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六法(六法全書)とは?
六法とは、日本における主要な6つの法律のことを指しています。
司法試験の勉強や受験において、六法(六法全書)は欠かせない存在ですね。
以下では、日本の法律の中で特に重要とされている6つの法律について簡単にまとめてみました。
六法 | |
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憲法 | 基本的人権の尊重と政治の仕組みを主な内容とする法律 |
民法 | 私人間の関係を規定する私法において基本となる法律 |
刑法 | 犯罪・刑罰を規定した罪人を罰する法律やおきて |
商法 | 商人の営業や商行為について定めた法律 |
民事訴訟法 | 民事訴訟に関する手続きについて定めた法律 |
刑事訴訟法 | 刑事事件の手続きについて定めた法律 |
六法と聞いて最初にイメージするのは、上記六法を中心に様々な法律を収めた「六法全書」のことでしょう。六法全書には、上記を始め800を超える数の法令が収録されているものもあります。
社労士六法の内容
社労士六法とは、社労士が仕事をする上で取り扱う労働法および社会保険に関連する法規などに特化した法令集です。
上記で解説した六法全書とは違い、社労士業務で使う50以上の法律が掲載されていますよ。
社労士六法が具体的にどんな内容なのか見ていきましょう。
- 労働法:労働分野の法律で労働基準法や労働安全衛生法、雇用保険法が代表的
- 社会保険関係法:社会保険関係分野の法律で健康保険法や国民年金法、厚生年金保険法が代表的
- 周辺法令:日本国憲法や民法、労働審判法に関する法律を収録
社労士六法には「六法」と名称にありますが、一般的な「六法全書」に収められている主要な6つの法律が全て掲載されているわけではありません。
一般的な六法と社労士六法の違い
上記の点を整理してみましょう。
一般的な六法(六法全書)と社労士六法の違いは次のとおりです。
一般的な六法と社労士六法の違い! | |
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一般的な六法 | 日本の法律の根幹となる「憲法」、「民法」、「刑法」、「商法」、「民事訴訟法」、「刑事訴訟法」のこと |
社労士六法 | 上記6類の律ではなく、社労士の実務に直結する重要な法律を収録している法令集の意味合い |
同じ六法でも、中に記載されている法律の種類には大きな違いがあるわけです。
社労士六法は、受験には必要ない
社労士の実務に直結している法律が収録されていると聞き、「社労士六法は試験の受験に必要だよね?」とイメージしている方はいませんか?
結論から言うと、社労士試験の受験に社労士六法は不要です。
なぜ社労士六法が必要ないのか、いくつかの理由を挙げてみました。
- 無理に六法を使わなくてもテキストと問題集だけで試験への備えができる
- 過去に出題された判例の大半はテキストに掲載されている
- そもそも学習に取り入れにくくてあまり受験向きではない
社労士試験で社労士六法が活躍する場面はあまりありませんので、テキストと問題集を重要視すべきです。
どうしても使いたい場合は、社労士受験六法を利用する
どうしても社労士試験の受験で六法を使いたいのであれば、社労士六法ではなく社労士受験六法を利用しましょう。
社労士受験六法は社労士六法の内容を受験用に見やすくした書籍で、毎年販売されています。
社会労務士試験合格に必要な法令・過去問・条文解説が1冊にまとめられていますので、条文独特の表記に慣れるのに適しています。
試験に必要な法律に関連する条文をチェックしたり実務例を読んだりと、社労士受験六法を日々の勉強に役立ててみてください。
選択式の出題内容と社労士六法
社労士試験の主な出題内容や範囲は次の4つです。
- 労働基準法など労働環境に関して規律した法律
- 雇用保険法など労災や失業に備えた所得補償に関して規律した法律
- 健康保険法など社会保障に関して規律した法律
- 社会保険に関する一般常識や労務管理その他の労働に関する一般常識の知識
選択式問題の場合、問題文の中にある空欄に当てはまる語句を与えられた語句群から選び出します。
社労士試験の選択式問題では各法律の目的条文から出題される傾向がありますが、必ずしも社労士六法が必要というわけではありません。
社労士六法をじっくりと読み込まなくても、テキストや参考書に記載されている目的条文を勉強すれば問題なく得点できますよ。
択一式の出題内容と社労士六法
社労士試験では選択式問題だけではなく、択一式問題が出題されます。
択一式問題は、5つの選択肢の中から「正しいもの」「誤っているもの」と問題文が要求する条件に当てはまるものを選び出す方式です。
法律の条文が基本になりますので、「試験の受験に社労士六法が役立つのでは?」と考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、社労士試験の択一式問題の論点となるテーマは、基本テキストと過去問題集で網羅されています。
つまり、基本テキスト(参考書)と過去問題集を中心とした本の情報をしっかりと理解するのが得点への近道ですので、社労士六法は不要というわけです。
社労士六法、合格後には必要?
