社労士と宅建は、両方とも国家試験の合格者に与えられる国家資格です。
2つの資格には資格保有者しかできない独占業務がありますので、社会保険労務士(社労士)も宅建も人気がありますね。
ただ、どちらの資格も難易度が高いため、両方に関心のある方は、次のような疑問・悩みを持っているのではないでしょうか。
- 社労士と宅建、どちらの難易度が高いの?
- ダブルライセンスにメリットはある?
- そもそもダブルライセンスはおすすめ?
- どちらか一方を取るとすれば、どちらがよい?
この記事を読むことで、上のような悩みも解消できますので、興味のある方は読んでみてください。
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目次
社会保険労務士(社労士)と宅建の仕事内容の違い!
社会保険労務士(社労士)と宅建士は、日本の代表的な国家資格です。
主に社会保険労務士(社労士)は法律関係の事務所、宅建士は不動産会社で活躍します。
この2つの資格で何ができるのか、社会保険労務士(社労士)と宅建の仕事内容の違いを見ていきましょう。
- 社会保険労務士(社労士)は、社会保険に関する書類を作成したり労務に関するコンサルティングを行ったりする
- 宅建士は、お客さんに不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に土地や建物について詳しい説明を行う
資格を持つだけでも、キャリアアップや独立開業が狙えますね。
宅建士に関しては、毎年20万人以上が受験する人気の資格です。
社会保険労務士(社労士)と宅建の試験内容の違い!
社会保険労務士(社労士)と宅建は試験内容や試験科目が大きく異なります。
仕事内容に違いがありますので試験範囲が異なるのは当然ですよね。
社会保険労務士(社労士)の試験科目は、下記のように労働や社会保険に関する内容が中心になっています。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
一方で宅建の試験は、大きくわけると次の4科目から問題が出題されます。
- 権利関係(民法や借地借家法などの関連法律)
- 宅建業法(重要事項の説明や37条書面)
- 法令上の制限(国土利用計画法や国土利用計画法)
- 税金その他(税金に関する法律や不動産評価)
社会保険労務士(社労士)と宅建の試験は、試験科目だけではなく回答方式にも違いあり!
社会保険労務士(社労士)の試験は選択式と択一式の問題が出題されるのに対して、宅建試験は全て4つの文章から適切なものを選ぶ択一式形式です。
どちらの資格の試験も参考書やテキストを読み込むだけではなく、問題集や過去問を解いて出題傾向を把握しつつ、出題形式に慣れることが必要です。
社労士と宅建の難易度を比較
社労士と宅建の難易度を合格率の推移から比較
社労士と宅建の試験のどちらが難しいのか気になるところですよね。
試験の難易度で比較してみると、宅建よりも社会保険労務士(社労士)の方が難しくなっています。
まずは社会保険労務士(社労士)の試験の合格率から見ていきましょう。
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成24年度 | 51,960人 | 3,650人 | 7.02% |
平成25年度 | 49,292人 | 2,666人 | 5.41% |
平成26年度 | 44,546人 | 4,156人 | 9.33% |
平成27年度 | 40,712人 | 1,051人 | 2.58% |
平成28年度 | 39,972人 | 1,770人 | 4.43% |
平成29年度 | 38,685人 | 2,613人 | 6.75% |
平成30年度 | 38,427人 | 2,413人 | 6.28% |
試験の合格率が5%を切る年度もありますので、社会保険労務士(社労士)がいかに難しい資格かわかります。
※社労士の難易度については、以下の記事もご参考ください。
https://syaroushi-ganba.com/syoaroushi-nannido/
次に宅建試験の合格率のデータをまとめてみました。
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成24年度 | 191,169人 | 32,000人 | 16.7% |
平成25年度 | 186,304人 | 28,470人 | 15.3% |
平成26年度 | 192,029人 | 33,670人 | 17.5% |
平成27年度 | 194,926人 | 30,028人 | 15.4% |
平成28年度 | 198,463人 | 30,589人 | 15.4% |
平成29年度 | 209,354人 | 32,644人 | 15.6% |
平成30年度 | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% |
宅建試験の合格率は平均すると15%~16%ですので、社会保険労務士(社労士)と比べると簡単です。
社労士と宅建の難易度を勉強時間から比較
また、社会保険労務士(社労士)と宅建の試験に合格できるまでの勉強時間で比較してみると、前者の方が遥かに難易度が高いことがわかります。
- 社会保険労務士(社労士)になるには800時間~1,000時間が目安
- 宅建士になるには200時間~400時間が目安
勉強時間の目安でこれだけの差が出るのは、宅建の試験よりも社会保険労務士(社労士)の試験の方が範囲が広くて覚える内容が多いからです。
もちろん、宅建も楽に合格できる試験ではありませんので、通信講座や予備校を利用して勉強を積み重ねてみてください。
※社労士の勉強時間については、下記の記事も参考にしてみてください。
https://syaroushi-ganba.com/syaroushi-benkyo-jikan/
社会保険労務士(社労士)と宅建のダブルライセンスのメリット!
