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生産管理の基礎

生産管理の基礎

生産の定義

生産のイメージ

あなたは、「生産」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?

たとえば、製パン工場では小麦粉などの原材料を投入して加工し、パンを作ることで生産を行っています。

これは1つの例ですが、より一般的には、「生産要素を投入し、加工プロセスによって付加価値をつけ、製品を産みだす」ということが「生産」である、と言えるでしょう。

生産要素

ここで、投入される「生産要素」について考えてみましょう。前項では、小麦粉などの原材料が生産要素の例として挙げられました。

とは何のことでしょうか?最初に思いつくのは、原材料などでしょうか。しかし、生産要素はそれだけではありません。以下のように、全部で4種類あり、これらを「4M」ということがあります。

生産要素(4M)

  1. Man(人)
  2. Machine(機械・設備)
  3. Material(原材料)
  4. Method(方法)

加工(狭義の生産)

加工のプロセス(狭義の生産)は、「生産の3機能」と呼ばれる以下3つのプロセスから成り立ちます。

生産の3機能

  1. 設計
  2. 調達
  3. 作業

製品

最後に製品です。生産により産出される製品はどんなものでも良いわけではありません。当然ながら、お客様の需要を充たしている必要があります。

お客様の需要を充たす要素を、「需要の3要素(3条件)」と言います。

需要の3要素

  1. Quality(品質)
  2. Cost(原価)
  3. Delivery(数量および納期)

需要の3要素は、それぞれの英語の頭文字を取ってQCDともいわれます。

生産の定義

以上をまとめると、「生産」とは以下のように言い換えることができます。

生産の4要素(4M)を投入し、付加価値を上げる加工(生産の3機能)を行うことで、需要の3要素を充たす製品を産み出すこと

生産管理

「管理活動」とは、経営戦略論でも学習したように、マネジメントのことであり、具体的にはPDS(PDCA)サイクルを回すことによって実施します。
前項でみたとおり、「生産とは、4Mを投入し、加工(狭義の生産活動)を行って、需要の3要素を充たす製品を産出する」ことですから、それらの管理活動に他なりません。つまり、「生産活動」とはかなり広い概念なのです。

生産管理の手法には多くの種類がありますが、その中でも、もっとも重要とされるものは以下の3つの管理となります。

  1. 品質管理
  2. 原価管理
  3. 工程管理

これらは、需要の3要素である「QCDの管理」と言うことができます。「生産の目的が重要の3要素を充たすこと」である以上、それらの管理が最重要視されることは当然のことと言えます。

生産の管理目標を達成するための手法

PQCDSME

生産管理の目標として、前述のQCDに4つの目標を加えた「PQCDSME」があります。

  1. Productivity 生産性
  2. Quality 品質
  3. Cost コスト
  4. Delivery 数量、または納期
  5. Safety 安全性
  6. Morale 士気、意欲
  7. Environment 環境

ECRSの原則

ECRSの原則とは、改善の原則とも呼ばれ、ECRSは、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字を取ったものです。

業務の改善においては、E→C→R→Sの順番に行うものとされています。

5S

5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字が全てSであるところから名付けられています。

3S

3Sは「合理化の3S」とも言われ、単純化(Simplification)、標準化(Standardization)、専門化(Specialization)の頭文字を取ったものです。

生産性

生産性とは投入量に対する産出量の割合であり、以下の式で求められます。

生産性 = 産出量 ÷ 投入量

歩留り

歩留りとは、期待される生産量と実際に算出した生産量の比率のことです。