を作れます。
- 過去問を本番時間で実施(タイマー必須)。実戦感覚を養えます。
- 問題・解答用紙がPDFで手に入るサービスを使い、在宅で本番を再現する。
- 2次は「答案の型」と「与件→設問→解答」の流れを反復する(筆記4事例を想定)。
過去問を使った実戦演習は、中小企業診断士の過去問ハブ記事が参考になります。学習の全体像を立て直したいなら1次試験の勉強法・完全マニュアル、講座での学び直しを検討するなら中小企業診断士の通信講座おすすめ比較もどうぞ。
中小企業診断士の模試に関するよくある質問(Q&A)
Q. 模試の点が悪かった…もう合格はありませんか?
A. 「ありません」ではなく、ここからが本番です。模試は「弱点がわかる」イベントなので、点数よりも”直すべき点が見えた”ことに価値があります。原因を特定し、本番までに潰しましょう。
Q. 採点・添削がない模試もありますか?
A. あります。その場合は、模範解答・解説講義・PDFの復習環境、質問対応の有無で価値が変わります。申し込み前に必ず確認してください。
Q. 2次の模試は本番とどう違いますか?
A. 令和8年度(2026年)から、2次試験は筆記4事例(事例I〜IV)のみになりました(口述試験は廃止)。模試も筆記4事例が対象です。模試は、与件→設問→解答という答案プロセスを固める場として活用しましょう。
Q. TACなどの模試を受ければ、中小企業診断士になれますか?
A. 模試に合格しても、それで資格が取れるわけではありません。模試はあくまで本試験に向けた練習です。合格には本試験(1次・2次)の突破が必要です。
Q. TACなどの模試は難しいですか? MBAとどちらが難しい?
A. 模試の難易度は、本番を想定して作られ、各社で傾向が異なります。難易度の数値断定は避けるべきで、「自分の弱点が見える難しさか」で選ぶのが実用的です。MBAとの難易度比較は、目的も評価軸も異なるため一概には言えません。
まとめ|中小企業診断士の模試は『復習』で合格に近づける
中小企業診断士の模試は、受験そのものより「復習」で価値が出ます。
最適な回数で受け、判定に一喜一憂せず、学習計画の見直しに使う——これが模試を合格に直結させるコツです。最終的に効くのは、あなた自身の学習設計(回数×復習×判定の使い方)です。
次の一歩につながる記事をまとめておきます。
- 学習の開始時期から考えたい方:中小企業診断士の勉強スケジュール・学習開始時期
- 勉強法の全体像を知りたい方:1次試験の勉強法・完全マニュアル
- 過去問で実戦演習したい方:中小企業診断士の過去問ハブ
- 全体像から考えたい方:中小企業診断士のキャリア全体ロードマップ
- 講座で学び直したい方:中小企業診断士の通信講座おすすめ比較
模試を上手く活用し、復習を重視すれば、合格に大きく近づけます。ぜひ一度、戦略的な模試の受け方を試してみてください。
※本記事の制度・年度・料金・統計等の情報は、各公式サイト・公的機関の一次情報で確認しています(確認日:2026年6月30日)。最新は 中小企業診断協会(試験・制度) 等でご確認ください。
現在、難関資格予備校のクレアールが、中小企業診断士受験生のための市販のノウハウ書籍を無料でプレゼントしています。
購入すると1,500円の本が無料【0円】でもらえますので、中小企業診断士の資格に関心のある方は要チェックですよ。
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試験に関する最新情報を始め、難関資格である診断士試験を攻略するための「最速合格」ノウハウが詰まっています。
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