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過去問を使って社会保険労務士(社労士)の試験対策を行うべき理由はこれだ!
社会保険労務士(社労士)の試験勉強を行うに当たり、基本テキストと過去問題集の2つは欠かせません。
独学にしても通信講座を利用するにしても、2つの教材を使って社会保険労務士(社労士)の合格を目指す形になりますね。
他の士業にも該当しますが、社会保険労務士(社労士)の試験対策でも過去問は必須です。
過去問をどれだけ解いて理解度を深めたのかによって合格不合格が決まります。
この記事では過去問を使って社会保険労務士(社労士)の試験対策を行うべき理由をはじめ、過去問の選び方・過去問の効果的な使い方まで、分かりやすく説明します。ぜひチェックしてみてください。
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過去に出題された焼き直しの問題が出る
社会保険労務士(社労士)の試験の過去問を見てみると、過去に出題された焼き直しの問題が出ていることがわかります。
全く同じような問題が試験で出題されるのはないとしても、似たような問題が問われるケースは少なくありません。
繰り返しの出題問題に対応するために、社会保険労務士(社労士)の試験対策では過去問を中心に行った方が良いのです。
例えば、解雇予告をキーワードに社会保険労務士(社労士)の過去問の出題実績を一覧にまとめてみました。
- 平成16年度 労働基準法 問3 選択肢E:使用者はある労働者を5月31日をもって解雇するため、5月13日に解雇予告をする場合には平均賃金の12日分の解雇予告手当を支払わなければならない。
- 平成26年度 労働基準法 問3 選択肢C:使用者はある労働者を8月31日の終了をもって解雇するため、同月15日に解雇の予告をする場合には平均賃金の14日分以上の解雇予告手当を支払わなければならない。
あくまでも一例ですが、他にもたくさんの類似問題はあります。
具体的にどのような問題が出題されるのか慣れるためにも、社会保険労務士(社労士)の試験対策で過去問は欠かせません。
過去の出題傾向や出題論点を把握できる
社会保険労務士(社労士)の過去問は腕試しではなく、最高の教科書として活用すべきです。
なぜ社会保険労務士(社労士)の過去問を教科書として使うべきなのか、詳しい理由について見ていきましょう。
- どのような問題がどのような角度で出題されたのか理解できる
- 過去の出題傾向や出題論点を少しずつ把握できる
- 頻出する論点を中心とした反復学習ができる
社会保険労務士(社労士)は勉強範囲が広大ですので、なるべく余計な学習の手間を省かないといけません。
独学では社会保険労務士(社労士)の合格で1,000時間以上の勉強が必要だと考えられているため、働きながら合格を目指す社会人であれば尚更ですね。
過去問を駆使していれば、出題実績のある問題に注力して効率良く試験対策ができます。
濃淡をつけた効率的な勉強を確立できるのは、社会保険労務士(社労士)の過去問の魅力です。
自分の苦手分野を把握できる
社会保険労務士(社労士)の過去問を使った試験対策は、インプット期の早い段階から取り組みましょう。
それは何が問われるのか過去問を通じて的確に把握し、自分の苦手分野をしっかりと把握できるのが理由です。
「○○○の分野は単純暗記で乗り切ることができるけど、△△△の分野の学習は伸び悩んでいるな~」と、過去問の取り組みを通じて意識できるようになる受験生はたくさんいます。
社会保険労務士(社労士)の試験ではトータルの得点に加えて、科目別でも足切りがありますので注意しないといけません。
苦手分野を克服することで社会保険労務士(社労士)の試験の合格圏内に近付きますので、何が得意で何が苦手なのか把握できる過去問は効果的な学習ツールです。
もし苦手分野がわかったのであれば、過去問を1回ではなく2回3回と理解できるまで解きましょう。
苦手な分野ほど頭の中に入ってきませんので、何度も反復学習して記憶に定着させる対策が社会保険労務士(社労士)の試験勉強では必要です。
「社労士の過去問をやっても意味ない」は嘘!
