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社労士の合格は直前期をどう過ごすかで決まります!
社労士試験は難易度が高いため、合格するにはコツコツと勉強を続けるのが欠かせません。
しかし、社会保険労務士(社労士)の合格不合格は、直前期の過ごし方でも決まります。
なぜ社会保険労務士(社労士)の試験で直前対策が大事なのか、いくつかの理由を見ていきましょう。
- 苦手な分野や科目を克服してラストスパートをかけられる
- 不確実な知識を確実なものにして得点力のアップが見込める
- その年の4月までの法改正を頭に入れる必要がある
直前期は、「本当に自分は社会保険労務士(社労士)の試験に合格できるの?」と不安になります。
これは全ての受験生に当てはまりますので、直前期をどう過ごすのか考えるのは重要ですよ。
社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策でやるべきことは?
この記事では、社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策でやるべきことを紹介していきます。
基本問題を徹底的に押さえて択一式問題の対策をする
社会保険労務士(社労士)の試験は、次の2種類に大きくわけられます。
- 多くの用語のなかから当てはまるキーワードを選択する選択式問題
- 5つの選択肢から正しいものと誤っているものを選択する択一式問題
社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策では、基本問題や頻出論点を徹底的に押さえるのが大事です。
試験の出題範囲の7割~8割は、基本問題が占めています。
誰でも正解できる基本問題を間違えなければ、社会保険労務士(社労士)の合格に近づくでしょう。
難問や奇問に捉われて貴重な勉強時間をロスしていると、基本問題を正解できなくて科目ごとの足切りを食らってしまいます。
選択式問題を乗り越えるには多少の運も必要ですので、まずは択一式問題の対策を徹底しましょう。
健保・国年・厚年を重点的に学習する
社会保険労務士(社労士)の直前対策では、次の3つの科目を重点的に学習するのがポイントです。
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
近年の社会保険労務士(社労士)の試験の労働科目は、実務的な内容や未出題の判例や通達からの出題が多くて得点を伸ばしづらい傾向があります。
一方で健保・国年・厚年の3つは、条文の内容を理解するだけでも十分に得点できる科目です。
しかも、1科目当たり15点と配点が多いため、「健康保険法」「国民年金法」「厚生年金保険法」を得点できるかどうかで社会保険労務士(社労士)の試験の合否は左右されます。
もちろん、社会保険労務士(社労士)の試験は各科目に課されている合格するための最低点の足切りが設定されていますので、他の科目を捨てて良いわけではありません。
どの科目を重点的に学習すべきなのか、社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策で考える必要があります。
過去問を徹底的に解き直す
試験の直前期に限った話ではありませんが、社会保険労務士(社労士)の合格で過去問対策は欠かせません。
なぜ社会保険労務士(社労士)の合格で過去問が重要なのか、それは以下のような理由からです。
- 試験の出題傾向や出題論点、頻度を把握できる
- 過去に出題された焼き直しの問題を把握できる
- どこが自分の苦手分野なのか明確になる
もしかすると「直前期には、アウトプット学習(過去問など)より、テキストを覚えるなどのインプットの方が重要」と考えている方もいるかも知れません。
しかし、過去問は試験の出題傾向や焼き直しの問題を把握できる最高の教科書ですので、直前期にもう一度解き直すべきです。
以前に不正解だった問題はもちろんのこと、正解した問題もテキストを読んで見直せば今よりも更に理解度を深められます。
社会保険労務士(社労士)の試験の直前期には、本番と同じ時間配分で過去問を解いていきましょう。
予備校で実施されている模試を受ける
社会保険労務士(社労士)の直前対策では、過去問の解き直しに加えて予備校で実施されている模試も効果的です。
※すでに会場模試が終了している場合は、通信講座の模試・市販の模試でも大丈夫です。
本番の試験の前に、社会保険労務士(社労士)の模試を受けるメリットは次の4つ!
