中小企業診断士の1次試験は出題範囲が広く、「どの科目から手をつけ、どの論点を優先すればいいのか」が見えにくい試験です。このページは、当サイトの科目別解説記事を論点ごとに整理した入口です。法務・経営・IT系(企業経営理論・運営管理・経営情報システム・経営法務)の重要論点を、科目→テーマ→個別記事の順にたどれるようにまとめています。
特定の論点を今すぐ確認したい方も、科目を体系的に学び直したい方も、必要なところから読み進めてください。会計・マーケティング系の論点は姉妹ページ中小企業診断士 財務・会計/マーケティングの重要論点で扱います。
このページの使い方:まず「1次試験の全体像と科目構成」で7科目の位置づけを確認し、学習中の科目の見出しへ移動してください。各科目セクションでは、代表的な論点を本文で案内しつつ、その科目の全記事を一覧表にまとめています。気になる論点の記事から個別に深掘りできます。
目次
このページの使い方/対象読者
このページは、次のような方を想定した学習導線の起点です。
- 1次試験の学習中で、特定科目の論点をまとめて復習したい方
- 過去問で間違えた論点について、解説記事をすぐ探したい方
- 独学で「どの論点を優先すべきか」の地図がほしい方
各論点の詳しい解説は個別記事に分けています。本ページは「どこに何があるか」を示す索引の役割に徹し、深掘りは各記事へリンクで送ります。試験対策全体(学習計画・過去問の使い方・科目合格戦略など)は科目合格狙いの戦略や科目別の勉強時間の目安も合わせて参照してください。
1次試験の全体像と科目構成
中小企業診断士の1次試験は、7科目のマークシート方式で実施されます。経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の7科目です。各科目に合格基準(おおむね満点の60%以上、かつ40%未満の科目がないこと)が設けられ、科目合格制度もあります。
最新の試験日程・科目配点・合格基準は年度ごとに変わるため、出願前に必ず公式の受験案内で確認してください(出典:一般社団法人 中小企業診断協会 試験案内、令和8年度 第1次試験案内)。
このページが扱うのは、このうち企業経営理論・運営管理・経営情報システム・経営法務の4科目の論点です。財務・会計とマーケティングの論点は、姉妹ページ中小企業診断士 財務・会計/マーケティングの重要論点を整理にまとめています(会計・マーケ系を学ぶ方はそちらへ)。なお、経済学・経済政策と中小企業経営・中小企業政策の2科目は、本ページ・姉妹ページの対象外です。試験全体の戦略や科目の取捨選択は科目合格狙いの戦略を参照してください。
科目合格や受験資格の細かな条件は年度で変わります。本ページの科目構成は学習の見取り図であり、正式な試験要項は試験センター・診断協会の最新案内を一次ソースとして確認してください。
企業経営理論 — 経営戦略論・組織論(クラスター中核)
企業経営理論は、出題範囲が広く本クラスター最大のボリュームを占めます。学習上は大きく経営戦略論と組織論に分かれます(マーケティング論も企業経営理論の一部ですが、当サイトでは姉妹ページにまとめています)。まずは戦略の全体像から、競争戦略・経営資源・成長戦略へと広げ、後半で組織構造・人の管理・労働関連法規へ進む流れが学びやすい構成です。
戦略アプローチの全体像
戦略論の土台として、分析型戦略論とプロセス型戦略論という2つの考え方の違いを押さえると、その後の各理論が位置づけやすくなります(参考:2つの戦略アプローチ)。あわせて、経営戦略策定プロセスと意思決定の階層構造で、戦略がどの階層で決まるのかをつかんでおきましょう。
競争戦略・外部環境分析
競争戦略は頻出領域です。ポーターの5フォースで業界構造を分析し、ポーターの競争戦略(競争優位の戦略)・バリューチェーンで自社の優位の源泉を考えます。市場での立ち位置に応じた戦略はコトラーの競争地位別戦略、コスト面の論点はその他の競争戦略(規模の経済性・経験曲線・タイムベース)で整理できます。
経営資源・競争優位・成長戦略
事業ポートフォリオの考え方はPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)、事業拡大の方向性はアンゾフの成長戦略・多角化・M&Aが基本です。知識資源やイノベーションの視点としてSECIモデルとナレッジマネジメント、イノベーションのジレンマ、MOT(技術経営)、ベンチャーの魔の川・死の谷・ダーウィンの海も押さえておきたい論点です。
組織構造・組織形態