たまに「社労士はテキストだけ読んで入れば十分」という人がいます。
その人が、本当にテキストだけで合格したとしたら、それはごく一部の天才だと思います。
社労士ほどの難関国家資格にあって、過去問の対策をせずに合格できるなんて、一般の方には不可能です。
あなたが天才でない限り、きっちり過去問の対策を行いましょう。
社会保険労務士(社労士)の過去問(過去問題集)の選び方で押さえておきたいポイント
社会保険労務士(社労士)の試験対策を始めるに当たり、どの過去問題集を使うのかは重要です。
自分が選択する過去問によって、学習効率が変わると言っても過言ではありません。
この項では、社会保険労務士(社労士)の過去問の選び方で押さえておきたいポイントを解説していきます。
分野別に問題が並べられている
社会保険労務士(社労士)の過去問は、次の2つのスタイルに大きくわけられます。
- 試験形式で年度別に収録されている
- 分野別(論点別)にまとめられている
社会保険労務士(社労士)の本試験対策向けで時間を測って取り組むには、年度別に収録されている過去問が良いでしょう。
しかし、社会保険労務士(社労士)の試験の出題傾向を掴んだり苦手分野を把握したりする目的の方は、分野別(論点別)にまとめられた過去問がおすすめです。
論点別の過去問は分野ごとに集中して学習できますので、「どのような問題が社会保険労務士(社労士)の試験で出やすいのか?」といった点をきちんと把握できます。
知識を頭の中に定着させやすいメリットもありますので、効率良く社会保険労務士(社労士)の試験対策が可能です。
問題と解説が対になっている
社会保険労務士(社労士)の試験に合格するには、とにかく過去問に触れる機会を増やさないといけません。
過去問を解けば解くほど出題傾向を理解して「ここが正しいから◯」「ここが間違っているから×」と確認できますので、問題と解説が対になったものを選びましょう。
問題と解説が別々のページにまとめられた過去問を使うと、煩わしいな~と感じます。
一方で問題と解説が対になっていれば見開きで使えるため、ちょっとしたスキマ時間の社会保険労務士(社労士)の試験対策に効果的です。
一問一答形式(肢別)で出題されている
社会保険労務士(社労士)の過去問は、一問一答形式(肢別)で出題されているものを選びましょう。
なぜ一問一答形式の過去問で社会保険労務士(社労士)の試験対策を行うべきなのでしょうか?
それは、通常の五肢択一だと、正解を見つけた瞬間に、残りの肢に対する検討を疎かにしやすくなる、
つまり、五肢を比べる必要がないので、その問題の正誤判断に集中できるからです。
論点を理解して知識を定着させるに当たって、一問一答形式の社会保険労務士(社労士)の過去問がベストです。
10年分以上の収録がおすすめ!
「社会保険労務士(社労士)の試験対策で過去問は何年分解けば良いの?」と疑問を抱えている方はいませんか?
正解不正解があるわけではありませんが、最低でも5年分、できれば10年分がおすすめです。
10年分以上が収録されている社会保険労務士(社労士)の過去問であれば、様々な出題傾向を知って引き出しを増やすことができます。
「10年に1回しか出ない論点だから優先順位を下げる」「10年で8回も出る論点だから優先的に学ぶ」と効率良く学習できるのも大きなメリットです。
過去問10年分を徹底的にやり込み、問題を解く力とリアルな解答スピードを養ってみてください。
社会保険労務士(社労士)の過去問の効果的な使い方は?
社会保険労務士(社労士)は労働・社会諸法令の法律の専門家で、正しい知識と応用力を兼ね備えている必要があります。
つまり、たくさんの判例や法律の仕組みを把握するのに加えて、深い法解釈ができないといけません。
社会保険労務士(社労士)の試験の合格で過去問が大事だと言っても、問題を解いて答え合わせをする繰り返しでは丸暗記で終わります。
丸暗記に向いている分野はありますが、社会保険労務士(社労士)の理解度を深める対策をすべきですね。
そこで、以下では社会保険労務士(社労士)の試験対策で実践したい過去問の効果的な使い方(回し方)をまとめてみました。
社労士の過去問の回し方
- 最初から完璧に問題を解こうと思わずに、まずは問題と解説を読み込む作業から進める
- 過去問の論点や択一式で出そうな問題にマーカーでチェックを入れる
- 知識が不十分の段階では時間をかけずに納得する事を重視して、参考書で回答の詳しい根拠を探す
- 回答と一緒に問題の解説ページや解答根拠の解説ページを読み直して理解を深める
- 重要判例や良くある間違いを理解して自分の苦手分野を把握する
過去問を繰り返し解いて出題パターンを把握できるようになれば、少しずつ苦手意識は薄れていきます。
問題を解く回数が多くなれば参考書の解説箇所を探す時間も早くなり、効率良く社会保険労務士(社労士)の試験対策ができるわけです。
分野によっては丸暗記もOK!
