社労士の過去問おすすめは?過去問題集を使って試験対策を行うべき理由とは?

社労士の過去問おすすめは?

社労士の試験対策では、過去問題集が欠かせません。

社会保険労務士(社労士)に限らず、難関の資格試験に挑戦したことのある方なら、「そんなの当たり前でしょう?」と感じるかもしれません。それでも、これから本格的に勉強を始めようとしているあなたが、書店やネット通販にずらりと並ぶ問題集を前にして、こんなふうに立ち止まっていないでしょうか。

「過去問が大事なのはわかるけれど、どの過去問題集を選べばいいの?」

「そもそも、なぜ過去問でそんなに対策できるの?テキストを読み込むだけではダメなの?」

先に結論からお伝えします。社労士試験は出題範囲がとても広く、選択式・択一式という独特の形式で問われるため、テキストを読むだけのインプットだけでは合格点に届きにくいのが実情です。そこで、過去問題集でアウトプットを繰り返し、出題のされ方そのものに慣れていくことが、合格への近道になります。

ただし、ひとくちに「過去問題集」といっても、科目別の網羅型・一問一答型・選択式特化型・過去10年分などの本試験型・直前期の予想問題集など、いくつものタイプがあります。あなたが初学者なのか直前期なのか、独学なのか講座を併用するのかによって、選ぶべき一冊は変わってきます。「とりあえず人気のものを」と選んで、自分の学習段階に合わずに挫折してしまうのは、本当にもったいないことです。

そこでこの記事では、これから社労士を目指すあなたに向けて、以下をひとつずつ整理します。

  • 社労士の試験対策に過去問題集が必須な理由
  • タイプ別の問題集の選び方・比較の視点と、市販問題集の傾向
  • 反復・科目別・直前期で挫折しない、過去問題集の使い方

過去問の重要性がいまひとつピンと来ていない方でも、読み終えるころにはスッキリ整理できるはずです。問題集選びで立ち止まらず、最短ルートで合格まで進むための地図として使ってください。

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なぜ社労士(社会保険労務士)の試験対策に過去問題集が必須なのか?|過去問で対策する理由

「過去問が大事」とはよく言われますが、では、なぜそこまで過去問題集が重視されるのでしょうか。理由を一つずつ見ていきましょう。

過去問だけで受かる?――最重要だが「それだけ」では油断は禁物

「社労士試験は過去問だけで受かりますか?」というのは、受験生が最も気にする問いのひとつです。正直にお答えすると、過去問演習は合格に欠かせない最重要の対策ですが、「過去問だけで万全」とまでは言い切れない、というのが現実的なところだと考えています。

社労士試験では、毎年のように法改正が反映されますし、白書・統計からの出題や、選択式での思わぬ空欄もあります。過去問で問われ方の「型」をしっかり身につけたうえで、最新の法改正や直前期の対策を上乗せする――この組み合わせが、遠回りに見えて結局は近道になります。ですから過去問は「土台」、それ以外を「仕上げ」と位置づけて取り組むのが安全です。

アウトプットで「得点する力」が伸びる

参考書やテキストを何度も読み込んでいると、なんとなく「わかった気」になります。ところが、いざ問題を解いてみると手が止まる――これは多くの受験生が経験することです。

社労士試験で問われるのは「知っているか」ではなく「正誤を判断して得点できるか」です。図表が多くてわかりやすいテキストでインプットしたうえで、過去問題集でアウトプットを重ねると、知識を「使える形」に変えていけます。基本となる流れは、次のとおりです。

  1. 最初に参考書やテキストで知識をインプットする
  2. 問題集を解いて、できる部分とできない部分を把握する
  3. 間違えた問題はテキストに戻って確認する

この繰り返しで、あいまいだった知識がしっかりと頭に定着していきます。過去問題集は「腕試しの道具」ではなく、最高の教科書のひとつだと考えておくとよいでしょう。

頻出する論点・出題傾向がわかる

過去問題集を解き続けていると、「毎年のように問われる」「数年に一度問われる」といった頻出論点が見えてきます。頻出ということは、今年の試験でも問われる可能性が比較的高い、と考えられます。そこを中心に反復すれば、限られた時間を「出るところ」に集中できます。