- 本番で似たような問題が出題されることがある
- 時間配分の感覚を掴んで解答のスピードや解き方を改善できる
- 自分の苦手分野や補強すべき弱点をしっかりと把握できる
- 最新の法改正情報を知ることができる
どの予備校も工夫を凝らして模試を作っていますので、社会保険労務士(社労士)の直前期の対策として欠かせません。
「○○○の問題は模試で見たことがある!」と気付くこともできますので、最低でも2回の模試は受けたいものです。
自分の苦手分野のみを潰していく
社会保険労務士(社労士)の試験において、自分の苦手な分野や科目は伸びしろです。
「苦手で時々間違える部分」を「確実に取れる部分」に変えることができれば、本番の試験の得点力もアップしますよ。
そこで、社会保険労務士(社労士)の直前対策では、過去問や模試で把握した自分の苦手分野を潰す勉強法に取り組みましょう。
苦手分野を得意分野にするのは大変ですが、社会保険労務士(社労士)の試験の足きりに合わないために欠かせません。
逆に何度やっても間違える部分や難しすぎる奇問は、社会保険労務士(社労士)の直前期でも捨ててしまってOKです。
社会保険労務士(社労士)の試験は満点を取る必要はなく、7割の得点を目指すだけで合格できます。
上記の項目でも解説しましたが、基本問題を間違えないレベルに達しているかどうかが社会保険労務士(社労士)の試験に合格する秘訣です。
法改正を完璧にマスターする
法改正を完璧にマスターするのは、社会保険労務士(社労士)の直前対策で欠かせない内容です。
社会保険労務士(社労士)の出題科目は法改正が多いため、本番の試験でも問われやすい傾向があります。
社会保険労務士(社労士)の試験ではその年の4月に施行(改正)されている法律が出題されますので、5月から法改正の確認を始めるのがポイントです。
社会保険労務士(社労士)の試験は毎年8月に実施されますので、5月以降に始めたとしても十分に間に合います。
あまりにも早く法改正の勉強をしても未確定の状態ですので、最後に残すくらいに考えても大丈夫です。
以下では、社会保険労務士(社労士)の試験でどうやって法改正の対策をすべきなのかまとめてみました。
- 最新の法改正専用テキストを購入して勉強する
- 全国社会保険労務士会連合会発行のリーフレットを読む
また、すでに使っている既存のテキストでも、法改正を説明する追加情報をWebに掲載していることがほとんどです。一度、お手持ちのテキストにWebページのアドレスが記載していないか、確認してみてください。
単純に法改正の変更部分を暗記するのではなく、「なぜ法律が変わったのか?」「何が目的で法律が変わったのか?」まで追求すると、社会保険労務士(社労士)の試験で正確にアウトプットできます。
社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策でおすすめの講座!
社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策は、ポイントさえ押さえていれば独学でもこなすことができます。
しかし、効率良く直前対策をして不確実な知識を確実なものにしたいのであれば、予備校やスクールで実施されている講座の利用がおすすめです。
ここでは、社会保険労務士(社労士)の試験の直前対策でおすすめの通信講座をいくつか紹介していきます。
資格の学校TAC
資格の学校TACでは、社会保険労務士(社労士)の直前対策パックの通信講座が用意されています。
社会保険労務士(社労士)の直前対策パックは次の3つから選択OKです。
- 77,000円のDVD通信講座
- 71,000円のWeb+音声DL通信講座
- 43,000円の資料通信講座
基本的な知識の吸収を終えられた方を対象に、資格の学校TACの指導ノウハウを元に本試験の傾向と対策を踏まえた内容になっています。
実践力を養うように構成されていますので、直前期の学習を効率良く行いたい方に社会保険労務士(社労士)の直前対策パックがおすすめです。
資格の学校TACではプラスαの得点力を身につける上級答練パックや短期間でアウトプットをパワーアップする速修答練パックも用意されています。
資格の大原
資格の大原の直前対策パックは、本試験の対策に欠かせない内容が全て詰まっています。
全ての総仕上げができますので、社会保険労務士(社労士)の合格に繋がるのは間違いありません。
以下では、資格の大原で用意されている社会保険労務士(社労士)の直前対策パックの内容をまとめてみました。
- 労働経済・厚生労働白書まとめ講義
- 法改正まとめ講義
- 択一式直前対策演習
- 選択式直前対策演習
- 全国統一公開模擬試験Ⅰ
- 全国統一公開模擬試験Ⅱ
- 直前総合演習
Web通信とDVD通信の2つから選択できますので、詳細は資格の大原の公式サイトをご覧になってください。
LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドは、資格取得のための総合スクールです。
社会保険労務士(社労士)の直前期の対策を行いたい方のために、LEC東京リーガルマインドでは次の直前対策講座が用意されています。
- 直前フルパック
- 直前インプットフル+模試パック
- 社労士 直前ベーシックパック
効率のよい総復習にプラスして、本試験の予想問題も充実していますので、LEC東京リーガルマインドの直前対策講座も選択肢の一つに加えてみましょう。
通信専門スクールの直前対策
上記で説明した大手資格スクール以外にも、スタディングやフォーサイトなどの通信講座専門スクールにおいても、直前講座のカリキュラムを用意しています。
これらのカリキュラムは、大手スクールに比べ低価格で、かつスマホ動画に対応しているため、スキマ時間を使った学習に向いています。
大手スクールの通学が難しい方、すでにスタディングやフォーサイトの通信講座を利用している方などは、これらの利用も検討してみてください。
まとめ
今までの学習の総仕上げと言える社会保険労務士(社労士)の直前対策についておわかり頂けましたか?
社会保険労務士(社労士)の合格を目指すために、「基本問題を押さえる」「過去問や模試を解き直す」「自分の苦手分野を克服する」「法改正の知識を頭に入れる」などやるべきことはたくさんあります。
直前期の対策で社会保険労務士(社労士)の合格不合格が決まりますので、きちんとスケジュールを管理して勉強に励んでみてください。