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こんにちは、トシゾーです。
今回のテーマは、ポーターの提唱した競争戦略(競争優位の戦略)です。
ポーターは、
企業が競合に対し、長期的に競争優位の地位を築くための戦略は3つしかない
としています。その3つとは何でしょうか? さっそく見ていきましょう。
※本項目は、中小企業診断士試験の「企業経営理論」の科目で出題される内容です。
企業経営理論の勉強法は、以下の記事を参考にしてください。
また、独学で勉強する方は、下記の記事も参考にしてください。
競争優位の戦略 3つの戦略とは?
ポーターは、競争優位の戦略として
①コストリーダーシップ戦略、②差別化戦略、③集中戦略
の3つがある、としています。
企業は、これら3つのうち、いずれかの戦略を構築することにより、競争優位を獲得することができます。
なお、それぞれの戦略は異なった経営資源が必要なため、複数の戦略をとることは困難とポーターは発言しています。
コストリーダーシップ戦略
コストリーダーシップ戦略とは、その名の通り、
競争企業よりも低コストを実現する戦略
のことです。コストリーダーシップ戦略を実現するためには、規模の経済と経験曲線効果からコスト削減を追求し、市場占有率(シェア)の向上を狙います。
ただし、現実問題として、中小企業は「コストリーダーシップ戦略」を取るべきではありません。
中小企業同士の値下げ競争では、どちらが勝とうとも、お互いに疲弊するだけです。
また、大企業が参入して来た場合、「規模の経済」と「経験曲線効果」により、コスト勝負では、中小企業が勝てる見込みはありません。
単純なコスト勝負の戦略では、世界で生き残るのは一社だけ、と言われています。
たとえば、アマゾンが中小企業と同じ商品を取り扱った場合、世界中を市場にして大量に商品を販売できるアマゾンに、中小企業がコストで勝てるわけないことは、自明ですよね。
なお、「規模の経済」と「経験曲線効果」については、下記の記事も参考にしてください。
差別化戦略
差別化戦略とは、
競合にはない、独自の価値を自社製品やサービスに付加して、競争優位を獲得する戦略
のことです。
差別化戦略は、付加価値を追加して差別化するため、競合の製品よりも価格が高くなりやすい傾向があります。
しかし、「ターゲットに訴求できる価値」を創造することで、ターゲットに選択してもらうことを狙います。
集中戦略
集中戦略とは、
市場を細分化し、特定のセグメントとターゲットに資源を集中させる戦略
のことです。
集中戦略には、特定セグメント&ターゲットにおいて低コストを推進するコスト集中戦略と、特定セグメント&ターゲットにおいて、差別化を図る差別化集中戦略の2つがあります。
マイケル・ポーターの競争戦略<競争優位の戦略> まとめ
ここでは、マイケル・ポーターの競争優位の戦略には、次の3つの手法があることを確認しました。
- コストリーダーシップ戦略
- 差別化戦略
- 集中戦略
ただし、現実問題として、中小企業が取り得る戦略は、「差別化戦略」または「差別化集中戦略」のいずれかになります。
価格で勝負しようとも、大量に販売をする大企業にかなう訳がありません。
中小企業は自社ならではの付加価値を追求し、差別化することが求められています。
■
また、ポーターが提唱した戦略理論は、他に「業界の競争分析」「バリューチェーン」などがあります。それらについては、以下の記事を参照してください。
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