たとえば労働基準法の所定労働時間に関する論点は、言い回しを変えながら繰り返し問われてきました。表現が違っても問われている内容は同じ、というケースは少なくありません。過去問で角度を変えられても対応できる力をつけておくと、本番で初見のように見える問題にも落ち着いて向き合えます。出題されにくい部分を細かく追いかけるより、過去問を分析して頻度の高い論点を優先するほうが効率的です。

限られた試験時間でのスピード処理力が身につく

社労士試験は問題数が多く、時間との戦いでもあります。普段から時間を意識して問題を解いておかないと、本番で「最後まで解き切れなかった」という事態になりかねません。

最初は時間がかかってもかまいません。まずは過去問題集で得意・苦手を把握し、次に時間の目安を決めて制限時間内に解く練習を重ねる――この積み重ねで、スピード処理力は着実に上がっていきます。これは、テキストや参考書を読んでいるだけでは身につかない力です。

そもそも社労士試験はどんな形式?――過去問が効く理由の前提

過去問が効く理由を腹落ちさせるために、試験形式そのものを押さえておきましょう。社労士試験は、大きく選択式択一式の2つで構成されています。一般に共有されている制度の枠組みは、次のとおりです。

  • 選択式:8科目・各科目5点満点(条文などの空欄に当てはまる語句を選ぶ形式)。各科目に基準点(例年おおむね3点以上)が設けられています
  • 択一式:7科目・合計70問で70点満点(5つの選択肢から正誤を判断する形式)。各科目に基準点(例年おおむね4点以上)が設けられています

このように、選択式は「キーワードの正確な理解」、択一式は「肢ごとの正誤判断」と、求められる力が少しずつ違います。どちらも「形式に慣れているか」で得点が大きく変わるため、その形式そのものを体に染み込ませられる過去問題集が効いてくるのです。

なお、各科目の基準点や総得点の合格ラインは、その年の難易度に応じて補正(いわゆる救済)が入る年もあります。最新の正確な数値は、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトなどの一次情報で確認してください。

社労士の過去問題集・問題集の選び方|タイプ別の特徴と比較の視点

過去問題集の重要性がわかったところで、次の悩みは「結局、どれを選べばいいの?」でしょう。ここでは、商品名を追いかける前に、「タイプ」と「比較の軸」で考える方法を整理します。これがわかると、書店で迷う時間がぐっと減ります。

まずは問題集の「タイプ」を知る

市販の社労士問題集は、ざっくり次のタイプに分けられます。それぞれ得意な役割が違うので、目的に合わせて使い分けるのがコツです。

  • 科目別の網羅型:科目ごとに論点を体系的に押さえる。土台づくりに向く
  • 一問一答型(○×形式):一問ずつ正誤を判断。スキマ時間のアウトプットに向く
  • 選択式特化型:選択式の空欄対策に絞ったタイプ。選択式が不安な人向き
  • 過去10年分などの本試験型:本試験そのものの形式・分量に慣れる。直前期の総仕上げに向く
  • 予想問題集(直前期):本番形式で実践演習。最後の腕試しに向く

「どれか一冊だけが正解」ではなく、学習段階に応じて役割の違うタイプを組み合わせるのが現実的です。たとえば、初学者は科目別+一問一答で土台を固め、直前期は本試験型+予想問題集で仕上げる、といった流れです。最初から完璧な一冊を探そうとせず、「いまの自分の段階に合うものを一冊」と考えると、ぐっと選びやすくなりますよ。

「社労士の過去問はどれがいい?」――学習段階で答えは変わる

「過去問はどれがいいですか?」という質問には、残念ながら万人共通の正解はありません。なぜなら、あなたが初学者なのか、受験経験者なのか、直前期なのか、独学か講座併用かで、最適な一冊は変わるからです。

ざっくりした目安としては、初めて学ぶ方は「テキストと連動した科目別+一問一答」、ある程度学習が進んだ方は「論点別・選択式特化で弱点を潰す」、直前期の方は「本試験型+予想問題集で実戦練習」という分け方が考えやすいでしょう。あくまで目安であり、自分の理解度と相談しながら調整してください。