組織論は、まず経営組織の形態と構造(組織均衡論)で全体像を、組織のコンティンジェンシー理論で「最適な組織は環境によって変わる」という考え方をつかみます。企業統治(コーポレートガバナンス)や組織のパワーポリティクスも関連論点です。
リーダーシップ理論/モチベーション理論
人の動かし方に関わる論点として、リーダーシップ理論とモチベーション理論(内容理論・過程理論)は頻出です。人材マネジメントの実務的論点は人的資源管理(HRM)その1(評価)・その2(能力・賃金)で扱います。
組織学習・組織間関係・組織文化
組織の学び方や変化に関わる論点として、組織学習、組織間関係論・資源依存理論、組織変革・ライフサイクル、組織開発と組織活性化、組織風土と組織文化があります。
労働関連法規(組織論で問われる)
企業経営理論(組織論)では労働関連法規も問われます。当サイトでは次の記事で扱っています:労働基準法(その1)総則・労働契約・解雇・賃金、労働基準法(その2)労働時間・休憩・36協定、労働安全衛生法、労災保険法、労働組合法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法ほか、労働者派遣法、雇用保険・健康保険・厚生年金保険。
企業経営理論(経営戦略論)記事一覧
| 論点 | 解説記事 |
|---|---|
| 2つの戦略アプローチ(分析型・プロセス型) | 戦略アプローチの違い |
| 経営戦略策定プロセス(SWOT・戦略ドメイン) | 策定プロセス |
| 意思決定の階層構造(アンゾフ・サイモン) | 意思決定の階層 |
| ポーターの5フォース | 5フォース |
| ポーターの競争戦略(競争優位の戦略) | 競争優位の戦略 |
| バリューチェーン | バリューチェーン |
| コトラーの競争地位別戦略 | 競争地位別戦略 |
| その他の競争戦略(規模の経済性・経験曲線) | その他の競争戦略 |
| PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント) | PPM |
| アンゾフの成長戦略・多角化・M&A | 成長戦略 |
| SECIモデル・ナレッジマネジメント | ナレッジマネジメント |
| イノベーションのジレンマ | イノベーション |
| MOT(技術経営) | MOT |
| ベンチャー(魔の川・死の谷・ダーウィンの海) | ベンチャーマネジメント |
| 製品アーキテクチャ | 製品アーキテクチャ |
| 国際化戦略・グローバル戦略 | グローバル戦略 |
| CSR・トリプルボトムライン | CSR |
| 管理過程論と科学的管理法(ファヨールとテイラー) | 管理過程論 |
企業経営理論(組織論)記事一覧
| 論点 | 解説記事 |
|---|---|
| 経営組織の形態と構造(組織均衡論) | 組織の形態と構造 |
| 組織のコンティンジェンシー理論 | コンティンジェンシー理論 |
| リーダーシップ理論 | リーダーシップ理論 |
| モチベーション理論(内容理論・過程理論) | モチベーション理論 |
| 組織のパワーポリティクス | パワーポリティクス |
| 組織風土と組織文化 | 組織文化 |
| 組織変革・ライフサイクル | 組織変革 |
| 組織開発と組織活性化 | 組織開発 |
| 組織学習 | 組織学習 |
| 組織間関係論・資源依存理論 | 組織間関係 |
| 経営者・管理者行動 | 経営者・管理者行動 |
| 企業統治(コーポレートガバナンス) | 企業統治 |
| 人的資源管理(HRM)その1・評価 | HRMその1 |
| 人的資源管理(HRM)その2・能力・賃金 | HRMその2 |
| 労働基準法(その1)総則・労働契約・解雇・賃金 | 労基法その1 |
| 労働基準法(その2)労働時間・休憩・36協定 | 労基法その2 |
| 労働安全衛生法 | 労働安全衛生法 |
| 労災保険法 | 労災保険法 |
| 労働組合法 | 労働組合法 |
| 男女雇用機会均等法 | 均等法 |
| 育児・介護休業法ほか | 育児・介護休業法 |
| 労働者派遣法 | 労働者派遣法 |
| 雇用保険・健康保険・厚生年金保険 | 社会保険の基礎 |
経営情報システム
経営情報システムは、ハードウェア・ソフトウェアの基礎から、ネットワーク、データベース、情報セキュリティ、最新ITトレンドまで幅広く出題されます。IT実務の経験がない受験者ほど用語でつまずきやすいので、基礎用語を一つずつ噛み砕いて押さえるのが近道です。