社会保険労務士(社労士)と宅建士は、どちらも人気の資格ですので、ダブルライセンスを目指す方が一定数いらっしゃいます。
ダブルライセンスとは、異なる2つの資格を保有している方を指します。
ここでは、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスにどのようなメリットがあるのかまとめてみました。
新たな独占業務を取り扱える
社会保険労務士(社労士)と宅建士の両方には、資格の保有者しかできない独占業務があります。
新たな独占業務を取り扱うことができるのは、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスのメリットですね。
以下では、社会保険労務士(社労士)と宅建士の独占業務について解説していきます。
- 労働社会保険諸法令に基づいて申請書などを作成する1号業務
- 労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類を作成する2号業務
- 不動産の売買で重要事項を説明する
- 重要事項説明書に宅建取引士の記名や押印をする
- 契約書(37条書面)に記名や押印をする
独占業務の幅が広がるのは、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスの強みです。
同じ顧客に異なるサポートができる
社会保険労務士(社労士)と宅建士は専門分野が異なりますので、どんな場合でもダブルライセンスにメリットがあるわけではありません。
しかし、2つの資格を持っていれば、下記のように同じ顧客に対して異なるサポートやアドバイスができます。
- 宅建士の資格を活かして不動産販売をしながら、社会保険労務士(社労士)の専門家として年金の相談にも乗る
- 不動産を相続した場合に、遺族年金など社会保険からもらえるお金に関する助言を並行して行う
- 不動産投資を考えている経営者に対して、労働基準法など従業員に関わる課題・手続きに対してアドバイスを行う
顧客の立場に立ってみると同じ人にまとめて依頼できますので、満足度は確実にアップするでしょう。
キャリアアップの面で大いに有効
社会保険労務士(社労士)の資格を取得した後は、次の2つから働き方を選ぶ形になります。
- 企業に勤務して社会保険労務士(社労士)の仕事を行う勤務社労士
- 独立して事務所を構えて社会保険労務士(社労士)の仕事を行う開業社労士
社内でのキャリアアップを目指す場合は勤務社労士を選択することになりますが、その場合、宅建士とのダブルライセンスになれば他の社会保険労務士(社労士)と差別化を図れるのは間違いありません。
社内でより重宝される人材になりますので、ダブルライセンスはキャリアアップの面で役立ちます。
独立開業で役立つ
独立開業で役立てられるのも、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスのメリット!
上記で解説した内容と少々被りますが、取り扱える業務の幅が広がれば顧客を獲得できます。
様々な顧客を獲得すれば、サラリーマン時代よりも年収をアップさせるのは難しくありません。
2つの国家資格を持つダブルライセンス者とアピールすれば、顧客やクライアントからの信頼も勝ち取れますよ。
社会保険労務士(社労士)と宅建の資格はどっちがおすすめ?
社会保険労務士(社労士)と宅建のどちらの資格を取得しようか迷っている方はいませんか?
ダブルライセンスになるまでには長い時間がかかりますので、一般的には最初にどちらかの資格を取得してから次のステップに進む形になります。
この点に関しては個人の考え方によって変わりますので、「○○○の資格の方が絶対におすすめ!」と言い切ることはできません。
つまり、「自分がどの業界に転職したいのか?」「将来的にどのような業務と携わりたいのか?」といった点で取得すべき資格が変わります。
一般企業で社会保険関係の書類を作成したり社労士事務所で保険に関する手続きをしたりしたいのであれば社会保険労務士(社労士)、不動産業界への転職を目指しているのであれば宅建士がおすすめです。
社会保険労務士(社労士)と宅建士は専門分野が違いますので、どの分野のプロフェッショナルになりたいのかで取得する資格を決めましょう。
社会保険労務士(社労士)と宅建は兼業できる?
キャリアアップが目的で、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスを目指している方はいます。
社会保険労務士(社労士)と宅建は兼業できないことはありませんが、他の資格と比較すれば、相乗効果(シナジー)の小さいダブルライセンスの組み合わせと言えます。
というのも、社会保険労務士(社労士)と宅建士は、取り扱う業務内容や仕事内容に大きな違いがあるからです。
具体的には、社労士と相性の良い資格には、行政書士やファナンシャルプランナーなどがあります。ダブルライセンスを狙うには、宅建よりも、これらの資格の方がメリットが大きいでしょう。
※社労士と行政書士のダブルライセンスについて、詳しくはこちら
https://syaroushi-ganba.com/syarou-gyousei-w-lisence/
また、兼業して2つの仕事を同時並行して行うと、片方が疎かになりやすいので注意しないといけません。
しかし、社会保険労務士(社労士)と宅建士は、どちらの資格も以下のような理由で将来性のある資格です。
- AIで事務手続きの仕事は減ったとしても、人と関わる仕事の社会保険労務士(社労士)はなくならない
- 不動産業界では宅地建物取引主任者の設置義務があるため、宅建士の求職のニーズはなくならない
AI化が進んでもなくならないと考えられますので、社会保険労務士(社労士)と宅建士のお好きな方の資格取得を目指してみてください。
まとめ
社会保険労務士(社労士)と宅建士の資格の違いについておわかり頂けましたか?
社会保険労務士(社労士)は労働・社会保険の専門家、宅建士は不動産取引の専門家です。
取り扱う専門分野には違いがありますが、企業に雇われるにしても独立開業するにしても、社会保険労務士(社労士)と宅建士のダブルライセンスを目指すのは選択肢の一つ!
社会保険労務士(社労士)と宅建士のどちらの資格を最初に取るべきなのかじっくりと考えてみてください。
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これから社労士資格を目指す方のなかには、以下のような悩みや不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
- 独学でも大丈夫? それともスクールに通学しないと無理?
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