比較するときの4つの軸

複数の問題集で迷ったら、次の4つの軸で比べると判断しやすくなります。「社労士 問題集 比較」「独学におすすめの問題集」を探している方は、ここを押さえておくと失敗しにくいはずです。

  • テキストとシリーズが揃うか:同じシリーズだと論点の対応がスムーズで、復習で迷子になりにくい
  • 解説の厚さ:「なぜ○か・なぜ×か」が肢ごとに説明されているか。独学ほど解説の質が効く
  • 法改正への対応:最新版・改正対応の年版か。古い版だと誤った知識が定着するおそれがある
  • 一問一答かどうか:スキマ学習を重視するなら一問一答型が便利

特定の一冊を「これが絶対」と決めつけるより、こうした軸で自分の学習スタイルに合うかを見ていくほうが、納得して選べます。ネット通販で注文する前に、購入者のレビュー(口コミ)に目を通しておくと、紙面のレイアウトや解説の読みやすさといった「実際に使ったときの印象」がつかめて参考になります。

「テキストはいらない」は本当?――過去問とテキストは併用が基本

「社労士はテキストいらない、過去問だけでいい」という声を見かけることがあります。たしかに過去問演習は最重要ですが、背景となる知識のインプットがないまま問題だけを解いても、応用が利きにくいのが実情です。極端に「テキスト不要」と振り切るより、テキストでの理解と過去問でのアウトプットを併用する前提で考えるほうが、結果的に遠回りになりません。

テキスト・参考書の選び方そのものに迷っている方は、社労士のおすすめテキスト・参考書の記事もあわせて参考にしてください。問題集とテキストをセットで考えると、学習の見通しが立てやすくなります。

【タイプ別】社労士のおすすめ市販問題集の傾向|大手予備校・出版社のシリーズで見る

ここからは、具体的な市販問題集の「傾向」を見ていきましょう。書店やネット通販ではさまざまな問題集が並んでいて、「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いはずです。大手予備校・出版社のシリーズには、それぞれ特徴があります。あくまでシリーズごとの傾向であり、最新版の仕様・価格・収録年数は改訂で変わりますので、購入前に各出版社・公式サイトで最新版をご確認ください。

みんなが欲しかった!社労士の問題集(TAC)

『みんなが欲しかった!社労士の問題集』は、大手予備校のTACが出版する社労士の問題集です。長く独学者に使われてきた歴史と実績があり、同シリーズの教科書とセットで使える点が支持されています。おすすめポイントとして挙げられるのは、次のような特徴です。

  • 同シリーズの教科書に準拠した問題集で、セットで使うと理解度を深めやすい
  • 設問ごとに「基本」「実践」「応用」などの難易度が表示されている
  • 解説に対応するテキストのページが示されているため、解いた問題を見直すときに便利
  • 本試験への対応力を意識した要素が盛り込まれている

労働関係科目と社会保険関係科目で分けて持ち運べる構成のものもあり、初学者が最初の一歩を踏み出しやすいシリーズといえます。

よくわかる社労士 合格するための過去◯年本試験問題集(TAC)

同じくTACからは、過去の本試験問題を年数分まとめて収録した「合格するための本試験問題集」シリーズも出ています。ボリュームがあり、本試験の傾向や頻出分野をつかむのに向いています。科目グループごとに分冊されているものが多く、見開きで左に問題・右に解答解説という構成で、どこを間違えたかをサッと確認しやすいのが特徴です。一問一答に近い正誤判断形式で進められる点も、アウトプット重視の方に向いています。

解いて覚える!社労士選択式トレーニング問題集(資格の大原)

『解いて覚える!社労士選択式トレーニング問題集』は、資格の大原から出版されている選択式特化の問題集です。選択式の対策に絞りたい方に向いています。シリーズの特徴として、次のような点が挙げられます。

  • 過去問題に加えて、大原オリジナルの問題が収録されている
  • 法改正箇所がわかるようにアイコンなどで示されている
  • 選択式に関連する択一式の重要論点が解説で補足されている
  • 付属の赤シートで重要キーワードを繰り返し確認できる

選択式の総仕上げをしたい方は、こうした選択式特化型を一冊持っておくと安心です。

ユーキャンの社労士 過去&予想問題集(U-CAN)