まずはコンピュータの5大装置とCPU(中央演算処理装置)で土台を固め、SSDとHDDの違い・シリアル/パラレルインタフェースで周辺機器を理解します。近年はAI・ディープラーニング・機械学習や情報セキュリティリスクアセスメント、毎年問われる最新ITトレンド用語の比重が高まっています。
| 論点 | 解説記事 |
|---|---|
| コンピュータの5大装置 | 5大装置 |
| CPU(中央演算処理装置) | CPU |
| SSDとHDDの違い | SSDとは |
| シリアル/パラレルインタフェース | インタフェース |
| AI・ディープラーニング・機械学習 | AIとは |
| 情報セキュリティリスクアセスメント | リスクアセスメント |
| 最新ITトレンド用語(予想) | ITトレンド用語① |
| 最新ITトレンド用語(続編) | ITトレンド用語② |
運営管理(生産管理・店舗販売管理)
運営管理は、工場の生産管理と、小売・店舗の販売管理という性格の異なる2分野から出題されます。生産管理は生産管理の基礎(PQCDSME)から入り、受注生産と見込生産の違い・多品種少量生産など生産形態・工場レイアウトとSLP・ERP・SCM・ブルウィップ効果と広げます。店舗・販売管理はマーチャンダイジング・ISM、商業集積と店舗立地、店舗施設に関する法律(都市計画法・大店立地法)が中心論点です。
| 分野 | 論点 | 解説記事 |
|---|---|---|
| 生産管理 | 生産管理の基礎(PQCDSME) | 生産管理の基礎 |
| 生産管理 | 受注生産と見込生産 | 生産形態の分類 |
| 生産管理 | 多品種少量生産・少品種大量生産 | 生産方式 |
| 生産管理 | 工場レイアウト・SLP | 工場レイアウト |
| 生産管理 | ERP・SCM・ブルウィップ効果 | 生産情報システム |
| 店舗・販売管理 | マーチャンダイジング・ISM | MD・ISM |
| 店舗・販売管理 | 商業集積と店舗立地 | 店舗立地 |
| 店舗・販売管理 | 店舗施設に関する法律 | 店舗関連法規 |
経営法務
経営法務は、知的財産権と会社法を中心に、企業活動に関わる法律知識が問われます。知的財産権は権利ごとに保護対象・存続期間・要件が異なるため、横断的に整理すると得点しやすくなります。当サイトでは知的財産権の概要と特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権を個別に解説しています。各権利の違いを表で対比しながら覚えると、本試験で問われる細かな要件の区別がつけやすくなります。
会計・マーケ系の論点はこちら
財務・会計(経営分析・損益分岐点・財務諸表)とマーケティング(購買行動モデル・4P・STP)の論点は、姉妹ページ中小企業診断士 財務・会計/マーケティングの重要論点を整理にまとめています。会計・マーケ系を学習中の方は、そちらの科目別一覧から進めてください。簿記の基礎から固めたい場合の入口も同ページに用意しています。
診断士試験対策と合わせて学ぶ
論点学習と並行して、試験全体の戦略も押さえておくと効率が上がります。狙う科目の決め方は科目合格狙いの戦略、科目ごとの時間配分は科目別の勉強時間の目安、過去問の回し方は過去問完全マスターの使い方、スキマ学習はおすすめ勉強アプリで解説しています。
学習の進め方(科目別の優先順位・過去問との併用)
法務・経営・IT系の科目は、論点の暗記だけでなく「過去問でどう問われるか」をセットで確認するのが効率的です。当サイトでの整理としては、次の進め方をおすすめします。
- 企業経営理論は範囲が広く配点も大きいため、戦略論→組織論の順に全体像をつかんでから個別論点へ。労働関連法規は後回しにしがちですが、確実な得点源にできます。
- 経営情報システムは基礎用語の取りこぼしが失点に直結します。用語を一度に詰め込まず、5大装置・CPUなど土台から積み上げます。
- 運営管理は生産管理と店舗販売管理で性格が違うため、得意な分野から先に固めると安定します。
- 経営法務は知的財産権を横断整理し、権利ごとの違いを表で覚えると効率的です。
各論点を学んだら、必ず過去問で出題形式を確認してください。論点理解→過去問→誤答の論点を本ページから再確認、というサイクルが、広い1次試験を回しきるコツです。
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