社会保険労務士(社労士)の過去問の分野によっては、丸暗記の学習法もOKです。
下記の4つの分野は、頻出事項や重要論点を特に強調して結論重視で記憶に入れた方がスムーズに学習できますよ。
- 労働者災害補償保険法⇒給付基礎日額
- 雇用保険法⇒所定給付日数
- 健康保険法⇒高額療養費
- 国民年金法⇒マクロ経済スライド
過去問で問われた部分は、数字を中心に結論を押さえて丸暗記するのがコツです。
例えば、年金制度は複雑化した影響で仕組みを完全に理解するのが困難ですので、結論のみを押さえて無駄な社会保険労務士(社労士)の学習を省いてください。
過去問を時間内に解けるように対策する
時間がかかっても社会保険労務士(社労士)の過去問を8割以上解けるようになった後は、時間内に解く試験対策を始めましょう。
社会保険労務士(社労士)の試験は長丁場ですので、多くの問題を時間に追われながら解かないといけません。
そのスピード感を身につけるためにも、できる限り早く解く努力が必要です。
選択式試験は80分ですので1問10分、択一式試験は210分ですので1科目30分を目安に過去問を解きます。
この配分で社会保険労務士(社労士)の過去問を解くと、見直しをしている時間がありません。
そのため、自分が必要な見直しの時間を考えて回答スピードを速くする対策をしてみてください。
社会保険労務士(社労士)の試験対策は過去問だけでOK?
「過去問だけの勉強で社会保険労務士(社労士)の試験に合格できるのか?」と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
「半年間で社会保険労務士(社労士)に合格したい」「社会保険労務士(社労士)の試験までに時間がない」という方は、過去問だけで対策しようと考えます。
しかし、過去問だけで完璧にしようとする学習姿勢は大きな間違いです。
「社労士のテキストいらない」は間違い!
例えば、普通自動車免許の学科試験は教本を隅から隅まで読まなくても、問題集のみを繰り返し解いていれば合格できます。
社会保険労務士(社労士)の試験も過去と重複する問題が出ますが、普通自動車免許の学科試験のような単純なものではありません。
社会保険労務士(社労士)の過去問対策はあくまでも優先すべき学習というだけで、基本書や参考書で理解度を深める勉強も同時に行うべきです。
法律に関して知識のない初学者が社会保険労務士(社労士)の過去問に目を通したところで、何が何だかサッパリわかりません。
他の参考書と過去問を上手く組み合わせて、試験対策を続けるのが社会保険労務士(社労士)の合格の近道だと心得ておいてください。
試験の直前には模試を受験したり、法改正の確認をする
テキストと過去問だけで十分に社労士試験に対応できますが、そうした独学の弱点と言えば、「直前の本番への対策」と「法改正の確認」です。
前者については、できれば大手予備校の公開模試などを受けたほうがよいでしょう。模試の内容はその年の本番を予想した内容になっていますし、実際に受験してみると、その時点のあなたの実力が客観的に把握できるので、以後の対策もクリアになります。
後者の法改正に対しては、著名なテキストであればフォロー体制が出来ており、出版社のWebサイトなどでフォロー情報として法改正の詳細を記載しています。
ただ、それだけで不安な方は、こちらも大手予備校や通信スクール各社の実施する「法改正&白書セミナー」などを受講するのもよいでしょう。特に初めての受験の方は経験不足から不安になったりしやすいですから、試験直前にこのようなセミナーを経験しておくことも大切だと考えています。
まとめ
社会保険労務士(社労士)の過去問を使って試験対策を行った方が良い理由についておわかり頂けましたか?
他の士業と同じように社会保険労務士(社労士)も過去と重複する問題が出題されやすいので、過去問対策は得点アップに必須です。
繰り返し解いていれば、自分が苦手とする分野も自然と見えてきますよ。
しかし、社会保険労務士(社労士)の過去問で試験対策を行うに当たり、選び方と使い方の両方を把握するのが大事です。
過去問を上手く使いこなして、社会保険労務士(社労士)の試験の合格を目指していきましょう。