『ユーキャンの社労士 過去&予想問題集』は、通信教育でおなじみのU-CAN(ユーキャン)から出版されています。論点別の問題に予想模試が組み合わさったタイプで、比較的リーズナブルな価格帯で手に取りやすいのが魅力です。全肢に解説があり「なぜ○か・なぜ×か」を理解しながら演習できる点、科目ごとの出題傾向と対策、主な法改正内容がまとまっている点などが特徴です。「はじめてレッスン」「速習レッスン」「これだけ!一問一答集」など、同社の他シリーズと組み合わせる選択肢もあります。

出る順社労士シリーズ(LEC)

東京リーガルマインド(LEC)の「出る順社労士」シリーズも、独学者に広く知られています。選択式対策の問題集や、一問一答過去問題集など複数のラインナップがあり、重要度のランク付けで効率よく学べる点が特徴です。コンパクトで持ち運びやすいサイズのものもあり、スキマ時間を活用したい方にも向いています。「必修基本書」「必修過去問題集」など、テキストと問題集を揃えて使える点も使いやすさにつながっています。

一問一答型・10年分・アプリ/PDFはどう位置づける?

一問一答型は、○×で素早く判断する形式のため、通勤・通学などのスキマ時間でのアウトプットに向いています。最近は問題集アプリやPDF教材も増えており、紙の問題集と併用してスキマ学習に使う、という人も多いでしょう。

「社労士 過去問 10年分 おすすめ」と検索する方も多いですが、過去10年分などの本試験型は、出題傾向を体感しながら本番の分量に慣れるのに有効です。ただし「何年分が正解」と一律に言い切れるものではありません。一般的な目安としては「まずは数年分でしっかり、合格を狙うなら10年分程度まで」と考え、自分の残り期間と理解度に合わせて調整するとよいでしょう。

社労士の過去問題集の使い方|反復・科目別・直前期で挫折しない学習法

良い問題集を選んでも、使い方を間違えると効果は半減します。ここでは、挫折せずに力をつけるための反復・科目別・直前期という3つの視点で、過去問題集の使い方を整理します。

反復の基本――「解いて、戻って、また解く」

過去問題集の基本は、とにかく反復です。人の記憶は時間とともにあいまいになります。一度解けた問題でも、しばらくすると忘れてしまうのは当たり前のこと。だからこそ、こまめに復習して記憶に定着させることが、社労士試験対策のコツです。

具体的には、先ほども触れた「インプット→アウトプット→確認」の流れを繰り返します。

  1. 最初に参考書やテキストで知識をインプットする
  2. 問題集を解いて、できる部分とできない部分を把握する
  3. 間違えた問題はテキストに戻って確認する

このサイクルを回すうちに、苦手分野でも少しずつ得点できるようになっていきます。

何年分・何周解けばいい?――目安としての考え方

「過去問は何年分、何周解けばいいですか?」もよくある質問です。これも一律の正解はありませんが、考え方の目安はあります。1周目は「理解」を重視し、2周目以降は「弱点の発見と補強」に使うと、闇雲に回数を増やすより効率的です。

年数の目安としては、まずは数年分をしっかり、合格を狙うなら10年分程度まで広げる、という進め方が考えやすいでしょう。なお、間違えた問題をまとめる復習ノートは便利ですが、作り込みすぎると「ノート作りが目的化」して時間を失いがちです。あくまで反復のための補助、と割り切るくらいがちょうどよいと考えています。

科目別の使い方――苦手を集中攻略する

社労士の学習で扱う法令は、次の10の分野に分けて整理されるのが一般的です。先ほど触れた「選択式8科目・択一式7科目」は出題上の科目の数え方で、学習する法令の分野としてはこの10分野を押さえる、と考えるとわかりやすいでしょう。分野別・論点別に整理された問題集を使えば、苦手分野をピンポイントで攻略できます。

  • 労働基準法
  • 労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

各科目には基準点(足切り)があるため、「得意科目で稼いで苦手科目は捨てる」という戦法が通用しにくいのが社労士試験の難しさです。苦手科目を放置せず、該当する問題集を解いてはテキストに戻る、を繰り返して底上げしておきましょう。科目をまたいだ横断的な整理に取り組みたい方は、社労士の横断整理もあわせて活用してください。

