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コンピュータの5大装置(5大要素)とは?例を挙げて分かりやすく解説!【経営情報システム】

コンピュータの5大装置

この記事では、中小企業診断士第一次試験「経営情報システム」科目より、「コンピュータの5大装置」ついて、ご説明します。

コンピュータの5大装置とは、厳密に言えば、

「コンピュータのハードウェアを構成する5大要素(装置)」

のことです。

コンピュータは目に見える機器そのものである「ハードウェア」と、ハードウェアにインストールして利用する「ソフトウェア」に分かれています。

そのうち、ハードウェアの構成要素は「入力装置」、「出力装置」、「記憶装置」、「演算装置」、そして「制御装置」となり、これが5大装置です。

経営情報システムの試験では、CPUやメモリ、入出力インタフェースなどの細かい知識が問われますが、コンピュータの5大装置は、それらの全体概要と考えてください。

概要、すなわち、基本的な部分ではありますが、過去には、この5大装置の概要が試験で問われたこともあります(平成24年第2問)。

この記事では、そうした過去問も、あわせて見ていきたいと思います。

※コンピュータの5大装置についてはYouTube動画でも解説しています。

ハードウェアとソフトウェア

前述のとおり、コンピュータは、ハードウェアとソフトウェアの大きく2つに分けることができます。

ハードウェアとは、電子回路・パソコン本体・周辺機器など物理的な形があるもの、目で見えるものです。

一方のソフトウェアは、プログラムやデータなど、ハードウェアを利用して処理を行うものであり、目には見えないものです。

コンピュータの5大装置

コンビュータの5大装置は、ハードウェアにおける基本的な5つの要素のことです。

以下、それぞれについて説明します。

入力装置とは?

コンピュータに対し、情報を入力する装置です。

代表的な入力装置には、文字情報を入力するキーボード、画像情報を入力するスキャナー、ディスプレイ上の位置(座標)情報を入力するするマウスなどがあります。

さらに近年では、スマートフォンやタブレットPCなどで利用するものとして、タッチパネルもあり、タッチパネルに対する詳細な出題も増えてきています。

出力装置とは?

コンピュータが処理結果を、人間が分かるように出力する装置です。

出力装置の種類には、ディスプレイやプロジェクタ、プリンタなどがあります。

記憶装置とは?

記憶装置は、プログラムやデータなどのソフトウェアを記憶するための装置です。

記憶装置は、主記憶装置(別称:メインメモリとも呼ばれます)と補助記憶装置の大きく2つに分けることができます。

主記憶装置(メインメモリ)は、CPUが実行するプログラムや実行対象のデータを読み込み、CPUとそれらのプログラムやデータ、および処理結果をやりとりする装置です。

CPUの高速処理の足かせにならないよう、高速な処理が求められます。

これに対して、補助記憶装置は、容量の大きなデータを長期間保存することが求められます。そのため、比較的低コストで大容量を実現できる媒体が利用されます。

演算装置とは?

演算装置とは、四則演算や比較演算などの計算を行う装置です。コンピュータの頭脳にあたる、といえます。

制御装置とは?

制御装置とは、演算装置をはじめとするコンピュータの各機能を制御する役割をもった機能です。コンピュータにおける神経系、といったところでしょうか。

実際のコンピュータにおいては、演算装置と制御装置は、いずれもCPUを構成する要素となります。

経営情報システム 過去問(平成24年第2問)の解答・解説

平成24年第2問 問題

近年、多様なコンピュータが登場しつつあるが、その基本的動作原理は同じである。それを把握しておくことで、新たな技術の理解も早くできる。下記は、コンピュータの構成要素とそれらによってコンピュータの基本機能が実現される過程を記述した文章である。

以下の文中の空欄 A 〜 D に入る言葉の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

1. データおよび処理命令が主記憶装置に記憶されている。

2.【 A 】の指示で、主記憶装置に記憶されたデータおよび処理命令は、【 B 】 に転送される。

3.【 B 】では、処理命令に従ってデータを処理し、【 A 】 の指示でその演算結果を転送させて【 C 】に記憶させる。

4.【 C 】に記憶された演算結果は、【 A 】の指示で【 D 】に転送されて出力される。

 

[解答群]

ア A:演算装置 B:制御装置 C:主記憶装置 D:出力装置

イ A:演算装置 B:制御装置 C:補助記憶装置 D:主記憶装置

ウ A:制御装置 B:演算装置 C:主記憶装置 D:出力装置

エ A:制御装置 B:演算装置 C:補助記憶装置 D:主記憶装置

平成24年第2問 解答・解説

解答

解説

A:各装置に指示をだすのは制御装置の役割です。よって「制御装置」が適切です。

B:処理命令に従ってデータを処理するのは演算装置の役割です。よって「演算装置」が適切です。

C:演算装置から転送された演算結果を記憶するのは主記憶装置の役割です。よって「主記憶装置」が適切です。

D:演算結果を出力するのは出力装置の役割です。よって「出力装置」が適切です。

以上より、ウが正解となります。