社会保険労務士の試験に社労士六法は不要ですが、合格した後は使う機会があります。
社労士の仕事は、書類の作成からコンサルティングまで様々!
業務に必要な法令を調べたり法改正を確認したりするに当たり、社労士六法が役立ちます。
試験に合格した現役の社労士にとって、社労士六法は頼りになる存在というわけです。
お客様に対して適切なサポートをするためにも、試験の合格後は社労士六法を手元に置いておきましょう。
事務指定講習では必要ない
社労士試験に合格した後に業務をこなすには、社会保険労務士会の名簿に登録しないといけません。
社会保険労務士会の名簿への登録は2年以上の実務経験が必須ですが、事務指定講習を受講して修了すれば同等だと見なされます。
社労士の事務指定講習は次の2つです。
社労士の事務指定講習 | |
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通信指導課程 | 教材を使って自己学習して研究課題の報告による通信教育方式で添削指導が行われる |
面接指導課程 | 講習科目について講義形式の面接指導が4日間(1科目3時間)に渡って行われる |
4ヵ月間の通信指導課程と4日間の面接指導課程で構成されていますが、事務指定講習で社労士六法は必要ありません。
社労士六法を活用できる機会はほとんどありませんので、あらかじめ用意しておかなくても大丈夫です。
※事務指定講習について詳しくは、下記のページの情報も参考にしてみてください。
社労士登録後の社労士業務では必須!
上記の項目でも解説しましたが、社労士登録後の社労士業務で社労士六法は必須です。
社労士が行う業務には一つひとつ法令根拠があり、根拠法令に立ち返って法律の建てつけを理解したり関係通達を調べたりして円滑に手続きを進めないといけません。
日々の業務で各法律や施行規則と向き合う形になりますので、社労士が扱う法令の全体を眺めるに当たって社労士六法が大いに役立ちますね。
社労士六法、おすすめ書籍は?
社労士六法のおすすめ書籍は、『社会保険労務六法(令和3年版)』です。
『社会保険労務六法(令和3年版)』は、2020年の12月18日に全国社会保険労務士会連合会から発売された最も新しい書籍になっています。
収録法令は以前のバージョンと変わっていませんが、厚みを抑えたコンパクト仕様で更に使いやすくなりました。
社労士試験に合格してこれから社会保険労務士としての業務を行う方は、『社会保険労務六法』を購入してみてはいかがでしょうか。
参考:『社会保険労務六法』
社労士六法、おすすめアプリは?
社労士六法について収録されている専用のスマホアプリは今のところありません。
しかし、日本の法令を簡単に見やすく参照できる六法全書のアプリはリリースされています。
参考:六法のアプリ
また、社労士の試験対策として役立つスマホアプリも下記のようにたくさんあります。
- 社労士試験対策のノウハウが詰まっている「大原トレーニング問題集アプリ」
- 社労士を目指す初学者におすすめの「ユーキャン社労士一問一答」
- 個人の理解度に合わせて問題が提示される「資格スクエア 社労士試験問題集」
スキマ時間を有効活用して学習したい方は、スマホアプリをダウンロードしてみましょう。
まとめ
社労士の六法についておわかり頂けましたか?
社労士六法は一般的な六法(六法全書)とは違い、社労士の実務に直結する重要な法律が収録されています。
残念ながら社労士試験に役立てることはできませんが、社労士登録後の社労士業務では必須ですので社労士六法を参考にしてみてください。
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これから社労士資格を目指す方のなかには、以下のような悩みや不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
- 独学でも大丈夫? それともスクールに通学しないと無理?
- 仕事が忙しいけど、本当に勉強を継続できるだろうか?
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