直前期の使い方――予想問題集・模試と法改正対策

直前期には、本番の緊張感に慣れるためにも、予想問題集や大手予備校などの公開模試で実践演習をしておくと安心です。時間配分の感覚は、本番形式で解いてみて初めてつかめるものです。

また、白書・法改正は直前まで情報が出そろわないため、各スクールが実施するセミナーや講座の直前対策を活用するのが効率的です。最近はオンラインで動画ベースの直前対策を受けられるところも増えており、忙しい社会人受験生でも自宅やカフェで取り組みやすくなっています。直前期の具体的な進め方は、社労士試験の直前対策で詳しく整理しています。

社労士は何ヶ月で合格できる?――過去問演習との関係

「社労士は何ヶ月で合格できますか?」という問いも気になるところでしょう。これは前提知識や確保できる学習時間によって幅が大きく、一概には言えません。あくまで目安として、一定期間まとまった学習時間を確保し、その中で過去問演習を反復する人が多い、という程度に捉えておくとよいでしょう。大切なのは「何ヶ月」という総量よりも、限られた期間でどれだけ過去問でのアウトプットを反復できるか、です。

なお、過去問だけに頼りすぎないことも改めて意識しておきましょう。過去問演習を軸にしつつ、法改正・選択式・白書は別途上乗せする――この点をもう少し掘り下げて知りたい方は、社労士は過去問だけで受かるのかを補足としてご覧ください。

無料・アプリ・PDFの過去問は使える?|市販問題集との使い分け

「お金をかけずに過去問を解きたい」という方も多いでしょう。実際、無料で社労士の過去問に触れられるサイトやアプリは充実してきています。ここでは、無料の過去問サービスと市販問題集の使い分けを整理します。

無料サイト・アプリ・PDFのメリットと限界

「社会保険労務士 過去問 無料」「過去問 PDF」「過去問 アプリ」「過去問道場」「過去問ランド」などで検索すると、無料で問題を解けるサービスが見つかります。これらは、スキマ時間の腕試しや、まず一度問題に触れてみるという使い方にとても便利です。

一方で、注意したい点もあります。無料サービスは手軽な反面、解説の厚さ・最新の法改正への対応・科目別の体系的なまとめといった面では、市販の問題集のほうが優れている傾向があります(サービスによって質はさまざまなので、一概には言えません)。「無料で問題を解く場所」と「体系的に学ぶ場所」を分けて考えると、それぞれの良さを活かせます。

「過去問ランドだけで合格」は目指せる?

「過去問ランドだけで合格」「テキストいらない」といった声を見かけますが、無料サービスだけ・テキストなしという極端なやり方は、あまりおすすめできません。理由は、断片的に問題を解くだけでは知識が体系化されにくく、応用が利きにくいからです。無料サービスは、あくまで体系的なインプット(テキスト)と市販問題集を軸にした学習の補助として併用するのが、現実的で挫折しにくい使い方だと考えています。

試験問題そのものは公式で公表されている

なお、社労士試験の本試験問題や正答・合格基準は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで公表されています。直近の年度(令和7年・令和6年・令和5年など)の試験問題や、試験日程・受験申込・試験会場といった最新情報も、まずは公式サイトで確認するのが確実です。市販問題集や無料サービスの内容と、公式の最新情報を照らし合わせる習慣をつけておくと安心です。

過去問演習を合格につなげるために|独学が不安なら講座・通信の選択肢も

過去問題集を選び、使い方も整理できたら、最後はそれを合格までつなげる段階です。ここでは、学習全体の組み立てと、独学に不安がある場合の選択肢を見ていきましょう。

過去問・テキスト・直前対策を計画的に組み立てる

過去問演習は強力ですが、それ単体ではなく「テキストでのインプット」「直前期の対策」と組み合わせてこそ力を発揮します。まずは学習の全体像をつかんでおくと、いま自分が何をすべきかが見えてきます。社労士の学習を最初から最後までどう進めるかは、社労士|資格の全体像と学習ロードマップで俯瞰できますので、計画づくりの出発点として役立ててください。

独学が不安なら、通信講座も選択肢に

「独学だとモチベーションが続くか不安」「法改正や白書の情報を自分で追いきれるか心配」という方は、通信講座を選択肢に入れてもよいでしょう。独学が向く人もいれば、講座のペースメイクや質問対応があったほうが進めやすい人もいます。どちらが優れているという話ではなく、自分に合うかどうかで考えるのがよいと思います。

各社の特徴を比べてみたい方は、講座・出版社ごとの口コミ記事(クレアールの口コミTACの口コミ資格の大原の口コミ)もあわせて参考にしてください。問題集と講座を一体で考えると、学習の選択肢が広がります。

社労士は食っていける?やめた方がいい?――難関だが目指せる資格

「社労士は食っていける資格ですか?」「社労士試験はやめた方がいいですか?」といった声を耳にすることもあります。たしかに社労士試験は難関で、参考までに近年の合格率は1ケタ台で推移しています(一般に公表されている数値では、第56回〔令和6年・2024年〕は約6.9%、第55回〔令和5年・2023年〕は約6.4%などとされています。年度によって変動するため、最新の数値は必ず公式の合格発表で確認してください)。

それでも、計画的に過去問演習を積み重ねれば、十分に合格を目指せる試験です。社労士の主な業務には、申請書類の作成や提出代行(1号業務)、帳簿書類の作成(2号業務)、人事労務のコンサルティング(3号業務)などがあり、資格取得後の働き方は多彩です。そうした将来像を思い描くと、勉強のモチベーションも保ちやすくなります。「読むべき本は?」と迷う段階の方は、まずはこの記事で触れたタイプ別の問題集と、信頼できるテキストを一冊そろえるところから始めれば十分です。講座の申込を検討する場合も、まずは資料請求で各社を比べてから決めると失敗しにくいでしょう。難関であることを正しく理解したうえで、過度に怖がらず、淡々と過去問を回していきましょう。

合格基準の仕組みを知っておく

社労士試験の合格には、総得点の基準点と、各科目の基準点の両方を満たすことが必要です。つまり、合計点が高くても、1科目でも基準点に届かなければ不合格(足切り)になります。だからこそ、苦手科目を放置できないのです。総得点のラインや各科目の基準点は、その年の難易度に応じて補正(救済)される年もあるため、固定の数値として暗記するのではなく、毎年公式で時点確認するものと捉えておきましょう。正確な合格基準は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで公表されます。

まとめ|社労士の過去問題集は『タイプを知り・反復し・直前で仕上げる』

社労士(社会保険労務士)の過去問題集について、選び方から使い方まで整理してきました。最後に要点を振り返っておきましょう。

  • 社労士試験は範囲が広く形式も独特なので、過去問題集でのアウトプット反復が合格への近道(テキスト・直前対策と併用が前提)
  • 問題集はタイプ(科目別/一問一答/選択式特化/本試験型/予想)を理解し、学習段階に合わせて選ぶ
  • 使い方は反復→科目別の苦手攻略→直前期の仕上げの流れで。独学が不安なら講座も選択肢に

過去問題集は「腕試しの道具」ではなく、知識を得点力に変える最高の教科書のひとつです。タイプを知り、反復し、直前で仕上げる――この流れを意識すれば、書店で迷う時間も、学習の遠回りも減らせるはずです。テキストと問題集の両方を上手に使って、社労士合格を目指してください。

次に読むなら、目的に合わせて以下の記事も参考になります。

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この記事を書いた人

西俊明(トシゾー)のアバター 西俊明(トシゾー) 中小企業診断士/AI実践戦略士/IT講師・著者

中小企業診断士/AI実践戦略士(商標出願中)/IT講師・著者。富士通で17年間、IT製品の営業・マーケティングに従事した後、独立。中小企業を中心に270社超を支援し、研修・セミナーへの登壇は250回を超える。現在は、生成AI・ITを経営や業務に生かす実践的な方法と、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験などの学習法・過去問解説を発信している。著書に『Webマーケティング最強の1冊目』(千葉テレビ『モーニングこんぱす』で紹介)
『改訂7版 ITパスポート最速合格術』など。

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